Nゲージ蒸気機関車>2009年のメモ>2009.12.6-オハ31に室内灯
2009.12.6
オハ31は室内灯が非対応ですが、改造して付けられている方も時々いらっしゃいます。写真などを拝見すると自分でもやってみたくなりました。
不勉強で諸先輩の標準的な方法を存じませんので、適当に考えました(過去に模型雑誌などでも紹介されているかもしれませんが…)。特別簡単でもなく、よい方法ではないかもしれませんが、一応晒します。
ものによって違いがありますが、私が乗っていた旧客の照明は、電球がポヤーと光っている程度で薄暗かったので、模型でも暗めの感じが好きです。今の白色室内灯セットはもともと暗めの感じなので、付属のカラーフィルターで電球色にすれば古い旧客にはちょうどよさそうです。
模型のオハ31には製造時期によって、私が知っているだけで4種くらいの室内色(成型色)があります。ここでは比較的新しいこげ茶のものを使いました。暗さ重視ですが、さすがに初期の黒成型では暗すぎるような気がしました。
●用意したもの
●オハ31の分解
はじめにオハ31を分解します。いわゆる「屋根から外すタイプ」なので、室内灯セットの説明書やカタログに載っている方法で分解します。 屋根のフチが薄いので、屋根と車体の隙間に爪などを入れてこじ開けると、たいてい屋根のフチを傷めてしまいます。 オハ31の場合、連結面からドライバーなどで強めに押し上げるのが良さそうですが、あまり細いドライバーを使うと、ドライバーが屋根を突き破ってしまうことがあります。昔一度、やってしまいました。ドライバーを抜けば意外と裂け目はわからなかったので、今でも使っていますが…。
オハ31は台車集電板の通る穴が床板に開いていません。まずそれを開けます。 集電板のない台車(その穴はある)をはめ、台車を左右に動かしながら、穴からキリのようなものでゴリゴリ床板に傷を付けました。それからピンバイスに1mmドリルを付けて、傷に沿って穴を並べて開け、それをカッターでつなぎました。 これが大変そうに思えるかもしれませんが、床板の材質が柔らかいので簡単です。形もそれほど厳密ではありませんし、すぐ終わってしまいます。 |
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台車集電板の頭が接触する集電シューは、室内灯セットのものを使いました。 最終的には図の赤線のような感じに曲げましたが、台車集電板と確実に接触するよう調整が必要です。左右の高さが違うと車体が傾きます。また、先端は床板の凸部に当たらないよう、適当に切り詰めます。 |
前後とも同様にしました。集電シューを2両分使ってしまったので無駄があります。 これらを電気的につないで室内灯ユニットに接続します。ここでは0.8mm真鍮線を使いました。写真のように曲げて床板に組み込み、両端が集電シューの段差の部分を押さえつけて接触するようにしました。 多少バネ的にたわむので、中央部分で接触してショートしないよう、間にプラ小片をはさんであります。 ビニール線で前後の集電シューをハンダ付けすれば一番簡単そうですし、他にも人によって色々な方法があると思います。 |
室内灯ユニットを組み立て、電球色にするためのカラーフィルターをはめ込みます。 室内に出っ張った集電シューと妻板の間に安易に差し込みました。ただ、この部分は床が下がっているので、一杯に下げるとLEDの位置が下がりすぎます。 とりあえず2mm角プラ棒で下駄を履かせました。あまり高くすると、室内灯ユニットの2本のリード線が、集電シューに届かなくなります。 ※ずれたり外れたりしないよう、もう少し確実な固定をお勧めします。 |
床板から外したオモリは屋根の裏にゴム系で接着しました。重心が高くなって気持ち悪いですが、カーブをびゅんびゅん走り抜けるような客車ではないので、それほど問題はないと思います。 照明板は端から2ブロックを折り、ドアに当たる部分を左右から少々削りました。LEDの位置とぴったり合わせるため、2mm角プラ棒で少し浮かせてオモリの上に貼り付けました。 写真で屋根の左端に見える2mmプラ棒は、室内灯ユニットを上から押さえつけて、走行中の振動で外れないようにするためのものです。前側は、照明板の端で押さえられます。 あとは元通り組み立てれば完成です。修理や調整のときに分解しやすいよう、屋根板とガラスを固定するツメを少し削って薄くしたのですが、少しぐらいではまったく効果がありませんでした。 |
「ポヤ〜」 このページの先頭の写真は少し出力を上げて撮ったのでかなり明るいですが、スケールスピード以下でゆっくり走らせたときの見え方はこちらに近いです(パワーパック・スタンダード)。 旧客としては大体私が好きな感じです。夜に外から見た感じだとすれば薄暗いですが、もし昼間にこれだけ見えれば、相当明るい室内かもしれません。 集電のほうは、ちらつきもなくうまくいきました。 |
あとはオロ30とオハニ30も…と思いましたが、余分な車両がありませんでした。続きは来年の再生産のあとになりそうです。