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2001、初夏の北海道ミニ旅行

[6月14〜15日−出発〜釧路] (6月16日−礼文島その1) [6月16日−礼文島その2]
[6月17〜18日−積丹半島−帰宅]

 

6月16日 その1

 

抜海丘陵
抜海丘陵から眺める利尻富士

時半頃、目が覚めました。さすがに座席車での一夜はキツイかも・・・(^_^;
札幌発車時点で満席だった車内は、半分以下に減っています。
 コンタクトレンズを装着してすぐ、列車は宗谷本線一番の車窓ポイント「抜海丘陵」に差し掛かります。ものすごく良い天気。利尻富士がすごく美しい姿を見せてくれます。

稚内には定刻に到着。駅を出て歩いてフェリーターミナルに向かいます。乗り継ぎ時間は20分ほど・・・・。ターミナルへは歩いて5分ほどです。
 乗車券を購入し、乗船名簿に書き込んで、香深港行き「クィーン宗谷」に乗り込みます。2等船室に入ると、まあまあの混み具合。
 6時20分、出航。昨夜購入しておいた朝食を食べ、あとは「利尻」の続き・・と言う感じで、
「ぼ〜っ」と過ごします。ふと気が付くと、左に利尻島が近づいています。デッキに出て、利尻島を眺めます。結構波が高いよう・・・。風も強いですね。

桃岩荘のお出迎え
桃岩荘の方々のお出迎え風景。

稚内港から2時間くらい。香深港に入港します。港では期待していた礼文島YHの「桃岩荘」による、お出迎えを見ることが出来ました^^。
 礼文島に上陸し、まずフェリーターミナル内のコインロッカーにリュックを詰め込み、そしてまずHPのアップを行います。それが終わると、とりあえず歩きます・・・。

林道入り口
ここが礼文林道の入り口です。

香深港から香深の市街地を抜け、東海岸コースを利尻島を眺めながら、歩き続けます。潮の香りと昆布の香りを楽しみながら・・、天気も良いし気持ちいいです。こうやって歩くのは、結構好きなんですよね。その土地を肌で感じられますから。
 手然まで歩いたところで、路線バスに乗り込みます。そして5分程度走って、香深井で下車します。運転手に礼文林道までの道順を教えてもらい、再び歩きます。
香深井小学校の前を通り、歩くこと15分くらいで礼文林道に入ります。うっすらとした林の中、日も射し込み、なんとなく「α波」が増幅されそう・・・・(笑)。道端に咲く花を眺めながら、歩きます。上り坂、川も流れていたりして、良い感じ。ウグイスの鳴き声もたまりませんね。

良い景色
背後に礼文岳を眺めながら・・・。

林道に入ってから、10分位歩いたでしょうか・・・。宇遠内に向かう探勝路入り口が現れます。実はこれが、「礼文8時間コース」の終点なのです。宇遠内までは1時間半くらいと、案内板に書かれています。「歩きたい・・・・」と思いつつも、礼文林道の方を先へ進みます。
うっすらとした林が続きますが、足元には小さな高山植物がたくさん・・・。写真を撮りながら歩きます。道は上り坂が続きますが、時折バイクやレンタカーが追い抜いていきます。
 林を抜けると一気に視界が開けます。入り口から20分くらい、ここが礼文島の森林限界のようです。あとは低木林と熊笹が占めるようになります。
そして、後ろを振り向くと礼文岳が、その姿を楽しませてくれます。ただ、風が強いですね。足元に咲く高山植物を撮るのも一苦労・・・。それにしても、いろんな花が咲いていますね。それこそ、蟻くらいのすっごく小さな花も・・・・。

風の強さを・・・
一方向に枝が伸びている木・・。
いかに風が強いかが分かります。

低木林を抜けると、あとはササ原だけになります。見晴らしがすごく良い・・。ポツンポツンと立っている低木林は、すべて一方向に枝が伸びています。いかに風が強いかを物語っています。しばらく歩くと、右側に海が見えてきます。その手前の丘には、どうやら人影が・・・。
 入り口から歩くこと1時間くらい・・・。礼文滝へ向かう探勝路入り口が現れます。もちろん入ります。礼文滝も目的の一つですからね。

一本道を・・・
礼文滝へ向かう一本道。

熊笹に囲まれた一本道を進みます。下り坂です。しばらく歩くと森の中に入り、かなり急な坂を下ります。ほんとど登山道の雰囲気。なんとなく、羅臼湖への登山道に似た感じですね。
 森の中では小川を渡り、さきほどの人影とみられる集団とすれ違います。小川を越えると、今度は急な上り坂に・・・。ほとんど谷越え・・・(^_^;
 しばらく登ると森林から抜け出し、一気に視界が開けます。そしてこの坂を上りきり、丘の上に到着すると、そこは一面のお花畑・・・。薄紫と紫の花が咲き乱れています。「ミヤマオダマキ」と「レブンハナシノブ」です。とにかくすばらしい景色が一面に広がっています。見晴らしも良いですし・・・。この場所で「ぼ〜っ」としていたいのですが、ここはまだ中間地点でしかないのです。礼文滝へは、この丘の急斜面を降りて、眼下の谷間まで降りなくてはなりません・・。

崖のような急斜面
目も眩むような急斜面を降ります。
かなり・・・怖いです・・(^_^;

ハイジの谷
その斜面を下まで降りると、言葉を失う
ほどの景色が広がります。ここが通称
「ハイジの谷」と呼ばれている所です。

しばらく迷ったものの、意を決してこの斜面を降ります。ただの斜面ではなく、もの凄い急斜面・・・。ジグザグになっている道を、張られているロープを伝って降りていきます。はっきり言って、怖かったです・・・・(^_^;

かなり怖い思いをしながらも、丘を降りて谷の下に着きます。ここからは獣道の様な道を歩くのですが、まるで緑の絨毯を歩いているような・・・。
 ここが「ハイジの谷」と呼ばれている所でしょう。緑の絨毯に、たくさんの花が咲き乱れています。谷間には小川が流れ、ここだけ別の時間が流れているようです。とにかく、別世界ですね・・・。この景色の中にいると、この場所が「ハイジの谷」と呼ばれている理由がよく分かります。絶景・・・・以外の言葉が見つかりません・・・。
 この小川に沿って、途中小川を渡ったりしながら歩き続けます。足元、谷の斜面、至る所に高山植物が多種多様に咲き乱れています。そして小川の先に広がる海・・・。
 ホント、別の世界を歩いているような感じです。。。

谷下に降りてから30分くらい・・。海鳥が群がり、小川がぷつんと切れて断崖になっています。ここが「礼文滝」の真上です。先ほどの急斜面と同じくらいの斜面を、同じく張られているロープにしがみつきながら、西海岸に降り立ちます。
 さっきまでの小川が、断崖を滝となって流れ落ちている。それが礼文滝です。下から眺めると、迫力はあるものの繊細な感じもしますね。
 また、礼文滝もすごく美しいですが、海がまたキレイです・・・。ホント、ず〜っとこの場所で「ぼ〜っ」としていたいくらい。以前はこの西海岸をつたって、元地海岸まで抜けられたのですが、現在は「地蔵岩」付近が落石危険状態にあるため、歩くことは出来なくなっています。

礼文滝の上。
ここが礼文滝の真上です。
目の前に広がる日本海がキレイ・・・・。
礼文滝
礼文滝を下から眺めます。
なかなか美しい滝です。。。

この場所にず〜っといたい・・・。と言うわけにもいきません・・・・・。
15分くらい、ぼ〜っとしたあと、再び来た道を戻ります。高山植物を撮ったりしながら、景色を脳裏に焼き付けるようにして歩き続けます。
 ちなみに行きが斜面を降りる・・・と言うことは、当然帰りはその斜面を登ることになります。これがまた、辛い・・・(^_^;。ただ、降りるときのような恐怖感が無いので、その点では楽だったりします。
 また行きと違い、時間帯からでしょうか、多くの人達(と言っても、合わせて10人くらいですが)ともすれ違います。グループもいれば、女の子ひとりの姿も・・・・。様々ですね。
 行きより15分ほど短縮し、45分くらいで礼文滝入り口まで戻ってきました。再び香深に向けて、歩き出します。

その2に続く・・・。。

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