天賞堂からプラ製のC11(といっても16.5mmゲージ)が発売されています。
箱を開けての第一印象は、とても小さく感じました。なぜ、今までプラ製の安価なC11が発売されないのだろうと思っていたので、やっとスッキリしました。
ブラス製の精密なC11ともまた違いまして―私はこのシリーズを大きいNゲージだと思っているのですが―ほどほどにヘロっているところもあり、普段遊ぶには気楽な感じの模型です。
それでもプラ製初回のC62に比べると、かなり精密感はアップしており、へろへろな箇所も少なくなっているように思います。
以下、特に比べるものもないので、ただ写真を並べただけです。
小さいので、ぎりぎりNゲージと同様の環境で撮影できました。
実は16.5mmゲージのプラ製蒸機も色々ご紹介してみたいのですが、大きさの関係で私の環境では撮影しにくく、見送っております。
色々なパーツが付属していますが、ブレーキ引棒・排障器・ピストン尻棒だけ仮に付けてみました。ちょっと曲がっていて申し訳ございません。 |
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真横から。足元のメカニカルな透け加減がよいです。 |
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やや上方から。火の粉止め2種、左右のサイドタンクを上部でつなぐアーチ形の揺れ止め長短も付属します。 |
プラ製シリーズは空気作用管の外観が特にお安い感じです。黒く塗りつぶしてしまえば手軽に目立たなくなると思うのですが、このシリーズは今後豊富に手に入るというわけでもないと思うので、ちょっとした加工も躊躇します。
Nゲージのように継続的な量産を狙ってプラ製品にしているわけでもないようで、今までの同社のプラ製蒸機は、ほぼ初回だけのワンショットかと思います。
ライトはチップLEDの直接式です。スノープローも付属します。 | |
後部のライトもチップLED内蔵です。前進時はテールライトが点灯します。 | |
プラ製品とはいえ結構見ごたえがあります。走りも意外と静かで、ジージーいう音はほとんど聞こえず、するする走り出します。 |
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キャブ窓のガラスはすっきりはめ込まれています。キャブ前の配管はやや濃いですが、Nゲージに比べると全体が大きいので、それほどうるさい感じはしませんでした。 |
プラ整形の品質の関係で、煙室扉ハンドルなど少々野暮ったいところはありますが、電気配管などの細い部分も一通り表現されており、9mmゲージに比べると豪華仕様です。
前後のライトのほか、キャブライトとテールライトが標準装備です。
キャブライトは…私はあまり欲しいギミックではないのですが、たまには面白いです。
最初と同じ写真ですが、小型の模型とはいえこれぐらいのサイズになると、スポーク車輪のスケスケ具合もかなり効果的になり、走りの様子も(低価格の品でも)ずっと実感のあるものになってきます。
C11のほか、同じ天賞堂のC58、9600、KATOのC56など小型のプラ製蒸機は結構色々出ていまして、金属製品ほどの予算をかけなくても楽しめるようになってきています。
なお、このC11はKATOのKM-1+KC-1とは相性が悪いようで、常に飛び出し走行になりました。パワーパック・スタンダードなら大丈夫です。
というわけで、9mmゲージの各社C11も目を見張るような新仕様でリニューアルされないかと願うのですが、そろそろ何かいい話はないでしょうか。ガセネタでいいから聞こえてほしいです。