Nゲージ蒸気機関車2012年のメモ>2012.8.5

ZゲージDD51をProZのレイアウトに

DD51

ロクハンから発売されたZゲージのDD51が、規格外のProZのレイアウトで走ることができたら素敵ではありませんか(またかよ、なんて言わないで)。
動かなくても仕方ありませんが、単機では…。


完成ジオラマコース

またまた前回と同じです。幅640mmの基本セットに、幅485mmの増設コースをつないだものです。

基本セット+増設コースC

数字の書いてある部分は従来何かと脱線しやすかった箇所です。最大の難関は5〜6に至る、S字勾配S字クロスという最凶コースです。

出発進行

出発進行

まずは単機です。手前の直線から時計回りにスタートします。
ProZのパワーパックで走らせていますが常点灯は作動しています。

注:DD51の説明書には、必ずロクハンのコントローラーを使用するようにと書かれていますから、この使い方はいけません。

第1地点

第1地点です。問題なく通過していきます。
シャッター速度が遅いので暴走しているように見えますが、ゆっくり走っています。

第2地点へ

ゆるい勾配の鉄橋を渡って、トンネル内の第2地点に向かいます。
このDD51は片台車駆動ですが、この程度の勾配なら大丈夫です。

問題はトンネル内に口を開けている平面S字クロスです。

第3地点

一応通過しました。
ただし、私の環境では方向性がありました。動力台車を後方にするとほとんど脱線せず通過しますが、動力台車を前方にすると失敗率が高かったです。これは車両の個体によって違うかもしれません。

第4地点

内側に入り、カーブのきつい第4地点です。R145を問題なく通過しました。

第5地点

湖の手前を回る第5地点は、下りS字+上りS字という心臓破りコースで、速度を落とさないと脱線します。
スケールスピード?なら一応大丈夫です。

このあと体勢が回復する前にS字クロスがあるのですから、車両やカプラーにとってはたまったものではありません。

第6地点

ヒヤヒヤしますが、一応通りました。
無事完走し、成功率も高いです。ただし速度をきちんと抑えることが必須です。車両によっては勢いで通過したほうがうまくいくこともありますが、DD51は低速通過のほうが成功率が高いようです。

普通列車編成(オハ35)

ある日、ホームで普通列車を待っていたら…。
「何じゃこりゃあ、先週までC57だったのに!またこいつのせいか!」
という編成です。
※ちなみに現在DD51に対して、そんな悪感情はまったく持っておりません。

オハ35+オハフ33

客車は天賞堂製です。昨年、発熱問題で回収になったものですが、面倒くさくなって送りませんでした。そのまま使っています。
カプラーは台車マウントです。対するDD51はボディーマウントです。

第3地点通過

1周目は問題なく、2周目も平面クロスは通過してきました。
しかし、異音がします。

脱線していた

脱線していました。しかし、何度もテストしている中でこれが一番いい結果でした。
問題はどうも、カプラー周辺のようです。

トンネル内

そう、この客車は最小通過半径が195mmなので、そもそもProZのレイアウトには使えないのです。
試しにProZのレイアウトを通過できる、東京マルイのEF65で牽引してみましたが、無残な結果でした。

残念ですが、在りし日のニクイ編成は、このジオラマコースでは不可能です。

通れる客車で(東京マルイ・20系)

20系

DD51単機ではProZのレイアウトを通れるのですから、客車もProZの20系にしてみました。

だめ

だめ(笑)。脱線しています。
何かが違うのですね…。

DD51には、DD51同士を重連させるときのS字急カーブ対策用に、柄の長いアーノルドカプラーも付属しています。
しかし、長短どちらのカプラーでもだめでした。脱線時の様子を見ると、カプラーは連結状態のままレールの正中線に沿っているのですが、台車側が負けてしまうのです。

通れる貨車で(東京マルイ・コキ50000)

コキ50000

あきらめきれず、今度は貨車です。これもProZのレイアウトを通過できる車両です。

だめ

写真がボケていますが、DD51で牽引するとやっぱり脱線します。
成功することもあるのですが、3回に1回は脱線するため、ほぼ使えません。

その他の結果

・クラウンモデル 43系→だめ S字クロスで脱線
・クラウンモデル 24系25形→だめ S字クロスで脱線
という感じでした。

問題はほとんど自動脱線機(トンネル内のS字クロス)で発生しているので、どうしてもProZのレイアウトで走らせたければ、ここをオプションの直線レールに置き換えて、内外の単純なダブルエンドレスにするとよいかもしれません。あとは、カプラーまわりの改造でしょうか。
脱線を除けば、DD51が客車や貨車を牽いてレイアウト内を走る様子は、なかなか様になっていました。

結果はすべて、私の使用した車両と環境に関するものであり、使用する車両やProZのジオラマコースの状態によって異なる結果になることが十分考えられます。また、日を改めて実施すると別の結果になる可能性もありますのでご了承ください。

24系25形

ロクハンのR195で走行させた、ロクハンDD51とクラウンモデル24系25形(8連)です。それぞれの規格に合致しているのでこれは快調です。


ロクハン DD51

今回発売されたのは、A寒地仕様国鉄色です。
全長はわずか8センチ、大人の人差し指程度しかありません。しかし、このサイズにまとめても全体が破綻していません。

写真は、物が小さいのでどうしてもそうなってしまいますが、異常な拡大になっていることをおことわりします。
実際の製品は、これが超小型の車体にぎゅっと凝縮されているので、この写真よりもずっと精密感があり、塗装の質感も良好です。

DD51 前方斜め (拡大写真)
これが指1本の大きさです。
DD51 前方 (拡大写真)
DD51 側方 (拡大写真)
DD51 上方 (拡大写真)
DD51 側方やや上方 (拡大写真)
DD51 ボンネット上
DD51 正面 目を奪われるほど細い手すりは金属エッチングです。
ライトは点灯します。カプラーはボディーマウントです。

DD51 台車

Nゲージにも例がありますが、中間台車の車輪は動輪より小さくなっています。

DD51 動力部
機械室とキャブは、じわじわと上方に抜き取れば外れます。
片台車駆動ですが、両軸モーターさえあれば両台車駆動にでもできそうな構造です。

無線アンテナ付き交換屋根 無線アンテナもオプションで付属しています。
…無線アンテナ付きの屋根が丸ごと付属しており、屋根そのものを交換します。
付属品

アーノルドカプラー長・ダミーカプラー・ナックルカプラー・ヨーロッパ型用カプラーが付属しています。

海外も狙っているようで、説明書の裏面は英文です。

DD51 16.5mm,9mm,6.5mm

一番向こうがKATOの16.5mmゲージ、その次がトミックスの9mmゲージ、手前がロクハンの6.5mmゲージです。
トミックス製品は急カーブ上での自動連結に対応するため、カプラーを台車マウントに改造してしまいました。


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