わんだふるはうす R134を行く

横須賀→葉山

横須賀から大磯まで、湘南の海岸沿いを東西に走る国道。それがルート134号線。湘南でサーフィンする人なら必ず通るこの道路を、2005〜2006年にかけて、ワンダフルハウスが走破しました。このコーナーでは、佐島マリーナから大浜海岸まで御案内いたします。

ISDN・アナログ回線の方はこちらからどうぞ。

佐島マリーナ

ここは、神奈川県横須賀市の佐島(さじま)地区に浮かぶ天神島。相模湾に面した漁港、佐島港には遊魚船の船宿もあり、釣り客で賑わっています。石原慎太郎&裕次郎兄弟がヨットを買ってもらったのは、昭和20年代半ば、兄が高1、弟が中3の時でした。地元の逗子の海で小さな冒険を繰り返し、初めて佐島まで行って帰ってきた時の不安と満足感は、半世紀以上が経過した今でも忘れられないそうです。
後ろを振り返ると、レジャー船の基地である佐島マリーナがあります。ワンダフルハウスは、金子さんのファッション作品に登場した場所を探して、佐島マリーナから茅ヶ崎までドライブすることにしました。
佐島マリーナ
リゾートホテルとして有名な佐島マリーナは、レストランもプールもあり、一日をのんびりと過ごすことができます。
ホテルとレストランに行くには、こちらから。松任谷正隆&由美夫妻が結婚した1976年の夏の1ヶ月間を佐島マリーナホテルで暮らしていました。レストラン「ブルーリーフ」もユーミン御用達。三浦産の野菜と佐島港から水揚げされた新鮮な魚料理が味わえます。夜には対岸のハーバーライトが見えて、ロマンティックな雰囲気。 1965(昭和40)年、俳優の森繁久彌さんが中心となって設立した佐島マリーナ。オイルショックによる不況の影響で、昭和50年代に日産へ経営委譲されました。
設立当時の佐島マリーナ。この建物はレストランのようですが、現在は存在していませんでした。 左折すれば、大楠小学校入口交差点から134号線に。右折すれば、佐島入口交差点から134号線に入れます。ワンダフルハウスは左折して、近隣の2つのマリーナを見にいくことにしました。
県道213号線(佐島港線)に入るとすぐに、天神島臨海自然教育園があります。
天神島は三浦半島を代表する海浜動植物の宝庫です。特にハマユウは日本の北限となっており、横須賀市の風物100選となっています。
天神島から見た笠島。天神島周辺の海岸は、転石・岩礁・砂泥地帯と変化に富み、それぞれに適した生物がたくさんいます。 大潮の時は笠島近くまで歩いていけるほど潮が引き、ワカメ、ヒジキなど様々な海藻の生態を見ることができます。笠島には沢山の海鳥が集まりますが、残念なことに上陸はできません。
小さな海上橋である天神橋を渡り、天神島を出ます。 左手にマリーナ笠島が見えてきました。
マリーナ笠島。ディンギースクール、シーカヤックスクールを随時開催しています。 さらに進むと、「湘南サニーサイドマリーナ」があります。
湘南サニーサイドマリーナでは、ジュニアヨットクラブを設立。オリンピックやアメリカズカップに出場できるようなセーラーを育てることを目標としています。
大楠小学校入口
大楠小学校入口交差点に到着しました。左折して134号線に入り、葉山方面に向かいます。
前田橋
前田橋交差点を通過、左手に大楠温泉が見えてきました。残念ながら2005年8月30日で廃業してしまいました。

秋谷海岸

秋谷海岸入口 秋谷
立石で有名な秋谷(あきや)海岸。このあたりは海から少し離れたところを走っていますが、まもなく海が見えてきます。
立石駐車場
立石駐車場を通過。左手に「レストラン ドン」があります。Donの右側に見える駐車場が立石駐車場。ユーミンの「リフレインが叫んでる」(1988年)の舞台となった場所です。「♪どうして どうして僕たちは出逢ってしまったのだろう こわれるほど抱きしめた 最後の春に見た夕陽は うろこ雲照らしながら ボンネットに消えてった ひき返してみるわ ひとつ前のカーブまで いつか海に降りた あの駐車場にあなたがいたようで どうして どうして私達 離れてしまったのだろう あんなに愛してたのに 岬の灯冴えはじめる 同じ場所に立つけれど 潮風 肩を抱くだけ…♪」
安藤広重が富士山と立石をからめて描いたことで知られる秋谷海岸。その景色を臨めるRESTAURANT Don 秋谷店。1978年オープンの老舗です。11月15日に稲村ガ崎の「レストラン ペーター」が「レストランDON 鎌倉店」に変わってて驚きました。同じ系列の店だったのですね。 前方左に立石公園が見えてきました。ハンドルを左に切れば、駐車料金無料の神奈川県立立石駐車場です。
立石駐車場の入口。立石が見えました! 立石公園を通過。ここは、明治の英照皇太后が、この地を気に入って建てた、葉山御用邸の付属施設「御茶寮(おちゃりょう)」跡地です。
MARLOWE
右手にマーロウが見えてきました。ワンダフルハウスは、こちらでプリンをいただくことにしました(^Q^) 探偵フィリップ・マーロウをキャラクターにした、パイレックス・ビーカーに入った200ccの大容量プリン。レシュー(西鎌倉)の「にしかまプリン」と並ぶ湘南最強のプリンです。写真のグリーンのプリンは、ゴールデンウィークに購入した期間限定品の「抹茶」(735円)。ちょっと高いですが、食べ終わった後にビーカーを洗ってお店に持って行くと、1個200円返金してもらえます。ビーカーのフタ(315円)を買えば、香辛料の保存等にも使えるので便利。住所は横須賀市秋谷ですが、”南葉山”と名乗っているのがユニーク。以後、このエリア一帯が”南葉山”と呼ばれるようになりました。御用邸のある葉山ブランドの強さを感じさせます。葉山と横浜そごうにもお店があります。
窓の向こう、目の前に立石公園&秋谷海岸という最高のロケーション。ワンダフルハウスが神奈川県内で大学生活をエンジョイしていた1984年にオープン。レストランのデザートとして出してきたプリンが評判を呼んでテイクアウトできるようになりました。
ワンダフルハウスが入店した時間は、ティータイム(14:00〜17:00)で、食事はありません。デザートだけの時間帯です。ワンダフルハウスは、マーロウセット(プリンアラモード)を注文しました。 「マーロウセット」は、プリンアラモードとドリンクがセットで1600円。定番プリン13種類(カスタード、北海道フレッシュクリーム、クリームチーズ、チョコレート、スイートポテトの栗入り、ロイヤルパン、かぼちゃ、バナナ、エスプレッソ、丹波黒豆、黒みつ、ウイスキークリーム、小豆)+季節限定プリン1種類(2005年11月は栗)=14種類あるプリンから、お好きなプリンを1つと、季節のフルーツ、バニラアイス、パウンドケーキ、パイの盛り合わせとドリンク(コーヒー、紅茶、ウーロン茶、ゆず水、ゆず湯)の中から選べます。ドリンクは、プラス50円でハーブティー、エスプレッソ、カプチーノ、アイスコーヒーから選択可能。プラス100円でダージリンティーの最高峰、高貴なキャッスルトン庭園のファーストフラッシュまたはセカンドフラッシュに変えられます。ワンダフルハウスは、ゆず水を選びました。
プリンは、黒みつのプリンを選びました。黒砂糖100%の 健康プリンで、 コクがありさっぱりとした 甘さです(^Q^) さとうきびが原料の ラム酒入り。マーロウのプリンは、”なめらか”系ではなく、卵の凝固性を活かして、オーブンで蒸し焼きにする焼プリン。ビーカーから出しても崩れずに皿に立ち上がります。しっかりとした食感で、口どけが良く、卵と牛乳のまろやかなやさしい味わい。 天然バニラビーンズはマダガスカル産、牛乳は北海道根釧地区産。卵は地元の養鶏場から毎朝届く産みたて卵を使い、秋谷と葉山にある工房で、その日出荷する分だけを作っています。手作りであることと、質の良い天然素材を選ぶ姿勢にこだわりを感じます。本日のパウンドケーキは、アプリコットとラズベリーのケーキ。8月の季節のフルーツは、スイカ、オレンジ、キウイ、リンゴの4種でした。マーロウのプリンとケーキはインターネットで宅配注文できます。皆さんも是非どうぞ。
ワンダフルハウスは、立石公園を散策することにしました。こちらが立石です。立石(たていし)とは、海上の波打ち際近くに突き出ている岩で、高さ約12メートル。昔から三浦七石の一つに数えられています。 景観の美しさは古くから知られ、初代安藤広重らが描いています。その後も多くの画家や写真家たちに愛されてきました。 今でも多くの人がこの地を訪れ、その美景に酔いしれます。 波打ち際に空へ向かって突き出ている巨岩を「立石」と言い、同時に、この付近の地名をも立石と呼んでいます。
この巨岩は、約2500万年前、海底に積み重なってできた地層が固まって、長い間、波に削られてできあがったものです。地質は凝灰岩で、高さ約12メートル、周囲約30メートルです。
「立石」は、奇岩としての価値よりも、「立石」の先に張り出ている「ぼんてん」と呼ばれる岩場と、そこに自生する松、さらには海をはさんで、丹沢・箱根・伊豆の連山や、その上に浮き出た富士の借景により絵画的な構図に真価を見いだせます。伊勢の二見が浦の夫婦岩も同じことで、二つの岩を結ぶしめ縄と、その間から昇る真紅の朝日があって、初めて夫婦岩が生きてきます。
江戸時代の風景画家、初代安藤広重は、ここ立石の絶景を「相州三浦秋谷の里」と題して描いています。
この「立石」の風景は、空気の澄んだ晩秋から冬にかけてが最高です。その季節になると、アマチュアカメラマンが「立石」に落日のかかるのを辛抱強く待ち構えている姿を多く見かけます。
こちらは、泉鏡花の文学碑です。「草迷宮」は、泉鏡花が仮住まいのつもりであった逗子で執筆し、明治41年に出版されました。 主人公・葉越明が、幼い時に亡き母から聞いた手毬歌をもう一度聞いてみたいと、それだけを念願に豊前・小倉の故郷を出て諸国を訪ね歩いた末、ついに三浦郡秋谷の里、鶴谷の別宅で探り当てるという主題を軸にこの作品は描かれています。鶴谷邸のモデルは長屋門のある若命家と言われていますが、フィクションも多いそうです。鏡花は、明治6年石川県金沢市に生まれ、本名は「鏡太郎」。明治22年、尾崎紅葉の「二人比丘尼色懺悔」を読み感激。翌23年、小説家となるため上京、1年の放浪生活の末、紅葉の玄関番として寄宿し門下生となります。明治28年、「暗夜行路」や「外科室」を発表。ともに世評高く、観念小説群の一角を占め、文壇に与えた衝撃は大きく、鏡花の名は、新進作家として知られるに至りました。 明治33年に「高野聖」、35年には「女仙前記」を発表。小説界の第一人者に。 9歳で母を亡くしたが、亡き母への憧憬は「照葉狂言」などに描かれています。また、処女作「冠弥左衛門」をはじめとして、世の貧しい不遇の人たちを描いた作品を数多く発表。生涯300有余の作品を世に送り、晩年には帝国芸衛院会員。昭和14年没。代表作に「高野聖」、「春昼」、「春昼後刻」、「歌行燈」、戯曲「天守物語」などがあります。 大崩壊の巌の膚は、(おおくずれのいわおのはだは)、
春は紫に、夏は緑、(なるはむらさきに、なつはみどり、)
秋紅に、冬は黄に、(あきくれないに、ふゆはきに、)
藤を編み、蔦を絡い、(ふじをあみ、つたをまとい、)
鼓子花も咲き、(ひるがおもさき、)
竜胆も咲き、(りんどうもさき、)
尾花が靡けば月も射す。(おばながなびけばつきもさす。)
こちらは、立石の先に張り出ている”梵天(ぼんてん)”と呼ばれている岩場です。”梵天鼻”と呼ばれている頂上に行ってみましょう。
素晴らしい! 絶景です!
左に立石、右にGRANT。
何故、こんなに大きな石が1個だけ海岸にあるのか、実に不思議です。 梵天に自生している松。
安藤広重「相州 三浦秋屋の里」で有名な構図を見るため、立石駐車場下の海岸を移動しましょう。 江戸時代の浮世絵師 「東海道五十三次」で有名な安藤広重がこの地を訪れこの風景を描きました。 立石・梵天・松。それぞれの配置が絶妙で、絵画的な構図を生み出しています。この写真は8月に撮ったものなので写っていませんが、冬晴で空気の澄んだ日は、立石と松の間に江の島、丹沢・箱根・伊豆の連山、その上に富士山が浮き出て、より絵画的な構図となります。
一瞬、雲の間から夕日が…。秋谷海岸8月のサンセットです。
マーロウに戻ると、ディナータイム(17:30〜21:00)になっていました。
老人福祉センター前
GRANTが見えてきました。この辺り、土日はグラント&マーロウ渋滞がおきています。 ヨーロッパのお城のような佇まいのGRANT 世界各国から選りすぐられた雑貨や家具、ガーデニング用品などが揃っています
ワンダフルハウスは、エントランスの絵画的な風景に感動しました。GRANTから海を眺めてみることにしましょう。
素晴らしい眺めです!
湘南国際村秋谷入口
右折して久留和トンネルをくぐった先に湘南国際村があります。湘南国際村は相模湾を見下ろす丘陵地、東京ディズニーランドの約4倍という広大な敷地に造られた宿泊型会議・研修施設。国際的視野に立脚した「学術研究」「人材育成」「技術交流」「文化交流」という相互に関わりの深い4つの機能を集積した国際交流拠点です。
横須賀市秋谷周辺の国道134号線沿いは、”西海岸通り” と呼ばれ、景勝ポイントとお洒落なレストランが続く絶好のドライブコースに なっています。 レストラン「Sea−Ma(シーマ)」。南仏料理を手軽に楽しめます
立石と”梵天”を反対側から見てみました。 ここが「リフレインが叫んでる」の”ひとつ前のカーブ”。
石鍋裕シェフのお店「Alice Villa Resort(アリス・ヴィラ・リゾート) 教会もあり結婚式・披露宴も行えるようになっています。 地中海を思わせる白で統一された建物で、 贅沢なひとときが堪能できます。 古い車と古いバイクが好きなマスターがいる、古き良き時代の横須賀を感じさせる「カフェ・コスタリカ」。珍しく駐車場がカラ。名物のLOTUS SUPER7は、本日はありませんでした。

久留和海岸

円乗院前
久留和港が見えてきました。 円乗院前交差点に到着。
交差点左側に、ヘチマに願い事を託して無病息災を祈る「ヘチマ加持」で有名な円乗院があります。 左折して海を見に行きましょう。
久留和漁港 長者ヶ崎が見えました! 奥の方に出っ張ってるのがそうです。ここから長者ヶ崎までが久留和海岸です。
R134に戻ります。進行方向右側に、コンテナを繋げて作ったカフェescape(エスケープ)」。
進行方向左側に「あっぷーがる」。以前は「胡海亭」というカレー屋でしたが、インド人シェフが作る本格的北インド料理店として2003年4月22日にオープンしました。30種類のカレーとタンドール窯で炭焼きしたナンが美味。1050円の平日ランチはカレー(チキン、マトン、野菜、シーフード、本日のカレーの5種類から選択)、ナン(またはライス)、ドリンク、デザートと、かなりお得。子産石で有名な久留和海岸が目の前に広がるテラスで波音を聞きながら風に吹かれて食べるカレーは格別です。 「あっぷーがる」の横に、子産石(こうみいし)があります。
「三浦古尋録」に「曲輪(くるわ)の浜に子産石云々有年此石より石を分出す、故に子産石と云ふ」とあり、このことから、生殖の神、安産の神が宿る石として崇拝されてきました。子供に恵まれない女性が子産石を撫でた手で腹をさすると懐妊するとか、妊婦が石で腹をなでると安産になるなどの伝承が現在まで残っています。 「あっぷーがる」横にある、直径約1mの子産石が全体の象徴となっています。 完璧に近い球体の子産石を久留和海岸では拾えます。地元の人は子供を授かる縁起のいい石として玄関先に置いて福を招いています。
海岸で拾った石にメッセージを書いて箱に入れおくと、願いがかなうのです。
道路脇に建物がなくなり、海が見えてきました。
右手に「葉山ホテル音羽の森」の別館「海賓」。「葉山ホテル音羽ノ森」には、海と空と森、3つのチャペルが存在します。ファーストコンタクトは、ここ「海賓」の中にある「海のチャペル」。祭壇の先に紺碧の久留和海岸が広がり、海の中を進むように、真っ直ぐに伸びるバージンロード。明るい自然光が燦燦と降り注ぐ中、荘厳なオルガンの響きと、透明なハープの音色に包まれて、厳かな誓いの儀式が始まります。
真夏だというのに、ほぼプライベートビーチ状態。地元の人しかいません。
護岸工事をしています。長者ヶ崎から久留和海岸は単調な海岸線が続き、長い間に波の浸食を受けてきました。元々地盤がもろく、海側の斜面が崩れやすいので「秋谷の大崩れ」と呼ばれています。崖の崩壊を防ぐ工事が続いているのだと思います。 いよいよ、南仏コートダジュールを思わせるR134最大の絶景ゾーンに突入します。左に「プラージュスッド」。右の山の中腹、右から「空のチャペル」「森のチャペル」「葉山ホテル音羽ノ森」。さらに左に長者ガ崎と続きます。
右手にイタリア料理の「Ristorante La Porta Marina(ラポルタマリーナ)」。昼はパスタランチが2000円から。コースランチが3500円から。お茶とケーキのみもOK。夜のコースは5000円から。パスタはテラス付の気軽な1Fで。コースは重厚な2Fで。 HAYAMA GUEST HOUSE C33(葉山ゲストハウスC33)」。楽園リゾートをイメージした店内は、バリにいるような気分を味わえます。レストラン・ウエディング受付中。
PLAGE SUDが見えてきました。ワンダフルハウスはパスタをいただくことにしました(^Q^)
プラージュスッドに降りる道は、御覧の通り、非常に細く急な坂になっていて、横須賀方面からの車線からUターンに近い角度でそのまま入ると、無理があり危険。一旦通り過ぎ、長者ヶ崎駐車場でUターンして、反対車線から入るのがコツです。 ヘアピンすぎて曲がりきれません。
ワンダフルハウスはプラージュスッドを通り過ぎました。 南仏を彷彿させる絶景の相模湾沿いに建つオーシャンリゾートホテル「葉山ホテル音羽ノ森」。
虹です!\(^○^)/ 馬の背のような壁が葉山と横須賀を分ける長者が崎。
ここから葉山町。 前方のガードレールが途切れている所が長者ヶ崎駐車場。あそこに車を入れてUターンします。
長者ヶ崎
ここで、ハンドルを左に切り、駐車場の入口でUターン。対向車線に入って、今来た道を引き返します。
再び横須賀市内へ。東京方面から来た場合、長者ヶ崎を秋谷側に周り込んだ瞬間、もの凄い非日常感を感じます。
長者ヶ崎の岬をかわします。南傾斜の陽だまりで風が変わりました。 虹です!\(^○^)/ まるで島にいるような気分です。
ここから横須賀市内の134号線のことを「西海岸通り」と呼ぶみたいです。
こちらの車線からだと、無理なく坂道に入れます。
Restaurant PLAGE SUD
「プラージュ・スッド」とはフランス語で「南海岸」。R134沿いですが、店は崖の下にあるため、隠れ家的存在。「マーロウ」と同じく1984年にオープンしました。
店内の180度以上が、半円を描くようなガラス窓になっていて、大パノラマの海を見渡せます。海に張り出したテラスでの食事は、船上のデッキにいるような錯覚を感じさせます。
おや、あれは? シーカヤックです! プラージュスッドの下にあるマリンクラブ「セレナ」から出艇しました。スクールもあって、レンタル艇代含めて1日12000円です。
アイスコーヒー。 人気メニュー、「海の幸のスパゲティ ローズマリー風味」(1365円)。
長者ヶ崎を望みます。丸くせり出した10面の曲面窓のすぐ下に波が打ち寄せています。 ワンダフルハウスは店を出て駐車場に向かいました。
プラージュ・スッド”の下には、マリンクラブ「Sirena(セレナ)」とダイビングハウス「Aquajack(アクアジャック)」があります。「セレナ」は、 ウィンドサーフィン、サーフィン、ボディーボード、マリンジェット、シーカヤック と幅広く海遊びをサポートしてくれます。ウインドサーフィン、ウェイクボード、シーカヤックはスクールも有り。(ウインドサーフィンは1日コース10000円、半日コース6000円。ウェイクボードは2トーク10000円。シーカヤックは1日コース12000円。全てレンタル料込。)「アクアジャック」は、初心者のための体験ダイビングスクールが有り、約2時間、レンタル料込で11500円。
ワンダフルハウスは、プラージュ・スッドを出ました。ここは完全に南国です。 長者ヶ崎から久留和海岸、秋谷の立石あたりまで、単調な海岸線が続き、長い間に波の浸食を受けてきました。元々地盤が脆く、海側の斜面が崩れやすいので「秋谷の大崩れ」と呼ばれています。昔は久留和海岸の砂浜はもっと広く、今とは違って久留和漁港から長者ヶ崎まで砂浜を歩いて行けました。現在は、ご覧のように消波ブロックが投入され、人工的な海岸になってしまったのが残念です。
虹は、いつの間にか消えていました。
「葉山ホテル音羽ノ森」にある3つのチャペル。セカンドコンタクトは、ホテルの最も高い所から海を正面に愛を誓う「空のチャペル」。2004年まであったテラスデッキをリニューアルしました。 爽やかな陽光と潮風に包まれながら海に向かって真っ直ぐ歩いて行く「空のチャペル」。心地良い波音とシックなチェロの生演奏が響く中、バージンロードをゆっくり進む…。祭壇の向こうに広がる青い空と海の眺めは、あまりにも感動的過ぎます。
「葉山ホテル音羽ノ森」が見えてきました。ワンダフルハウスは、こちらでランチをいただくことにしました(^Q^)
門を入ると、上り坂の右カーブになっています。 長者ヶ崎。あそこから葉山町です。
長者ヶ崎駐車場を見下ろしながら進みます。
石畳の小路を登ったその先に、まるで、幼い頃に読んだおとぎ話の中に出てくるような小さな教会が現れます。プラージュスッドと同じような、ストーリー性を感じさせるエントランスです。 「葉山ホテル音羽ノ森」にある3つのチャペル。サードコンタクトは、森の中にひっそりと佇む小さな教会「森のチャペル」。風合いのある重厚な木と、シックなステンドグラスに包まれた素朴で温かみのある外観。ステンドグラスからもれる日の光に導かれ、静寂と温もりに包まれた神聖な祭壇に、静かな愛を誓います。森の薫りに包まれた小さな教会。樹々の精霊たちが、今にも木陰から現れそうな感じがします。
HAYAMA HOTEL OTOWA NO MORI
コートダジュールをイメージした客室12室のみの贅沢なホテルとして1987年にオープン。「高校教師」(2003年1月〜3月 TBS)で上戸彩が入ったホテル「ハートリンク」としてドラマにも登場しました。 テディベアのコレクション。品格の高い調度に囲まれて、至福のひとときを過ごすことができます。あまりにも上質すぎます。
RESTAURANT SHIOSAI
メインダイニング「レストラン 潮幸(しおさい)」。最大の魅力はロケーション。レストランの半面は弧を描いたガラス張りで、地平線を見ながらの食事は、まるで豪華客船の中にいるようです。佐島港や三崎港からの新鮮な魚介類、地元の摘みたて野菜、地卵や葉山牛など地元食材をふんだんに使用した本格派フレンチを提供。眺望とマッチしたプロヴァンス風の料理が味わえます。
ピンクレモネードソーダ。こちらは後ほどカフェで紹介します。 ワンダフルハウスは「ランチAコース」を注文しました。前菜orスープ+魚or肉料理+デザート+コーヒーで4000円。
三崎マグロの燻製バルミサコソース。 コースのメインは肉か魚か選べます。肉は葉山牛でなくて岩手牛でした。ワンダフルハウスは、地元産の真鯛を選びました。
パイナップルの薄切り、レモンアイス、マンゴーソース。粒々はバジルの種。ゼラチン質で甘味があり食感が面白かったです。 コーヒー。
まるで映画の1シーンのよう。あちらの御婦人がおかけになっている椅子だけ、ゴールドのプレートが付いています。これはMichael Jacksonのサインを成型したものなのです。 拡大しましたが、わかりませんでした。
レストランの入口に写真とサインが飾ってあります。赤い服がマイケル・ジャクソン。黒い服が浅野ゆう子さん。白い服がマイケルの付き人。「昭和62年10月15日来館」と入っています。浅野さんの事務所の社長がマイケルの関係者と知り合いで、その関係で2人が一緒に来たそうです。完全な極秘行動で、1987年の来日時にマイケルが葉山や横須賀に来たことは、あまり知られていません。ベジタリアンであるマイケルに合わせたオリジナルメニューを出したそうです。 最後の客・ワンダフルハウスが店を出ると、ランチタイムが終って、シェードが降ろされました。
1987年9月9日、マイケル・ジャクソンが来日。東京に始まり、ロサンゼルスで終了するまで15ヶ国123公演、440万人の観客を動員したマイケル初のソロワールドツアー「BAD TOUR」のための来日でした。ジャパンツアーは、後楽園球場(9月12,13,14日)、西宮球場(19,20,21日)、横浜スタジアム(25,26,27,10月3,4日)、大阪球場(10,11,12日)で全14公演。大阪球場の最後のライブから3日後の10月15日、人気絶頂期の”世界のスーパースター”マイケル・ジャクソンが、あの席に座り、久留和の海を見ながら食事しました。 マイケルは食事だけして、ホテルには泊らずに帰ったそうです。翌1988年、マイケルはBAD TOURの後半に再び来日し、竣工されたばかりの東京ドームでライブを行うことになります。ワンダフルハウスは隣りの「カフェテラス音羽ノ森」に移動することにしました。
ワンダフルハウスは、カフェテラス音羽ノ森に行くために、再び葉山ホテル音羽ノ森に戻ってきました。
カフェテラス音羽ノ森
ボーッと海を眺めるのにうってつけの横並びのカウンター席。ワンダフルハウスは、葉山バーガー(1800円)をセットで注文しました。ドリンクとデザートが付いて2500円。ドリンクはコーラを選びました。 1段上がったところに、テラス席もあります。
134号線沿いの飲食店としては、七里ガ浜の「Ristrante Amalfi Della Sera(アマルフィ・デラセーラ)と並んで、文句なく海の眺望No.1。このカウンターから真っ直ぐ前を見ると、海と空しか目に入ってきません。しかも、浜辺で見ているのと違って高さがあるので海のボリュームがあります。 立ち上がって下を見下ろすと、この景色。
首を左に振れば久留和海岸、右に振れば長者ヶ崎まで視界に入ります。
セットドリンクから選んだコカコーラが、懐かしいボトルで登場。この瓶のまま飲むとペットボトルより美味しく感じるのは不思議です。 向こうから何かが近づいて来てます。
シーカヤック部隊です!
ジャジャーン!! これが葉山牛を使用した「葉山バーガー」。1日15個だけの限定商品をゲットしました\(^O^)/  
鎌倉の市場で仕入れた朝摘み野菜。 丁寧に焼かれたハンバーグは、ミディアムレアの状態で、葉山牛本来の旨さが生きてる、カフェテラス音羽ノ森だけの味です。「葉山牛」は、正式には「三浦葉山牛」といいます。三浦半島酪農組合連合会に加盟する三浦市、横須賀市、葉山町の酪農家14軒と、横浜市などで経営する準組合員農家3軒が生産する但馬系(黒毛和牛)の雄牛。 肉は質によって15等級にランク分けされ、三浦半島で生産される牛のうち、上位4等級だけを、「三浦葉山牛」に認定されるのです。
目の前を船が通り過ぎて行きました。
本日のデザートはフルーツゼリー。マンゴー、洋ナシ、パイナップルなど果肉がたくさん入っているのに、飲むゼリーのようにとてもやわらかく仕上がっていました。
今度はカップルの登場。キラキラと光る海をバックに絵になる二人です。
先ほど、レストランで飲んだピンクレモネードソーダ(800円)は、これなのです。ほんのりとしたピンク色が美しい、このレモネードはフランスのLORINA(ロリーナ)というブランド。1895年の創業以来、守り続けてきた伝統のレシピにより作られるレモネード。フランス・ロレーヌ地方ヴォージュ山脈から湧き出る、炭酸を溶け込ませるのに最適な、水温11度の天然水を使用しています。アンティーク調のお洒落なボトルがフランスらしい感じがします。楽天市場でも買えます。「ロリーナ お試し5本セット(フレンチレモネード、レモネード、オレンジソーダ ピンクレモネード、フレンチベリーレモネード)」(1380円)お勧めです。  ジェットスキーです!
ここは、いつ来ても人が少なくて静かです。目の前を遮るものが何もなく海を見下ろせる、そんなロケーションも最高に気に入っています。疲れを癒したい時、1人になりたい時、ゆっくり考え事をしたい時…。ワンダフルハウスが、そんな時に過ごす、お気に入りの場所がここなのです。 ワンダフルハウスが、ホテルを出て、坂を下り始めた、その時…。
先ほどのジェットスキーが、こちらに向かって来ました!
”すぐそこにある南フランス”葉山ホテル音羽ノ森は、開放感のあるリゾートっぽい雰囲気がすごく素敵でした。

長者ヶ崎

長者ヶ崎を通過。R134から500メートルほど海に突き出た馬の背のような奇岩が露出した岬が長者ヶ崎。干潮時には磯伝いに岬の先端まで歩いて行けます。 横須賀市は、ここまで。ここから三浦郡葉山町。おやっ?「葉山ホテル音羽ノ森」は横須賀市内だったのでしょうか?
そうなんです。ご覧のように、ホテルは市境の看板より横須賀側にありました。「葉山ホテル音羽の森」の住所は「神奈川県三浦郡葉山町長者ヶ崎」。しかし、葉山町に「長者ヶ崎」という住所表示は存在しません。実は正式な住所は「横須賀市秋谷6596」。「葉山町長者ヶ崎」という住所は自称で、現実には葉山と横須賀の境から30メートルほど横須賀に入った所にあったのです。横須賀にあるのに「南葉山」を名乗る「マーロウ」もそうですが、葉山という地名にここまでこだわるところに「葉山」ブランドの強さを感じます。 長者ケ崎のカーブにさしかかります。カーブ内側にご注目。
2003年7月にオープンしたタイ料理&バーの店「Luai−Luai」がありました。「ルゥアイ・ルゥアイ」とは、タイ語で「のんびり、だらだら」といった意味。タイ人女性シェフが調理する本格タイ料理とトロピカルドリンクが楽しめます。17:00〜3:00という営業時間は夜の早い葉山では超貴重な存在。
長者ヶ崎
長者ヶ崎交差点に到着しました。左折して、長者ヶ崎駐車場に入ります。
長者ヶ崎駐車場に到着。ドラマ「恋文」(2003年10月〜12月 フジテレビ系)で渡部篤郎がここで携帯を取り出して電話をかけていました。
駐車場の長者ヶ崎寄りには、石原軍団の故・秋山武史さんが設立したメンバー制のマリンクラブ「ラ・セーラ葉山」があります。ここは石原良純さんも御用達。会員でなくても大丈夫。ウェイクボードのレンタルやスクールもあります。 駐車場右側からは、葉山御用邸が見えました。中央の緑に覆われた所がそうです。緑地帯右側は県立葉山公園。上方の山は三ヶ岡山。突堤の向こう側は”御用邸ビーチ”大浜海岸。ワンダフルハウスは、海岸に降りてみることにしました。
海水浴客で賑わう8月の長者ヶ崎海水浴場。
沖に岩場があって、上がって楽しんでいる人たちがいました。
午後6時過ぎ、再び海岸に出てみると、雲の間から夕陽が…。
雲が多くて迫力に欠けましたが、これが「三浦半島八景 長者ヶ崎の夕照」。三浦半島八景」は、神奈川県が三浦半島地区の4市1町と協議して、三浦半島をぐるっと周れるような新たな「八景」を造るため、2001年11月に選定したものです。「八景」の考え方は15世紀に中国から日本に移入されました。「近江八景」や「金沢八景」が有名ですが、三浦半島地域でもこれまでにたくさんの「八景」が残されています。
●大塔(鎌倉宮)の夜雨 ●神武寺の晩鐘 ●灯台(燈明堂)の帰帆 ●猿島の晴嵐 ●大佛の秋月 ●城ヶ島の落雁 ●長者ヶ崎の夕照 ●建長寺の暮雪
伝統的な「八景」は次の八つの景色を基本形につくられ、それぞれ次のような情景を表すのではないかと言われています。
●夜雨:水辺の夜の雨 ●晩鐘:山寺の晩鐘 ●帰帆:港に帰る漁船 ●晴嵐:朝もやに煙る松林 ●秋月:水辺に映える秋の月 ●落雁:干潟に降り立つ雁の群れ ●夕照:夕日に照らされた遠くの山 ●暮雪:夕暮れも雪景色、
真夏のまだ午後6時過ぎだというのに、誰もいない長者ヶ崎の海。葉山の海は、人がいなくなるのが早いのです。
夕日は雲に隠れてしまいました。 ワンダフルハウスも長者ヶ崎を後にしました。

大浜海岸

葉山公園入口
葉山公園入口交差点を左折すれば、県立葉山公園に到着。この公園は、葉山御用邸に隣接する松林の美しい公園。かつては御用邸付属の馬場でしたが、戦後、神奈川県に払い下げられて公園になりました。
12月の葉山公園。夏はここは駐車場として使われ、大勢の海水浴客で賑わいます。 海を見に行きましょう。
長者ヶ崎から大浜海岸正面を望みます。素晴らしい! 冬は訪れる人も少ない静かな大浜海岸。知る人ぞ知る夕陽と眺望の名所です。
こちらは一色海岸方面。御用邸が近づいてきました。江の島が見えます! 空気が澄んでないので富士山は見えませんでした。
左手に葉山御用邸が見えてきました。 前方に下山橋交差点、葉山御用邸前交差点、そして右手に葉山警察署が見えてきました。次の御用邸前交差点を直進すれば県道207号線(森戸海岸線)。国道134号線は右折となります。
下山橋
下山橋交差点を通過。下山川を渡ります。川下の海岸に赤い橋(臨御橋)があります。間もなく葉山御用邸前に到着します。

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