発売から1年、待望の再生産がありました。
実売1万円を切る価格にもかかわらずコアレスモーターを搭載し、プロポーションを崩さずにプラ量産化を成し遂げた製品です。
基本仕様は昨年の初回品と同じです。→C56 小海線(KATO)
昨年は発売と同時に大人気になりました。
さほど興味がなかったのに、あまりに話題になったので欲しくなった、でも出遅れて入手できなかったという方もいらっしゃったと思います。
(よくあることです…)
素人考えでは、売れるうちに売れるだけ作ったほうがいいように思うのですが、簡単にはできないものなのでしょうね。
前回品で時々話題に上った、何か後ろに傾いている個体がある(前のほうが浮いている)点は、今回私が購入したものにはみられませでした。
これが個体差によるものか、組み立て時などに調整が図られたのかは不明です。
以下、初回品・再生産品と述べているものは、私の手持ちの個体の1つにすぎませんのでご了承ください。
初回品(2012年) |
再生産(2013年) |
先輪の上あたりを見ると違いがわかりやすいです。→GIFアニメ(またか!)
キットを組む方ならよくご存知のように、前後の高さが0.3mmも狂えばハッキリ傾いて見えるのでニクイです。わかっているのにうまくいかないんですよ…。
ばらして初回品との違いを調べました。
先台車バネは今回も同じもの(=カプラースプリングの流用)で、違いはないようです。
向かい合わせにしてみましたが、使われているバネも、先台車の反発の強さも同じのようです。
次に第1動輪バネです。こちらには少々の違いがありました。
初回品(2012年) |
再生産(2013年) |
赤色の補助線は同じ長さです。下端を主台枠の下に合わせてあります。
右の再生産品のバネのほうが、角度が水平に近く、動輪の押し付けが弱くなっています。
これは初回品で、浮きを抑えるためによく行われていたことと結果は同じです。
単なる組み立て具合によって差が出ていただけのようにも見えますが、もし前方の浮きが発生しているようなら、このバネの調整が有効です。
本当は機関車の自重でうまく沈み込めばよいのですが、小型の機関車で車体が軽いため、負けてしまうのですね。
しかし完全にバネの効果を殺してしまうと、集電や粘着の点で問題も起きるので、調子よく走っているなら触らないのがよいように思います。