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バスタオルのトンネル

トンネルをくぐるC57と581系

2008.8.14

またまた技法が古い工作で恐縮ですが、フロアレイアウトにかぶせて使うトンネルです。昔の「子供の科学」のHO工作の復刻版という感じですが、形態はオリジナルです。トミックスの入門用レールセット「マイプランLT(F) レールパターンA」など、一般的な半径280mm程度の曲線にかぶせることを想定しています。外観はご覧のとおりなので、固定レイアウトに使うにはオモチャっぽいですが、ある程度は見映えのするものにしたいと思いました。

使わないときは外して収納するため、発泡スチロール板とバスタオルで作られた「はりぼて」です。

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こういう着脱式のトンネルは、どうしてもボウルを伏せたようなものになりやすいので、一般的な固定レイアウトと同様に、稜線の一部を切り取ったような形にしました。また、着脱式のトンネルは、山裾まで草木の地肌にするとどうしても違和感が出るので、思い切ってすべてコンクリートの壁で囲ってしまいました。実はPROZのレイアウトのトンネルがそういった構造でして、いい処理方法だなと思ったのです。

設計

型紙

トンネルは半径280mmの曲線(単線)の90度を覆う構造とし、エンドレスの左隅・右隅のどちらにも置けるよう、基本は左右対称形としました。

ポータル(入口)の大きさは、あまり大きいと山全体が小さく見えるため、最小限にしていますので、パンタを高く上げた電車・電気機関車を走らせるにはちょっと狭めです。手持ちのいくつかの車両では一応通過はしますが、ものによっては引っかかる可能性があるので、もし電化区間用に作ってみる方は、ポータルや内部をもう一回り広めに作ったほうがよいです。

参考までに型紙を用意しました(エンピツ書きのスキャンをPDFにしたものです)。
バスタオルのトンネル 部品図(PDF・222k)

この型紙は150dpiで、100%サイズで印刷すると実際の1/4の大きさになります。プリンタで印刷して4倍に拡大すると大体の形になります。ただし、プリンタによっては「サイズを自動調整する」のようなオプションがONになっていて、一回り小さく印刷されることがあります。

私はこの寸法のとおり、鉛筆で直接材料にケガキして作りましたが、一応うまくいったので、製作中の誤差を除けば大きな間違いはないと思います。

材料

材料は身近なもので工夫すれば色々使えると思いますが、次のようなもので作ってみました。

発泡スチロール板
厚さ5mm、A2サイズ(450×600mm)の、商品名「デコパネ」(光洋産業株式会社)を2枚買いましたが、使ったのは1枚と1/6くらいでした。これは発泡スチロール板の表面にちょっとした加工がなされており、カッターでスパスパと気持ちよく切れます。粉が飛ぶこともありませんし非常に使いよいです。
厚紙(工作用紙)
普通の工作用紙が1枚あれば十分です。
バスタオル
使い古しでよいので、なるべく表面に凝った模様のないもの。私は200円で1枚買いました。
接着剤
発泡スチロール用接着剤、木工用接着剤、合成ゴム系接着剤など。
塗料
バスタオルを塗るための緑系スプレー塗料と、トンネルポータルとコンクリート壁を塗るグレー系塗料。いずれも発泡スチロールを侵さないもの(プラ用もしくは発泡スチロール用)。
道具
よく切れるカッターナイフ、作図用の鉛筆、定規、分度器、コンパス、バスタオルを切る布用はさみ

製作

材料の切断

とりあえず床板になるD1・D2、稜線になるD3・D4、それにポータルD10・D11を切り出したところです。

デコパネには長手方向に「目」があるらしく、その方向にはまるで手ごたえがないほど簡単に切れます。その直角方向には若干手ごたえがあります。厚みが5mmあるので、カッターの刃が左右に傾かないように注意して切ります。傾くと、表と裏で寸法が変わってしまいます。

発泡スチロールの代わりに、同じくらいの厚さのダンボールも使えると思います。部品の途中に折り目が来ないようにし、目の方向を工夫すれば丈夫にできそうです。もちろんベニヤ板でも作れますが、切り抜くのにはかなり骨が折れます(やったことがありますので)。ベニヤを使うときは、厚さ3mm程度の、L型カッターでも比較的楽に切れるもののほうがよいと思います。

稜線の取り付け

床板D1の上に乗せるようにして、稜線のD3・D4を接着します。D3のほうが板の厚みの分だけ短くなっているので、まずD4を角ぎりぎりまで接着し、そこに突き当てるようにD3を接着します。

三角定規などを当ててなるべく垂直・直角になるようにしておきます。

ポータルの取り付け

ポータルは、あらかじめ走らせる車両の種類(パンタつき、パンタなし)に合わせて、開口部の大きさや形を検討しておいてください(内部も同様)。トンネルの外の線形によっても車両の動きが変わり、想定していなかった部分が当たるかもしれません。

ポータルD10は床板D1・D2の上に乗るのではなく、側面から貼り付けます。これで床板D1・D2の間隔も決まるので、平らな台の上できちんと接着します。

反対側のポータルD11も同様に、側面から貼り付けます。

骨組みの取り付け1

中間部の大きい骨組みを取り付けます。内側のサイズは使用する曲線や車両(パンタつき・パンタなし)に応じて調整してください。

まず全体の対角線になるD5を接着し、その両側にD6・D8を接着します。完全に接着する前に、あとでその前に接着するD12〜D13と仮に合わせてみて、位置が正しいことを確かめておきます。

骨組みの取り付け2

手前にD12〜D14を貼り付けます。最終的には、手前に厚紙(P1〜P3)を傾斜させて貼り、コンクリート壁を表現するので、これらの壁は見えなくなります。

補強の三角板D17・D18を床板D2の上から貼り付け、トンネルポータルの脇の三角板D15・D16は床板D2の側面から貼り付けます。

骨組みの取り付け3

これで大体の形が決まるので、残った骨組みD7・D9を接着します。

この部品図では、D7・D9の高さが少し違いますが、これはそれぞれの当たる稜線D3・D4の形が少し違うためです。もちろん同じサイズに作り、D3・D4も同じ形にしても結構ですし、もっと違う形にしても面白いと思います。

このままバスタオルを張るには骨組みが荒すぎるので、現物合わせで小骨を付け足します。


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