瑞牆山(みずがきやま)

金峰山  西沢渓谷

大ヤスリ岩

 

10月15日(土)、瑞牆山は紅葉真盛りでした。山岳パトロールの話では、今がピークで来週は少し色がくすんでくるとの事でした。写真は携帯電話のカメラで撮ったものが殆どです。少し見難い事をご了承下さい。

 

金峰山を望む

 

分岐

 

増富ラジュウムラインを走ると前方に瑞牆山が見えた。2ヶ月振りに見るがやはり異様な山である。金峰山や鶏冠山等この奥秩父の山々は特徴的である。瑞牆山登山口の駐車場に到着し、デジカメを取り出すとやけに軽い。バッテリーを確認すると入っていなかった。 やっぱり気が入っていないと 、こんな忘れ物をする。

これで登る気がなくなった。最悪携帯のカメラが使えるが、 思った色が出ない。落胆していると、持つべきものは良き後輩である。Tさんが自分のデジカメを貸してくれた。瑞牆山荘脇のトイレに立寄って、8時40分に登り始めた。笹原の道になると、ミズナラの大木が真正面で迎えてくれ た。

 
 

 

急坂を登りきって

 

富士見小屋

 
 

ミツバツツジの木も点在し、春にはこの花が咲いて艶やかな山道になるだろう。9時、登りのひと区切りの林道に出て横切る 。9時10分富士見平手前までの急坂を登りきる 。ここにもベンチ脇に大木が控える。少し休んで歩き出すが、ここからはそれほどの急坂はない。

雨がパラパラと落ちてきた。9時20分、富士見平へ到着 した。小屋には誰も居ない様子で、テントが2張りあった。ナナカマドが真赤な実をつけて、大きな木と並んで競って生きている。あちらこちらの木々に見とれて時間を忘れてしまう。

 
 

瑞牆山(デジカメ写真)

 
 

 

樹間から見える瑞牆山と谷

桃太郎岩と金峰山

 
 

ここまではデジカメを使わなかった。彼のは記録枚数が26枚と少なく、選び抜いた景色でしかシャッターは押せない。しかし、木立の切れ間から見える瑞牆山はこの位置でみる今が最高の時と思えた。 そして、シャッターを切った。

9時45分小川山分岐、に到着した。ここから50m位の下りになる。小川山への道は余り人が歩いていないように見えた。9時50分、天鳥川を越える。すると左手に大岩があり、その上に紅いモミジがあった。 脇に取り付けられた階段を登る。

 
 

桃太郎岩(デジカメ写真)

 
 

飯森山と針葉樹

   
 

ここからは急坂になり、そして会話も少なくなる。ロープの張ってあるところが2箇所位あった。道巾は広く、石を踏んだり越したり、廻ったりして進む。 37人の団体とすれ違う。

途中途中で振返ると、飯森山中腹(富士見平の上)の黄色主体の紅葉が綺麗で、幾分疲れを取り除いてくれる。10時45分、大ヤスリ岩下に到着した。

 
 

          

大ヤスリ岩とその下の眺望(デジカメ写真 )

 
 

塩川分岐

頂上(デジカメ写真)

 
 

体重オーバーの為か、もうバテバテで座ると動けなくなりそうなので立ったまま休んだ。大岩は四つん這いになって越した。11時12分、塩川との分岐に到着した。

鋸岩を左に巻くと、ロープがあった。滑りそうな岩を注意して登ると階段があり、その先には人と空が見えた。11時17分頂上に到着した。すると不思議なもので 、今度は少し登り足りない気がした。

 
 

  

頂上からの眺望(デジカメ写真)

 
 

時折パラパラと雨が落ちるが濡れるほどではない。 また、金峰山の右に遠く富士山が見える。この天気でこの景色を楽しめるのはツキがある。ゆっくりと食事をし、高山病も心配ないのでチューハイで乾杯した。見飽きる事の無い景色に満足し、12時20分下山 を開始した。

13時15分、天鳥川の谷を渡る 。山慣れた山岳パトロールの先輩に追い抜かれてしまった。小川山の分岐を過ぎると、若いグループが登って来た。よく見ると透明ビニールの合羽を着たものが多い女子高校生達のよう だったので、とても山の知識があるように見えなかった。心配だったので『これから登るの?』と聞いてみた。  
 

   

頂上からの眺望(デジカメ写真)

 
 

過去の同じようなケースで、的確なアドバイスが出来ず反省をした事があった。今回は間違いたくなかった。『これからだと3時間かかる。今からだと暗くなるので懐中電灯は必携だよ』と確認をした。

心配そうになった少女達に、リーダーの若い男の子が自信を持って『大丈夫だよ』と言った。曇り空で日が落ちるのは早いが、これ以上は納得してもらえないと分かれた。途中ですれ違う別の人たちにも諭されて、分かってもらえる事を信じた。

 
 

黒宮

 
 

13時45分富士見平に到着した。テントの数が増えていた。ひょっとしてすれ違った若者達かも?小屋の中は話し声も聞こえた。休まないでそのまま下る。13時55分 、登りではパスした黒宮へ立寄った。大きな岩が覆いかぶさり今にも落ちてつぶれそうである。

八ヶ岳から来ていた面白いおばさんが、林道脇から『藤田さんですか?』と聞いてきた。目の悪い人なのだろうと結論付けたが、傘を差したその人は急な下りを、追い抜いていった。14時10分駐車場 に到着した。  
 

瑞牆山を望む

 
 

Tさんとの帰りは決まっていて、地元のお土産を買う事である。しかし、登り口の呪い(いや”のろし”)のこのむら村には地元産の農産物を売っている店が見当たらなかった。 みずがき湖の近くに店はあったが、これといった品物がなくお茶を出されたのでお付合いで『ちょこだけ』を購入した。国道に出ると”まちの駅”のかんばんがあり、すわここで買い物と立寄ったら 、既に閉鎖されていた。Tさんに言われて気が付いたが、僕らは『道の駅』を探していて、まがい物の”町の駅”に用事はなかった。

そのまま、韮崎の『道の駅』にむかった。ここではジャガイモが100円、大根100円とめちゃめちゃ安かった。ブドウも300円でひとふさ購入できた。 まんぞむ、満足。

【余談】今回、Tさんに『楽にいけるところを決めて下さい』と言ったら、瑞牆山に話が決まった。金峰山から見たあの異様な山は早々に登ってみたいと思っていた。しかし、前夜は久々に不整脈で目が覚めた。異常に早い鼓動は、寝ながらジョギングをしている 状態。寝て疲れが取れるどころか益々疲労が蓄積されている。天気予報も余り良くないので、中止を言い出そうと思った。しかし、瑞牆山は行ってみたい。曖昧な気持ちの時は、何か大きな忘れものをする。 そしてデジカメのバッテリーを忘れてしまった。

 
 

<交通>  

中央高速を須玉ICで下りる。141号線を下る。増富ラジュウムラインを下り、クリスタルラインを下る。

<コンビニ>

須玉ICから下りて一軒も無かったように記憶しています。

 

<時間>

須玉IC〜(50分)〜登り口〜(20分)〜林道〜(10分)〜富士見手前〜(10分)〜 富士見平 〜(25分)〜小川山分岐〜(60分)〜大ヤスリ岩〜(40分)〜塩川分岐〜(5分)〜頂上〜(55分)〜天鳥川〜(30分)〜富士見平〜(15分)〜駐車場到着

合計 5時間20分

<標高>

登り口(1510m)〜富士見平(1810m)〜小川山分岐(1810m)〜大ヤスリ岩(2100m?)〜頂上(2230m)

<費用>

高速料金  2400*2= 4800

GAS代    30L*130=3900 220km

三人の為  4350円

 

その他

 昼食   1500円