2012.11.3
この形式がこんなに早くKATOから発売されるとは思っていませんでした。
D51 498のときに開発した小型コアレスモーターの利点を生かし、基本縮尺どおりの小型ボディを持ち、さらに低価格量産品の限界に挑戦したような商品です。
上の写真はどちらもKATOのプラ製C56で、向こうが16.5mmゲージ、手前が今回発売の9mmゲージです。
KATOといえばC50、そしてC50の軸配置はC56と同じです。
しかし両者の大きさは全然違います。
201 C50(1965年) KATO最古のNゲージ機関車。本当はC56が作りたかったというお話をどこかで読んだような気がします。 |
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2020-1 C56 小海線(2012年) KATO最新のNゲージ機関車。 |
小海線仕様ということで、ライトは小型のシールドビームがついています。これがまた驚きの方法でちゃんと明るく点灯します。
もともと牽引用として、ツム1000とコキ5500通風コンテナが同時に発売される予定でしたが、C56の発売が1ヶ月遅れたために、先に出た貨車と離れ離れになってしまいました。ようやく再会です。
C56は今までも各社から発売されており、全長1/150というのは確立していました。
しかしなんといっても細いボイラーに動力を収めるのがネックになり、駆動方式の違いによって、あっちこっちが大きめに作られていました。
今回のKATO製品は、エンジンドライブの中では最も基本縮尺に忠実になっています。
KATO C56 小海線(新製品) 他社の模型を見たことのある方は別として、いきなりこれを見ると小さくて驚かれると思います。 |
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マイクロエース C56 160(改良品) こちらも今年発売されたばかりの最新製品です。ただ設計は10年以上前のもので、使われているモーターも当時の蒸機用の通常品です。 |
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乗工社 C56 テンダー内にモーターを収め、シャフトを伸ばしてエンジン側を駆動しています。組み立て調整にはかなり苦心しました。 |
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トレインショップ ボイラー内にモーターを内蔵したエンジンドライブです。モーターはコアレスモーターですが、今のKATO製よりは少し太いものです。 |
ここに中村精密がないのは、手に届くところになかったためです(すみません)。
ついでにサイドビューも見てみます。
KATO C56 小海線(新製品) |
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KATO C56(1/80) こちらはずいぶん前から発売されていた16.5mmゲージです。大体同じ全長になるように写真を縮小しました。 |
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マイクロエース C56 160(改良品) |
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乗工社 C56 |
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トレインショップ C56 |
KATOの1/80製品は昨年再生産されましたが、製造ミスでギヤ比が間違っており、常にローギヤ走行?というトラブルがありました。
この頃もうNゲージのC56の企画設計は始まっていて、それと関連して再生産が浮上したのかもしれませんね。あるいはその逆など。