
私が1970年代に作っていたレイアウト?に、正体不明のダイカスト製の歩道橋を置いていました。
メーカーも何も不明・というか気に留めていなかったのですが、だいぶたってから、それがロンスター(LONE STAR)のミニ鉄道のアクセサリーだったことを知りました。
正体不明どころか、結構メジャーな製品だったのですね。
45年ぶりに中古品を手に取り、昔の購入時のことを何となく思い出しました。
当時見つけたのは雑居デパートの中にあった、鉄道模型など扱っていない小さな玩具売り場でしたが、ガラスケースの中にこの2製品だけが場違いにあったので、不思議に思いました。
どう見てもNゲージサイズのように思えて、半信半疑のまま買ってみたものでした。
おもちゃのマスダヤが扱っていたようなので、模型とあまり関係ない玩具店にもあったのでしょう。でも車両やレールはそこに全然なかったんですよね。

まずは歩道橋です。この汽車の絵を何となく覚えています。
		駅の跨線橋の代用になるかもと期待して買いました。

踊り場の裏側、LONE STARの刻印です。

今こういうものを製造するとしたら、たいてい中国製になるかもしれませんが、これは英国製です。
		今もあまり英国製品を持っていないので、何か得した気分です。
石造り風の、クリーム色の脚部をはめ込んで組み立てます。
		階段部分も緑色なのが気になって、グレーで塗ろうとしてそのままになった記憶が。
		まあ、カラー舗装だと思えばいいですか…(当時もカラー舗装はあるにはありましたが、限られたものでした)。
若干歪みがあるのか、向こう側の階段が浮いていますが、軽くひねってやると直りました。

壁の部分も薄くできていて、きちんとディテール表現されていますし、当時のバックマンの鉄道模型と一緒に使っても違和感ありませんでした。

こちらも当時一緒に買った、電柱・フェンス・人形のセットです。
		フェンスや電柱は、当時から売られていたトミーナインスケール(バックマン)のそれらと似ていますが、別物です。

色々なものが入っていて、値段の割に充実しています。
		材質は弾力があって柔らかいプラスチックです。今のNゲージの細い手すりなどに使われる材質に似ていますが、もう少し柔らかい印象です。
電柱は14本入りで、全部同じ形です。バックマン製よりやや低く、直径1センチ少々の台座が付いています。
		基本的にはどのアクセサリーも、レイアウトの地面に固定するというよりは、遊ぶ時だけテーブルの上に並べる使い方を想定しているようです。

フェンスです。これも自立します。
		バックマンのフェンスは、端のポッチで連結できるようになっていましたが、これは独立しています。

ゲートなんかも付いているのが楽しいですね。

人形です。未塗装ですが結構よく形が作られていて、Nゲージのレイアウトにも十分使えました。塗ってやれば今でも使えると思います。
		勤め人風の通行人や駅員、旅行かばんを持っているような人がいます。

これらにも全部、円形の土台が付いています。
上段の中央の人だけ向こうを向いていて、何をしているのかわからないと思いますが、

…こんな風に台車を押している人になります。
		台車も1個付属しています。ホームの上などに置いても楽しいアクセサリーです。
ホームなんかは市販品がなくても、適当な厚紙を切り抜いて折れば簡単に作れますね。

並べると、それだけで車両が急に生き生きとして見えました(本格的なレイアウトの雰囲気も、こういう現象の積み重ねでできているような気がします)。
		ちなみにC62が牽いているコキフは、私の脳内では客車に変換されておりました。
たびたび古い話が混じりましてすみません。Nゲージの市販車両もストラクチャーも少なかった時代でしたが、模型の楽しさは今と何ら変わらなかったように思います。