勝利教会インターネットチャペル

十代の子を持つあなたへ


4.カッとなって いませんか?


 あなたは子どもに対して、日頃カッカしたり、イライラすることがありますか。
 あるかも知れませんね。分かります。あなたは一生懸命なんです。
 でも、子育てで成功したいと思われるなら、感情をコントロールなさることを、お勧めします。カッカしたり、イライラしても、決して目標を達成できるわけではありません。
 ただし、感情が悪なのではありません。私たちのイエスさまは、「悲しみの人」(イザヤ53:3)と呼ばれ、ラザロが亡くなったときにも「涙を流された」(ヨハネ11:35)方です。
 不必要な、また度を過ぎた感情の現われが問題です。今回は、感情をコントロールするために知っておくべきことを、いくつか学びましょう。
 「力の限り見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれから湧く」(箴言4:23)

第1に、あなたは神さまから育児を委託されています

 カッカしたり、イライラする原因のひとつは、「子どもを自分の思い通りにしたい」と思うことです。
 「どうしてこんなに部屋が汚いンだ」  私は、子どもの部屋を覗く度にこう言っていたものでした。
 しかし、最近は分かって来ました。「子どもは自分の持ち物だ」と思うから、「なぜ親の言うことが聞けないンだ?エッ!」と言いたくなるのだと。
 子どもは、神さまが預けてくださったものです。したがって、カッカする前に神さまに尋ねてみなければなりません。
 「なぜ汚いのでしょうか?」
 私への答えはこうでした。「よく見なさい。親であるおまえの部屋が汚いからだ!」

第2に、手間ひまがかかるのが、子育てです

 子育てを簡単に、できるだけ要領よく済まそうと思うから、イライラします。インスタント食品は、あくまでインスタントな味です。
 「手塩にかけて育てた」ということばがあります。犠牲を払えば払うほど、時間をかければかけるほど価値は出てきます。愛情も深まります。
 ところで、あなたは神さまによってどれほど手間ひまをかけられているか、分かっていらっしゃるでしょうか。
 神さまはあなたを、そそうをした、つまり罪を犯したにもかかわらず、赦してくださいました。そのおかげで、あなたは今救われているのですね。イエスさまの十字架の身代わりの死のおかげで。
 神さまの子育てというものが、いかに苦労の多いものであるか、お分かりになったと思います。きっとあなたも苦労なさることでしょう。
 でも、親の苦労くらい尊いものはありません。それは愛する苦労だからです。

第3に、完全な親はいない

 「あーあ、またどなってしまった……」  失敗しても、自分の未熟さを責めないでください。イエスさまは、つい失敗してしまうあなたを救うために、十字架にかかられました。
 偉大な信仰の先達パウロが言います。
 「私には自分のしていることが分かりません。私は自分がしたいと思うことをしているのではなく、自分が憎むことをしているのです」(ローマ7:15)  イエスさまはあなたを許し(受け入れ)、また赦してくださいます。「私たちの大祭司(イエスさま)は、私たちの弱さに同情できないお方ではありません」(ヘブル4:15)  神さまは、あなたが一生懸命なのを分かっておられます。ただうまく行かなかったんですね。
 神さまはあなたを愛しておられるので、あなたの失敗をカバーしてくださいます。神さまに信頼してください。

第4に、不用意に怒ったとき、それは試練という名の絶好のチャンスです

 神さまはあなたを愛して、時々試練を下さいます。
 「神さまは真実な方ですから、あなたがたを耐えることのできないような試練に合わせるようなことはなさいません。むしろ耐えることのできるように、脱出の道も備えてくださいます」(第1コリント10:13)  思いきって子どもに謝りましょう。悪かったら謝る、これが神さまの御前で生きる生き方です。
 あなたのお子さんは、そのときあなたを通して、真の神さまをその目で見ます。そしてやがてあなたを真似て、神さまの前で真実の悔い改めをし、主のために立派な働きをする者になるでしょう。
 あなたの模範がそうさせるのです。

第5に、あなた自身が欲求不満や、劣等感から解放されていなければなりません

 もしかすると、あなた自身が問題を抱えていらっしゃるかも知れません。いわばストレス解消を無意識のうちにしてしまうことは、よくあります。
 これをしないと病気になるので、いわば防衛本能と言えましょう。しかし子どもにすれば、いい迷惑です。
 その原因を冷静に考えてみてください。
   夫婦の間に問題はありませんか?
   心に深い傷を負ってはいませんか?
   他の人と、むやみに比較をしてはいませんか?
   劣等感を持っていませんか?
   自信喪失に陥っていませんか?
   だれかを妬んではいませんか?
   だれかを憎んではいませんか?
 もしあれば、心が癒されることが必要でしょう。イエスさまを見上げてください。やさしいイエスさまの御顔が、お姿が見えて来ますよ! 私は見ました。そして癒されたのです。あなたも癒されます。
 「彼の打ち傷によって癒された」(イザヤ53:5)  イエスさまは、あなたを癒してくださる方です。

第6に、子どもを信頼しなければなりません

 「こんな生意気な返事をして!」(A)  「馬鹿よ、この子は!」(B)
 「どうして弟をいじめるの!?」(A) 「あなたって意地悪なのね」(B)
 いずれも、AからBへは飛躍があります。1つの行為だけによって、人間自体を否定的に評価してしまっています。
 人は失敗し、罪を犯すものです。もしあなたが、一度の失敗で役に立たない人間という烙印を押されたら、どうでしょうか。
 裁かれたら、だれでもむきになります。子どもだってそうです。意地になります。
 行為と人格とを分け、行為を良い意味に解釈してやりましょう。人は信頼されるとそれに応えようとするものです。
 「なにか、きっとできない理由があるに違いない」
 このような言い方は、親であるあなたにも通用します。「ああ、やっぱり! 私は親としては失格だわ」と言ってはいけません。
 あなたにも、できない理由があったのではありませんか。

最後に、あなたが信じなければならない信仰とは何であるかを、お知らせしましょう

 神さまには私を成功させることができる、と信じること。イエスさまを信じた時から、あなたへのその働きは始まっていると、信じること。
 神さまは善意のお方です。信じて下さい。すべてはうまく行きます。

           (つづく)



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