Nゲージ蒸気機関車2017年のメモ>2017.3.12

キハ182動力台車交換


2008年に買ったキハ183系(トミックス)を久しぶりに走らせてみると、ちょっと変です。

キハ182

走行中にずっと、「カチカチ…」という打音が鳴るようになっていました。
1年に1度くらいしか走らせませんが、前回までは正常でした。

キハ182台車

音の発生源が台車なのか、モーターからの伝達系なのか、よくわかりません。

分解してひとつひとつ部品を外したり、他の正常な模型の部品と交換したりして調べたところ、どうも動力台車のようです。
正常な、他のトミックス製品の動力台車を仮に取り付けてみると、静かに走ります。また、不調なのは片側の台車だけではなく、両側ともでした。

手で台車を転がす

レールの上で転がしてみると、正常な動力台車に比べ、心持ち周期的な摩擦のようなものを感じます。でもほんのわずかです。
これでなぜ、走らせるとカチカチうるさいのか不思議です。

台車分解

台車をばらして、油を落とし、部品をひとつずつ脱着しながら動きをチェックしていきましたが、やはりよくわかりません。
全部組み付けると異音がするのは確かです。2つの台車がどちらも異常になったというのも謎です。

どうやら、今の自分には解決策がないようなので、新しい動力台車を買って交換することにしました。
やりたかったことは、正常に走らせたかっただけなので。

購入した台車

指定の交換部品「0458 DT48形動力台車(黒車輪)」を買いました。
不調になった台車(左)と比べてみると、台車集電板に少々の違いがある程度のようです。

しかし。

新しい台車をレールの上で転がしてみると、元の台車以上に抵抗があり、方向によっては車輪が浮きぎみになったりするのです。大丈夫かしら?

それが大丈夫でした。異音はなく、とても静かに、スムーズに走るようになりました。とりあえずOKです。
原因がわからなかったのは気持ち悪いですが、実力がありませんでした。

正常化

なぜか先頭のキハ183の前方、上下を留めるツメのあたりでボディが左右に膨れていまして、ツメがかみ合いません。床板とボディーがぴったり合わないので、そのうち何とかしたいです。


●その後…「カチカチ」音の原因判明

他のトミックス車両で同じ症状が発生したという方から、原因を教えていただきました。私のも同じ原因でした。
ギヤ軸が4本とも、割れていました。

ギヤ軸のひび

最初に調べたときに、ずいぶん簡単に車輪が軸から抜けるな〜とは思ったのですが、ポロリと落ちるほどではなかったので、特に気に留めていませんでした。
もう一度調べてみると、一見ただのウェルドラインのような箇所が、4軸すべてで割れていました。それで車輪がゆるくなっていたのだと思います。歯のピッチがそこだけ微妙に開いて、異音の原因になっていたのかもしれません。

異常があった動力台車の車輪(ギヤ軸付き)だけを、新しいものと交換したところ、それだけで異音がまったくなくなり、正常化しました。

プラ製のギヤ軸に、金属の車輪の軸が固く圧入されているので、年月が経つうちにプラが耐えられず割れてしまったのでしょうか。
ともかく原因がわかってすっきりしました。今度同じことが起きたら、ギヤ付き車輪だけ買えばよさそうです。教えてくださった方、ありがとうございました。

2017.3.24追記 ほかにもキハ182でまったく同じ症状が発生したという方から、ギヤ軸全交換で解決したというお知らせを頂きました。こういうことはあるのですね。


国鉄時代、何かの用事でこのキハ183系に乗ったことがありました。8月の中旬で、車内はラッシュアワー並みのぎゅうぎゅう詰めでした。
私も苦しい体勢で立ちっぱなしでした。通路もデッキもすし詰めですから車内販売も通れません。 冷房も十分に効かずに車内は暑く、空気も悪くなり、騒音や振動も頭に響いて具合が悪くなってきました。
峠ではエンジンがガーガーと爆音を立てっぱなしです。しかしスピードは上がらず、なかなか登り切れません。右に左に大きくカーブする風景を眺めながら、具合の悪さにじっと耐えていました。
もっと快適な状態で乗りなおしたいと思いましたが、その後機会がありません。


「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る