Nゲージ蒸気機関車2014年のメモ>2014.1.13

モーター空回りの修理

やえもんデザインのD51(マイクロエース動力+モーター交換)が走らなくなり、修理しました。
実は動力に使用したのが不調機で、そのうちオーバーホールしようと先延ばしをしておりました。最終的にはモーター軸が空転して動けなくなりました。


モーターを小型モーターに交換したために、加工に不備があり、ギヤが丸ボウズになってしまったのではないかと焦りました。
替えギヤは売られていませんものね。さすがに改造品の修理をメーカーに依頼する度胸はありません。
(度胸の問題ではないと思いますけど)

状況

分解して調べると、まずシリコンチューブの一部に傷がありました。
これは、使用した動力(ジャンク入手)が、もともとこうだったのです。手元にシリコンチューブの替えもなかったので、やむなくそのままにしていました。

直接的には、本当にモーターのシャフトが空転していました。このシャフトは元のモーターに比べて径が小さいので、それを別な樹脂パイプに差し込んで太さを合わせていましたが、そこの接合がなぜか緩んだようです。

他に何か原因があって、いつも接合部に無理がかかっていた可能性も感じます。
幸いギヤは何ともありませんでした。

交換

シリコンチューブは、傷んでいた部分を切り離し、残りをそのまま使いました。

モーターのシャフトを太くするため、今度は真鍮パイプを使いました。元のアリイモーターのシャフトは直径1.5mm、交換した小型モーターのシャフトは直径1mmなので、太くしなければシリコンチューブに合わないのです。

これぐらいの真鍮パイプは、カッターで転がしながら簡単に切ることができます。

真鍮パイプ

模型用の精密パイプというわけではなく、東急ハンズで買った内径1mm・外径1.4mmのものです。ごくわずかしか要らないので当分使えます。

しかし、真鍮を「真中」と書くこともあるのでしょうか…。最初、この記述を無意識のうちに除外してしまい、目の前で売っていることに気づきませんでした。

モーター固定の再確認

モーター交換のトラブルで多いのは、モーターが微妙に曲がって固定され、シャフトが一直線にならないことではないかと思います。

ダイキャストブロックの切削が不完全だと、一見ぴったり収まったように見えても、モーターが凸凹を避けて変な角度に固定されていることがあります。
もう一度見直しておきました。

シャフトとギヤ位置の確認

2本のシャフトの高さが食い違っていたり、ねじれの位置になっていたりすると厄介です。
まずはシャフトの位置を適正にしてから、モーターの高さなどの位置を微調整したほうがよいように思います。

進行方向や負荷に応じてウォームギヤの前後位置が変わることがあるので、ウォームがあまり軸受けに近接していると、強く摩擦してしまうこともあるようです。

ロッド関連の確認

ロッド関係の動きも少々怪しい部分がありました。

金属キットと同様、リターンクランクの軸がちょっと曲がっていたとか、メインロッドのビッグエンドが引っかかることがあったとか、そのあたりを調整しました。
プラ量産品の場合、ふだんはあまり神経質になる必要がない部分ですが、不調機というのは色んな細かい問題が積み重なっていることがあります。

あとは軸箱を90度回してはめなおしてみたり、床板を少し緩めて軸箱の高さのばらつきを緩和してみたり、そんなところです。

回転チェック

通電してスムーズに回転するかチェックします。
手で持って色々な回転速度にし、異常な振動が伝わらずに滑らかに回転するかを確かめています。

モーターの上部は、テープを貼って黒のマジックで塗ってありますが…そこだけ海苔巻きみたいな色になってしまいます。

修理完了し、スムーズに走るようになりました。
完了

D51なめくじ

これは切り詰めデフのタイプなので、ちょっと原形のD51と印象が違いますが、なめくじらしいお顔です。


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