ロクハンから発売されたZゲージのDD51が、規格外のProZのレイアウトで走ることができたら素敵ではありませんか(またかよ、なんて言わないで)。
動かなくても仕方ありませんが、単機では…。
またまた前回と同じです。幅640mmの基本セットに、幅485mmの増設コースをつないだものです。
数字の書いてある部分は従来何かと脱線しやすかった箇所です。最大の難関は5〜6に至る、S字勾配S字クロスという最凶コースです。
まずは単機です。手前の直線から時計回りにスタートします。
注:DD51の説明書には、必ずロクハンのコントローラーを使用するようにと書かれていますから、この使い方はいけません。 |
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第1地点です。問題なく通過していきます。 |
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ゆるい勾配の鉄橋を渡って、トンネル内の第2地点に向かいます。 問題はトンネル内に口を開けている平面S字クロスです。 |
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一応通過しました。 |
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内側に入り、カーブのきつい第4地点です。R145を問題なく通過しました。 |
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湖の手前を回る第5地点は、下りS字+上りS字という心臓破りコースで、速度を落とさないと脱線します。 このあと体勢が回復する前にS字クロスがあるのですから、車両やカプラーにとってはたまったものではありません。 |
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ヒヤヒヤしますが、一応通りました。 |
ある日、ホームで普通列車を待っていたら…。
「何じゃこりゃあ、先週までC57だったのに!またこいつのせいか!」
という編成です。
※ちなみに現在DD51に対して、そんな悪感情はまったく持っておりません。
客車は天賞堂製です。昨年、発熱問題で回収になったものですが、面倒くさくなって送りませんでした。そのまま使っています。
カプラーは台車マウントです。対するDD51はボディーマウントです。
1周目は問題なく、2周目も平面クロスは通過してきました。 |
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脱線していました。しかし、何度もテストしている中でこれが一番いい結果でした。 |
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そう、この客車は最小通過半径が195mmなので、そもそもProZのレイアウトには使えないのです。 残念ですが、在りし日のニクイ編成は、このジオラマコースでは不可能です。 |
DD51単機ではProZのレイアウトを通れるのですから、客車もProZの20系にしてみました。
だめ(笑)。脱線しています。 DD51には、DD51同士を重連させるときのS字急カーブ対策用に、柄の長いアーノルドカプラーも付属しています。 |
あきらめきれず、今度は貨車です。これもProZのレイアウトを通過できる車両です。
写真がボケていますが、DD51で牽引するとやっぱり脱線します。 |
・クラウンモデル 43系→だめ S字クロスで脱線
・クラウンモデル 24系25形→だめ S字クロスで脱線
という感じでした。
問題はほとんど自動脱線機(トンネル内のS字クロス)で発生しているので、どうしてもProZのレイアウトで走らせたければ、ここをオプションの直線レールに置き換えて、内外の単純なダブルエンドレスにするとよいかもしれません。あとは、カプラーまわりの改造でしょうか。
脱線を除けば、DD51が客車や貨車を牽いてレイアウト内を走る様子は、なかなか様になっていました。
結果はすべて、私の使用した車両と環境に関するものであり、使用する車両やProZのジオラマコースの状態によって異なる結果になることが十分考えられます。また、日を改めて実施すると別の結果になる可能性もありますのでご了承ください。
ロクハンのR195で走行させた、ロクハンDD51とクラウンモデル24系25形(8連)です。それぞれの規格に合致しているのでこれは快調です。 |
今回発売されたのは、A寒地仕様国鉄色です。
全長はわずか8センチ、大人の人差し指程度しかありません。しかし、このサイズにまとめても全体が破綻していません。
写真は、物が小さいのでどうしてもそうなってしまいますが、異常な拡大になっていることをおことわりします。
実際の製品は、これが超小型の車体にぎゅっと凝縮されているので、この写真よりもずっと精密感があり、塗装の質感も良好です。
(拡大写真) これが指1本の大きさです。 |
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目を奪われるほど細い手すりは金属エッチングです。 ライトは点灯します。カプラーはボディーマウントです。 |
Nゲージにも例がありますが、中間台車の車輪は動輪より小さくなっています。
機械室とキャブは、じわじわと上方に抜き取れば外れます。
片台車駆動ですが、両軸モーターさえあれば両台車駆動にでもできそうな構造です。
無線アンテナもオプションで付属しています。 …無線アンテナ付きの屋根が丸ごと付属しており、屋根そのものを交換します。 |
アーノルドカプラー長・ダミーカプラー・ナックルカプラー・ヨーロッパ型用カプラーが付属しています。 海外も狙っているようで、説明書の裏面は英文です。 |
一番向こうがKATOの16.5mmゲージ、その次がトミックスの9mmゲージ、手前がロクハンの6.5mmゲージです。
トミックス製品は急カーブ上での自動連結に対応するため、カプラーを台車マウントに改造してしまいました。