Nゲージ蒸気機関車2015年のメモ>2015.7.13

新式単線形給炭槽(アドバンス) その2

いよいよ石炭槽の本体です。今度は曲げがあります。

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石炭槽の組み立て

槽の骨組み

比較的厚い板を組み合わせて接着し、槽の骨組みを作ります。
全体が歪まないように注意します。接着剤が乾く前ならひねって直せることもありますが、乾いたあとではどうしようもありません。

あと、(39)と(41)はここで黒く塗っておけばよかったです。よく考えなかった…。

槽を曲げる前

槽の外板は曲面になっているのが特徴なので、紙筒を作る要領で曲げます。

厚み・固さがあるために、内側にたくさんの折り線が入っています。こちらが内側になるように曲げます。

曲げの途中

台所の炊飯器の側面に始まり(ウチの炊飯器は古いので寸胴形)、太いスプレー缶の側面や棚のイレクターのパイプなど、目に付く限りの円筒に押し当てて少しずつ曲げていきました。

これは中盤で、手のひらに置いて長い彫刻刀の楕円形の柄でじわじわ丸めているところです。

曲げの終盤

バキッと折れ曲がらないよう、棒に密着させながら強めに曲げています。

曲げ終了

曲げ終わったところです。手を離しても骨組みと大体同じ形になるようにしました。

骨組みへの接着

骨組みにやや多めに接着剤を付け(始めに塗ったほうが乾かないように)、曲げた外板をはめ込んで接着しました。
上下がぴったり合うように押さえつけています。

側面の枠

左右両側に、枠状の模様(27)を接着します。あらかじめ槽に密着するように少し曲げておきました。

脚の取り付け

脚をはめ込む

石炭槽の端に、組み立て済みの脚をはめ込みます。凹凸を合わせつつ慎重にはめ込みます。
二重になっている妻板のうち内側が入りにくいので、説明書にあるようにデザインナイフやピンセットの先で押し込んでやります。

ブレースの差込

同時に行うのですが、ブレースの先端を石炭槽の枠にある取り付け部に差し込みます。最初穴が狭くて入らなかったので、凸部のほうを削りました。

両側とも取り付け

同じように反対側も取り付けます。
ようやく自立するようになりました。4本の脚でガタガタしなければ一安心です。

石炭槽の底

石炭槽の底に(43)を接着します。4本の細い棒を、太い足のほう(あとで作業台が付きます)に向けます。

一番上の枠

石炭槽の一番上の枠(28)を接着します。

柵

上部の両端に、柵(44)を差し込んで接着します。こういった部分も一通り瞬間接着剤で補強しておきました。

作業台

作業台の床と柱

作業台の柱(34)に、床(25)を直角に差し込んで接着します。

枠の接着

柱の部分に、枠組み(31)(32)を接着します。上部は床板の下に接着しています。

柵

手前の柵(29)の両端を直角に折り、重ねて接着しました。
枠の折り曲げ位置には軽く筋彫りがあるので、そこを山折り(筋が外側になるよう)に曲げました。

柵(接着後)

接着したところです。

作業台の階段

作業台の端に付く階段を組み立てます。
階段(30)の上部を折り曲げておき、向こう側の手すりの枠(35)に接着します。ただし上端の折り曲げた部分はまだ接着せず、動くようにしておきます。

枠の株には床板(42)を接着します。

同様に反対側の階段も組み立てます。

階段の組み合わせ

階段の枠にある溝と、作業台の端にある溝を噛み合わせるようにして差し込みます。

左右の階段の取り付け

左右から差し込んで接着し、全体の歪みがないように修正します。

階段上部の固定

先ほど接着せずにおいた階段の上部を、下から作業台の床に接着して固定します。

手前の手すりの固定

手前側の手すり(36)を接着します。これで作業台も完成です。

完成

灰色の厚紙の断面などを筆で黒く塗って終えました。
結構、組みごたえがあります。出来上がってみると思ったより大きく感じました。

完成

内側の骨組みも黒く塗りたいのですが、やりにくいので今はこのままです。

完成

紙の8620と

遠くにあるのは同じアドバンスの給砂塔です。機関車も紙モノにしてみました。
レイアウトを作って設置しなくても、並べてディスプレイするだけで、模型同士が互いに引き立て役になってくれるのが面白いですよね。

機関車はケント紙に手書きで作図してナイフで切り抜きましたが、給炭槽はコンピューターでデータ製作しレーザーカットというわけで、それぞれの技法も時代もまるで違う感じです。


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