何とレイアウトのそばに重量物が落下し、一部を直撃してしまいました。
命中箇所が電動ポイントのスイッチマシンでした。
KATOの固定式ポイントです。ふたを全部外して調べているところです。
直撃しても一見、外見は異常なさそうだったのですが、通電してみると片方向にしか切り替わりません。
半電動ポイントって役に立たないなァ(笑)。
よく見ると、コイルのふたにヒビが入って一部が砕けていました。こいつが全部受け止めてくれた…。ありがとう!
もしプラスターの地面に物がぶつかっていたら、地面が砕けたかもしれません。
このポイントはレイアウトに固定していても、コイル部分だけを取り外せるので、メンテナンスが楽です。
もっとも私は今まで一度もコイルを焼いたことがなかったので、今回初めてこういう作りで助かったと思いました。
しかし、もう交換用のコイルは売られていないんですよね。
調べたら、一方のコイルのコモンが切れています。これ、物理的に叩き切ってしまったんでしょうね。まさかこういうぶっ壊し方をするとは…。
ここなら自分で結線して修理できます。
細い線は表面が絶縁されています。細いのと短いのとで、紙ヤスリで表面を削り取るのが結構難しいです。熱で被覆が溶けるやつだと楽だな〜と期待して、一方はハンダごてで加熱してハンダを載せるだけにしました。
うまく熱で絶縁被覆が溶けているか、他に断線箇所がないかを調べています。
無事通電しました。よかった…。
砕けたフタの破片をピンセットで拾い集めて接着し、無様ながらまあ、まあ修理できました。
もう小さい部品を指先でつまむことも転がすこともできず(指先に柔軟性がまったくありません)、簡単な部品の接着も難しくなっており、若いときはこうではなかったのにと悔しい思いをしました。
元の位置に取り付け、隣の機械部分と連結しています。
赤い矢印の連結棒で、コイル内のピストン(鉄心)と右のつまみをつなぐのが難しいですよね。昔っからですが…。
元通りにフタをして、コネクターをつないで完了しました。不注意がきっかけで余計な仕事を作ってしまいました。
断線と関係ないことですが、青い矢印の位置にプラ板を貼り付けて、つまみが完全に左に寄らないように動きを制限しています。
鉄心がコイル内に引き込まれるときは比較的動作が確実ですが、逆にコイルの奥から鉄心が出てくるときに、動きにくくなって、ポイントが切り替わらなくなることがあったためです。こんなふうに、鉄心が完全に奥まで引っ込まないようにすれば改善します。
今この固定式ポイントを使っている方は少ないと思いますが、使っている方はきっと、不調が起きたときのそれぞれの対処方法をお持ちでしょうね。
KATOの固定式線路のポイントは、当時のアトラス製品の改変バージョンのように見えますが、当時のアトラス製品もスイッチマシンのコイル部分を着脱可能です(全部がそうかは存じません)。
初期不良で動作しなかったときはスイッチマシンだけを送るように書かれていました。
でも、不動だからといってスイッチマシンだけ送られてきても、原因に行き当たらないこともあったのではないかなと、今になって心配してしまいます。