Nゲージ蒸気機関車2015年のメモ>トラムウェイ8620(16.5mmゲージ)

トラムウェイ8620(16.5mmゲージ)

トラムウェイ 8620

2015.2.11

これは9mmゲージではなく16.5mmゲージで、縮尺1/80のプラ製品です。私が大きいNゲージと考えているジャンルです(考えはてきとうです)。
9600と並んで欠かせない形式のように思えるのですが、Nゲージでもマイクロエース製品しかありませんでした。前作のC12がよかったこともあり、発売を楽しみにしていました。

[1] 2 3


全体

最初は裾上げキャブのデフなし・デフ付きが発売されました。私は8620に関してはデフなしのほうがやや好きなので、まずは裾上げキャブのデフなしを買いました。
このセクションの写真はクリックすると拡大します。

8620

8620

全長は20センチ少々です。Nゲージではプロポーションの再現が難しかったこともあり、第一印象がとても格好よく見えます。

8620

8620

テンダー側板はダイカストです。言われてみればエンジン側と表面の感じが若干違います。

8620

8620

いやーハチロクですわ(笑)。
エンジン部の素材の使い分けは、同じプラ製のNゲージと似ています。一体モールドであっさり作る部分と別パーツにする部分のバランスがうまく、適度な精密感があります。プラのよいところをうまく引き出している感じです。

次には原型キャブが発売されたので、あらためて2種を並べました。原型キャブのほうはデフ付きにしました。

8620 裾上げキャブ・デフなし
裾上げキャブ
8620 原型キャブ・デフ付き
原型キャブ
9600 北海道形(天賞堂)

おまけ:9600(天賞堂)
8620と同時代を過ごした9600のプラ製品(天賞堂)を持ってきました。全長はほぼ同じです。

Nゲージと

Nゲージのプラ完成品の8620はマイクロエース製品が唯一です。
大きさが大体同じになるように写真を並べると次のようになります。

トラムウェイ
トラムウェイ
マイクロエース

マイクロエース(9mm)
発売当時は無理やりな格好だなと思いましたが、今見ると色んな制約の中、精一杯の努力で作られていたんだなぁと感じたりします。
トラムウェイとマイクロエース

実際の大きさの差はこれぐらいです。
(何かメリハリのない写真ですみません)

付属パーツ

KATOのC56(16.5mmゲージ)などもそうですが、細かいディテールパーツはユーザー取り付けとなっています。

付属パーツ
解放てこ、つかみ棒、エアホースは2倍の数が含まれているので、各1回ずつ失敗できます。
ナンバープレートはエッチングです。
デフ付きには、このほかに標準デフと門鉄デフが1対ずつ付属します。最初から取り付けられているわけではありません。取り付けなくても、デフなしとしてほぼそのまま使えます(ランボード上に取り付けの小穴がある程度)。
付属パーツの煙突とライト
本体付属の煙突とライトのほかに、交換可能なストレート煙突と、前部ライト2種(250Wとシールドビーム)、後部ライトが付属します。
標準の煙突とライト
こちらは本体付属の化粧煙突と150W原型ライトです。
なお、デフ付き製品には、標準デフ・門鉄デフが付属します。

部品はおおむねそのまま差し込んで取り付けられますが、消音機の穴は説明書にもあるとおり0.7mmで広げました。
テンダーのカプラー解放てこは中央寄りの2箇所の取り付け穴が小さく、1.0mmドリルでさらいました(ダイカストなので少し金属クズが出ます)。

テンダー連結コネクター

テンダーとエンジンは8ピンコネクターで電気的に連結します。連結はこのコネクターだけで行います。特にしっかりしたラッチがあるわけではありません。

エンジン側だけを持ち上げるような扱いをすると、重いテンダーが脱落することがありますからご注意。

動輪からもテンダー車輪からも集電していますが、エンジン側では動輪からモーターへ直接通電されていません。よってエンジンだけを線路に置いても走りません。
エンジン側からの集電はコネクタの上段両脇のピンを通ってテンダー側で集約され、中央寄りのピンからエンジンに戻ってモーターに通電しています。 テンダーにデコーダーを積んでDCC化するときに楽だからだと思います。

ご覧のとおりモーターはキャブ内に詰まっています(リード線がぐるぐる巻きです)。天井にはキャブ内を軽く照らすLEDの基板がセットされています。

テンダー内

ついでにテンダー内です。
底の基板に、前後それぞれのライトを消灯するスイッチがあります。

基板を外すとDCCの8ピンソケットがあります。小形スピーカーを取り付けられそうなくぼみと穴が底面にあります。


[次ページへ→]

[1] 2 3

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る