Nゲージ蒸気機関車2018年のメモ>2018.2.4

関水金属の昔のポイント(その2)

最後はダブルスリップです。

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ダブルスリップ

関水金属(KATO)の固定式線路の時代には、当初ダブルスリップもありました。やはりアトラス製で、品番も同じです。
割と早期になくなったため、露出は低かったと思います。

ダブルスリップ

これが全体です(何か端のジョイナーの有無がばらばらになっていますが…)。

クロッシング部

クロッシング部の拡大です。
この平面の写真では、どこがどうなっているのかよくわからないと思いますが、実際に手に取ってみてもよくわからないです(笑)。

切り替えのしくみ

2個のスイッチマシンを別々に動かして経路を切り替えます。

上のスイッチマシンは左側の赤線のトングレール2本を連動します。
下のスイッチマシンは右側の青線2本を連動します。

右上から左下へ

この状態だと、B-C経路が開通します。
A-D間を通過させようとすると、異線進入するか、脱線するかのどちらかになります。

左上から右下へ

これはA-D経路です。
B-C間は、異線進入か脱線かとなります。

左上から右上へ

A-B経路です。

左下から右下へ

C-D経路です。
このようにやや操作が面倒になっています。

ダブルスリップに現代の車両を走らせる

またまた、KATOの新C11を走らせてみます。
当時のダブルスリップには知る由もなかった、約半世紀後の車両です。

テストコース

フィーダーは右下の1箇所だけです。
当時の線路をご存じないと、これでは右上-左下間に通電しないのでは?と思われるかもしれませんが、当時の線路は非選択式なので問題ありません。
ポイントの切り替えに関係なく、すべてのレールに通電しています。

右上から左下へ

●右上から左下へ
C11を普通の速度で出発させます。目指すは左下です。

通過中

「ガタガタガタ」

間違った

兄ちゃんそっちじゃない

間違った

5回目で、やっと左下に進んでくれました。

右下から左上へ

●右下から左上へ
今度は右下からクロスを横切ります。

無事通過

これは無事通過。何度か往復した限りではすべて成功しました。

右上から左上へ

●右上から左上へ
今度はクロスせず、右上から左上への通過です。

無事通過

無事通過です。何度か走らせた限りでは問題ないようです。

右上から左上へ

●右下から左下へ
最後は右下から左下です。

無事通過

問題ありませんでした。

成功・失敗があるようでは困るだろう…とお感じでしょうが、現実には「どちらに進むかの確率を変動させる装置」となっております。
でも脱線しなければ、大体うまくいきますよ。

C57脱線

ただ、やはり脱線も普通のポイントよりは高確率であります。
これはトミックスのC57で、先輪は一度正しい方向に進んだのですが、動輪が異線侵入して脱線しました。

●トミックスのダブルスリップと

アトラスとトミックスのダブルスリップ

ダブルスリップは現在のユニトラックにはありませんが、トミックスにはあるので簡単に入手できます。

良く見ると、大きさは違っていても、交差部の構造は似ています。

交差経路

まったく違うのはトングレールの連動方向です。

昔の関水金属(アトラス)製では、左の2本のトングレールも、右の2本のトングレールも平行に動きますが、 トミックスは平行には動きません。すべてが外側のストックレールに接するか、もしくは離れるかのどちらかになります。

すべてが接しているときは交差経路となり、普通のクロスレールのように通過できます。右上-左下、右下-左上のどちらも、そのまま通過できます。

交差しない経路

すべてが離れているときは交差しない経路となり、右上-左上、右下-左下のどちらも通過できます。

アトラスの交差

昔の関水金属(アトラス)製は、斜めの直進経路に切り替えると、それと交わる側は通過できなくなりました(異線進入や脱線)。8折形のようなレイアウトにこれを使うと、列車が1周するごとに切り替えが必要になります。

ポイントで代用

ダブルスリップのないユニトラックでは、ポイントを2個使えば昔のダブルスリップに似た働きになります。
というか、昔のダブルスリップを探して無理に使うより、このほうが動作が確実です(Nゲージのポイントに絶対確実というのはないと思いますが)。

もしくは、多少線形をいじって、複線両渡りのダブルクロスを使うかですね。

以上、スリーウェイとダブルスリップは現在のユニトラックにはないものです。
ほか、カーブポイントはユニトラックにも、昔の関水金属にもありませんでしたね。
あまりKATOはポイントの種類を増やさない方針だったようですが、最近は片渡り線やY字ポイントなども追加され、以前よりは種類が増えてきました。
ラインナップ上、ポイントの種類がたくさんあると、いかにも色々なレイアウトが作れそうでわくわくします。そういった賑やかし的な役割が大きくて、実際に使われる種類は限られてくるのかもれしませんね。


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