何らかの事情で他の規格の線路同士をつなぐには、ジョイナーを付け替えたり道床を加工したりしますが、トミックスとKATOのユニトラックは、KATOのジョイント線路を使って以前から接続ができました。
トミックスからも、似た用途のジョイントレールが発売されました。
KATOの新旧レールと、トミックスの新旧?レールです。
旧タイプの固定式線路同士は、メーカーが違っても大体接続はできましたが(レール高など細部の寸法は異なりますが)、道床付き線路同士では難しいです。
でも通常、その必要はあまりないですよね…。
トミックスのレールは、ジョイナーの取り付け位置が他と逆なので、ジョイナーの位置変更も必須です。昔のエンドウの道床付きレールもこの方向でしたっけ。
KATOのユニトラックの場合、ユニジョイナーを外せば、端に何も出っ張りのない生レール?になります。
固定式線路用のジョイナーを使用して、固定式線路をそのままつなげます。
固定式線路の下にコルク道床を敷けば高さもぴったりです。
ユニジョイナーを通常ジョイナーに交換すれば、ユニトラックをトミックスのファイントラックにそのままつなげそうですが、ぴったり合いません。
ユニトラックの裏側に、トミックスのレールガイドがつっかえています。
(まあこのへんを削ってしまえば、つなげると思います…)
古いほうから。
道床付線路では、KATOはトミックスより後だったため、初期からトミックスと接続できるジョイント線路を発売していました。
「20-045 ジョイント線路 S62J」です。今でも2本入りで200円(+税)です。昔買ったのをなくしてしまったので、新たに買ったのですが、値段があまりに安かったので二度見しました。
「他の規格の線路」を接続するためとなっていますが、初めから逆方向にジョイナーが付けられているあたり、トミックスが狙い撃ちされています。
現在のトミックス(ファイントラック)は、ジョイナー形状が昔と違うため、ちょっとユニトラックのレール断面の形と合わない感じです。
しかし慎重に差し込めば接続はできます。
道床のレールガイドのつかえもありません。
以前、KATOにはターンテーブルがなかったので、ユニトラックのレイアウトにトミックスのターンテーブルを接続したいときに利用できました。今はKATOからも新しいターンテーブルが発売されたので、逆の使い道もあります。
新しいトミックスのジョイントレールです。「1529 ジョイントレール S35-J(F)」です。4本入りで760円(+税)です。
PC枕木のS35-J-PC(F)もあります。
対象をユニトラックに絞ったものではなく、片側の端にはジョイナーも道床ガイドも固定されていません。接続対象に応じて、左右どちらか(あるいは両方)に、必要なものを自分で取り付ける方式です。
自分で道床ガイドをカットしたり、ジョイナーを抜き取ったり別途購入したりという手間がないので、使い道によっては便利かと思います。
他社レールと接続する場合、道床ガイドは通常取り付けません。金属ジョイナーのみ適切なほう(あるいは左右両側)に取り付けます。場合によっては相手側のレールのジョイント撤去も行います。
ユニトラックと接続したところです。
ユニトラックのユニジョイナーは外し、レール同士を金属ジョイナーで結びます。
写真では手近にあった適当なジョイナーを使っていますが、トミックスのジョイントレールに付属のジョイナーで構いません。この場合、ジョイントレール側の左右両方のレールに、ジョイナーを取り付けます。
※トミックスのジョイナーを外すときは、裏側のツメを押しつぶす必要があるので、ここでは他のジョイナーを使いました。
トミーナインスケールのレールとの接続も同様にできます。今やる人はいないでしょうけど…。
固定式レイアウトに使うなら、何らかの取り付け加工をするのが普通ですから(フレキなんて切った貼ったで)、今までジョイントレールがなくて困ったということはないと思いますけども。
道床ガイドとジョイナーを通常位置に取り付ければ、長さ35mmの端数調整レールにもなります。
先端に道床ガイドもジョイナーもない「生レール」が作れるということで、ちょっと変わったことをしようとするときに、役立つことがあるかもしれません。
一番上の写真を撮るために固定式線路を探していたら、昔の関水金属のリレーラーが出てきました。
(お店に欲しい車両があってもお金もないし、リレーラーでも買って買えるか、という感じだったかと)
これの金型が、ソニーマイクロトレインのものだったということで、ちょっぴりその時代の空気に触れたような気がします。