大山(蓑毛道&ヤビツ)

起きたのが遅かったので車での移動となった。そうなると下りに車を取りに戻る『U字』登山になる。今日は、それの成り立つ蓑毛を選んだ。

蓑毛から春岳沢を登り、ヤビツ峠に出る。そこから大山まで行き、下山は蓑毛道を歩くルートを決めた。

10時15分大日堂を出発をした。(境内に駐車)

昔はここが表参道だったと、半分草に埋もれた案内を読んで初めて知った。

沢沿いの道は今流行のマイナスイオンと気化熱の風が心地好い。お茶屋さんがあり、下山者が楽しそうに話をしていた。

コンクリートの急な登り道は久し振りに経験する僕の鈍った身体は直ぐに根を上げた。それでも暫くするとキャンプ場があり砂防ダムが見えて写真右の全国名水100選に選ばれた湧水地に突き当たった。

丹沢の名水

髭僧の滝

ここから先は草の勢いが強く道が細くなっていたので、蛇対策にステッキを用意した。しかし、50mも行かないうちに道は広く歩き易くなった。

暫く進むと左記の写真の滝を見て段々と水音から離れていった。ここはなだらかで歩き易い。書策新道にも劣らない道だった。

この道が好きになった。

この滝を過ぎると時間的には調度半分位である。

沢と離れるとこれと言ったポイントがなくなるが、テーブルのような大きな石が道の真中にあるのを見付けた。

段々と左方向から車の音や人の声が聞こえてくるともうすぐヤビツ峠である。

そこの手前に分岐があったが道標がないので踏み跡のしっかりした左にルートを取った。すると直ぐにヤビツ峠の駐車場にでた。右を行くとヤビツ小屋へ出たのを後で知った。

調度1時間で到着した。地図の時間より10分早かった。

女人禁制の碑

少し休んでからヤビツ小屋の脇を通り大山に向かった。

ここは標高で100m位まで階段が続き殆どばてばてになった。調度ベンチがあり、秦野の町もよく見えたが、先客が居たので素通りした。

その先にも階段が時折あって、なかなか苦しい登りになった。又、道も狭く遊びが無い分疲れが取れず、苦しい登りになってしまった。

木々も春岳沢と違い杉が多く気分転換が出来ない。しかし、左側が崩落した場所が*2箇所ありそこは展望も良く楽しめそうだったが生憎のガスで殆ど見えない。

*『北尾根を下る』でここの写真を記載

2番目の崩落場所を過ぎるとすぐに25合目に突き当たる。ここからは残り0.3KMである。

頂上で食事をし、ビールでもと思ったら売店も休み、自販機にはそれが設置してなかった。

それでも風通しのよいところで20分ほど横になり、至福の時を過ごした。

下山はいつもの表道を16丁目まで下りそこから蓑毛道に向かった。

仁王門から覗いた大日堂

大日道(左に金剛水の湧き水がある)

所々で伊勢原の有志が案内板を立ててくれたので、逐一止まっては読み返した。

昔、21合目(登りでは見晴らしの一番良い場所)は来迎谷と称して小屋があったらしい。

蓑毛山頂までは道が崩れている所もあり結構大変だがそれを過ぎた蓑毛越えまでは尾根道で巾も広く歩き易い道だった。

廃仏毀釈で壊されたおじぞうさんのある場所の先が分岐になっていてそこからは又雨水で掘り崩れた歩き難い道になった。

舗装道路を横切ると石敷きの湿った道になった。ここは登山靴がつるつる滑り緊張が続いた。

下山後、大日堂の写真をとり金剛水等の説明を読み往時の人々がうっすらと見えてきた。

蓑毛道は大山詣でが盛んな往時を思わせるものが随所に残りながらも人が少なく一寸寂しい道だった。

FRONT

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