Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.1.12(アリイのオハ61にトミックスのドア)

アリイのオハ61にトミックスのドア

マイクロエースのオハ61系は、ドアが非常に浅いので、これには違和感をお持ちの方のほうが多いのではと思います。
昨年、トミックスから旧客用交換ドアセットが発売されているので、これを使ってドアを引っ込めたらどうなるかを試してみました。

2009.1.12


とりあえず、旧製品のオハ62(光沢のある黒屋根でした)を実験台にしました。交換用ドアセットはHゴム窓なので、種車的に合わなくなることがありますが、もともとそんなに厳密な形の製品ではないのでまあいいです。

ガラスを外す

ガラスは下のほうの数箇所が接着されているので、車体との間にツメを入れて引き剥がしました。
ガラス両端の窓はドアの窓なので、あとで切り取ります。

しかし、客室窓とドアの窓が同一平面のガラスで成立しています。プラグドアなみとは言いませんが、ドアは実際かなり浅くなっていますね。ただそれには事情もあります。

ドアに穴をあける

事情はともかく(笑)、もとのドアは切り取ります。

ドアをきれいに切り取って、同じドアを引っ込めて取り付けられれば良いのですが、どうしても刃物の厚みなどがあるので、相当な達人でないと難しいと思います。私にはもちろん無理です。

プラの厚みもあり、ナイフだけできれいに抜くのは難しいので、まずドリルでボツボツと穴を開けました。

ちなみに、この車体の塗装は製品ママです。実物は小さいので、ここまでどぎつくは見えません。屋根の光沢が目立つくらいです。

穴を切り開く

ニッパーで穴をつないで取り去り、ヤスリやナイフでドア外周まで切り開きます。左右に手すりの表現があるので、簡単にするため切り開くのはその内側の段までとしました。断面は白成型のプラがむき出しになるので、ぶどう色で塗ります。

上側にも少し切り開けばよかったかもしれません。マイクロエースのオハ61は、ドアの天地が少し短くて、雨樋との間の隙間が広いのです。ただ客室窓の上下も何か微妙でして、とりあえずここでは手をつけませんでした。

ドアの加工

トミックス(でなくてもいいんですが、最近よく目にとまるので)のドアを加工します。塗装済みではめ込みガラス付きなのが便利です。妻板側と上端を少し削って、車体に開けたドアの穴の中央に収まるようにします。
車体側の穴を上側に切り開けば、ドアの上部を切り詰める必要はないかもしれません。

裏側からゴム系接着剤で貼り付けます。車体の肉厚が結構あるので、見た目には逆にオーバーになります。車体裏側を部分的に削るとよいのでしょうが、ここでは何もしませんでした。

床板の加工

床板を少し削り取って狭くし、裏側に出っ張ったドアが当たらないようにします。

製品のドアが浅いのは、ボディマウントのTNカプラーを取り付けられるように考慮したため、この部分の床板の幅を狭くできなかったためなのでしょう。ただ、TNカプラーは手動連結が前提なので、機関車との自動連結・切り離しが重要な旧客には、常に向いているわけではありません。

あとは車体にはめ込めば完成です。

完成

色々並べてみました。

オリジナル ドア交換
マイクロエース 加工前 加工後 なんじゃこりゃ(笑)
引っ込み具合は大きすぎるほどですが、ドア周囲、特にステップ側はもう少し処理しないと妙ですね。
KATO スハ43 トミックス オハ61
KATO スハ43 別形式ですが参考までに。 トミックス オハ61 未加工のドアです。
オリジナル マイクロエース 加工前
ドア交換 加工後 なんじゃこりゃ(笑)
引っ込み具合は大きすぎるほどですが、ドア周囲、特にステップ側はもう少し処理しないと妙ですね。
KATO スハ43 KATO スハ43 別形式ですが参考までに。
トミックス オハ61 トミックス オハ61 未加工のドアです。

というわけで、ただドアがボコッと引っ込んだだけに終わりました。いまや他社製品もあるので、別にもとの形のまま持っていてもいいような…。ただ交換ドアセットはまだ結構売られているようなので、今のところ材料はたくさんあります。

C11+オハ


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