今更ですが昨年発売された「鉄道コレクション」の路面電車用動力ユニットを使ってみました。
値段の割に、性能も使い勝手もなかなか良かったです。
製品には動力ユニット本体のほか、前後の隙間を埋める床下スペーサー各種とウェイト2種、それに台車枠が付属しています。 動力ユニットはフライホイール付きで走行は滑らかです。片台車駆動ですが機関車と違って長編成の牽引はないので十分です。 |
この製品の最大の特長は、組み込む車体に合わせて前後の台車間隔を変えられることです。 |
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「短」台車間隔36mmです。 | |
「中」台車間隔38.6mmです。出荷時はこの状態です。 | |
「長」台車間隔41.2mmです。 |
手元にあったマスターピースのボギー路面電車用動力ユニット、及びMODEMOの路面電車動力と並べてみました。
鉄道コレクション動力(長)です。 | |
マスターピース「ボギー路面電車用動力キット」を組み立てたもの。これは2009年購入の品です。 車輪は直径約4.4mmで、実物でいえば660mm車輪あたりでしょうか。 よく工夫されたキットですが、動力台車のシリコンチューブが固く、小カーブの通過性能はあまりよくありませんでした。 |
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MODEMOの都電6000形の動力です。 車輪は直径約5.6mmです。やや大きめに見えますが、実物なら840mm相当なので適合する車両は結構あります。 |
すでにきちんと実施している方もいらっしゃると思いますが、鉄道コレクション動力をMODEMOの都電に移植するとどうなるか見てみました。
東京都電6000形です。こちらは元の動力です。 MODEMOの路面電車シリーズの中では古いものです。 |
鉄道コレクション動力をはめ込んだもの。ガラスの一部や屋根内側のリブが引っかかるので、動力か車体かを若干削る必要があります。ここではガラスを外して試しにはめ込んでいるだけです。 結構いい具合に車高が下がってくれます。 |
私のレイアウトの併用軌道はR80mmですが、ちゃんと通過します。とてもスムーズな走りです。 |
今度は東京都電7000形です。こちらは元の動力です。 |
鉄道コレクション動力をはめ込んだもの。台車間隔を「長」(41.2mm)にすれば、ほぼ実物の台車間隔6,200mmに相当するはずですが、そのままでは台車枠が車体に当たってうまくいきません。 このあたり、削り合わせなど改造が必要かと思います。 ちなみに台車枠を外せばR80mmも問題なく通過します。 |
都電と同じ軌間の函館市電に組み込んだもの。 これはマスターピースのキット(イベント品)で、動力もマスターピース製が指定されていますが、鉄道コレクション動力がすっぽり入ります。前後の排障器が当たらないよう少し余裕を見ていますが、実はもっとすれすれまで下げられます。 |
静かで動きが安定している動力で、走らせていても安心感があります。 |
路面電車用の動力ユニットを単体で入手するのは今まで難しかったのですが、鉄道コレクション動力としてラインナップされたおかげで比較的どこでも買えるようになりました。
でも油断していると急に品切れになったりするのがこういう商品の恐ろしいところです。