Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.8.22(ワム90000)

ワム90000

ワム90000 トミックス+KATO

2010.8.22

最近2軸貨車を着々と揃えているトミックスから、ワム90000が発売されました。
ワム90000はKATOや河合商会からも発売されていますが、手持ちのKATO製品と並べてみました。


真横から

大きさがほぼ同じでモールドの感じも似ているので、いくつかの特徴を見分けなければ遠目には区別できません。軸間も同じです。
近接撮影による変形分はご容赦ください。

ワム90000 トミックス+KATO

トミックス/KATO(拡大写真)
左が今回のトミックス、右が1994年のKATO製品です。
別メーカーの別製品ですから完全同一品ではありませんが、長さも高さも0.2〜0.3mm程度の違いでほとんど同じです。
※注:実物と比べてどうなのかはわかりません。模型同士についての話です。

トミックスのほうは側板に横1直線の継ぎ目が作られているので、そこで区別できます(実物はあっさりしたものですが、最近の新製品では各社ともいくつかの形式でやっており、流行しているようです)。

正面

KATO+トミックス
左がKATO、右がトミックスです。幅は同じで、高さも車体断面の形もほとんど同じです。
KATO+トミックス
やや上方から。よく見ないと片付けるとき間違えます。

このようなわけで、ワム80000と違い、両方を混在して編成がデコボコになることはありません。
KATOのワム90000は2両セット、トミックスは1両ですが、1両分の値段にすると同じ700円です。

全体

トミックス トミックス
扉の左のかんぬきなどがかなり詳細にモールドされています。
他に「扉リブなし」も発売されています。
KATO KATO
つい最近出たばかりのような気もしますが、いつのまにか15年以上経ちました。
これは初期ロットですが、塗装が鏡のように滑らかです。

やや上方

反対側です。こちら側にはブレーキてこはありません。

トミックス トミックス
扉下のステップは、ボディー側にモールドされています。
KATO KATO
扉下のステップは、床板側にモールドされています。
この頃の製品はまだ黒ニッケル車輪ではなく、トミックスと同様の銀車輪です。

裏側

トミックス トミックス ワム90000
床下の表現はワム80000・ワラ1等から変更され、一部の板状のモールドが見直されてすっきりしました。
KATO KATO ワム90000
同社の2軸有蓋車としては、ワム80000(鮮魚用含む)以来の発売だったため、仕様は一新されて最初からブレーキてこなどを有していました。
トミックス ワラ1 トミックス ワラ1
ついでに、こちらは昨年発売のワラ1です。ディテール表現の一部が強度優先でガッチリした感じです。
KATO KATO ワラ1
こちらは2005年から発売されていたKATO製です。この頃は黒色車輪になっています。ワム90000に感じが似ていますが流用品ではありません。

最終的には、技術的に実車を忠実に表現できるようになっていくと、メーカーごとの差異は小さくなっていくのでしょう。
それでもNゲージは非常に小さいので、縮小するにあたってどこを強調し、どこを省略するかという流儀に各社の特色が残っていくと思います。

ところでKATOのD51 498が一回り小さくなってリニューアルされることになりましたが、これにサイズが合わせられていた同社のワム80000が取り残されてしまいますね。


●比較した模型について


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