Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.3.22(Nゲージのパトカーに回転灯)

Nゲージのパトカーに回転灯

LED回転灯を付けたパトカー

「パトランプLED回転灯」というパーツが売られています。これはチップLEDを3個使用し、それぞれがオーバーラップしながら減衰するように発光タイミングを制御することにより、あたかも赤灯が回転しているように見えるというものです。これをNゲージのパーツに応用できないか?と考え、無理やりNゲージの車に取り付けてみました。ご覧の通りデカいですが回転の様子が非常に面白いです。

2008.3.22


パトランプLED回転灯

パッケージ

アオシマ製のパーツセットで、「上級者向けキット」と書かれています。特に特定のプラモデルにワンタッチで取り付けられるというものではなく、あくまでも工作材料としての商品になっています。
他にブーメラン型2灯タイプもあります。

内容

下にある「発光ユニット」という米粒ほどの部品が回転灯のLEDです。本体基板(スイッチ付き)は発光ユニットとは別になっていて、プラモデルの車などにそれぞれを取り付け後、両者のリード線を自分で結びます。

リード線の先端のビニール被覆には、最初は切れ込みだけが入っています。被覆は少しだけ引っ張られた状態で、完全に取り去られてはいません(写真は手で取り去ったあとです)。これにより、ビニールの外側の被覆は絶縁用で、本当の電線は内部にあるということが自然にわかります。また、自分で残りの被覆を取り除いて配線するため、自分でやったという手作り感も少し感じられます。

同社は昔の「合体」シリーズなどから、ちょっとユニークなプラ模型メーカーという印象がありましたが、社名「アオシマ文化教材社」に「教材」の文字が残っている理由が、何となくわかるような気がします。

発光ユニットの接続

一方で失敗しにくくするための配慮も見えます。発光ユニットと基板のビニール線は、同じ色同士を結び合わせるのですが、この4本の線の長さが少しずつ変えられていて、むき出しの線が同じ位置に並ばないようになっています。つまりショートしにくくなっています。自分でこうした配線をする場合も、ショート防止のためにこのように長さを変えたりしますが、ある程度は工作者に任せつつも、ありがちな失敗は避けられるように考えられているようです。

よじった芯線の部分はビニールテープなどを貼って念のため絶縁しますが、ここでは絶縁チューブをはめています。あまり家庭に存在しない材料ですが、このサイトでは発電機の排気管を作ったり、モーターのシャフト径を変えるときに使ったりと結構活躍しています。

電池の挿入

電池は平らなほうがプラス極なので、間違えないように挿入します。少しきついので、電池ホルダーの金属板でケガをしないように…。

発光の様子

スイッチを入れると回転灯がくるくる発光しながら回り出します。

これを動画でお見せできないのが誠に残念!(ウチに現在、動画を撮影できるマシーンがないんです)
単に順番に点滅するだけではなく、残像を残しながら消えるので、一方向に回転しているように見えます。

ランプカバー

1/24の車に取り付けるときは、この発光ユニットにパトランプのカバーをかぷせてから屋根に取り付けます。

筒型と流線型の2つが付属していますが、ここでは使いません。

Nゲージの車に組み込む

手元に偶然1/24のランボルギーニ・カウンタックLP400がありましたが、これにパトランプを付けても仕方ないので、Nゲージのパトカーを作って取り付けることにしました。

車の加工

カーコレクションや、地方警察署付属のパトカーがあれば、それが使えると思います。ここでは手元にあったトミックスの車の下半分を黒く塗ってパトカーということにしました。側面の文字は面相筆でこちょこちょ適当に描いただけです。

分解して天井に直径3mmの穴を開け、ガラス(全体が透明プラの固まり)には直径4mmの穴を開けて、床まで貫通させました。

LEDの取り付け

下側から発光ユニットをそっとを差し込んでみると、派手に点灯します。適当に作った車体が貧相ですが、パトランプの直径が実物換算で45cmというありえないものですから、架空のパトカーということでまあいいでしょう。

レイアウトへの取り付け

パトカーを置く場所を決めたら、地面のパネルに穴を開けて、下から発光ユニットを差し込んで取り付けます(実際の取締りの時には前に出て停車するのが普通だそうですね)。

楽しいNゲージのレイアウトですから、犯罪や事故を連想させる場面を作るのではなく、シャレで済まされるような場面にするのがよいように思います。自分が違反をして反則キップを切られている状況とか(泣)。違反内容によってはシャレにならないかもしれませんが…。

単純に赤く光るだけではなく、実際にくるくる回って見えるのですから、それなりに臨場感?があります。ただ、素子自体が赤く光るので、工場内の黄色灯などへは応用できません。

飽きたときや、別な場所に移設するときは、紙などにマンホールのふたを描き込んで、道路の穴に張ってふさげばよいと思います。

しかし色々な模型素材が製品化されているものですね。


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