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十代の子を持つあなたへ


7.配偶者をどう導くか?


 子どもを育てて行くために最も理想的な状態は、夫婦の間で意見の一致があることでしょう。
 その意見とは、もちろん神さまのもの、すなわち聖書でなくてはなりません。そのためには、共にイエスさまを信じている必要があります。
 なぜなら、たとえ聖書を学問的に研究しても、聖霊さまが働かなければ本当のところはよく分からないからです。
 「この方(聖霊さま)が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。」〈ヨハネ16:8)
 さて、どうしたらあなたの配偶者を信仰へと導くことができるでしょう。

第1に、あなた自身がイエスさまを個人的に救い主として受け入れていなければなりません。

 あなたには救われていることの確信がおありでしょうか。あなたの中に生きたみことばがあるでしょうか。
 みことばによって「わたしは生まれ変った。」と言える体験がおありでしょうか。
 「神のことばは生きていて……心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。造られたもので、神の前で隠せおおせるものは何一つなく、神の目には、すべてが裸であり、さらけ出されています。」(ヘブル4:12、13)
 神さまの前で、はっきりとご自分の罪を告白し、悔い改めなさったでしょうか。
 「罪から来る報酬は死です。しかし神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。」(ローマ6:23)  明確な悔い改めをして、罪の赦しを確信し、まずあなた自身が救いの喜びを得なければなりません。

第2に、配偶者を救いに導きたいという、強い願いがなければなりません

 これは愚問でしょうか。そうではありません。ある種の方々は自分の配偶者の救いを願っていません。彼らは配偶者へ憎しみを持っています。
 「わたしがこんな風になったのも、あの人のせいだ。これほどわたしを苦しめたのだから、地獄に行くのは当然だ!」被害者意識が強い場合には、どうしても憎しみから解放されません。
 心はもうとっくに離れ、家庭内離婚と呼ばれる状態になっています。実際、離婚して穏やかに信仰生活を送りたいものだと考えています。
 一番の被害者は子どもです。幼児期においてだけでなく、思春期にも大きな傷を与えます。しかしそのように説いても、赦すことは決して容易ではありません。
 まずしばらくは、教会生活を精一杯楽しむことです。私はよく言うのです、「教会は温泉ですよ。」  浸かっていれば少しずつ、しかし確実に心は温かくなり、癒されて行くでしょう。それから第4に進んで下さい(それまでは進まないでください!)。

第3に、あなた自身が正しい信仰生活をしなければなりません

 この項目についは前回「信仰生活をどう導くか?」の「第一に」をお読みください。
 ことばによる説明よりも、行動に現われたものこそ効果的です。ただし2つのことにはご注意ください。
 まず日曜礼拝の出席については、あなたが妻である場合には、夫が嫌悪感(注意。これは感情的なものであって、理屈ではありません)を持つことが多いということです。
 牧師先生(多くが男性です)や、教会(夫である自分よりも強力な存在)に、やきもちを焼いたりします。けれどもこれは適度である限り、良薬になります。
 あなたを自分の妻と、改めて見るようになったのです。またこのような副産物もあります。「ぬれ落ち葉族」ということばをご存じでしょう。妻にべたっとくっついて、離れなくなった夫たちのことです。
 妻にとっては、ようやく子どもたちが手を離れたので、そろそろ自分の時間を持とうかなという時期に当たります。大変迷惑なのですが、妻にも責任があります。夫の自立心を結婚以来養って来なかったからです。
 ある家庭では、夫婦で互いを「お父さん」「お母さん」と呼び合っています。やがて、いや、もしかするとはじめから、夫たちは、妻とは名ばかりで実はお母さんと結婚していたのかもしれません。
 「ウン、なるほど! どうりで!」思い当ることはないでしょうか。今からでも遅くはありません。お互いのために、夫たちが自立するために、半日ぐらい外出しましょう。教会へ。
 次に十一献金ですが、夫が会社から持ち返った分に関しては「オレの金だ。勝手に教会へ持って行くな!」という意識がとても強いので、配慮が必要です(法的な権利は半々ですが)。
 神さまを信じない人々の世界は「金がすべて!」だからです。いずれにしても配偶者は、あなたの行動で信仰が本物かどうかをじいーつと観察しています。
 「どうせいつもの気まぐれさ!」という観測に勝たねばなりません。とにかく続けることです。続けている間、配偶者の心には、ずうーつと葛藤が続くのです。
 「オレ(ワタシ)も信じようかなー……?やっぱり信じられないなー、でも……」  こう悩んでいるときに中途半端な態度を見せてはなりません。顔を上げ、しっかりと神さまを見ていなければなりません。あなたの真剣さがテストされています。

第4に、あなた自身が変わらなければなりません

 「妻たちよ。……自分の夫に従いなさい。」(エペソ5:22)「夫たちよ、自分の妻を愛しなさい。」(エペソ5:25)  配偶者があなたを教会に送り出すメリットは、何でしようか? あなたが教会生活や信仰生活で変えられ、要するに「サービスが良くなった!」ということでしょう。
 「オーーィ、お茶!」「お茶は一人で歩いては来ませんよ!」というやり取りでは、いけません。愛に充満されてください。輝いてください。喜びにあふれてください。
 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことに感謝しなさい。御霊を消してはなりません。」(第1テサロニケ5:16、17)
 祈りの生活をしてください。聖霊さまに充満されてください。家庭はあかしの場としては最高です。最高というのは、もっとも福音を伝えやすいという意味です。
 なにしろ、いつも一緒に生活しているのですから。しかしこれが逆に問題点ともなります。いわば24時間営業ですから、疲れます。ホントに疲れます。
 あなたはここで立ち止まってよく考え、また神さまに尋ねなければなりません。一体あなたを支える力はどこから来るのでょう。祈りを通して、聖霊さまからです。
 これ以外にありません。ある方は非常に真面目に24時間息抜くこともせずに頑張ります。努力をします。でもまもなく疲労こんぱいします。
 あなたは、あなたの力の限界を認識しなければなりません。聖霊さまだけがあなたに休息を与え、新しい力を与え、目的地へ導きます。
 「わたしはあなたがたに、わたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。」(ヨハネ14:27)

 最後に言います。神さまに斯待してください。間違えてはいけません。高慢になっていけません。
 あなたが救うのではありまん。天地の造り主なる神さまが、あなたの配偶者を造ってくださったお方が救ってくださるのです。
 時があります。でも救われます。神さまはあなたの祈りに答えてくださいます。忍耐しつつ期待してください。
 「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」(使徒16:31)          

(つづく)



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