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木造2軸客車フハ4・5(津川洋行)

フハ4・5(初期木造板張仕様)

2024.9.27

以前から小型のコッペルを発売してきた津川洋行から発売された、プラ完成品の2軸客車です。
まず後期・鋼板仕様が、続いて初期・木製板張仕様が発売されました。塗装印刷済の2両セットが、量販店なら3,000円台で買える低価格で(本体価格4,000円)、小型機関車がお好きな方なら即買いの魅力があるかと思います。


セットの内容

塗装印刷済の車体が2両のほか、多くのパーツが付属しています。

後期鋼板仕様パーツ

おもにカプラー関連、ベンチレーター関連、バッファーです。

カプラーはアーノルドタイプとドローバータイプ、そしてフハ4・5連結位置に使えるオリジナル連結フックが付属します。

使うカプラーやカーブ半径によっては、バッファーが当たったり抵抗が増したりする場合があるそうなので、説明書をよく見て選びます。私は条件の緩い使い方をしますので、カトーカプラーにしました。

パーツの取り付け

ディテール関係は好みによるため、何も付けないのもアリですが、最低限カプラーの取り付けのために分解が必須です。
分解・組み立て方法は説明書に詳しく書かれています。

上下分離

まず上下を分離します。

前後のデッキ手すりを破損しないように注意して、シャーシを真下に慎重に引っ張って外します。

デッキ手すりの取り外し

続いてデッキ手すりをシャーシから外します。

細い手すりに力を加えないように注意して、端梁部分の突起を慎重に外します。 これでようやくカプラーポケットに上からカプラーをはめ込めるようになります。

なおカトーカプラーの場合は少し収まりが悪く、組み立て後に下を向いてしまったので、カプラー側を削ったり、プラシートを重ねて高さ調整をしたりしました。

ブレーキ位置の確認

実物のフハ4・5は手ブレーキの付いている側を向かい合わせに連結され、この面にバッファーが残存していたそうです。

手ブレーキの位置を確認してバッファーを付けました。端梁の取り付け穴を1.0mmドリルでさらってからバッファーを差し込みました。

このへんも遊び方によるので、両側ともバッファーを付けてもよいし、まったく取り付けなくてもよいと思います。

ベンチレーター

屋根に付けるパーツとして、トルペードベンチレーター、グローブベンチレーター、そしてガーランドベンチレーターと油灯が付属しています。

初期木製板張仕様にのみベンチレーターを付けました。取り付け穴は屋根の裏側にマークされているので、そこを1.0mmドリルで貫通させました。

そのままでは固くて入らなかったため、1両は勘で1.2mmドリルでさらったところ、緩くなりすぎてやや失敗しました。もう1両は1.0mmのあとヤスリで軽くさらう程度にしました。

トルペードベンチレーターの突起は前後に向けました。小さいので私には難易度ギリギリでした。

連結

津川洋行の宮崎交通コッペル1号機と連結した様子です。
とてもいい感じの編成になります。
(機関車は別売の5mm車輪動力ユニットに交換してあります)

初期・木製板張仕様

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初期・木製板張仕様

後期・鋼板仕様

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後期・鋼板仕様

見かけに反して、この機関車の走りはどうしてもチャカチャカした大味なものになってしまうのですが、そこはまあ仕方ない…。

低速のきく走りを求めるなら、最近のトーマモデルワークスの小形蒸機に連結してみるのもよいかなと思います。

初期・木製板張仕様とB20タイプ

後期・鋼板仕様。
以前作ったB20タイプに引かせてみました。

価格と内容のバランスがとてもよく、よい商品だと思います。
塗装印刷済で、色取りもよいのが嬉しいです。


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