バルサヒコーキ


離陸を前に翼を休める飛行機群

バルサ飛行機作品

はじめに
手軽な飛行機模型は紙飛行機ではないでしょうか。Whitewingsの名称で二宮康明先生設計の機体がAG社から発売されているのはよく知られています。どこでも手に入る紙を使い、糊とはさみ(カッターナイフ)さえあれば作ることができ、条件がよければ30秒以上の飛行が楽しめる事から趣味にしている人は結構多いようです。この紙飛行機よりも手がかかるのですが材料に紙、木及び竹を使った飛行機をご紹介します。
ヒコーキいろいろ
ほとんどの機が楕円翼・2段上半角・双尾翼で無風時約30秒の飛行性能を有します。
各機の緒元と単位は以下の通りです。

主翼翼幅=b(cm)
主翼面積=S(cm*2)
重心位置=h/c(%)
モーメントアーム=l(cm)
水平尾翼容積=Vh
機体重量=m(g)
(CGS単位系でごめんなさい)
重心位置からすると水平尾翼容積Vhが小さいのですが上昇飛行と水平飛行を調整していったらここに落ちつきました。Vhについては今後の研究課題です。

大1型
b=22
S=88
h/c=77.5
l=15
Vh=1.16
m=8.5
  大2型 b=26.5
S=124
h/c=83
l=17
Vh=1.18
m=11.8
左の機体と同じくこれくらいの大きさになるとゆったりと飛ぶ
中1型 b=18.7
S=73.4
h/c=79
l=12.6
Vh=.86
m=5.2
  小1型 b=15.8
S=68.4
h/c=72.7
l=11.1
Vh=.77
m=4.6
小2型 b=16.6
S=60.0
h/c=73.3
l=11.5
Vh=1.01
m=4.8
翼平面形を九七艦攻に似せてみました
  中2型 b=19.5
S=75.8
h/c=87
l=12.4
Vh=1.17
m=5.3
中3型 b=19.0
S=72.7
h/c=79
l=14.2
Vh=.91
m=5.7
  小3型 b=16.2
S=68.4
h/c=70.5
l=10.7
Vh=.87
m=4.2
飛行場
袋井市にある原野谷川親水公園を使わせてもらっています。画像遠方がJR東海道線と新幹線です。また前方に原野谷川が流れています。ここは上州と並んで遠州の空っ風とよばれる冬の季節風が強く冬の飛行はまず望めません。その他の季節も風がない日は無く、JRと川の間の距離は約150mありますが風向によっては機体が流され鉄道線路に着陸か、川に着水かで回収不能になる恐れがあります。早朝か夕方かの風が弱い時を狙っての飛行となります。 蛇足ながら早朝の飛行は露が多く材質が紙ではどうしても水分を含み機体がぶわぶわになってしまうのでバルサ製の機体にしている理由の一つがここにあります。

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