関水金属のポイントが品切れのときに代用品で買ったポイントです。
大きさがぴったりだったのですぐ使えましたが、愛用者は多くなかったと思います。
ちょうど、16.5mmゲージのリマの新幹線セットがテレビCMで紹介されていた1970年代です。
「電池で走るリマの汽車」 ※注:新幹線
「あんリマぁ」
というアレの頃です。
一時的にではありましたが、ミニトリックス等の外国製品を扱わないお店にもあったので、割と大手の問屋が扱っていたのではと思います。
スタイルはこんな感じで、枕木はアトラス風、ガイドレールはなく、円弧状にスライドするつまみで切り替えます。
ちょっと関水金属の最初期製品に通じる部分がありますが、違うものです。
手動転換つまみをパチンと動かしますと、
こんな感じで切り替わります。
つまみの連動部分はすべて金属で、小さいスプリングが仕掛けられており、パチンパチンと軽く切り替わります。操作感は悪くありませんでした。
大きさ・規格がKATOの標準手動ポイントと同じで、値段が100円ほど安いのは魅力でした。
実際にはトングレールの先端がすぐベコベコになってしまったり、段差ができたりして、脱線しやすくなってしまいました。一度は使ったものの、二度は使いませんでした。
そのまま話も脱線しますと:
同じ規格といえば、左が関水金属、右がその原形となったアトラスのポイントです。関水金属が標準電動ポイントとして扱っていた時期もあります。
スイッチマシン以外にもちょーっと違いはあります。
どちらも直線部が124mmのレールですが、写真のアトラスポイントは123.5mmでした。逆に長いものもあり、ばらつきはあるようです(これが時期によるマイナーチェンジなのかどうかはわかりません)。
下の標準電動ポイントのほかに、上の6番電動ポイントも固定式線路の時代からありました。6番ポイントはすらりと長くて格好いいですが、小さいレイアウトではなかなか活躍の場所がありません。
このスイッチマシンには、途中に円形のカムが仕掛けられているものがあり、ポイントの切り替えによって写真のように90度回転します。ここに回転式の標識など付けると格好いいのかもしれません。ただこれが内部で引っかかって不調になることもありました。
アトラスのポイント配線は、プラグの途中に他のプラグを差し込むという無茶ができまして、1つのコントローラーで渡り線の2つのポイントを同時に転換することも一応できました。ただし、プラグが邪魔になるので端の1個だけに限ります。
製造国(オーストリアやイタリア)によってコントローラーの形が微妙に異なり、何か無理やりな連結になることもありました。ただ全体的には、古い製品の割によく考えられていたと思います。
途中で話が変わってしまいましたが、トミックス製品が登場する前にも色々なメーカーがNゲージに参入していまして、今から思えば、あれはどこの何だったのだろう?というものもありましたね。
こういうレールを見ていると今でも新しいレイアウトが作りたくなります。レイアウト作りでは配線図を画いて、道床を作り、レールを敷いているときが一番楽しいような気がします。