「D52 129・山陽本線」から少し遅れて出荷された、「D52 235・函館本線」です。
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諸事情で実際に物を見ぬまま、いちかばちか取り寄せで買いました。
A6406 D52 129・山陽本線
(拡大写真)
先日の製品です。前ページの写真と同じです。
A6407 D52 235・函館本線
(拡大写真)
今回の製品です。密閉キャブが新規作成されています。
モーターが小型化されたので、ドアの窓の部分は向こう側が見透かせます。機炭間の間延び感も少なくなっています。
上廻りは結構前に傾いて見えますね。もう少し胸を張ったほうがよさそうです。買った個体ひとつしか知らないので、特別変なものを載せていましたら申し訳ありません。
D52 129・山陽本線との形状の違いは、キャブのほか、煙突の火の粉止めがない点、ATS発電機が付いており、テンダーにもATS車上子が付いている点です。
テンダーの上物は同じなので、軽加工で増炭枠など追加してみると似合いそうです。
密閉キャブのD52は、他社の金属キットでは以前から発売されています。並べてみるとこんな感じです。
マイクロエース(D52 235) | ワールド工芸 | やえもんデザイン |
D52の密閉キャブは、乗務員ドアが少し内側に引っ込んでいる独特な形をしていますが、マイクロエース製品ではその特徴はオミットされています。
ただ、キャブは過去のC62などの流用ではなく、新規に製作されているようです。
D52の窓ガラスはもともとはめ込みなので(中央の細い窓枠を車体側に作るのが難しかったのでしょう)、今回の密閉キャブもはめ込み仕様になっています。
勢い余って表記の一部がキャブの裾にはみ出していますが…。
下記はマイクロエースの密閉キャブの一部です。
D52 235 | C62 | D61 |
この中で一番古いのはD61のキャブです。C62のキャブはD61の流用かと思いきや、それぞれ異なるものが製作されていました。
ちなみにD61では、キャブの後部妻板も作られていました。マイクロエースの日本型蒸機の初期グループの製品で、がんばっていました。
今回のD52も、モーターの小型化のおかげでキャブの後部に余裕があるので、こうした板を自分で工作して取り付けてみるのも面白いかもしれません。
D61 | D52 235 |
というわけで、時間がかかっていたD52の追加2種は、何とか発売されました。
モーターの小型化などの変更はありますが、大半は昔のままなので、過去の模型を今から触れるという感じの商品です。価格が上がっているのはタイムトリップ費用になってしまうのでしょうか。
昭和の時代から模型をなさっている方は、マイクロエース(旧アリイ)の特色をよくご存じと思いますが、最近始めた方は呼吸を整えて対面してみてください…KATOやトミックスとは、模型のたたずまいがちょ〜っと違うのですヨ。
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