今日もぶつぶつ



1月14日(日)
「インデペンデンス・デイ」がテレビで放送されていたので見ました。
2時間半・・・でも、そう長くは感じませんでした。もともとパニック映画系(?)とかSFものの映画って好きじゃないんですが、そこそこおもしろかったです。
でも、一つだけ不満が・・・。
ハッピーエンドだけがいいとは思わないのですが、こういう種類のはみんな無事で助かってほしいのです。
というのも、せっかく助かった大統領夫人が死んじゃったからです。なんで死んだんだか分かりません。
夫人の死をきっかけに一時的に心がすさんだ大統領が、エイリアンに核を使うことを決めるためでしょうか。
でも、決めた原因は他にもあるし(エイリアンに精神的攻撃を受けて、和平の道はないと悟ったこととか)、核兵器を使っても結局失敗だったし、全体から見ればあんまり重点を置いた場面のようにも見えなかったし。
助かって良かったね〜で済ませてくれればすっきりハッピーエンドで終わったのにな・・・と残念な限りです。(見てない人には何のことだか分からない。)
ちなみに今日から中居の出演する医者ドラマが始まりましたが、スマスマのコントでやってる「闇医者ジャック」にしか見えません。
こんなことで、最後まで見れるんでしょうか・・・。

1月13日(土)
今週は正月休みが明けて初めての出勤がありました。
そりゃあもう、ものすごく辛いです。今まで昼近くまで寝ていた人間が、どうして朝の6時に起きられるというのでしょう?
そして、寝不足の体を引きずるように会社へ行くこと4日間、金曜日には新年会がありました。
外注先の社長さんが招待してくれたのです。場所はなんと、高級ホテルのレストラン。入り口からして超高級です。
とりあえず、ホテルの扉は金の縁取り、通路はぴかぴか、壁も石造りで、中にいる人々はみんなスーツ。「紳士と淑女の集い」そのままの光景の中、ぼろいコートにほとんど(というか、全然)化粧もしてない女・・・明らかに「お前、こういうとこくるの初めてだろ!」って奴が一匹、せめて迷子にならないようにと上司のあとをついて行きました。
でも、入社して2ヶ月のムーミン君(仮名)も、「こんなとこ来るの、今日が最初で最後だ・・・。」と呪文のように繰り返していたので良しとしましょう。
しかもムーミン君は、食事が運ばれてくると、私の方をちらちら見ていました。どうやって食べていいか分からないからです。でも、それは私だって同じこと。外注先の社長さんが隣に座っていたので、社長さんの食べ方を盗み見ては真似をしていました。
で、曲がりなりにも紅一点、しかも社長さんの隣・・・悲しい事だがお酌の一つでもしなきゃいけないんだろうか?気が進まないなぁ・・・と思っていたところ、さすがは高級ホテル、誰かのグラスが少しでも減ると、どこからかボーイさんが現て、すかさずお酒をついでくれます。
しかもつぐのはグラスの6割程度まで。私が家でお酒を飲む時、絶対にグラス一杯並々とついでしまいます。そういうところに育ちってものがでるんでしょうね、きっと。
で、こういう慣れないところへ来ると、必ず一つや二つは失敗するものです。どんなに失敗しないようにと思っても、無駄なのです。それが「育ち」ってものです。
それは、肉料理が運ばれてきた時のこと。ボーイさんは「スペアリブです。」と言いました。
このレストラン、中華だったので私の大嫌いなエビが出るんじゃないかとそればっかり心配していたので、メインがお肉だってことにすっかり安心してしまいました。
で、大喜びで肉にかぶりついたのは良かったのですが、ふと横を見ると、社長さん、ナイフとフォークを使っています。いや、社長さんだけじゃなく、うちの上司も、ムーミン君も、外注先のねずみ男さんも・・・。
慌ててナイフとフォークで食べ始めたものの、いっこだけ、どんなにギコギコとナイフを動かしても切れないお肉があったのです。
小さいかたまりだからいいか、と思い、切らずに口に入れてしまった、それが大失敗・・・口に入れていざ噛もうとして気づいたのですが、それは骨でした・・・。
そっか・・スペアリブっていってたもんな・・・。
が、運の悪い時には運の悪い事が重なるものです。口の中に骨を入れてどうしよう・・・と思ったその瞬間、外注先の社長は、
「ところで矢掛さんは、どちらにお住まいで?」って話しかけたのです。
口の中は骨で一杯なので話せません。でも、一応チャレンジしてみました。
「すいません、今、口の中にものが入っているので話せないんです。」
って、そう言いたかったんですけどね・・・聞こえた言葉は、
「うぃわうぇん、うぃわ、うぃうぃうぉわわうぃうぉうぉわわいうぇうぇんうぇ、わわうぇわうぃんうぇう。」
でした。当然、社長は何を言ってるのか理解できず、
「え?なんですって?もう一度言ってください。」
と私に言います。
・・・しゃべれねーって言ってるんだよ〜!何回言っても聞き取れるかー!骨を吐き出させろ、畜生!
と、心の中で品のない毒舌を吐きながらも、仕方ないのでもう一度繰り返しました。
せめて口の中に入っているのが食べ物ならば、噛んで飲み込むことだってできたでしょう。でも、骨は噛めないし、大きすぎて飲み込む事も出来ません。
こうして社長は2度も私にもごもご言わせた上で、「・・・・・・よく分かりませんが、分かりましたと言わないと失礼でよね・・・。」
と、私から目を反らしました。
こうして私は、場をしらけさせてしまった上に、みんなが私から目を離して別の話題に移った瞬間を見計らい、骨を口から出したのです。
箸で引っ張り出そうとしましたができず、だからって「ぺっ」って吐き出すのもどうかと思ったので、手で引っ張り出しましたとも・・・。骨は、焦って噛もうとしたために、かなり恐ろしい状態で皿の上に戻りました。
あああ・・・高級料理なんて・・・スペアリブなんて・・・しかもそのあとエビが大量に出て、泣く泣く他の人々に回しました。高級レストランで出された料理を回していいのかどうか・・・しかし、私の分のエビ料理を食べていたムーミン君、ねずみ男、上司達はとても幸せそうでした。
おいしかったけど、疲れました。貧乏人は家でコップに焼酎を並々とついで飲んでるのが1番幸せなんです、絶対。

1月7日(日)
今日は祟られていたのだろうか・・・。
友達と遊びに行ったのはいいけれど、出かけようとドアを開けた途端目に入ったのは雪・・・ボタン雪なんだけどね・・・もっと寒い地域の人から見れば「なんだよそれくらい!?」ってものなんだろうけどね・・・でも、出掛けるには寒い日だった。
それくらいはいいのだけれど、とりあえずちょっと豪華な昼食を食べようとロシア料理の店へ行ったところ、開店は正午12時。
現在11:30です。人気があるらしいから開店直後に行ってやれ!と思ったのが裏目に出てしまいました。
普通、レストランって11:30から開かないだろうか?
とはいえ、そこは坂道を結構登った上にある。いまさら他の店にいくのもどうかと思い、雪から雨に変わった店の周囲を約20分お散歩してしまった。
びしょ濡れだし寒いしお腹は空くし・・・もういいだろうと店に戻ると、そこには開店を待つお客さんが数組いた。で、その中には私の天敵・・・タバコを吸うおっちゃんが・・・。
店の前は廊下でせまい。しかも、ぬれた服だと煙をすごく吸収する(ような気がする)ので、私と友人(私に輪をかけてタバコが嫌い)は再び寒い外で店が開店するのを待たなければならなかった。
食事も無事終わり、どうしようかな〜と思っていると、友人はバーゲンを見に行きたいと言う。本来私は買物にはあまり興味がないのだけれど、こんな時くらいしか店を見て回ることもないのであっさりOKした。
・・・・・・が、それが地獄の始まりだった。
なにしろ今は冬。だから売られているのも冬の服。普通の人ならなんともないkの状況が、私にはものすごく辛かった。
だって、喘息+鼻炎で、毛布とか着れないんだよ・・・毛布なんて被って寝たら、朝には喉がひゅーひゅー鳴ってる上にくしゃみは止まらないが、モワモワのセーター(お願いです、これっぽちの表現力で想像してください。)を1日着ていても同じ状態になってしまいます。
だから、毛布や、毛の多い服は着る事が出来ないのです。幸い私は比較的寒さに強いので、タオルケットでも寒いとは思わないし、冬でも比較的薄着で平気ですが、冬のバーゲンセールの売り場は・・・。普段行かないから分からなかったのですが、たくさんの毛糸のかけらが飛んでいます。
服だけならまだしも・・・どうしてかばんとか靴とか財布まで、あんなに毛だらけなんでしょう?
さっそく、私はくしゃみをはじめてしまいました。鼻もズルズルと・・・おしゃれなお店が多いので、当然お客さんにもおしゃれな女の子が多いのですが・・・そんな中、しょっちゅうくしゃみはするわ、鼻をズルズルさせているわ、という女に店員すら声をかけません。
それはそれでいいんだけど・・・。
で、休憩のつもりで入った喫茶店では再びタバコ攻撃・・・くしゃみを繰り返していると、鼻と耳は繋がっているので、当然耳が痛くなってきます。耳鼻科で抗生物質貰ってきたのに・・・ロシア料理のあと、飲んだのに・・・。
というわけで、さすがに友達も心配し、「もう帰る?」と言い始めました。
ちなみにその友人も、散々歩き回ったと言うのに胃もたれがする・・・とか言い始めたのです。
散々歩き回った午後7時、一方はずーっと鼻をすすり続け、一方はなんだか胃がむかむかする・・・と散々な状態で夕食も食べずに別れました。
ちなみに、家に帰ってお風呂に入ると、恐ろしいほどぴたりと鼻水は止まりました。
恐るべし、バーゲン会場で飛び交う毛糸のかけら・・・。花粉症の人って、こういう気持ちなんでしょうね。
ものすごい鼻炎のくせになぜか花粉症の洗礼だけは受けていないのですが、毎年春先にはびくびくしています。あれって、突然なることもあるらしいですから。
今年も無事、花粉症からは逃れられますように・・・タバコの煙や化粧品、香水、毛糸と人工的なものにだけ反応するのが今のところ救い(?)でしょうからね・・・。
あさってから会社が始まる・・・無菌状態(変な虫はたくさんいそうだけど・・・)の我が家で11日間もごろごろしていた私に一体何が降りかかってくるのか・・・かなり恐い・・・。

1月5日(金)
なんと、掲示板が新しくなりました。今度はもう少し軽いはずです。
掲示板と言えば、以前CGIの掲示板作りに挑戦した事がありましたが、うまくいかない上に、HP自体がおかしなことになってしまいました。で、あえなく断念。いつかはCGIの掲示板を導入するぞ!と思ったものの、思うだけで月日が過ぎ、結局知り合いに作ってもらったのです。
ありがとう、S様。この場を借りて個人的にお礼を言っておきます。(でも見てないだろう。)

ところで、今日はほとんどの会社が初出勤日。私の会社もそのはずでしたが、土壇場になって、「5日も休みにします」との連絡が。
喜んでばかりもいられません。今日が休みになった代わりに、3月のとある土曜日、出勤しなければならないのですから。
でも、平日に休めてよかったです。年末から痛んでいた右耳がまだ痛いので、病院へ行かなければならなかったのです。
年末年始にわけの分からない病気になると大変ですね。昨日も、「もしやどこかの耳鼻科があいていないか?」と淡い期待を抱きながら、寒風の中を耳が痛いまま1時間さまよいました。
しかしほとんどの病院は今日から。ちょっと辛かった。
詳細は番外編「耳が痛いんだ・・・」に書きましたので、お暇な方だけお読みください。
私は病院が大嫌いなのですが、仕方なく訪れた病院で、いつも体験できないようなことを体験してしまいます。祟られているのでしょうか?

1月4日(木)
今年こそしっかり生きるぞ!の掛け声もむなしく、ぐうたらぐうたら過ごしています。今日なんて、起きたの11時・・・このまま社会生活に入って大丈夫なのでしょうか?
などと言いつつもだらだらとした生き方は続き、今日は『高慢と偏見』というNHKドラマの第3話を見てしまいました。
『高慢と偏見』といのは、イギリスの女流作家ジェーン・オースティンという人が書いたお話で、5人姉妹の次女エリザベスが主人公・・・というと若草物語っぽいな。
お話の内容は、次女若き領主が結婚するまでで、長女の失恋とより戻しやら、末娘の駆け落ちやらが間に入っています。
高慢だった領主が次女を愛するあまり自分の性格を変えていくのと、そんな領主に対して、次女が「嫌な人だ。」という偏見を捨てて行くのが題名になっているのでしょう。
私は本が好きですが、1度読んだ小説は滅多に読み返しません。なのにこの小説だけは3回くらい読みなおしてしまいました。
何がそんなに魅力的なのか、自分でもよく分からない・・・ある意味、今の月9で使えそうなネタだし、月9って好きじゃないのにな。
ちなみに今まで読んだ本の中で1番良かったのは『悲しみの歌』BY遠藤周作 1番むかついたのは『狭き門』BYアンドレ・ジイド
どっちも図書館で借りる事が出来ます。そして、図書館で借りた本しか読まないのがばればれ。
本好きのくせに、お金を出して買うのは好きじゃないのです。
この辺り、映画は好きなのにお金を出してまで見るのは嫌だ、というのに通じているのかもしれません。
・・・・・・要するにけちってことか?

1月3日(水)
子供の頃、お正月の楽しみはというと漫才でした。か、関西っぽい・・・。
今はそれが映画に変わってます。とはいえ私は映画館で見るのはあまり好きではなくて、テレビで見る方が好きです。
一つには、「選択の自由」があるのだと思います。
映画も自分が見たいものを選んで見る、という点では変わらないのですが、題名や前評判だけで行くと払った金額にぎりぎり見合うのがベストなのです。見たいな〜という映画はあっても、そのために2000円近く払って、移動を含めれば3時間〜4時間払うのってなんだかな〜って、ためらってしまうのです。
その点テレビだと違います。
まず、見たい時に見たい映画があるわけじゃない!でも、とりあえず録画しておいて、しょうもなければ見なければ良い・・・選択の自由は保障されています。
行き当たりばったり乃面白さもあるし。
あと、ビデオだと自分の好きなように調節できるのです。CMが入っても早送りすればいいし、トイレに行きたくなったり飲み物が欲しくなればビデオを停止すればいい。周囲の人がうるさいとか気にしなくて良いし、見落としても巻き戻せるし。と、テレビ派ですね、私は。
そんなことはともかく、年末年始って結構いい映画を放送してくれるので嬉しいのです。
今日はそんな中から『リトルブッダ』と『過越の祭り』を見ました。
『リトルブッダ』はチベット仏教の輪廻転生で、高僧がアメリカ人の少年に生まれ変わったとされます。
少年はそう言われても順応性が高くて嬉しい気持ちで受け入れますが、両親はそうはいきません。
チベット仏教に悪い感情を抱いているわけではなくても、「あなたの息子さんは高僧の生まれ変わりです。」と言われて、「ああ、そうですか」とも言えないのが普通でしょう。
けれど、時を同じくして、父親の親友が事故でなくなります。悲しむ父親は、自分自身も命の意味を知りたくて、息子や、迎えにきた僧たちと共に旅立ちます。
間に仏陀(というか、仏陀が仏陀になる前のゴータマ・シッダルダ王子;合ってるのか、この名前?)の物語が挿入されています。それはそれで面白いです。
最終的に、少年も含めた3人の子供達が高僧の生まれ変わりだったと言う事で、なんだかなぁ・・・なのですが、今まで3人やお父さんを導いてきた僧が、役目を終え、「次は私の魂を探してください」と言い残して瞑想するついでに(いや、本当についでだった・・・)息を引き取ります。
哀しいけれど、魂の終わりは永遠の終わりを意味してるわけではないから哀しくない、って感じで。
とりあえず一元・二元的ものの考え方より多元的な方が好きな私はそこそこ良かったかな〜と思ったりします。
もうひとつもちょっと宗教がらみの『過越の祭り』
ユダヤ人のある一族も、ある1日の物語です。
その日はユダヤ教のお祭りの日。老夫婦のもとに、子供達夫婦や孫が集まってきて祭りを祝おうとするのですが、それぞれが問題を抱えています。
花粉症やら過食症やら、逆に拒食症も入れば言葉を話せなくなった女の子まで。
しかも、この老夫婦、奥さんはだんなが浮気をしてるんじゃないかと疑っています。だって、祭りで子供達が帰ってくると言うのに一人でどこかへ出かけてしまうし、花を大量に買った領収書は出てくるし。
お母さんが娘の一人に、お父さんの浮気疑惑を相談したのがきっかけで、どんどん、「お父さんが浮気をしてる!」って話が広がってしまいます。
本当はお父さん、お母さんにプレゼントしてびっくりさせようと、こそこそしていたのですが、それが裏目に出てしまっているのです。
それはともかく、この映画は結構面白いです。小さい頃に見たのであまり記憶にないですが、日本の映画で言うと伊丹十三の『お葬式』って感じでしょうか。
一族が久しぶりに集まったのに互いに疑心暗鬼で、どたばたしているのですが、みんなどこか憎めません。そして最後はもちろんハッピーエンド。こういうのが娯楽映画のお手本だろう、と勝手に思ったりしました。
こんな感じで、1日1本くらいはいい映画が見られたらいいなーと思う正月休み。
他にやることないのだろうか・・・・・・。

1月2日(火)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。(誰に言っているのだろう?)
記念すべき21世紀が始まりましたが、20世紀から21世紀へ変わる瞬間、私が一体何をしていたか・・・・・・。
まだ大掃除してました。年が変わったの、気付きませんでした・・・。
1日は友達が遊びに来るので掃除をしなければいけない、とは思ったものの、なかなか腰が重くて、やろうと思ったのは紅白が始まった頃。
歌に合せて掃除するのって結構捗るのです。この曲が終わる前に机の上を片付けよう、とか、次の曲までにここにあるものは整理するぞ、とか、この曲は嫌いだから、こいつが終わるまで掃除機かけちゃぇ、とか。
ところで、先日の日記でも申し上げましたが、私は整理整頓は得意なのです。だから、掃除と言っても、ただ掃除機をかけるだけ、とか、ものをしまうだけ、とかは好きじゃないのです。
やるなら徹底的に!というわけで、12月31日午後7:30頃、世間の皆様が年越の準備も終えてのんびり夕食を食べているはずの頃、私はまず、3畳間を片付け始めました。
説明しますと、私の家は、6畳、3畳、そして台所が4畳半。一人暮し暮らしにしては、広いんじゃないかと思いますが、使える面積がほとんどありません。
中でも3畳間はひどいです。床一面にダンボールやら、着なくなった服やら、読まなくなった本やらが散らばり、恐らくここへ来てから一度も掃除をしたことのないその部屋では、床に散らばったものの上に何年分ものほこりが降り注いでいます。
だから住人ですら立ち入れない領域になっていて、訪れる人々にも「開かずの間」として親しまれている(?)恐怖の領域なのです。
どういう風の吹き回しか、この危険領域を片付ける気になってしまいました。
とはいえ埃が占領している地域に無防備に入っては危険です。
ジャージにマスクという防護態勢で望みます。本当はゴーグルを着けたいのですが、ゴーグルはこの埃の山のどこかに眠っているはずなので叶わぬ夢です。
とりあえず、物と物とのわずかな隙間に掃除機を入れて最小限の埃を吸い出すと、まずはダンボールの解体です。
なんでこんなにダンボールがあるのか・・・それはね、私が通販をしているからさ♪送られてきた品が入っているダンボールを、もったいなくて捨てられなくてため込んですからさ。
それだけならまだいいのですが、ここは引っ越してきて以来手を付けていない場所。ダンボールの中には本が入っていますが、中途半端にダンボールの封が開いていたため、中の本も一冊一冊がきちんと埃まみれになっています。
そして本棚には、本がばらばらに突っ込まれていて、当然こちらもほこりまみれ。
・・・・・・どこから手をつければいいんだろう・・・?
多分人生は、地道な方が確実に幸せになれるのでしょう。だから私も、一冊ずつ本を拭くことにしました。とはいえ何年もの埃、すでに本と一体化しかけています。
だから濡れた雑巾でこすって拭き、そのあと渇いた雑巾で乾拭き。これを1冊ずつやっていると、真冬で暖房なんて一切つけていないというのに汗が出てきます。
ふっ、ダイエットに丁度良いや・・・(負け惜しみ)
本を拭く、といっても奥深い作業です。なにしろ棚もものすごい埃なので、そこから掃除です。で、ばらばらになった本をきれいに並べなきゃいけません。埃が床に山ほど散って行くので、それだって定期的に掃除機で吸い込んでやらなきゃ、自分がほこりと一体化しそうなのです。
でも、本が棚に納まったくらい、この3畳間はなんともおもっていません。
何年前のだ?という、未使用メモ帳や訳のわからない紙切れがダンボールの中にたくさん入っています。なんでこんなの取ってあるんだ?と我ながら自分に感心しますが、どうしようもないのです。
ひたすらダンボールの中を空け、小さく潰してゴミ袋の中へ。そして、舞い散った埃を掃除機で吸う!
服だってあっちこっちにあります。タンスの中に入れなきゃいけませんが、そのためにはまず、タンスの中を整理して、スペースを作ってやらなきゃいけないのです。
こうして、今度はタンスの中の服を一枚一枚たたむ作業。ここでもやっぱり、見慣れない服が出てきたります。こいつは一体どこからやってきたのでしょう?
最終的に畳の乾拭きも終え、6畳間にあるものを一部3畳間に移し、ほっとして時計を見ると午前1時。
・・・・・・年越してるやん・・・紅白どっちが勝ったんだ?
何も分からないまま、どうせ疲れてるならついでにもっと疲れてやれ!と6畳間の掃除にとりかかりました。
考えようによっては、家の中をきれいにしながら世紀を越えるもの気持ちいいものかもしれませんし。3畳間が奇跡のようにきれいになったのは喜ばしいことだし。
しかし、はりきって6畳間の掃除を始めた私にある悲劇が襲いかかりました。
掃除機のゴミ袋・・・満杯。替えの袋なし・・・・・・。
掃除機無しで、どうやって掃除するんだろう・・・?
買いに行きたくても今日は正月。一体どこに掃除機用のゴミ袋が売ってるんだ。
なのに明日は人が来る。
結論、とてもやばい。
でも、仕方ないのです。せっかく掃除にも熱が入ってきたのに、(しかもそんなことは年に何回も無い)ここで断念。
あきらめて布団に入って寝ようとしたのですが、うとうとしかけたその時、「メリ・・・メリメリ・・・」って音が押入の方から聞こえてきます。
な、なんで?そっちには何もないぞ?まさか誰かいるとか?そんなばかな!でも・・・音がずっと続いてる〜!
私は布団の中からそ〜っと受話器を手にしました。何かあったらすぐに110番できるようにです。
で、意を決して電気をつけてみると・・・
押入の戸(っていうのか?)に貼ってあったカレンダーがはがれかけてました。
なんだよ、その音か。
・・・・・・こうして、元旦の真夜中に一人で掃除し、一人で恐怖しながら初夢も見ずに年を越しました。
こ、今年もいい年でありますように。

12月30日(土)
年末です。大掃除をしなければなりません。
しかし、私は掃除が苦手・・・。
整理整頓は得意なんですよ!押入の中とか引き出しの中は結構きれいです!
ただ、他の人の目に入る部分がちょっと・・・。
かつて、友人の六日市さんは、私の家に遊びに来た時、
「あんたには見えないだろうけど、私には見えるものがある。」
といって掃除機でカーペットを掃除し始め、同じく友人の鎖帷子さんは、「そういう主義の人だと思ったからあえて言わなかった。」と言い、
付き合っている人は私の家に散らばるゴミを拾いながら「もう嫌だ!」と半泣きになり、布団の中にもぐり込んでしまった・・・。
なぜか今年の私の家は輪をかけて恐ろしいことになっています。
なにしろ居間、6畳のうち、足の踏み場は5分の1くらいしかありません。
1畳ちょっとのスペースで生活している私って一体・・・。
で、隣には3畳間もあるのですが、ここも使えるのは3分の1程度。一体どういうことなのでしょう。
そしてきわめつけの台所は、辛うじて半分くらいは使える我が家の優等生ですが、残りの半分にねずみが昇天した姿のやつが眠っている可能性が非常に高いので、手がつけられない状態です。
一体どうしたらいいのか。
途方にくれつつも一応散らばっている服を集めて洗濯します。
最初は衣類、次にマット類、そしてタオル類、と洗濯だけで1日三回しましたが、部屋の中に散らかる洋服が減った気配はありません。
仕方ないのであきらめて、新聞やら広告をまとめはじめたのですが・・・。
なんあいつらは訳の分からないところに潜んでいるのでしょう?
普通に床に散らばっているのならいいのですが、服と服の間に混じる新聞、他の本の間に混じる新聞、ビデオテープの間に眠る新聞・・・。
ビデオテープといえば、2,3年前、日立のCMで、とてつもなく散らかった女の子が、ゴミの山と化した自分の部屋からビデオを取り出し、一発表示で見たい番組を見る、っていうのをやっていました。
あの部屋は凄かった。何もかも積み重ねているので、女の子が上着を置いたりかばんをおくと、どんどんものが崩れて行くのです。
当然ビデオをゴミの中から取り出した時も瓦礫が崩れていますが、彼女はそんなことお構いなしにビデオを見ようとしています。
あのCMを見た時、「なんて清々しいんだ!」と思ってしまいました。
あんな風に、私もすがすがしく散らかして見たい。でも、そこまではさすがにできない。
・・・・・・って思っていたはずなのに・・・・・・・・。
あ、明日こそは掃除がんばろう!

日記2000年12 月分
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