すでにトミックスから3代目製品が予告されていますが、トミックスの初代製品と、その前に売られていたグリーンマックスの塗装済みキットをほんの少し比べてみました(本当に少しです。申し訳ありません)。
いずれも古いものです。ついこの間買ったばかりのような気がしていたのに、もう17年経ったとは。
グリーンマックス(以下GM)のキットは、当初は板キットに近い構成で、窓周りの塗り分けやラインはデカールでした(…と思います)。その後、車体は半完成品の塗装済みキットに変わり、動力ユニットが付属したトータルキットになりました。
記憶が怪しいので、間違えていたら申し訳ありません。
私がそのトータルキットを買ったのは1995年始めでしたが、すでにトミックスの初代製品も予告されていたため、レジでお店の人に「いいんですか?もうすぐトミックスから完成品が出ますよ」と念を押されました。いいんです、簡単なキットを組み立てたい気分だったので。
全部並べると大変なので、つまみ食いです。
GM 塗装済みキット (拡大写真) 1995年購入品。 車体は塗装印刷済み、エンブレム・ロゴや車体番号等はインレタとステッカーです。 |
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トミックス 初代(92645) (拡大写真) 1995年製品。車体番号のほか、エンブレム・ロゴもインレタでした。その後の製品でエンブレム・ロゴは印刷済みになります。 |
GMもトミックスも塗装は大変滑らかで、現在の製品に劣りません。印刷も当時のものとしてはきれいに出ています。
成型の様子はGMのほうが少し甘い感じですが、トミックスも今よりは柔らかい感じなので、上廻りにはそれほど大きな差があるようには感じません。ただ床下機器は顕著に差があるように思います。
形式番号と号車番号が逆順なので、インレタを貼るときにややこしいです。
GM 座席はありませんが、ガラスが濃い目のスモークなのであまり目立ちません。 |
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トミックス トミックスは室内表現付きです。ガラスはGMほどではありませんがスモーク表現になっています。 |
トミックスは窓の間だけが黒、GMは窓の上下にも少し黒が入っています。オレンジ部分はGMのほうが若干朱が強くなっています。
車高はGMのほうがだいぶ高く見えます。これは床下の高さの違いによるもので、上廻り同士比べると同じ高さです。なおこれはGMの普通の車高かと思います。
GM | トミックス |
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この撮り方ではメリハリがなくて何だかわからないですね…。
GM ライトはダミーで、側面ガラスと同じスモークのレンズが入っています。 |
トミックス この頃のライトはまだ電球式でしたが、ちゃんとヘッドライト・テールライトが切り替わります。 |
GM 当時の実物の仕様に従い、赤や黒の帯は連結面まで印刷されていました。 |
トミックス 屋根上のヒューズボックス等はユーザー取り付けです。貫通ホロは出荷時は未取り付けで、連結面に付属のデカールを貼って帯表現をしてから、自分でホロを取り付けるようになっていました。 |
トミックス(初代)の付属デカールです。説明書にはデカール軟化剤(マークソフター)を使ったデカールの貼り方や、その後に車体をマスキングしてトップコートを吹くまでの方法が詳しく記されています。 メーカーが鉄道模型のユーザーに期待した「常識」が今とはずいぶん違っています。 今の製品では車体への穴開けひとつで「上級者向け」とされています。時代が変わればユーザーの常識も変わるので、メーカーはそれについていかなくてはならないのですね。 それにしても完成品にトップコートとは、やはり緊張します。 |
がんばって連結面に帯を入れたところで、実物の仕様が変更され、帯がなくなるという出来事が起きたのでした…。
まあ、たまにあることです。
GM ロゴは付属のインレタを貼って表現します(位置がいいかげんですみません)。 GM製品はこの車両が動力車になっています。動力ユニットは当時のSSタイプで、床下機器も一体で交換ができませんでした。 |
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トミックス トミックスも初代製品のロゴはインレタです。大きい文字よりも、小さい文字の細部の転写が不完全になりがちで、コツがいりました。 インレタはあまり強くこするとシートが延びてしまい、文字が離れなくなってしまうので、加減が必要です。 なおインレタの貼り方も常識とみなされていたようで、説明書に転写方法の記載はありません。 |
トミックス製品が発売された1995年頃、プラ製品メーカーの御三家はまだKATO・トミックス・GMでした。その後マイクロエースという最終捕食者が…。