<静岡県>

県立引佐高校


 PROFILE
学校名  いなさ
所在地  静岡県浜松市
主な交通機関  天竜浜名湖鉄道金指駅
夏服の特徴
  • やや曲線を描く紺の関東襟。
  • 細い白ライン2本。
  • 黒スカーフ(短く結ぶ)。
  • ポケットに紺地部分あり、細い白ライン2本。
  • ポケットに紺地部分下に青紺で校章?刺繍。
  • 襟コーナーで、白ラインが交差。
夏服のカラー
図解のとおり、白2本ラインがコーナーで交差する。
冬服の特徴  夏服の身ごろを紺にしたもの。
 (下記投稿記事あり)
特記事項  特記事項なし
調査年  2003年
 学校公式HP  http://www3.inasa-h.shizuoka-c.ed.jp/

気賀高校、三ケ日高校と3校同時に統合することが決定している模様…。3校ということは、事実上すべてを廃校にする、統廃合とは名ばかりの乱暴な新設校づくりになりそうないやな予感です。こういう地元密着の学校を大切にしない地域は、どんどん廃れていきますよ。統廃合が避けられなくなったとしても、新校に引高のシンボルをなるべく残していくことは可能なはず。夏服か冬服か、どちらかが残るだけでも「母校が消えた」感は少なくなると思います。在校生、卒業生の皆さん、傍観者に徹することなく、宮城の鼎が浦高校を見習い、母校を守るための努力をお願いします! 皆さんの声があれば、母校のイメージはきっと守られるはずです。

このデータは管理人が上記調査年に個人的に集めた情報ですので、現状では変更されている可能性があります制服の歴史、着こなし、学校の特色など、情報をお待ちしております。管理人へのメールまたは掲示板をご利用ください。
 管理人評価

 ここのセーラーの魅力はクロスライン。細いラインがクロスするというデザインは全国的にも非常に珍しく、この特徴だけで判別が可能です。小さく結ぶスカーフは浜松周辺のセーラーによく見られ、小ぶりな関東襟とあいまって襟元を引き締めています。
 シンプルなデザインにこの学校独特のシャープな着こなしが似合い、やっぱりセーラー服はカッコイイ!と思わせてくれる逸品ですな。

 観察記録

 工業技術の集積地、浜松の産業を力強く支える実業系の学校。それゆえミニスカに髪染が多くちょっとヤンキーっぽい感はありますが、地元密着型のノリが頼もしい存在です。自分が地元を出て行かざるをえなくなったせいか、こういう学校、個人的には非常に応援したいんですよね…。
 しかし、実業系の高校は近年の進学志向のあおりで生徒集めのために様々な制度改革を余儀なくされている場合が多く、よくわからないままに制服まで流行にあわせて変更してしまう例がほとんどなんです。その結果どこにでもある制服になってますます存在感を失っているわけなんですが、引佐高校はその逆をいく堅実路線で、素敵なセーラー服を守り通しているのが感動的でさえあります。もはや数少なくなった遠州セーラーの伝統を、ずっと引き継いでいってほしいですね。 

 投稿情報
冬服は濃紺で2本ラインになります。中間服もあるような話を聞いています。この情報は静岡県にいる仲間から聞いた話です。
                      (情報提供:ゲームマニアさん)
 夏服と同デザインの紺身ごろバージョンですね。
 ありがとうございました(^^)/
 (2010年の投稿情報です)
僕は今春、引佐高校を卒業したOBです。引佐高校の制服に関して、あれこれ書かせて頂きます。既出情報も混じるかもしれませんが、その辺りは大目に見て頂きたいと思います。
 
まず、イラストにある夏服ですが、スカートが少し気にかかりました。細かいことですが、引高のスカートは、プリーツの向きが右回りではなく、前側中央から、左右それぞれが後ろに向かうようになっていて、真後ろで合流します。ちなみに、生徒手帳によると「ヒダ数は28とする」そうです。
 次に上着ですが、こちらは良く観察なさっているな、と思いました。特に胸ポケットの形などは、3年間見てきたにも関わらず、思わず卒業アルバムで確認してしまいました。なお、実際には全女子生徒の半数くらいしか守っていませんが、正確には、胸ポケットにクラス章(下記参照)を付ける決まりになっています。管理人さんには伝統的と書いて頂いていますが、スカーフは他校に倣い、輪っか状になった既製品を襟にかけているだけです。
 ちなみに、襟やポケットの白いラインは、外側が縁から2cmになっていて、細い平紐をミシン縫いしてあります。あと、生徒手帳を見ると、襟の交差の重ね方まで決まっているようです。
 夏服の特徴には"?"付きで書かれていますが、ポケットの刺繍は校章で間違いないですよ。

 次に冬服についてですが、ゲームマニアさんの仰るように(上記投稿記事参照)、夏服と大きな違いはなく、夏服の白地が紺地になったようなものです。しかしいくつか違いはあり、冬服は、紺で無地の胸あてが付き、ポケットの校章の刺繍が白色になります。昨年度までは、登下校時を除きカーディガンなどの防寒着を上に着ることはできませんでしたが、今度の冬から、制服の上に着る学校指定の黒いトレーナーが導入され、それであれば校舎内でも着用可となるもようです。
 また、夏服に半袖と長袖の2種類はありますが、冬服と夏服の中間服はありません。夏服の長袖と、冬服の袖口は、襟と同じ紺地に2本の細い白ラインです。

 引高生の制服の着こなしは、僕の目から見るとあまり良いとは言えません。まず冬服ですが、先程書いたように、校舎内でカーディガン等を着ることができないので、皆、制服の下に着込みます。それに伴い、横のファスナーが閉まらず、上着の裾や袖口から、セーターやらスウェットやらをもこもこと出している人が大勢います。登下校時はカーディガンを着ている人も多く、特に寒い日は紺色のコートを着てくる人もいました。この辺りは、学校指定のトレーナーが導入されることで、どう変わるのか興味深いです。
 次に夏服は、Tシャツの上に着ている人が多いですが、体育のある日はほとんどの人が体操服の上に着ます。そうすると、制服の襟元から体操服の首回りが見えるので、その学年色(下記参照)で、学年が分かります。制服の下に透けて見えるTシャツがド派手だったり、腕にシュシュや髪止め用のゴムを大量に付けている人はいますが、なぜか紺のハイソックス以外をはいている人は見たことがありません。
 胸ポケットに色々な物をつっこんでいる人が多く、携帯のストラップやメガネ、カラフルなヘアピンやシャーペンなどをよく見かけます。イラストほど顕著な人は少ないですが、スカートの長さはやはり学年に応じて短くなっていく傾向があります。

 引高の男女比は約4:1で、生徒数が500人弱、徐々に生徒数も減り、今ではこの制服を着ている女子生徒は100人弱になっています。さらに、創立から110年、男女共学になってから60年余り経ち、統合の話も進んでいます。詳しくは知りませんが、
6年後を目処に、県立気賀高校・県立三ヶ日高校と統合をするらしいです。気賀高・三ヶ日高は、共に制服がブレザーです。残念ながら、最近の制服ブレザー化の波に乗り、統合後はブレザーの制服が制定される可能性が高いと思います。やはり、母校の制服を着た生徒を見られなくなってしまうと思うのは、さびしいことですね。

 ※クラス章※
 角を丸めた横長の長方形をした小さなバッチで、金の縁取りに白地で、HRナンバー(2年3組なら23)が緑色で書かれています。女子は、そのバッチを一回り大きい紺色の布に付け、その布を安全ピンで胸ポケットの紺地の部分に留めています。

 ※学年色※
 学年ごとの色で、留年しない限り3年間変わりません。体操服、ジャージ、スリッパなどが学年色になっています。今年度は1年が青、2年が緑、3年が赤です。
                      (情報提供:引高OBさん)
 すごい! さすが卒業生、詳しすぎ〜。
 さすがに追加すべき情報はもうありませんよね。
 ありがとうございました(^^)/
 (2010年の投稿情報です)
 イラストについて

 このイラストは2代目です。右手がうしろに行きすぎ?

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