今日もぶつぶつ
6月20日(水)
掲示板にも散々書いたので少々くどいのですが、昨晩は「ナスのあんかけ」を食べ、気持ちの悪い一夜を過ごしました。
そもそも、「ナスのあんかけ」はスーパーAで最初に買って食べたメニューなのです。
輪切りのナスとナスの間に野菜と鶏肉を混ぜたつくねのようなものが入っており、軽く揚げています。
これがもう、おいしいのなんのって・・・・。
しかし昨日は大雨でした。駅から近いスーパーBにしか行かなかったのです。
「晩ご飯、何にしようかな〜。」
と惣菜コーナーを見て回る私の前に、「ナスのあんかけ」の文字が!
お!ここにもあるんだ〜♪と喜んでそれを買物カゴに入れ、いそいそと家に帰ったのでした。
早速食べてみましたが・・・揚げ物独特のサクッとした感触がありません。こ、衣がぶっとい・・・片栗粉もまぶしすぎ・・・ムニムニしてる。
それでも1個目はまだ良かったのです。(全部で6個あった。)
2個目、3個目、と食べ進んで行くうちに、大した量じゃないのに妙にお腹いっぱいになってきます。
いや、お腹がいっぱいになるだけならいいんだけど・・・油っぽくて気持ち悪い・・・。
それでも貧乏性の私は残すまいとして全部食べてしまいました。貧乏人が幸せになれない理由がここらへんにあるのかもしれません。
30分程度で、着実に気持ちが悪くなってきました。胸焼けがひどいです。
ううう・・・気持ち悪い・・・ウーロン茶でも飲むか・・・でもちっとも気分の悪さは収まりません。
布団の上でゴロゴロしていても冷や汗が流れるばかりなので少しでも消化を助けようと色々と動きますが、全然だめです。
諦めて寝ようとしましたが、眠れないまま時刻はどんどん過ぎていきます。
そして、苦しんでいる私に新たな敵が現われました。
そいつはブ〜ンと羽音を立てて私の耳元を掠め飛んで行きます。
蚊だ・・・こんな大雨なのに何故蚊が・・・慌てて布団を被りましたが苦しい上に、やっぱり羽音が聞こえます。
なんで羽音ってこんなに嫌なんでしょう?
「足を噛んでもいいから羽音が聞こえないところに行ってくれ!」
そう念じましたが、羽音は続き、気持ちの悪さとイライラ感のまま、結局新聞屋さんが来ても眠れないくらいでした。
恐るべし、ナスのあんかけ。いや、むしろスーパーBのあんかけ・・・。
めっちゃダメージを受けました。絶対スーパーBでは惣菜を買わん・・・。
そう心に誓った雨音と羽音の交じり合った夜・・・でも結局1箇所も噛まれていません。あの蚊、一体何をしに来たのでしょう?
6月19日(火)
日曜日に山歩き(?)をしたせいか、昨日の朝から筋肉痛で右の太ももが痛いです。しかし翌日から筋肉痛になることは密かに嬉しかったりして。
で、昨晩は右足を刺される夢を見たりして・・・ああ寝苦しい。
そんな今日は午後から研修でした。午後とは言っても会社から研修場所までかなりの距離があるので、10時40分には出発しなきゃいけません。会社の滞在時間1時間40分・・・何しに行ってるんでしょう?
しかし仕事は意外に忙しく、なんだかんだで出発は11時となってしまいました。社内の人に「今から出かけて、もう帰ってきません。」と伝えると、コントのように吹き出されました。
ところで私には、企みが1つあったのです。
今朝、家を出る時に沸かしていたウーロン茶、あれは果たして火を止めたのか?ものすごく不安だったのです。
だから、会社→家→研修場所というルートを辿ろうと思っていたのですが、通り道でもなんでもないため、昼食時間を家までの移動距離に充てなければなりません。
10時40分に出発していればこの企みはぎりぎり成り立ったのですが、20分オーバーではもう無理です。
どうしよう・・・と朝の自分の行動を一生懸命思い出そうとするのですが、ちっとも覚えていません。
というか、お茶を沸かす行為があまりにも日常茶飯味のため、別の日の記憶とごっちゃになっていたりするのです。
「でも、お茶を沸かしてたら換気扇回してるはずだし、台所、暑いはずだし・・・換気扇、止めたよな?台所、暑くなかったよな?・・・第一、私はお茶を沸かしてたっけ?」
もう何も分からなくなり、諦めて研修場所へ向かいます。
が、研修場所へ向かう前にもう1つやることがあったのです。
お昼ご飯。
1週間前、別の研修で同じ場所へ来ました。その時は地理が全くわからなかったため、研修会場となっているホテルの1階にあるレストランのランチという、高い代償を払わされたのです。
850円のサバ味噌定食・・・高いですか?妥当ですか?でも、毎日お弁当の私にとって、えっらい高い食べ物です。余談ですが、一人暮しであまり魚を食べないため、外食する時はなるべく魚を食べようと心がけている私。なんて健全なんだろう・・・。
さて、今回は近所の商店街で定食屋さんを探して見ました。
しかしどこもかしこも思ったより高い。最終的に、大衆食堂に入り、頼んだものはやっぱりサバ味噌定食・・・。私は潜在的にサバが好きなんだろうか?
ホテルより250円安かったです。しかも、サバがでかかったです。味噌の海でサバの半身が泳いでいました。ごはんも、女性だからって無断で米の量を減らす店が多い昨今、ちゃんとお茶碗にたっぷりついでくれました。
こうして満腹になった私が研修会場へ辿りつくと・・・妙に年齢層が高い。40代、50代のおじさんばっかり。150人くらいいる中で女性は私を含めて10にも満たなかった上、なぜか20台です。このギャップはなんなのでしょう?
なんにせよ、満腹なのでうつらうつらとしつつ、無事研修を終え、帰宅。
「やれやれ、疲れたな〜。」と顔を洗いつつふと気づいたこと。
「あ、お茶、ちゃんと火を消してる。」
朝、昼食時間を割いてまで確かめたかったことを見事に忘れていました。
案ずるより産むが易しって、こういうことを言うんでしょうか?(ちょっと違うような気が・・・。)
6月17(日)
うわ〜めっちゃ久しぶりの更新や〜!
と関西弁で始まったこの更新、果たして愛想を尽かさずに見てくれている人はいるのか!?すごく疑問です。
立ち上げた当時、1日2,3人でいいや、と思っていたので訪問者が少なくたって挫けたりしないのですが、でもちょっと寂しくなる今日この頃・・・年なのかなぁ・・・。
え〜っと、常連さん(といっても2,3人・・・いや、ひ、一人・・・)だけじゃなく、気まぐれにやってきた人や迷い込んだだけで二度と来ないかもしれない人でも気軽に書き込んでください。
小さい脳みそを絞ってなるべく楽しいレスします。でも、脳みそが少ないのでつまんないレスしか出来なくても苦情は無視します。
今日はとある試験を受けに行きました。が、試験会場は山の中。受験票と一緒に送られた地図を見ても、どこにあるのか分かりません。
それでも駅から山に向かって歩けば着く!そうけなげに信じる私の前に、厳しい現実が立ちふさがっていました。
分け行っても分け入っても民家・・・・・。それでもてくてく歩く私の前に、水鉄砲で遊ぶ子供がいます。
「子供に聞こうかな〜。」そう思った私の裏を書き、水鉄砲で電柱を撃って遊んでいた子供は私にこえをかけました。
「あの〜この電柱、水をかけるとはがれてくるんですけど、どうしてですか?」
知るか、そんなこと!とは思ったものの、子供に冷たく接するのも両親がとがめたため、「これね、前にポスター貼ってたから、はがし切れなかった紙がはがれてるんだよ。」と教えてあげました。ついでに、
「この辺に、○○大学ってない?」と試験会場を尋ねて見ます。
「○○大学は、ここの右側に坂があるから、そこを上って行ったらすぐです。」
意外にしっかりした子供の声に「ありがとう。」とにっこり笑顔で答えつつ、次の坂を登ると・・・○○中・高等学校・・・・・・。
大学ちゃうっちゅーねん!いや、でもこの近くに大学だってあるかもしれない・・・そう迷う私の前にふらふらと歩く青年が・・・・。
うわあ〜めっちゃ好み!理想が餅になって山道歩いてるぜ!ってぐらい好みです。
ものすごくかっこいいわけじゃないけど、細身の長身、逆三角形をふんわりさせたような顔に銀縁眼鏡、でも目の奥も物腰も優しい好青年!うわ〜こんな絵に描いたような好みの男がこんなところをうろついてたなんて!って衝撃です。
彼と私は目を合わせました。で、自然に出た言葉・・・「○○大学、探してるんですよね・・・。」
どんな運命のいたずらか、私と彼はその瞬間、同志となりました。その上この好青年、私の好みだ・・・ああ、あと3,4歳若ければ・・・・・。
そんな楽しい思いも吹き飛ばすかのように、分けのわからない山道が続きます。時刻は真昼・・・・・・暑い・・・梅雨のくせに快晴の神戸、の日が照り返す道・・・の急勾配・・・。
約10分さまよった挙句、私と好青年は試験会場へ辿り着くことが出来ました。
で、「じゃあ、がんばりましょうね!」とさわやかに微笑んだ好青年は3階の試験会場へと消えて行きました。私は4階なのでそのまま階段を登り、教室を確認していると、後ろから、「え〜っと」って声。
あの好みの好青年です。好青年は私と目が合うと、「へへ、4階でした。」って感じで照れ笑いを受けべ、隣の教室へと消えて行きました。
ああ、姿形が好みな上に、ちょっぴり間抜け、って性格部門まで好み・・・今日はいいことがあったな〜あと3、4歳若ければな〜と思いつつ、試験は無情にも始まります。
試験・・・ええ、試験はちっともできませんでした。なんだ?訳の分からない問題ばっかり出しやがって・・・ついでに時間もね〜よ・・・。
諸行無情の響きを聞きつつ、試験終了のチャイムは鳴り、どうしようもなくできなかった水飲み魔人はがっくり肩を落としたのでした。
水飲み魔人・・・・・・2時間以上ものテストの間水を飲めず、めっちゃ苦しかったのです。口の中がからからで、思考力なんてございませんでした。
帰り道、ふたたび好青年と出会いました。
「どうでした?」
と尋ねる爽やか好青年。
ああ・・・この時、私は初めて自分を反省しました。
テスト前、家で食べた昼食はにんにくたっぷりのラーメン・・・どんなににんにく臭いだろう・・・。
しかも適当に引っ掛けてきた服・・・なんでもっとかわいいかきれいにコーディネートできないんだ・・・。
化粧だって・・・してねーぞ・・・どうだよ、これ・・・。
今までばかにしていた化粧やらおしゃれの大切さを身に沁みて感じた数分間でした。
めっちゃ好みなのに〜!!
なのに駅に着いて好青年が切符を買う間に定期券のおかげで切符を買う必要のない私はさっさとホームに上がってしまい、二度と好青年に会うことはございませんでした。
ああもったいない・・・って、何しに行ったんだよ、私。
というわけで、私の大事な試験は終わってしまいました。
今度は10月です。もう一回あの好青年に会えればいいな、と思う今日この頃・・・。
でも、受かることの方が大切です。心を入れ替えて勉強しましょう。
6月10(日)
なんだかなぁ・・・どうしようもないなーって事件が起きていますが・・・物騒な世の中になったものです。
電車で席を詰めてもらうのにも命をかけなきゃならないし、学校では武器を持った人間が乱入してくる事態まで考えなきゃならないし・・・。
ほんのちょっと前、満員電車の中で「みんな殺す!」なんてぶつぶつ言ってる人がいて恐い思いをしただけに、今回の事件もな・・・「子供がかわいそう・・・。」とだけ言ってるわけにもいかない感じです。
今回の事件が小学校を現場としていただけで、電車の中でも、スーパーの中でも、あるいは道端でも、とにかく人の居るところならどこで起きてもおかしくない種類の事件ですもんね。
しかも犯人は精神病だったから無罪になる可能性もある・・・でも、無差別殺人をする人間にまともな人がいるんでしょうか?
精神病院に通ってた、とか、精神安定剤を飲んでいた、という目に見えるものがなくても、弁護側がなんだかんだと理由をつけて「精神に異常があった。」って主張をするのは目に見えてます。
逆差別だと思うんですけどね。「この人は頭がおかしかったんだから許してあげてね。」なんていうのは。
百歩譲って、責任能力が問えなくて無罪にするんなら、そんな責任能力の無い人を無責任に社会に出すんじゃない!って思いますけど・・・。
なんにせよ、死刑になりそうもないですが、仮に死刑になったとして、何が変わるんだろう?とも思います。
遺族も含めた社会全体として、「あんな大変なことをしでかした奴がのうのうと生きている!」と思うよりは、「死刑になった!」と考える方が気は楽です。
でも、死んだ人間は帰ってこないんだよな・・・。
哲学もどきで書いたように「人の人権を否定した人間は、踏みにじった度合いに応じて自分の人権も暗黙のうちに否定している」っていうのが私の考えなので、この場合も、身勝手に人の命=人権の最たるものを山ほど否定した犯人は、自ら自分の人権を否定してると思うのですが。
でも、殺された人間は帰ってこない。仮に遺族が犯人を殺せる制度があったとしても、果たしてそれで遺族の気持ちはすっきりするのか?逆に、どんなに憎んでいる人間でも、「誰かを殺した」って思うと不快だろうし、「やった!仇は討ったぞ!あんな大悪人、退治してやった!」と思いながら生き続ける遺族っていうのも不健康な気がします。普通の人間は、相手が誰であれ、とにかく人の命を断つなんて嫌に決まってるじゃないですか。
死刑制度に反対はしないけど、執行する人の立場になると、嫌だよなぁ・・・。
学生時代の友人の意見、「あっさり死刑にせずに社会に出て後ろ指指され続けて苦しめばいい」というのも、ものすごくいいなーと思いつつ、そういう「集団リンチ」的なことを平気でできる社会は同じく不健康だし・・・。
と思いつつ某掲示板を見ていると、とてもすっきりする解決策を出している方がいました。
「ただ無駄に死刑にするのはもったいないから、地雷撤去とかさせたい。」
これ・・・いいと思いません?一個でも地雷を撤去すれば、少しは社会の役に立ってるわけだし、自ら使命感とかを持って撤去してるわけじゃないから、毎日死の恐怖に怯えながら生きてるわけで、「苦しみながら生きてる」状態を保てるわけです。
死んだって、誰かが直接手を下したわけじゃないから、誰も「人殺し」なんて思いを感じなくて済むし。
死んだ被害者が生き返る訳では無いけれど、地雷を撤去した分、別の被害者を減らすことはできるし。
逃げ無いように見張ってなきゃいけないし、自発的に地雷を撤去してる人と死刑囚として地雷を撤去させられてる人とを一緒にしちゃいけないだろうけど。
何にせよ、このままじゃ本当に外を歩けない日が来るかもしれません。解決策が塀を高くしたり鍵をかけたり、マナーの悪い人を目の前にしても黙ってること、っていうんじゃ根本的な解決にはならないですよね。
「セキュリティがしっかりしていなかったから、被害者にも責任はある。」なんて言い出したらキリが無いし、被害者側が身を守る責任を持たなければならない社会っていうのも異常です。
あと、ちょっと話は変わりますが、被害者やら遺族やらにマイクを向けて「今のお気持ちは?」って聞くの・・・あれ、聞かなきゃ分からないんでしょうか?
聞かなくたって想像できる社会にならないとね。聞いてる人を見て、不快に思う社会でないとね。
色んなことがおかしくなってる気がする今日この頃・・・。
6月7日(木)
世の中には、えっらい嫌われ者もいるものだ・・・と感心(?)したのがネパールの現国王。
最初に、「皇太子が国王夫妻を含む王族を射殺!」なんてニュースが流れた時には、「うわ〜恐ろしい皇太子だな〜。もう王位なんて継げないだろう。」と当然のごとく思いました。
ネパールの王室がどんなのか知りませんからね。
だから、自殺未遂で重体の皇太子が国王に!なんてニュースを見てびっくりしたのですが、さらにびっくりしたのは、
「皇太子がそんなことするわけない!国王の弟の陰謀だ!」って言われてたことでしょう。
よくよく聞くと、国王も皇太子も国民から愛されている素晴らしい人柄の人達。それに対して国王の弟は、国王の考えにも反対しているし、国のことより自分の仕事・・・。
しかし結局皇太子も亡くなってしまい、王位は国王の弟へ。
今日、「皇太子が銃を乱射した。」っていう目撃者の証言が報道されていましたが、本当の真実は藪の中。ただ、
1.本当に皇太子が銃を乱射していた場合
現国王の気持ち「なんでや!俺は何もしてへんぞ!そやのになんで疑われなあかんねん!俺はいっつも悪者か!」
2.本当に現国王の陰謀だった場合
国王の気持ち「なんでや!俺にはアリバイがあるねんぞ!そやのになんでバレてるねん!でも証拠はないもんな!」
・・・いや、どっちにしろ、現国王はそれくらいやりかねない人だ、って国民に思われてるんでしょうね。それだけは確かです。
気の毒なのかなんなのか。今頃、「ほらみろ!俺じゃなかっただろ!畜生〜疑いやがって〜!」って思っているのでしょうか。
6月4日(月)
日曜日、あまりにゴロゴロしていたのでバチでも当たったのか、えっらく恐ろしい夢を見ました。
舞台は私の実家。なぜか私は一人で留守番をしています。
夜になったので寝ようと思い、祖父母の仏壇が飾ってある部屋に布団を敷きました。この部屋はトイレの横にあるし、冷暖房もついていて、非常に便利な部屋なのです。
「でも、昔は仏壇が恐くて入れなかったのに、今じゃ一人でこの家にいても平気で寝てるよなぁ。」
しみじみ自分の成長をかみしめつつ、布団に入ります。
・・・が・・・人間、そんなにあっさり眠れるものではありません。なかなか眠れなくて寝返りを打っていると、ガサガサって音が押入の辺りから・・・。
私はピタッと動きを止めました。
なんだ?今の音。私しかいないはずなのに、なぜ物音が?
私は身動きもせずに耳を澄ませます。全身耳になったくらいに全神経が物音を確かめようと硬直しているのです。
ガサガサッ・・・ガサガサッ・・・あああ今度は足元から物音が!いや、枕元からも!
「ぎゃあ〜ゴキブリ〜!!」
私は飛び起きました。真っ暗闇のはずなのに、なぜかくっきり大量のゴキブリが見えます。布団にも山ほど這っています。(書いてて気分が悪くなる・・・いや、読んでる方はもっとか・・・。)
布団を放り出した私は、一目散に居間に逃げ込み、ドアをしっかり閉めました。
「古い家だからあんなにいるんだ。もうここで寝るしかない。布団とかなくて寒いけど、しょうがないし・・・。」
そうはいってもあんなことがあった後では眠れません。恐くて電気も消せません。
恐怖のあまり、私は真夜中だと言うのに知り合いに電話をかけ、山のようなゴキブリの話を始めました。
と、さらに恐ろしいことが起こります。ドアが、トントン、とノックされるのです。
な、なんで?ゴキブリはノックはしないぞ?っていうか、誰?
私が動けないでいると、ドアは勝手に開きます。
「警察を呼んでもらおう。」私は受話器を握り締め、息を呑みました。
入ってきたのはお盆にお茶碗やら箸やらおかずらしきものを載せた中年の女の人。で、その後ろに二人の女の人と、さらに中年の男の人も続きます。
「あら、こんなところにいたの?手伝ってくれればいいのに。お姉ちゃんたちはちゃんと手伝ってくれてるのよ。まあいいわ、朝ご飯、食べるでしょ?」
どうやら中年の女の人は母親で、男の人は父親で、二人の女性はお姉さん、って設定らしいです。でも、こいつら誰だよ?この真夜中に朝ご飯って。
「そんでさ、さっきゴキブリが山ほど出てさ、そりゃあもうびっくりしたから大声上げて逃げてきて・・・。」
私は彼らを無視して電話の向こうに話しかけました。
何だか、相手にしたらものすごく恐ろしいことが起こりそうな気がしたのです。
「まあ、この子ったら食事中なのに電話して。そんなことよりご飯を食べなさい。ほら。」
白いごはんの入ったお茶碗を差し出されますが、私は見えないふりをして、電話を続けます。
返事をしちゃいけない、お茶碗を受け取ってもいけない、当然ごはんも食べちゃいけない・・・とにかくそう思い続けて、話しつづけていると、やがて諦めたのか、彼らは食事を終え、後片付けを始め、部屋から出て行こうとしました。
が、最後に出て行った姉?の後ろからドアを思いきり閉めてやろうとした途端!姉がくるりと振り向きました。しかも鬼の形相になって、こちらに飛びかかってきます。
私は必死でドアを閉めようとしました。が、姉は振り返って鬼に変身したのと同時に、サイズが5分の1くらいになってしまったのです。
「なんじゃこりゃ?」私はドアにはさまってじたばたする鬼を足でつんつん蹴ってみました。と、
「やめて!この子をいじめないで!」
さっきのお母さんがやってきて、鬼を抱きかかえるようにして逃げて行きます。
「何だったんだ・・・・・・。」
とにかくほっとした私はぐったりし、もう本当に寝ようと電話を切りました。が、恐怖はまだまだ続きます。
トントン、トントン・・・
ドアが再びノックされます。
「あああ・・・今度は何だよ?」
恐いのとうんざりしているのとが複雑に交じり合った感情で、私はヤケになってドアを開けました。
そこに立っていたのは、なんと私です。こんなに恐いものはないかもしれません。
私はじっと、ドアの向こうの私を見つめました。向こうもこっちを見ています。なんだか、しゃべったらものすごく大変なことが起こりそうな気がして、何も言えなかったのです。
冷や汗を流しつつ、自分とのにらみ合いが続きました。で、もう気力がいっぱいいっぱいだ〜と思った時、そいつは言ったのです。
「何も言うことないんやったら、帰るけど?」
「・・・・・・。」
返事をしたら、大変なことになる・・・そう強迫観念にかられた私は、それでも黙っていました。すると奴は、
「分かった、私が必要無いんだ。」
とふてくされたように言い、去って行きました。
私は無言でドアを閉め、居間の真ん中辺りまで戻り、その場にへたり込みました。もう気力がぎりぎりです。
「頼むから寝かせてくれ・・・。」疲れ果てた気持ちでソファにぐったり倒れ込むと、ドアがほんのわずかに開いたのが眼の端に見えました。
(今度は何!?)
私は飛び起きました。
と、ドアの隙間から、妙な布が這い出てきました。
数珠みたいなのがいっぱい繋がって布になってるような・・・そいつが這い出てきて、ジャンプして、私に飛びかかってきます。
私は必死で逃げますが、もう気力も体力も終わりに近く、へとへとになってます。
「もうやめて!」
私は大声で叫びました。・・・・・・で、目が覚めました。
全身汗だくになっています。
「夢か・・・そりゃ、夢だよな、あんなもん・・・・・・。」
ということは寝ていたのです。寝られないで妙な連中に絡まれる夢を見て、目が覚めても結構くたくただっていうのに・・・。
それにしたって、曰くありげな夢です。最初のゴキブリは、「そろそろ暑くなってくるし、やつらが出てくるな・・・あーやだやだ。」と思っていたせいでしょうが。
書いていると、また恐くなってきました。なんにせよ、夜はぐっすり眠れるように、昼間は動き回るべきですね。でないとめちゃくちゃ恐ろしい思いをします・・・。
5月31日(木)
やっと髪を切りました。結果は・・・「案ずるより産むが易し」そんなことわざをぴったり当てはめられる感じです。
会社であまりにも多くの人に、「変だよ、切った方がいいよ。」と言われ続け、
1:このまま切らないでいると、妙な髪形で平気でいる私の人格が疑われる。
2:みんなに言われているうちに洗脳されてきたのか、平気で無くなってきた。
との理由により、ちょっと早めに帰って近所の美容院に行ってきました。
この美容院は、私が1年半ほど前に行った美容院です。それから一度も美容院に行ってないのです。
大抵の美容院は髪を切ってる間に「あんな髪型にしろ。」「こんな髪型にしろ。」「3ヶ月に1回は来い。」とうるさく言うのでうっとおしいのですが、ここは1年半前に行った時にも素直に髪を切ってくれて、さっさと帰してくれたので悪い印象は持っていなかったのです。
店に入ったのは営業時間ぎりぎり2分ほど前。もう仕事も終わりムードでわきあいあいとおしゃべりしています。
あああ・・・のっけから嫌な感じ〜と思いつつ、恐る恐る「あの〜まだいいですか?」と尋ねてみると、
「もちろんですよ、どうぞどうぞ。」とにこやかな美容師のお兄さん。
ちょっとリラックスしつつ「今日はどうします?」と聞かれたので再び緊張・・・。
「自分で切って変になったんで、揃えて欲しいんですけど・・・。」
やっぱり恐る恐る言ってみると、めっちゃあっさり、「あ、そうですか、じゃあカットですね。シャンプーはどうします?」
と聞かれます。思わず「お願いします。」と答えてしまいました。1000円増しやん・・・。
それはともかく、なかなか感じのいいお兄さんです。年は30過ぎくらいでしょうか、服装も普通、見た目も普通、気取ったところもありません。この前の「女性はご遠慮下さい。」って客を追い返したタキシードの気取った奴とは大違いです。
話を元に戻しましょう。
髪を切ってもらいながら話していると、月に数人はいるそうです、自分で髪を切って、どうしようもなくなってやってくる人。
私だけじゃないんだ〜とちょっと安心しつつ、手際の良さにも感心し、1時間かけてカット(というのにも抵抗がある。散髪だ!さ・ん・ぱ・つ!)は終わりました。
すでに9時前、お兄さんのお腹が1回鳴ったのを聞いてしまいました。
腹が減ってたのに、にこやかに応対してくれたお兄さん、ありがとう。「ちゃんと来なきゃだめですよ。」とか、口うるさいことも言わないでくれてありがとう。
予想していた嫌な美容師さんではなかったので、「メンバーズカード、一応作っときます?」って聞かれた時も、
「じゃ、作っときます。」って答えちゃったよ・・・。
多分また1年くらい行かないだろうけどさ。
『北風と太陽』のようなお話です。
美容院も悪くは無いな、と昨日とは180度違った感想を持ってしまいました。
日記2001年5
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