2022年5月の静岡ホビーショー限定受注品として案内された製品です。受注期間は限定されていましたが、一般の取扱店(模型店)に注文する方式でしたので、感覚的には通常の商品と変わりませんでした。
木造有蓋車ワ1形は品番14078、有蓋緩急車ワフは品番14084とされています。14078のワは4月発売のリニューアル品です。14084のワフの単品はこれからの発売かと思います。
機関車は既存の品番14037 宮崎交通コッペル1号機をベースに、ストレート煙突としたもののようです。さらに見た目の大きな違いとして動輪が変わっています。あとで触れます。
それぞれの付属品です。津川洋行の製品は選択できる付属品が豊富についていて楽しいですね。
端梁のバッファーとアーノルドカプラー、ドローバーとフック、ダミーカプラーは各車に付属します。ワフには屋上機器3タイプや乗務員室のステップ3タイプ、さらに後部標識灯や反射板も付いています。
初めはカプラーも付いていないので、最低限それは取り付ける必要があります。他は好みに応じて付けます。
このセットには連結可能なねじ式連結器も付属しています。製造はIORI工房とされています(取り付け部は津川洋行向けにカスタマイズ)。
細いランナー状のサポートを慎重に切除して使います。部品自体も非常に細いため破損注意です。
バッファーとともにネジ式連結器を取り付けてみたところ。連結器はちょうどよい手ごたえではめ込むことができました。精密感が増して格好いいです。
ちなみにこの機関車の大きさは前後の端梁間で約32mmですから、カプラーも恐ろしく細かいものです。
ただ私は今までのシリーズをカトーカプラーにしていたので、このあとカトーカプラーに変更しておきました。機関車前面のみ付属のダミーナックルを付けました。
ねじ式連結器はとっておいて、何か別の機会に使ってみたいと思います。
コッペルBタンクの全体です。カプラー取り付けのほかは、向こう側の煙室サイドに蒸気管を接着しただけです。
既存のコッペルシリーズの動輪径は5.5mmですが、この製品は5.0mmと約1割小ぶりになっています。
車体が大変小さいものですから、半径にして0.25mmの差でも車高が落ち着き、全体的にもバランスよく見えます。
左が既存の14037 宮崎交通コッペル1号機、右がこの製品91009に付属のコッペルBタンクです。
動輪が変わっても基本の動力ユニットは従来品と同じです。超小型の3Vモーターが使用されています。走りますが風情のある安定した低速走行を続けるのは難しいかもしれません。ある程度安心して眺めているためには、やや速めのチャカチャカした走りになりがちです。
この小ささのプラ低価格品ですから自走するのが奇跡かもしれず、仕方ないと思います。
貨車2両を牽引するには貨車のウェイトを取り外し、機関車に補重してゆっくりスタートさせるようにとの注意書きがあります。
私は何もせずそのまま動かしましたけども、確かにそのままでは出発時に空転傾向があります。ただ、ちょっと手を差し伸べたりしてスピードが乗れば周回はしました。
なおワフの屋根にはドリルで穴開けし(治具も付属)、付属のトルペードベンチレーター、ガーランドベンチレーター、そして油灯を付けられます。
私はどうするか迷いがあったので、とりあえずガーランドベンチレーターの取り付け脚を削り取り、両面テープで貼り付けました。
たまにはこういうミニ編成もいいです。
貨車には展示用としてスポークの抜けたプラ製車輪も付いています。
津川洋行の製品には(ものによるでしょうが)本当に色々なものが付いています。コッペルも当初は通常のプラ製ボイラーのほかに、わざわざ金属製ボイラーまで付属していましたからね。私は使わなかったもののほうが多いのですが、色々取り揃えたので楽しく遊んでくださいというメーカーの気持ちが感じられます。