KATOのC57 1次形のテンダーの石炭部分を4次形のパーツに交換すると、最小限の加工で九州タイプの増炭枠になるのでは?と思って試しましたが、ボツにしていたものです。
こうやったらこうなりました、という程度で軽くご覧いただければと思います。うまくできたという方もいらっしゃるかもしれません。
ボツ理由は、ただの部品組み替えではテンダーから集電されなくなったためです。
KATOのC57はエンジン側の集電だけでも走りますが、やはりポイントの通過時などにフライホイールだけで乗り切っている感じがするなど、若干影響が感じられると思います。
元に戻せるよう、パーツ自体を加工しないことを前提としました。増炭枠の一部のみ作り足します。
KATOのC57 4次形は九州タイプなので、石炭は前方に寄った枠内に積まれています。
プラ板で1から自作してもよさそうなパーツですが、ちょっと感じを見てみたいという程度の動機ならそれでも面倒なので、4次形のパーツを利用してみました。従って増炭枠のサイズなどは4次形のパーツに依存します。
4次形テンダーの台車は説明書に従って外し、底にある2箇所のツメを押して中身を外しました。
外したテンダーの中身です。
前後2箇所のツメを外して、底板とふたを分離しました。
増炭枠の左右の壁はテンダー外側に付いており、中身には前後の壁しかありません。左右の壁のみあとで作ります。
4次形の底板は1次形のテンダーに入らないので、底板は1次形を使いました。
本来、ダイキャストフレームと底板はセットですけども、4次形のふたは1次形のダイキャストフレームに合わないので、ダイキャストフレームは4次形を使いました。そのためちょっと問題が起きます。
1次形の底板に4次形のダイキャストフレームをはめ込んだところです。
一見うまく収まりそうですが、底板にある集電板がいつも浮いている感じになってきちんと接触しなくなりました。
形だけ見たいとか、大体走ればよい場合はそのままでも大丈夫かと思います。エンジン部からの集電は生きているので走りはしました。
ダイキャストフレームを組み込んだ底板にふたをかぶせました。
ボツ理由2ですけども、この組み合わせではツメの位置が少しずれ、きちんとはまりませんでした。ツメや穴を少し削れば引っ掛けることはできそうですが、私は元に戻すので、加工せずにそのまま(何となく重なったまま)組み付けました。
ふたのパーツ形状が違うため前から中身が少し見えます。連結すればそれほどわからないと思います。
厚さ0.25mmの黒色プラ板を長さ12.5mm・幅2mmに切り、前後の増炭枠の端にゴム系接着剤で付けました。
テンダー外側には接着していません。
ちなみに私が時々使っている黒色プラ板はこのようなものです。模型店で10年ほど前に400円くらいで買いました。1度に使うのが微量なので大半が残っていまして、このぶんだと一生使えそうです。
代わりには普通の厚さ0.3mmの白色プラ板や0.2mmの透明プラ板、またはハガキぐらいの厚さの紙を使って黒く塗ればOKです。
組み替え以上のものにはならないものの、4次形のテンダーさえあればすぐ試せます。
一応遊ぶことはできますが、集電の面で元の製品より落ちていますので、手軽ですけどもそんなにお勧めはしないです。4次形のパーツも今は簡単に入手できないので、素直にプラ板でそっくり作るのが現実的かもしれません(それすら面倒な場合はどうするか、というのが動機です)。