金西寺(原川薬師)


松並木を西に向かって進むと東海道掛川宿と袋井宿の間の宿、原川につきます。
原川の東端にあるこの寺の本尊さまは薬師瑠璃光如来ですが、包帯を巻いているのがちょっと変わっています。

昔逆川が自然のままに蛇行して流れていた時分の事です。近くの三つ池というところで遊んでいた子供が泥にまみれたお薬師さまを見つけこのお寺に安置したということです。
それからしばらくたって東海道を通った伊予某藩の仲間三人がお薬師さんを見て金佛か木佛か言い争いになり内の一人が持っていた槍で突きました。
その結果金佛であることが分かったのですがしばらく行った袋井市名栗で槍で突いた奴さんは路上で卒倒、死んでしまったのだそうです。そこには奴塚を作り供養したのだそうですが今では奴塚にあったお地蔵さんはこのお寺の境内に安置されています。
お薬師さまを傷つけたたたりだということで、槍傷の痕を包帯で覆い供養をしたという事ですがそれが今もって続いているわけです。

毎年4月12日がご開帳です。この日は包帯を巻き変え、佛さまを最初に見つけた子供に感謝するため近所の子供さんにお菓子が配られます。また巻きかえられた古い包帯は岩田帯にすると安産、包帯にすると傷が早く治るといわれています。

ご開帳の日にはのぼりを立てます。2001年はあいにくの曇空でした金西寺全景

ご本尊の薬師瑠璃光如来さまですご本尊さま

奴塚のお地蔵様が境内の西に安置されています奴塚のお地蔵様

下校の子供さんたちがお参りした後甘酒とお菓子が振る舞われますお参りする子供さんたち


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