『イーハトーヴ・オノマトペ症候群』やってます。(^ ^;
   「うまい、じつにうまい。                                                  どうです、                                                              すこし林の中を歩こうじゃありませんか。」                                                              by 『かしわばやしの夜』みゅーじかる・あにめしちょる。『かしわばやしの夜』    「そうそう、どちらもまだ挨拶を忘れていた。                           ぼくから先にやろう。                                                   いいか、いや今晩は、                                                野原には小さく切った影法師がばら播(ま)きですね、            と。 ぼくの挨拶はこうだ。わかるかい。                               こんどは君だよ。えへん、えへん。」


 イーハトーヴオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語) .
    清作はすっかりどぎまぎしましたが、                                ちょうど夕方でおなかが空(す)いて、                               雲が団子のように見えていましたからあわてて、                  「えっ、今晩は、よいお晩でございます。えっ。                        お空はこれから銀のきな粉でまぶされます。                        ごめんなさい。」 と言いました。
宮沢賢治童話集の私設ファンコーナーです。

               ★宮沢賢治童話集を是非ぜひゼヒ読んでネ★
んで、回目の今回は、


           **  注文の多い料理店  **
 新潮文庫 438円 303p 表紙:加山又造 注解:天沢退二郎 つめくさの道しるべ:井上ひさし .

         短編集なので、目次の紹介をします。
             イーハトヴ童話         ところが画(え)かきはもうすっかりよろこんで、                      手をぱちぱち叩いて、それからはねあがって言いました。
             
『注文の多い料理店』(全)(『鹿(しし)踊りのはじまり』までです。)
               序
──────────────── 2p
               どんぐりと山猫
───────────12p
               狼
(おいの)森と笊(ざる)森、盗(ぬすと)森───12p
               注文の多い料理店
─────────12p
               烏の北斗七星
─────────── 9p
               水仙月の四日
───────────11p
               山男の四月
────────────11p→ ここまではページです。
               かしわばやしの夜 ───────── 18p
               月夜のでんしんばしら
──────── 9p
               鹿
(しし)踊りのはじまり ──────── 14p
                                           「おい君、行こう。林へ行こう。                                       おれは柏の木大王のお客さまになって来ているんだ。            おもしろいものを見せてやるぞ。」
              雪渡り─────────────── 15p
              ざしき童子
(ぼっこ)のはなし────────4p
              さるのこしかけ
──────────── 8p
              気のいい火山弾
─────────── 9p
              ひかりの素足 ──────────── 31p→ ここからページです。
              茨海
(ばらうみ)小学校────────── 22p
              おきなぐさ
────────────── 7p
              土神ときつね
──────────── 18p
              楢
(なら)ノ木大学士の野宿 ─────── 50p
              なめとこ山の熊
 ─────────── 13p の19短編です。
                   


 
 


『注文の多い料理店』の第七話です。
      おつきさん、おつきさん、おっつきさん、                              ついお見外(みそ)れして すみません      あんまりおなりが ちがうので                                        ついお見外(みそ)れして すみません      こよいあなたは ときいろの                                           むかしのきもの つけなさる      かしわばやしの このよいは                                          なつのおどりの だいさんや      やがてあなたは みずいろの                                         きょうのきものを つけなさる      かしわばやしの よろこびは                                          あなたのそらに かかるまま      画(え)かきがよろこんで手を叩きました。
 ******* 『かしわばやしの夜』 18p ******* .
 

 みゅーじかる・あにめしちょる、『かしわばやしの夜』。

 っつーことで、『
賢治童話丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;

 画
(え)かきがよろこんで手を叩きました。
「うまいうまい。よしよし。夏のおどりの第三夜。みんな順々にここに出て歌うんだ。じぶん
の文句でじぶんのふしで歌うんだ。一等賞から九等賞まではぼくが大きなメタルを書いて、
明日枝にぶらさげてやる。」
 清作もすっかり浮かれて云いました。
「さあ来い。へたな方の一等から九等までは、あしたおれがスポンと切って、こわいとこへ

連れてってやるぞ。」
 すると柏の木大王が怒りました。
「何を云うか。無礼者。」
              
(丸写しオシマイ)
 『
賢治童話丸写しシリーズその』でした。


 かしわばやし 漫画紹介

 @高橋葉介:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第4巻  .

                ジミヘンが好きやねん。(^ ^;
 

    高橋葉介の漫画版『かしわばやしの夜』、ジミヘンが好きやねん。

    ボクは高橋葉介の大ファンなので、期待は大きかったんねん。
            読んでにっこり。
              ふぁんたじー漫画してます。
              みゅーじかる漫画してます。
               じみへん漫画してます。
    高橋葉介は、
    ビミョーに妖気漂うファンタジーが魅力の漫画家なのれす。

    っつーことで、『かしわばやしの夜』の漫画版、高橋葉介、
               しっかりジミヘン、してまっせ。 (^ ^;
     
   ♪グュイ〜〜〜ンンン♪   
YOHSUKE TAKAHASHI

               
地味ぃ変度りっくす!

                ♪グュイ〜〜〜ンンン♪ (^ ^;


    かしわばやし お気に入りオノマトペ
 季節:夏のおどりの第三夜
      ところが入口から三本目の若い柏の木は、               ちょうど片脚をあげて                                                 おどりのまねをはじめるところでしたが        二人の来たのを見てまるでびっくりして、               それからひどくはずかしがって、               あげた片脚の膝を、               間がわるそうにべろべろ嘗(な)めながら、             横目でじっと二人の通りすぎるのをみていました。

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆ 5つが最高。)
Aカンカラカンのカアン:【「欝金(うこん)しゃっぽのカンカラカンのカアン。赤いしゃっぽのカンカラカン
      のカアン。」】
P
せらせらせらばあ:【ちょうどそのとき風が来ましたので、林中の柏の木はいっしょに、「せらせらせ
      ら清作、せらせらせらばあ。」とうす気味のわるい声を出して清作をおどそうとしました。】
Q
へらへらへら、ばばあ:【ところが清作は却(かえ)ってじぶんで口をすてきに大きくして横の方へま
      げて、「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ。」とどなりつけましたので、柏の木はみん
      な度ぎもをぬかれてしいんとなってしまいました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★★5つが最高。)
24とっぷり:【見ると東のとっぷりとした青い山脈の上に、大きなやさしい桃いろの月がのぼったので
      した。】
55
おほん、おほん:【「のろづきおほん、のろづきおほん、おほん、おほん、ごぎのごぎのおほん、お
      ほん、おほん、」】
59
まんまるまるるるん:【「おつきさんおつきさん、まんまるまるるるん」】
60
ぴかりぴりるるるん:【「おほしさんおほしさん、ぴかりぴりるるるん」】
61
かんからからららん:【「かしわはかんかの、かんからからららん」】
62
おっほほほほほほん:【「ふくろはのろづき、おっほほほほほほん」】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 
「せらせらせら清作、せらせらせらばあ。」けせら・せら。「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ。」
 へらへらへら、のらりくらり、のたりくたり、よたりへたり、がたりどたり……なんか心地ええべ?  ん?

      ちょうどそのとき風が来ましたので、                                 林中の柏の木はいっしょに、        「せらせらせら清作、せらせらせらばあ。」                              と、うす気味のわるい声を出して                                    清作をおどそうとしました。        ところが清作は却(かえ)って                                        じぶんで口をすてきに大きくして横の方へまげて、        「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ。」                         とどなりつけましたので、        柏の木はみんな度ぎもをぬかれて                                   しいんとなってしまいました。        画(え)かきはあっはは、あっははと                                  びっこのような笑いかたをしました。        そして二人はずうっと木の間を通って、                             柏の木大王のところに来ました。
 ******* かしわばやしオノマトペ ******* .
 

@せっせ:【清作は、さあ日暮れだぞ、日暮れだぞと云いながら、稗(ひえ)の根もとにせっせと土をか
      けていました。】
Aカンカラカンのカアン:【「欝金
(うこん)しゃっぽのカンカラカンのカアン。赤いしゃっぽのカンカラカン
      のカアン。」】
Bそっ:【清作はびっくりして顔いろを変え、鍬
(くわ)をなげすてて、足音をたてないように、そっとそっ
      ちへ走って行きました。】
Cだぶだぶ:【びっくりして振りむいてみますと、赤いトルコ帽をかぶり、鼠いろのへんなだぶだぶの着
      ものを着て、靴をはいた無闇にせいの高い眼のするどい画
(え)かきが、ぷんぷん怒って立
      っていました。】
Dぷんぷん:【靴をはいた無闇にせいの高い眼のするどい画
(え)かきが、ぷんぷん怒って立っていま
      した。】
Eこんこん:【するとそのせ高の画
(え)かきは、にわかに清作の首すじを放して、まるで咆えるような声
      で笑いだしました。その音は林にこんこんひびいたのです。】
Fえへん、えへん:【「うまい、じつにうまい。どうです、すこし林のなかをあるこうじゃありませんか。そう
      そう、どちらもまだ挨拶を忘れていた。ぼくからさきにやろう。いいか、いや今晩は、野はらに
      は小さく切った影法師がばら播
(ま)きですね、と。ぼくのあいさつはこうだ。わかるかい。こん
      どは君だよ。えへん、えへん。」】
Gすっかり:【ところが画
(え)かきはもうすっかりよろこんで、手をぱちぱち叩いて、それからはねあがっ
      て言いました。】
Hぱちぱち:【手をぱちぱち叩いて、それからはねあがって言いました。】
Iぐちゃぐちゃ:【画
(え)かきはにわかにまじめになって、赤だの白だのぐちゃぐちゃついた汚い絵の具
      箱をかついで、さっさと林の中にはいりました。】
Jさっさ:【さっさと林の中にはいりました。】
Kぶらぶら:【そこで清作も、鍬をもたないで手がひまなので、ぶらぶら振ってついて行きました。】
Lべろべろ:【ところが入口から三本目の若い柏の木は、ちょうど片脚をあげておどりのまねをはじめ
      るところでしたが二人の来たのを見てまるでびっくりして、それからひどくはずかしがって、あ
      げた片脚の膝を、間がわるそうにべろべろ嘗
(な)めながら、横目でじっと二人の通りすぎる
      のをみていました。】
Mじっ:【横目でじっと二人の通りすぎるのをみていました。】
Nごつごつ:【一本のごつごつした柏の木が、清作の通るとき、うすくらがりに、いきなり自分の脚をつ
      き出して、つまずかせようとしましたが清作は、「よっとしょ。」と云いながらそれをはね越え
      ました。】
Oどんどん:【画
(え)かきは、「どうかしたかい。」といってちょっとふり向きましたが、またすぐ向うを向い
      てどんどんあるいて行きました。】
Pせらせらせらばあ:【ちょうどそのとき風が来ましたので、林中の柏の木はいっしょに、「せらせらせ
      ら清作、せらせらせらばあ。」とうす気味のわるい声を出して清作をおどそうとしました。】
Qへらへらへら、ばばあ:【ところが清作は却
(かえ)ってじぶんで口をすてきに大きくして横の方へまげ
      て、「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ。」とどなりつけましたので、柏の木はみんな
      度ぎもをぬかれてしいんとなってしまいました。】
Rしいん:【柏の木はみんな度ぎもをぬかれてしいんとなってしまいました。】
Sあっはは、あっはは:【画
(え)かきはあっはは、あっははとびっこのような笑いかたをしました。】
21ずうっ:【そして二人はずうっと木の間を通って、柏の木大王のところに来ました。】
22カタン:【画
(え)かきは絵の具箱をカタンとおろしました。】
23しょんぼり:【画
(え)かきは顔をしかめて、しょんぼり立ってこの喧嘩をきいていましたがこのとき、俄
      かに林の木の間から、東の方を指さして叫びました。】
24とっぷり:【見ると東のとっぷりとした青い山脈の上に、大きなやさしい桃いろの月がのぼったので
      した。】
25うむうむ:【柏の木大王も白いひげをひねって、しばらくうむうむと云いながら、じっとお月さまを眺
      めてから、しずかに歌いだしました。】
26じっ:【じっとお月さまを眺めてから、しずかに歌いだしました。】
27スポン:【「さあ来い。へたな方の一等から九等までは、あしたおれがスポンと切って、こわいとこへ
      連れてってやるぞ。」】
28だんだん:【「まあぼくがいいようにするから歌をはじめよう。だんだん星も出てきた。いいか、ぼくが
      うたうよ。賞品のうただよ。
        一とうしょうは 白金メタル
        二とうしょうは きんいろメタル
        三とうしょうは すいぎんメタル
        四とうしょうは ニッケルメタル
        五とうしょうは とたんのメタル
        六とうしょうは にせがねメタル
        七とうしょうは なまりのメタル
        八とうしょうは ぶりきのメタル
        九とうしょうは マッチのメタル
        十とうしょうから百とうしょうまで
        あるやらないやらわからぬメタル。」】
29わははわはは:【柏の木大王が機嫌を直してわははわははと笑いました。】
30ゆらゆら:【画
(え)かきは、赤いしゃっぽもゆらゆら燃えて見え、まっすぐに立って手帳をもち鉛筆を
      なめました。】
31ひょいっ:【そこで小さな柏の木が、一本ひょいっと環のなかから飛びだして大王に礼をしました。】
32ぱっ:【月のあかりがぱっと青くなりました。】
33ひそひそ:【柏の木は、遠くからみな感心して、ひそひそ談
(はな)し合いながら見て居りました。】
34とうとう:【そこで大王もとうとう言いました。】
35ふんふん:【柏はざわめき、月光も青くすきとおり、大王も機嫌を直してふんふんと云いました。】
36こんこん:【「きつね、こんこん、きつねのこ、月よにしっぽが燃えだした。」】
37にゃあご、ごろごろ:【「やまねこ、にゃあご、ごろごろ、さとねこ、たっこ、ごろごろ。」】
38すいすいすい:【「くるみはみどりのきんいろ、な、風にふかれて、すいすいすい」】
39ぱらんぱらんぱらん:【「くるみはみどりの天狗のおうぎ、風にふかれて、ぱらんぱらんぱらん」】
40さんさんさん:【「くるみはみどりのきんいろ、な、風にふかれて、さんさんさん」】
41ぽっしゃん、ぽっしゃん、ぽっしゃん:【「こざる、こざる、おまえのこしかけぬれてるぞ、霧、ぽっしゃ
      ん、ぽっしゃん、ぽっしゃん、おまえのこしかけくされるぞ」】
42わあわあ:【「いいテノールだねえ、いいテノールだねえ、うまいねえ、うまいねえ、わあわあ。」】
43ぷりぷり:【柏の木大王がぷりぷりしてどなりました。】
44ぐらぐら:【柏の木は足をぐらぐらしながらうたいました。】
45ホウ、ホウ:【「ホウ、ホウ。」柏の木はみんなあらしのように、清作をひやかして叫びました。】
46ちらっ:【かしわの木はちらっと清作の方を見て、ちょっとばかにするようにわらいましたが、すぐま
      じめになってうたいました。】
47ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ:【「ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ。」柏の木どもは風のような変な声
      をだして清作をひやかしました。】
48むずむず:【清作はもうとびだしてみんなかたっぱしからぶんなぐってやりたくてむずむずしました
      が、画
(え)かきがちゃんと前へ立ちふさがっていますので、どうしても出られませんでした。】
49わっはっはっは、わっはっはっは:【「わっはっはっは、わっはっはっは、ホッホウ、ホッホウ、ホッ
      ホウ。がやがやがやがや……。」】
50がやがやがやがや:【「わっはっはっは、わっはっはっは、ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ。がやが
      やがやがや……。」】
51どしどし:【「第九とうしょう。マッチのメタル。さあ、次だ、次だ、出るんだよ。どしどし出るんだ。」】
52しん:【ところがみんなは、もうしんとしてしまって、ひとりもでるものがありませんでした。】
53ざわっ:【仕方なく画
(え)かきは、「こんどはメタルのうんといいやつを出すぞ。早く出ろ。」と云いまし
      たら、柏の木どもは、はじめてざわっとしました。】
54さらさらさらさら:【そのとき林の奥の方で、さらさらさらさら音がして、それから、「のろづきおほん、
      のろづきおほん、おほん、おほん、ごぎのごぎのおほん、おほん、おほん、」】
55おほん、おほん:【「のろづきおほん、のろづきおほん、おほん、おほん、ごぎのごぎのおほん、お
      ほん、おほん、」とたくさんのふくろうどもが、お月さまのあかりに青じろくはねを……】
56するするするする:【たくさんのふくろうどもが、お月さまのあかりに青じろくはねをひるがえしなが
      ら、するするするする出てきて、柏の木の頭の上や手の上、肩やむねにいちめんにとまり
      ました。】
57くうらりくらり:【「からすかんざえもんは、くろいあたまをくうらりくらり」】
58とうろりとろり:【「とんびとうざえもんは、あぶら一升でとうろりとろり」】
59まんまるまるるるん:【「おつきさんおつきさん、まんまるまるるるん」】
60ぴかりぴりるるるん:【「おほしさんおほしさん、ぴかりぴりるるるん」】
61かんからからららん:【「かしわはかんかの、かんからからららん」】
62おっほほほほほほん:【「ふくろはのろづき、おっほほほほほほん」】
63さっさっ:【ふくろうどもは、さっさっと銀いろのはねを、ひらいたりとじたりしました。】
64ざあざあ、ざっざざざざざあ:【「雨はざあざあ、ざっざざざざざあ」】
65どうどう、どっどどどどどう:【「風はどうどう、どっどどどどどう」】
66ぱらぱらぱらぱらったたあ:【「あられぱらぱらぱらぱらったたあ」】
67ぼおっ:【月はもう青白い霧にかくされてしまってぼおっと円く見えるだけ、その霧はまるで矢のよ
      うに林の中に降りてくるのでした。】
68さっ:【冷たい霧がさっと清作の顔にかかりました。】
69ばたばた:【霧の中を飛ぶ術のまだできていないふくろうの、ばたばた遁
(に)げて行く音がしまし
      た。】
70ぼんやり:【林を出てから空を見ますと、さっきまでお月さまのあったあたりはやっとぼんやりあか
      るくて、そこを黒い犬のような形の雲がかけて行き、林のずうっと向うの沼森のあたりか
      ら、「赤いしゃっぽのカンカラカンのカアン。」と画
(え)かきが力いっぱい叫んでいる声がか
      すかにきこえました。】

 『かしわばやしの夜』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                      2005.12.23.

 
 


『注文の多い料理店』の第八話です。
      ある晩、恭一は             ぞうりをはいて、             すたすた鉄道線路の横の平らなところを             あるいて居りました。             うろこぐもはみんな、             もう月のひかりが             はらわたの底までもしみとおって             よろよろするというふうでした。

 ******** 『月夜のでんしんばしら』 9p ******** .
 

 でんしんばしらの軍隊行進、迫力あんにゃぁ、『月夜のでんしんばしら』。

 っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその』だよん。
(^ ^;
<イントロ>
 ある晩、恭一はぞうりをはいて、すたすた鉄道線路の横の平らなところをあるいて居りま
した。
 たしかにこれは罰金です。おまけにもし汽車がきて、窓から長い棒などが出ていたら、一
ぺんになぐり殺されてしまったでしょう。
 ところがその晩は、線路見まわりの工夫
(こうふ)もこず、窓から棒の出た汽車にもあいませ
んでした。そのかわり、どうもじつに変てこなものを見たのです。
                                     
(丸写しオシマイ)
 『賢治童話を丸写しシリーズその』でした。


 月夜でんしんばしら 漫画紹介

 @スズキ・コージ:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第1巻  .

                 絵本のような漫画なのら。(^ ^;
 

 スズキ・コージの漫画版『月夜のでんしんばしら』は、絵本のような漫画なのら。

 素朴な版画チックの絵は、でんしんばしらの軍隊行進の雰囲気にビッタシ合ってる。
 でも、好きか、っつーと、好きじゃない、かと云って、嫌いか、っつーと、嫌いじゃない、
っつー感想でおますな。絵本のような漫画、っつーのは、はっきし云って、嫌いです。

 っつーことで、『月夜のでんしんばしら』の漫画版、スズキ・コージは、おしい。
漫画になりきれてまへん。(^ ^;

 ps.スズキ・コージ(鈴木康司)は絵本・挿絵画家で、漫画は今回が初挑戦、とあとがきに
あったずら。どおりで、オラ、見だの初めでだぁ。


    『月夜でんしんばしら お気に入りオノマトペ
 季節:秋
      とつぜん、右手のシグナルばしらが、              がたんとからだをゆすぶって、              上の白い横木を斜めに下の方へぶらさげました。             さっきから線路の左がわで、              ぐゎあん、ぐゎあんとうなっていた              でんしんばしらの列が              大威張りで一ぺんに北のほうへ歩きだしました。              そしていかにも恭一をばかにしたように、                            じろじろ横めでみて通りすぎます。

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆ 5つが最高。)
Fぐゎあん、ぐゎあん:【さっきから線路の左がわで、ぐゎあん、ぐゎあんとうなっていたでんしん
      ばしらの列が大威張りで一ぺんに北のほうへ歩きだしました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★5つが最高。)
Gひょいひょい:【みんな六つの瀬戸もののエボレットを飾り、てっぺんにはりがねの槍をつけた .
      亜鉛
(とたん)のしゃっぽをかぶって、片脚でひょいひょいやって行くのです。】
J
ドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、でんしんばしらのぐんたいは、
      はやさせかいにたぐいなし」】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 
ドッテテドッテテ、ドッテテド、……mmmm? このリズム、ロックじゃん。ぐーやんけ。(^ ^;

      「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         でんしんばしらのぐんたいは、                                        きりつせかいにならびなし」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         二本うで木の工兵隊、                                              六本うで木の竜騎兵」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         いちれつ一万五千人、                                              はりがねかたくむすびたり」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         やりをかざれるトタン帽                                               すねははしらのごとくなり。」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         肩にかけたるエポレット                                               重きつとめをしめすなり。」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         寒さはだえをつんざくも                                                などて腕木をおろすべき。」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         暑さ硫黄をとかすとも                                                いかでおとさんエポレット。」         「ドッテテドッテテ、ドッテテド、                                         右とひだりのサアベルは                                              たぐいもあらぬ細身なり。」
 
******** 月夜でんしんばしらオノマトペ ********.
 

@すたすた:【ある晩、恭一はぞうりをはいて、すたすた鉄道線路の横の平らなところをあるいて居
      りました。】
Aよろよろ:【うろこぐもはみんな、もう月のひかりがはらわたの底までもしみとおってよろよろすると
      いうふうでした。】
Bぴっかりぴっかり:【その雲のすきまからときどき冷たい星がぴっかりぴっかり顔をだしました。】
Cぽつん:【ぽつんとしたまっ赤なあかりや、硫黄のほのおのようにぼうとした紫いろのあかりやら
      で、眼をほそくしてみると、まるで大きなお城があるようにおもわれるのでした。】
Dぼう:【硫黄のほのおのようにぼうとした紫いろのあかりやらで、眼をほそくしてみると、まるで大き
      なお城があるようにおもわれるのでした。】
Eがたん:【とつぜん、右手のシグナルばしらが、がたんとからだをゆすぶって、上の白い横木を斜
      めに下の方へぶらさげました。】
Fぐゎあん、ぐゎあん:【さっきから線路の左がわで、ぐゎあん、ぐゎあんとうなっていたでんしんばし
      らの列が大威張りで一ぺんに北のほうへ歩きだしました。】
Gひょいひょい:【みんな六つの瀬戸もののエボレットを飾り、てっぺんにはりがねの槍をつけた亜
      鉛
(とたん)のしゃっぽをかぶって、片脚でひょいひょいやって行くのです。】
Hじろじろ:【そしていかにも恭一をばかにしたように、じろじろ横めでみて通りすぎます。】
Iだんだん:【うなりもだんだん高くなって、いまはいかにも昔ふうの立派な軍歌に変ってしまいまし
      た。】
Jドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、でんしんばしらのぐんたいは、はやさせ
      かいにたぐいなし」】
Kドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、でんしんばしらのぐんたいは、きりつせ
      かいにならびなし」】
Lがりがり:【一本のでんしんばしらが、ことに肩をそびやかして、まるでうで木もがりがり鳴るくらいに
      して通りました。】
Mドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、二本うで木の工兵隊、六本うで木の竜
      騎兵」】
Nドッテテドッテテ、ドッテテド:【「ドッテテドッテテ、ドッテテド、いちれつ一万五千人、はりがねかたく
      むすびたり」】
Oふらふら:【そしていかにもつかれたようにふらふら頭をふって、それから口をまげてふうと息を吐
      
(つ)き、よろよろ倒れそうになりました。】
Pふう:【それから口をまげてふうと息を吐
(つ)き、よろよろ倒れそうになりました。】
Qよろよろ:【よろよろ倒れそうになりました。】
Rよろよろ:【二人はしかたなくよろよろあるきだし、つぎからつぎとはしらがどんどんやってきます。】
Sどんどん:【つぎからつぎとはしらがどんどんやってきます。】
21ずうっ:【二人の影ももうずうっと遠くの緑青
(ろくしょう)いろの林の方へ行ってしまい、月がうろこ雲か
      らぱっと出て、あたりはにわかに明るくなりました。】
22ぱっ:【月がうろこ雲からぱっと出て、あたりはにわかに明るくなりました。】
23どんどん:【こっちはあいかわらずどんどんやって行きます。】
24どんどんどんどん:【どんどんどんどんやって行き、恭一は見ているのさえ少しつかれてぼんやりな
      りました。】
25ぼんやり:【恭一は見ているのさえ少しつかれてぼんやりなりました。】
26ぼろぼろ:【恭一はびっくりしてまた顔をあげてみますと、列のよこをせいの低い顔の黄いろなじいさ
      んがまるでぼろぼろの鼠
(ねずみ)いろの外套(がいとう)を着て、でんしんばしらの列を見まわ
      しながら、「お一二、お一二、」と号令をかけてやってくるのでした。】
27ぱちぱちっ:【するとじいさんの眼だまから、虎のように青い火花がぱちぱちっとでたとおもうと、恭一
      はからだがびりりっとしてあぶなくうしろへ倒れそうになりました。】
28びりりっ:【恭一はからだがびりりっとしてあぶなくうしろへ倒れそうになりました。】
29ずんずん:【兵隊はやはりずんずん歩いて行きます。】
30がちがち:【恭一はすっかりこわくなって、歯ががちがち鳴りました。】
31がたがた:【じいさんはしばらく月や雲の工合
(ぐあい)をながめていましたが、あまり恭一が青くなって
      がたがたふるえているのを見て、気の毒になったらしく、少ししずかに斯
(こ)う云いました。
      「おれは電気総長だよ。」】
32ぷっ:【じいさんはぷっとすまして、片っ方の頬をふくらせてそらを仰ぎました。】
33ぐにゃん:【するとそのはしらはまるでとびあがるくらいびっくりして、足がぐにゃんとまがりあわててま
      っすぐを向いてあるいて行きました。】
34どしどし:【次から次とどしどしはしらはやってきます。】
35ふっふっ:【それから英国ばかりじゃない、十二月ころ兵営へ行ってみると、おい、あかりをけしてこ
      いと上等兵殿に云われて新兵が電燈をふっふっと吹いて消そうとしているのが毎年五人や
      六人はある。】
36ぴったり:【でんしんばしらはみんな、ぴったりとまって、すっかりふだんのとおりになりました。】
37すっかり:【すっかりふだんのとおりになりました。】
38ぐゎあんぐゎあん:【軍歌はただのぐゎあんぐゎあんといううなりに変ってしまいました。】
39ごう:【汽車がごうとやってきました。】
40ぱっ:【「あぶない。」と恭一がとめようとしたとき、客車の窓がぱっと明るくなって、一人の小さな子が
      手をあげて、「あかるくなった、わあい。」と叫んで行きました。】
41わあい:【一人の小さな子が手をあげて、「あかるくなった、わあい。」と叫んで行きました。】
42がたり:【でんしんばしらはしずかにうなり、シグナルはがたりとあがって、月はまたうろこ雲のなかに
      はいりました。】

 『月夜のでんしんばしら』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                    2005.12.29.

 
 


『注文の多い料理店』の第九話です。
   そこらがまだまるっきり、      丈高い草や黒い林のままだったとき、     嘉十(かじゅう)はおじいさんたちと                                  北上川の東から移ってきて、     小さな畑を開いて、                                                  粟(あわ)や稗(ひえ)をつくっていました。     あるとき嘉十(かじゅう)は、栗の木から落ちて、      少し左の膝を悪くしました。      そんなときみんなはいつでも、      西の山の中の湯の湧くとこへ行って、      小屋をかけて泊まって療(なお)すのでした。   
しし おど                     .
 ********* 『鹿踊りのはじまり』 14p ********* .
 

 岩手じゃ鹿もなまっでるだべ   「あだまもゆぐわがらないがったな。」    『鹿踊りのはじまり』。

 宮沢賢治クンもいぃ度胸だべ。(^ ^;
 大人のボクが「意味わがらないな。」 っつー位めっぽう岩手弁だべ。
 当然、オラみでぇな、トロぐせぇ小学生にゃ、「わがんねだっちゃ。」
 鹿の岩手弁っつーのが、ほのぼのユーモアだべ。

 生前出版されだ唯一の童話集『注文の多い料理店』のラストを飾るのが、本格派岩手弁童話の
『鹿踊りのはじまり』だもんね。小学生にゃ、「わがんね。」   宮沢賢治クン、度胸いぃっす。(^ ^;

 っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;
<嘉十(かじゅう)の置き忘れた手拭いを何だかわからず、六疋(ぴき)の鹿が、話しているのでした。>
 「なじょだた、なにだた、あの白い長いやづあ。」
 「縦に皺
(しわ)の寄ったもんだけあな。」
 「そだら生ぎものだないがべ、やっぱり蕈
(きのご)などだべが。毒蕈(ぶすきのご)だべ。」
 「うんにゃ。きのごだない。やっぱり生ぎものらし。」
 「そうが。生ぎもので皺
(しわ)うんと寄ってらば、年老(としよ)りだな。」
 「うん年老
(としよ)りの番兵(ばんぺ)だ。ううはははは。」
 「ふふふ青白の番兵
(ばんぺ)だ。」
 「ううははは、青じろ番兵
(ばんぺ)だ。」
 「こんどおれ行って見べが。」
 「行ってみろ、大丈夫だ。」
 「喰
(く)っつがないが。」
 「うんにゃ、大丈夫だ。」
               
(丸写しオシマイ)
 『賢治童話を丸写しシリーズその』でした。


 鹿踊りはじまり 漫画紹介

 @村野守美:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第5巻  .

           鹿だって照れ笑い、だっちゃ。(^ ^;
 

 村野守美の漫画版『鹿踊りのはじまり』は、格調&照れ笑い、たまらんだっちゃ。

 いやぁ、すんごいですねぇ。
 格調高い自然描写とほのぼの照れ笑いの鹿たちが、違和感なく描かれちゃってますですよ。
 これは傑作ですよ、惚れ直しましたね、村野守美。照れ笑い大明神!村野守美、イヨッ名人芸!

 っつーことで、『鹿踊りのはじまり』の漫画版、村野守美、鹿だって照れ笑い、だっちゃ。(^ ^;


      『鹿踊りはじまり お気に入りオノマトペ
 季節:秋
    「なじょだた、なして逃げで来た。」       「囓(か)じるべとしたようだたもさ。」       「ぜんたいなにだけあ。」       「わがらないな。                                                         とにかぐ白どそれがら青ど、両方のぶぢだ。」    「匂(におい)あなじょだ、匂(におい)あ。」       「柳の葉みだいな匂(におい)だな。」       「はでな、息吐(いぎつ)でるが、息(いぎ)。」       「さあ、そでば、気付けないがた。」       「こんどあ、おれあ行って見べが。」   

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆ 5つが最高。)
26ことりことり:【五疋(ひき)はこちらで、ことりことりとあたまを振ってそれを見ていました。】
30ことりことり:【こっちでは五疋(ひき)がみんなことりことりとお互にうなづき合って居りました。】
37
ことこと:【みんながおもしろそうに、ことこと頭を振って見ていますと、進んで行った一疋(ぴき)は、
      しばらく頭をさげて手拭
(てぬぐい)を嗅いでいましたが、もう心配もなにもないという風で、い
      きなりそれをくわえて戻って来ました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★★★5つが最高。)
39すっこんすっこ(ゴクリゴクリ):【「のはらのまん中の めつけもの すっこんすっこ(ゴクリゴクリ)の 栃
      だんご」】
40
ふんにゃふにゃ:【「青じろ番兵(ばんぺ)は ふんにゃふにゃ 吼えるもさないば 泣ぐもさない」】
41
ぶぢぶぢ:【「瘠(や)せで長くて ぶぢぶぢで どごが口だが あだまだが ひでりあがりの なめ
      ぐじら」】
42
はんぐはぐ(パクパク):【「おう、はんぐはぐ(パクパク)。」】
50
そっこり:【「ぎんがぎがの すすぎの底でそっこりと 咲くうめばぢの 愛(え)どしおえどし。」】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」


 すっこんすっこ。はんぐはぐ。そっこり。岩手弁のオノマトペなんて、想定外。ちょい、いんじゃん。(^ ^;

   のはらのまん中の めつけもの      すっこんすっこ(ゴクリゴクリ)の 栃だんご      栃のだんごは 結構だが      となりにいからだ ふんながす      青じろ番兵(ばんぺ)は 気にかかる      青じろ番兵(ばんぺ)は ふんにゃふにゃ      吼えるもさないば 泣ぐもさない      痩せで長くて ぶぢぶぢで      どごが口だが あだまだが                                           ひでりあがりの なめぐじら
 
********* 鹿踊りはじまりオノマトペ *********.
 

@ぎらぎら:【そのとき西のぎらぎらのちぢれた雲のあいだから、夕陽は赤くななめに苔の野原に注ぎ、
      すすきはみんな白い火のようにゆれて光りました。】
Aざあざあ:【わたくしが疲れてそこに睡
(ねむ)りますと、ざあざあ吹いていた風が、だんだん人のことば
      にきこえ、やがてそれは、いま北上の山の方や、野原に行われていた鹿踊りの、ほんとうの
      精神を語りました。】
Bだんだん:【だんだん人のことばにきこえ、やがてそれは、いま北上の山の方や、野原に行われてい
      た鹿踊りの、ほんとうの精神を語りました。】
Cゆっくりゆっくり:【糧
(かて)と味噌と鍋とをしょって、もう銀いろの穂を出したすすきの野原をすこしびっ
      こをひきながら、ゆっくりゆっくり歩いて行ったのです。】
Dはっきり:【いくつもの小流れや石原を越えて、山脈のかたちも大きくはっきりなり、山の木も一本一
      本、すぎごけのように見わけられるところまで来たときは、太陽はもうよほど西に外
(そ)れて、
      十本ばかりの青いはんのきの木立の上に、少し青ざめてぎらぎら光ってかかりました。】
Eぎらぎら:【太陽はもうよほど西に外
(そ)れて、十本ばかりの青いはんのきの木立の上に、少し青ざ
      めてぎらぎら光ってかかりました。】
Fどっかり:【嘉十
(かじゅう)は芝草の上に、せなかの荷物をどっかりおろして、栃と粟とのだんごを出し
      て喰
(た)べはじめました。】
Gぴたり:【けれども嘉十
(かじゅう)はぴたりとたちどまってしまいました。】
Hずうっ:【鹿が少なくとも五六
(ぴき)、湿っぽいはなづらをずうっと延ばして、しずかに歩いているらしい
      のでした。】
Iそっ:【嘉十
(かじゅう)はすすきに触れないように気を付けながら、爪立(つまだ)てをして、そっと苔を踏
      んでそっちの方へ行きました。】
Jそろりそろり:【そしてからだをかがめて、そろりそろりと、そっちに近よって行きました。】
Kちょっ:【一むらのすすきの陰から、嘉十はちょっと顔をだして、びっくりしてまたひっ込めました。】
Lぐるぐるぐるぐる:【六疋
(ぴき)ばかりの鹿が、さっきの芝原を、ぐるぐるぐるぐる環になって廻っている
      のでした。】
Mじっ:【太陽が、ちょうど一本のはんのきの頂
(いただき)にかかっていましたので、、その梢はあやしく青
      くひかり、まるで鹿の群をみおろしてじっと立っている青いいきもののようにおもわれました。】
Nぐるくるぐるくる:【鹿は大きな環をつくって、ぐるくるぐるくる廻っていましたが、よく見るとどの鹿も環
      のまんなかの方に気がとられているようでした。】
      
*『ぐるくるぐるくる』は『ぐるぐるぐるぐる』の誤植かも知れまへん。
Oよろよろ:【その証拠には、頭も耳も眼もみんなそっちへ向いて、おまけにたびたび、いかにも引っ張
      られるように、よろよろと二足三足、環からはなれてそっちへ寄って行きそうにするのでした。】
Pきちん:【嘉十
(かじゅう)は痛い足をそっと手で曲げて、苔の上にきちんと座りました。】
Qだんだん:【鹿のめぐりはだんだんゆるやかになり、みんなは交
(かわ)る交(がわ)る前肢(あし)を一本
      環の中の方へ出して、今にもかけ出して行きそうにしては、びっくりしたようにまた引っ込めて、
      とっとっとっとっしずかに走るのでした。】
Rとっとっとっとっ:【とっとっとっとっしずかに走るのでした。】
Sきいん:【嘉十
(かじゅう)はにわかに耳がきいんと鳴りました。】
21がたがた:【そしてがたがたふるえました。】
22とうとう:【そのうちにとうとう一疋
(ぴき)が、いかにも決心したらしく、せなかをまっすぐにして環からは
      なれて、まんなかの方に進み出ました。】
23ぱっ:【廻りの五疋
(ぴき)も一ぺんにぱっと四方へちらけようとしましたが、はじめの鹿が、ぴたりとと
      まりましたのでやっと安心して、のそのそ戻ってその鹿の前に集まりました。】
24のそのそ:【はじめの鹿が、ぴたりととまりましたのでやっと安心して、のそのそ戻ってその鹿の前に
      集まりました。】
25そろりそろり:【そこでまた一疋
(ぴき)が、そろりそろりと進んで行きました。】
26ことりことり:【五疋
(ひき)はこちらで、ことりことりとあたまを振ってそれを見ていました。】
27ふんふん:【そしてとうとう手拭のひと足こっちまで行って、あらんかぎり首を延ばしてふんふん嗅いで
      いましたが、俄にはねあがって遁げてきました。】
28びくっ:【みんなもびくっとして一ぺんに遁げだそうとしましたが、その一疋がぴたりと停まりましたので
      やっと安心して五つの頭をその一つの頭に集めました。】
29ちらっ:【そのときちょっと風が吹いて手拭がちらっと動きましたので、その進んで行った鹿はびっくり
      して立ちどまってしまい、こっちのみんなもびくっとしました。】
30ことりことり:【こっちでは五疋
(ひき)がみんなことりことりとお互にうなづき合って居りました。】
31びくびく:【これもやっぱりびくびくものです。】
32すっかり:【それでもすっかり手拭
(てぬぐい)の前まで行って、いかにも思い切ったらしく、ちょっと鼻を
      手拭に押しつけて、それから急いで引っ込めて、一目さんに帰ってきました。】
33かくっ:【手拭
(てぬぐい)の上にすっかり頭を下げて、それからいかにも不審だというように、頭をかくっ
      と動かしましたので、こっちの五疋
(ひき)がはねあがって笑いました。】
34ぺろり:【向うの一疋
(ぴき)はそこで得意になって、舌を出して手拭を一つぺろりと嘗めましたが、にわ
      かに怖くなったとみえて、大きく口をあけて舌をぶらさげて、まるで風のように飛んで帰ってき
      ました。みんなもひどく愕
(おど)ろきました。
      「じゃ、じゃ、囓
(か)じらえだが、痛(いだ)ぐしたが。」
      「プルルルルルル。」
      「舌抜がれだが。」
      「プルルルルルル。」
      「なにした、なにした。なにした。じゃ。」
      「ふう、ああ、舌縮まってしまったたよ。】
35プルルルルルル:【「プルルルルルル。」】
36そろそろ:【おしまいの一疋
(ぴき)がまたそろそろ出て行きました。】
37ことこと:【みんながおもしろそうに、ことこと頭を振って見ていますと、進んで行った一疋
(ぴき)は、し
      ばらく頭をさげて手拭
(てぬぐい)を嗅いでいましたが、もう心配もなにもないという風で、いき
      なりそれをくわえて戻って来ました。】
38ぴょんぴょん:【そこで鹿はみなぴょんぴょん跳びあがりました。】
39すっこんすっこ
(ゴクリゴクリ):【「のはらのまん中の めつけもの すっこんすっこ(ゴクリゴクリ)の 栃だ
      んご」】
40ふんにゃふにゃ:【「青じろ番兵
(ばんぺ)は ふんにゃふにゃ 吼えるもさないば 泣ぐもさない」】
41ぶぢぶぢ:【「瘠
(や)せで長くて ぶぢぶぢで どごが口だが あだまだが ひでりあがりの なめぐじ
      ら」】
42はんぐはぐ
(パクパク):【「おう、はんぐはぐ(パクパク)。」】
43すっこんすっこ
(ゴクリゴクリ):【「おう、すっこんすっこ(ゴクリゴクリ)。」】
44ばらばら:【鹿はそれからみんなばらばらになって、四方から栃のだんごを囲んで集まりました。】
45ぐるぐるぐるぐる:【鹿はそれからまた環になって、ぐるぐるぐるぐるめぐりあるきました。】
46じゃらんじゃららん:【「はんの木の みどりみじんの葉の向
(もご)さ じゃらんじゃららんの お日さん
      懸
(か)がる」】
47はあ:【はあと嘉十
(かじゅう)もこっちでその立派な太陽とはんのきを拝みました。】
48まぶしまんぶし:【「お日さんは はんの木の向
(もご)さ、降りでても すすぎ、ぎんがぎが まぶしま
      んぶし」】
49りん:【このとき鹿はみな首を垂れていましたが、六番目がにわかに首をりんとあげてうたいまし
      た。】
50そっこり:【「ぎんがぎがの すすぎの底でそっこりと 咲くうめばぢの 愛
(え)どしおえどし。」】
51ひゅう:【北から冷たい風が来て、ひゅうと鳴り、はんの木はほんとうに砕けた鉄の鏡のようにかが
      やき、かちんかちんと葉と葉がすれあって音をたてたようにさえおもわれ、すすきの穂まで
      が鹿にまじって一しょにぐるぐるめぐっているように見えました。】
52かちんかちん:【かちんかちんと葉と葉がすれあって音をたてたようにさえおもわれ、すすきの穂ま
      でが鹿にまじって一しょにぐるぐるめぐっているように見えました。】
53ぐるぐる:【すすきの穂までが鹿にまじって一しょにぐるぐるめぐっているように見えました。】

 『鹿踊りのはじまり』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                      2005.12.29.

 
 


『注文の多い料理店』の第十話です。
      「凍(し)み雪しんしん、堅(かた)雪かんかん。」          「狐こんこん、白狐、お嫁ほしけりゃ、とってやろよ。」          「四郎はしんこ、かん子はかんこ、                                    おらはお嫁はいらないよ。」    「狐こんこん、狐の子、お嫁がいらなきゃ餅やろか。」          「四郎はしんこ、かん子はかんこ、                                    黍(きび)の団子をおれやろか。」    「狐こんこん、狐の子、狐の団子は兎(うさ)のくそ。」          「いいえ、決してそんなことはありません。                            あなた方のような立派なお方が                                     兎の茶色の団子なんか召しあがるもんですか。                  私らは全体いままで人をだますなんて                              あんまりむじつの罪をきせられていたのです。」  「そいじゃきつねが人をだますなんて偽(うそ)かしら。」     「偽(うそ)ですとも。けだし最もひどい偽です。」         「だまされたという人は大抵お酒に酔ったり、                        臆病でくるくるしたりした人です。」
 ********** 『雪渡り』 15p ********** .
 

 雪沓(ゆきぐつ)キックキックトントン、      「凍(し)み雪しん子、堅(かた)雪かん子、                          野原のおそばはホッホッホッホ。」 小狐とシャル・ウィ・ダンスだにゃぁ、『雪渡り』。

 っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその10』だよん。
(^ ^;

 「堅
(かた)雪かんこ、凍(し)み雪しんこ。」
 四郎とかん子とは小さな雪沓
(ゆきぐつ)をはいてキックキックキック、野原に出ました。
 こんな面白い日が、またとあるでしょうか。いつもは歩けない黍
(きび)の畑の中でも、すすき
で一杯だった野原の上でも、すきな方へどこ迄でも行けるのです。平らなことはまるで一枚の
板です。そしてそれが沢山の小さな小さな鏡のようにキラキラキラキラ光るのです。
                                              
(丸写しオシマイ)
 『賢治童話を丸写しシリーズその10』でした。


 雪渡り 漫画紹介

 @永島慎二:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第5巻  .

 Aますむらひろし:ますむら版宮沢賢治童話集
                     (朝日ソノラマ)

         やっぱ永島慎二の方が好き!(^ ^;
 

@永島慎二の『雪渡り』は子供カワユイ、小狐カワユイ。
 キャラクターグッズな太い線、アート系デフォルメな背景、
くせのないシンプルな絵、
 
クールタッチ……なかなかよかったのら。

Aますむらひろしは、相当な宮沢賢治ファンなのら。
 ボクは『アタゴオル』のヒデヨシの大ファンなので、ますむらひろしは全部読みたいのら。
 やっぱ絵が少々生臭いのら。幼児が幼児してにゃい。風景はとってもよかったのら。

 っつーことで、『雪渡り』の漫画版、『永島慎二vsますむらひろし』第2回戦!
 ……やっぱ永島慎二の方が好き!(^ ^;


           『雪渡り お気に入りオノマトペ
       
        狐の学校生徒は声をそろえて叫びました。                       「堅(かた)雪かんこ、しみ雪しんこ、                                 硬いお餅ははかったらこ、白いお餅はべったらこ。」   幕の横に、                                                           「寄贈。お餅沢山、人の四郎氏、人のかん子氏」                 と大きな札(ふだ)が出ました。                                      狐の生徒は悦(よろこ)んで手をパチパチ叩きました。   その時ピーと笛が鳴りました。         紺三郎がエヘンエヘンと咳払いをしながら                         幕の横から出て来て丁寧にお辞儀をしました。                   みんなはしんとなりました。      「今夜は美しい天気です。                                            お月様はまるで真珠のお皿です。」
 季節: 冬
        「お星さまは野原の露がキラキラ固まったようです。」         「さて只今から幻燈会をやります。                                   みなさんは瞬(またた)きやくしゃみをしないで                      目をまんまろに開いて見ていて下さい。」      「それから今夜は                                                       大切な二人のお客さまがありますから                              どなたも静かにしないといけません。」      「決してそっちの方へ                                                   栗の皮を投げたりしてはなりません。                               開会の辞です。」      みんな悦んでパチパチ手を叩きました。                            そして四郎がかん子にそっと云いました。                            「紺三郎さんはうまいんだね。」

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆ 5つが最高。)
Rキックキックトントンキックキックトントン:【狐は可笑(おか)しそうに口を曲げて、キックキックトン
      トンキックキックトントンと足ぶみをはじめてしっぽと頭を振ってしばらく考えていました
      がやっと思いついたらしく、両手を振って調子をとりながら歌いはじめました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★5つが最高。)
Oくるくる:【だまされたという人は大抵お酒に酔ったり、臆病でくるくるしたりした人です。】
23
ひょろひょろ:【「酔ってひょろひょろ清作が、去年十三ばいたべた」】
43
まんまろ:【みなさんは瞬(またた)きやくしゃみをしないで目をまんまろに開いて見ていて下さい。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 臆病なボクも、目をまんまろに開いて、くるくるひょろひょろキックキックトントンしたいにゃぁ。(^ ^;

   『お酒をのむべからず』                                                大きな字が幕にうつりました。                                       そしてそれが消えて写真がうつりました。     一人のお酒に酔った人間のおじいさんが                          何かおかしな円いものをつかんでいる景色です。      「凍(し)み雪しん子、堅(かた)雪かん子、                         野原のまんじゅうはポッポッポ。                                      酔ってひょろひょろ太右衛門が、                                    去年、三十八、たべた。」     可愛いらしい狐の女の子が                                         黍(きび)団子をのせたお皿を二つ持って来ました。      四郎はすっかり弱ってしまいました。            狐の学校生徒がみんなこっちを向いて            「食うだろうか。ね。食うだろうか。」            なんてひそひそ話し合っているのです。            「ひるはカンカン日のひかり」            「よるはツンツン月あかり」
 ********** 雪渡りオノマトペ **********.
 

@堅雪(かたゆき)かんこ、しみ雪しんこ:【「堅雪(かたゆき)かんこ、しみ雪しんこ。」】
Aぎらぎら:【お日様がまっ白に燃えて百合の匂いを撒きちらし又雪をぎらぎら照らしました。】
Bぴかぴか:【木なんかみんなザラメを掛けたように霜でぴかぴかしています。】
Cキックキックキック:【四郎とかん子とは小さな雪沓
(ゆきぐつ)をはいてキックキックキック、野原に出
      ました。】
Dキラキラキラキラ:【そしてそれが沢山の小さな小さな鏡のようにキラキラキラキラ光るのです。】
Eしいん:【しばらくしいんとしましたので二人はも一度叫ぼうとして息をのみこんだとき森の中から、
      「凍
(し)み雪しんしん、堅雪(かたゆき)かんかん。」といいながら、キシリキシリ雪をふんで白
      い狐の子が出て来ました。】
Fしんしん:【「凍
(し)み雪しんしん、堅雪(かたゆき)かんかん。」】
Gかんかん:【「堅雪
(かたゆき)かんかん。」】
Hキシリキシリ:【キシリキシリ雪をふんで白い狐の子が出て来ました。】
Iぎょっ:【四郎は少しぎょっとしてかん子をうしろにかばって、しっかり足をふんばって叫びました。】
Jこんこん:【「狐こんこん、白狐、お嫁ほしけりゃ、とってやろよ。」】
Kピン:【すると狐がまだまるで小さいくせに銀の針のようなおひげをピンと一つひねって云いまし
      た。】
Lしんこ:【「四郎はしんこ、かん子はかんこ、おらはお嫁はいらないよ。」】
Mかんこ:【「かん子はかんこ、おらはお嫁はいらないよ。」】
Nそっ:【かん子もあんまり面白いので四郎のうしろにかくれたままそっと歌いました。】
Oくるくる:【だまされたという人は大抵お酒に酔ったり、臆病でくるくるしたりした人です。】
Pばたばた:【子狐の紺三郎が嬉しがってみじかい腕をばたばたして云いました。】
Qとうとう:【「幻燈は第一が 『お酒をのむべからず』 これはあなたの村の太右衛門さんと、清作さん
      がお酒をのんでとうとう目がくらんで野原にあるへんてこなおまんじゅうや、おそばを喰
(た)
      べようとした所です。」】
Rキックキックトントンキックキックトントン:【狐は可笑
(おか)しそうに口を曲げて、キックキックトントン
      キックキックトントンと足ぶみをはじめてしっぽと頭を振ってしばらく考えていましたがやっと
      思いついたらしく、両手を振って調子をとりながら歌いはじめました。】
Sポッポッポ:【「凍
(し)み雪しん子、堅雪(かたゆき)かん子、野原のまんじゅうはポッポッポ。」】
21ひょろひょろ:【「酔ってひょろひょろ太右衛門が、去年、三十八、たべた」】
22ホッホッホッホ:【「凍
(し)み雪しん子、堅雪(かたゆき)かん子、野原のおそばはホッホッホッホ。」】
23ひょろひょろ:【「酔ってひょろひょろ清作が、去年十三ばいたべた」】
24キック、キック、トントン、キック、キック、キック、トントントン。:【キック、キック、トントン、キック、キッ
      ク、キック、トントントン。】
25こんこんばたばたこんこんこん:【「狐こんこん狐の子、去年狐のこん兵衛が、ひだりの足をわなに
      入れ、こんこんばたばたこんこんこん。」】
26きゃんきゃんきゃん:【「狐こんこん狐の子、去年狐のこん助が、焼いた魚を取ろとしておしりに火が
      つききゃんきゃんきゃん。」】
27だんだん:【そして三人は踊りながらだんだん林の中にはいって行きました。】
28ピッカリピッカリ:【赤い封蝋
(ふうろう)細工のほおの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り、
      林の中の雪には藍色の木の影がいちめん網になって落ちて日光のあたる所には銀の百合
      が咲いたように見えました。】
29ぴいぴい:【「北風ぴいぴい風三郎、西風どうどう又三郎」】
30どうどう:【「西風どうどう又三郎」】
31ずうっと:【すると今度はずうっと遠くで風の音か笛の声か、又は鹿の子の歌かこんなように聞えまし
      た。】
32ぴいぴい、かんこかんこ:【「北風ぴいぴい、かんこかんこ、西風どうどう、どっこどっこ。」】
33どうどう、どっこどっこ:【「西風どうどう、どっこどっこ。」】
34チカチカ:【雪はチカチカ青く光り、そして今日も寒水石のように堅く凍りました。】
35パチパチ:【狐の子が尤
(もっと)もらしくからだを曲げて眼をパチパチしながら林の奥を手で教えまし
      た。】
36かったらこ:【「堅雪
(かたゆき)かんこ、凍(し)み雪しんこ、堅いお餅はかったらこ、白いお餅はべった
      らこ。」】
37べったらこ:【「白いお餅はべったらこ。」】
38パチパチ:【狐の生徒は悦
(よろこ)んで手をパチパチ叩きました。】
39ピー:【その時ピーと笛が鳴りました。】
40エヘンエヘン:【紺三郎がエヘンエヘンと咳払いをしながら幕の横から出て来て丁寧にお辞儀をしま
      した。】
41しん:【みんなはしんとなりました。】
42キラキラ:【お星さまは野原の露がキラキラ固まったようです。】
43まんまろ:【みなさんは瞬
(またた)きやくしゃみをしないで目をまんまろに開いて見ていて下さい。】
44すっかり:【四郎はすっかり弱ってしまいました。】
45ひそひそ:【それに狐の学校生徒がみんなこっちを向いて「食うだろうか。ね。食うだろうか。」なんて
      ひそひそ話し合っているのです。】
46カンカン:【「ひるはカンカン日のひかり よるはツンツン月あかり」】
47ツンツン:【「よるはツンツン月あかり」】
48ワーッ:【狐の生徒はみんな感動して両手をあげたりワーッと立ちあがりました。】
49キラキラ:【そしてキラキラ涙をこぼしたのです。】

 『雪渡り』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                               2005.12.30.

 
 



『注文の多い料理店』の第十一話です。
      萩尾望都のSF漫画 『十一人いる!』                         同じく 『続・十一人いる!』
ぼ っ こ        .
      * 『ざしき童子のはなし』 4p *     .
 

 ラフィカディオ・ハーン入っちょる、『ざしき童子のはなし』。

 っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその11』だよん。
(^ ^;

 「大道めぐり、大道めぐり」
 一生けん命、こう叫びながら、ちょうど十人の子供らが、両手をつないで円くなり、ぐるぐる
ぐるぐる、座敷のなかをまわっていました。どの子もみんな、そのうちのお振舞
(ふるまい)によ
ばれて来たのです。
 ぐるぐるぐるぐる、まわって遊んで居りました。
 そしたらいつか、十一人になりました。
 ひとりも知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がなく、それでもやっぱり、どう数えても十一
人だけ居りました。その増えた一人がざしきぼっこなのだぞと、大人が出てきて云いました。
 けれどもたれが増えたのか、とにかくみんな、自分だけは、何だってざしきぼっこだないと、
一生けん命眼を張って、きちんと座って居りました。
                              
(丸写しオシマイ)
 『賢治童話を丸写しシリーズその11』でした。

 ps.萩尾望都のSF漫画『十一人いる!』、原点は『ざしき童子のはなし』だったのにゃぁ。
 ようやく気付いたボクは、相変わらず、トロいにゃぁ。(^ ^;


 ざしき童子はなし 漫画紹介

 @樹村みのり:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第5巻  .

             じわ〜っと怖・い・で・す・ねぇ。(^ ^;
 

 樹村みのりの漫画版『ざしき童子のはなし』は、じわ〜〜〜っと怖・い・で・す・ねぇ。

 樹村みのりと云えば、短篇漫画『病気の日』のように、孤独な女の子が印象的な漫画家、
っつーことなのらが、ボクはじぇったい、『放課後』ファンなのら。どうでもいいことなのらが。

 っつーことで、『ざしき童子のはなし』の漫画版、樹村みのり、じわ〜〜〜〜〜〜っ。(^ ^;


 ざしき童子はなし お気に入りオノマトペ
 季節:不明   
                   ふたりのこどもは、                                                    おたがい肩にしっかりと手を組みあって、                           こっそり行ってみましたが、                     どのざしきにもたれも居ず、                                          刀の箱もひっそりとして、

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=5つが最高。)
Aざわっざわっ:【どこかのざしきで、ざわっざわっと箒(ほうき)の音がしたのです。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=5つが最高。)
Iめきめき:【「むすこも大学を終ったし、めきめき立派になったから」】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 どこかのざしきで、ざわっざわっと箒
(ほうき)の音がしたのです。(じわ〜〜っと怖・い・で・す・ねぇ。)
 やっぱ萩尾望都のSF漫画『十一人いる!』を思い出したことの方がうれしいですね、今回は。(^ ^;


          かきねの檜(ひのき)が、いよいよ青く見えるきり、                        たれもどこにも居ませんでした。
 * ざしき童子はなしオノマトペ * .
 

@しん:【大きな家にたれも居ませんでしたから、そこらはしんとしています。】
Aざわっざわっ:【どこかのざしきで、ざわっざわっと箒
(ほうき)の音がしたのです。】
Bしっかり:【ふたりのこどもは、おたがい肩にしっかりと手を組みあって、こっそり行ってみましたが、
      どのざしきにもたれも居ず、刀の箱もひっそりとして、かきねの檜
(ひのき)が、いよいよ青く
      見えるきり、たれもどこにも居ませんでした。】
Cこっそり:【こっそり行ってみましたが、どのざしきにもたれも居ず、刀の箱もひっそりとして、かきね
      の檜
(ひのき)が、いよいよ青く見えるきり、たれもどこにも居ませんでした。】
Dひっそり:【どのざしきにもたれも居ず、刀の箱もひっそりとして、かきねの檜
(ひのき)が、いよいよ青
      く見えるきり、たれもどこにも居ませんでした。】
Eぐるぐるぐるぐる:【「大道めぐり、大道めぐり」 一生けん命、こう叫びながら、ちょうど十人の子供ら
      が、両手をつないで円くなり、ぐるぐるぐるぐる、座敷のなかをまわっていました。】
Fきちん:【けれどもたれが増えたのか、とにかくみんな、自分だけは、何だってざしきぼっこだないと、
      一生けん命眼を張って、きちんと座って居りました。】
Gわあっ:【みんなもわあっと遁
(に)げました。】
Hすっかり:【「更木の斎藤では病気もすっかり直ったし、むすこも大学を終ったし、めきめき立派にな
      ったから」】
Iめきめき:【「むすこも大学を終ったし、めきめき立派になったから」】

 『ざしき童子のはなし』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                  2005.12.30.

 
 


『注文の多い料理店』の第十二話です。
      楢夫(ならお)は夕方、                                              裏の大きな栗の木の下に行きました。             その幹の、丁度楢夫の目位高い所に、                           白いきのこが三つできていました。      まん中のは大きく、                                                   両がわの二つはずっと小さく、                                       そして少し低いのでした。
 ** 『さるのこしかけ』 8p ** .
 

 小猿の国でガリバーしちょる、      映画 『バンデッドQ』 を思い出したにゃぁ。                 『ブラザーズ・グリム』                                                  『12モンキーズ』                                                      『バロン』                                                               『モンティ・パイソン』                                                   『未来世紀ブラジル』      じみへんなのら  テリー・ギリアム監督       『さるのこしかけ』。

 っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその12』だよん。
(^ ^;

 小猿の大将は、むやみに沢山うなずきながら、腰掛けの上に立ちあがりました。
 見ると、栗の木の三つのきのこの上に、三つの小さな入口ができていました。それから栗
の木の根もとには、楢夫
(ならお)の入れる位の、四角な入口があります。小猿の大将は、自
分の入口に一寸顔を入れて、それから振り向いて、楢夫
(ならお)に申しました。
 「只今、電燈を点けますからどうかそこからおはいり下さい。入口は少し狭
(せも)うございま
すが、中は大へん楽でございます。」
 小猿は三疋
(びき)、中にはいってしまい、それと一緒に栗の木の中に、電燈がパッと点きま
した。
 楢夫
(ならお)は、入口から、急いで這い込みました。
                
               (丸写しオシマイ)
 『賢治童話を丸写しシリーズその12』でした。

 ps.テリー・ギリアム監督のSFファンタジー映画『バンデッドQ』を思い出したにゃぁ。


 さるこしかけ 漫画紹介できましぇん。

       申し訳なか。

 

 漫画版『さるのこしかけ』は、たぶんありましぇん。

 ありましぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。かんばっく。(^ ^; 
(さぶっ)


       『さるこしかけ お気に入りオノマトペ
 季節: 秋   
          楢夫(ならお)は、じっとそれを眺めて、                             ひとりごとを言いました。                     そしたら、きのこの上に、ひょっこり                                   三疋(びき)の小猿があらわれて腰掛けました。                     小猿の大将は、手帳のようなものを出して、                      足を重ねてぶらぶらさせながら、                                     楢夫(ならお)に云いました。                                        「おまえが楢夫か。ふん、何歳になる。」

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆☆ 5つが最高。)
Qもちゃもちゃ:【小猿が、バラバラ、その辺から出て来て、草原一杯もちゃもちゃはせ廻り、間も
なく四つの長い列をつくりました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=5つが最高。)
Bひょっこり:【そしたら、きのこの上に、ひょっこり三疋(びき)の小猿があらわれて腰掛けました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 草原一杯もちゃもちゃはせ廻り、 ……なんが心地ええべ?
 『もちゃもちゃ』って、なじょ意味だぁ? ……わがんね。(^ ^;
 ps.『ひょっこり』と云えば、『ひょっこりひょうたん島』だべ。
                     ♪なァみをチャプチャプチャプチャプかぎわげでェ♪
                     ♪くゥもをスイスイスイスイおいぬいでェ♪……なづがじー! (^ ^;
                                           ps.2……音痴でゴミン。(^ ^;

          けれども小猿は                                                       急にぶらぶらさせていた足を                                          きちんとそろえておじぎをしました。               小猿は三疋(びき)、中に入ってしまい、                           それと一緒に栗の木の中に、電燈がパッと点きました。      小猿はもうどんどん上へ昇って行きます。
 ** さるこしかけオノマトペ ** .
 

@ずっ:【楢夫(ならお)は夕方、裏の大きな栗の木の下に行きました。その幹の、丁度楢夫の目位高
      い所に、白いきのこが三つできていました。まん中のは大きく、両がわの二つはずっと小さ
      く、そして少し低いのでした。】
Aじっ:【楢夫
(ならお)は、じっとそれを眺めて、ひとりごとを言いました。】
Bひょっこり:【そしたら、きのこの上に、ひょっこり三疋
(びき)の小猿があらわれて腰掛けました。】
Cぶらぶら:【小猿の大将は、手帳のようなものを出して、足を重ねてぶらぶらさせながら、楢夫
(なら
      
お)に云いました。】
Dきちん:【けれども小猿は急にぶらぶらさせていた足をきちんとそろえておじぎをしました。】
Eパチパチ:【家来の二疋の小猿も、一生けん命、眼をパチパチさせて、楢夫
(ならお)を案内するよう
      にまごころを見せましたので、楢夫も一寸
(ちょっと)行って見たくなりました。】
Fパッ:【小猿は三疋、中にはいってしまい、それと一緒に栗の木の中に、電燈がパッと点きました。】
Gどんどん:【小猿はもうどんどん上へ昇って行きます。】
Hはあはあ:【楢夫
(ならお)はつかれて、はあはあしながら、云いました。】
Iきゃっきゃっ:【猿が、一度にきゃっきゃっ笑いました。】
Jだんだん:【上を見ますと、電燈の列が、まっすぐにだんだん上って行って、しまいはもうあんまり小
      さく、一つ一つの灯が見わかず、一本の細い赤い線のように見えました。】
Kぐゎんぐゎん:【足音がぐゎんぐゎん響き電燈が矢の様に次から次と下の方へ行きました。】
Lパッ:【突然眼の前がパッと青白くなりました。】
Mばったり:【そして草に足をからまれてばったり倒れました。】
Nきょろきょろ:【「そうか。」と云いながら楢夫はそこらを見ましたが、もう今やって来たトンネルの出
      口はなく、却
(かえ)って、向うの木のかげや、草のしげみのうしろで、沢山の小猿が、きょろ
      きょろこっちをのぞいているのです。】
Oキラリ:【大将が、小さな剣をキラリと抜いて、号令をかけました。】
Pバラバラ:【小猿が、バラバラ、その辺から出て来て、草原一杯もちゃもちゃはせ廻り、間もなく四つ
      の長い列をつくりました。】
Qもちゃもちゃ:【草原一杯もちゃもちゃはせ廻り、間もなく四つの長い列をつくりました。】
Rすっかり:【楢夫はすっかり面白くなって、自分も立ちあがりましたが、どうも余りせいが高過ぎて、
      調子が変なので、又座って云いました。】
Sきりきり:【小猿がみんな歯をむいて楢夫に走って来て、みんな小さな綱を出して、すばやくきりきり
      身体中を縛ってしまいました。】
21ずんずん:【それが、ずんずん、楢夫に進んで来て、沢山の手を出し、楢夫を上に引っ張りあげま
      した。】
22よっしょい。よっしょい。よっしょい。:【「よっしょい。よっしょい。よっしょい。」】
23ひゅう:【風が耳の処でひゅうと鳴り、下では小猿共が手をうようよしているのが実に小さく見えま
      す。】
24うようよ:【下では小猿共が手をうようよしているのが実に小さく見えます。】
25きらり:【ずうっと向うで、河がきらりと光りました。】
26ちりぢり:【「落とせっ。」「わあ。」と下で声がしますので見ると小猿共がもうちりぢりに四方に別れ
      て林のへりにならんで草原をかこみ、楢夫の地べたに落ちて来るのを見ようとしているの
      です。】
27ばさばさ:【見ると、茶色のばさばさの髪と巨きな赤い顔が、こっちを見あげて、手を延ばしている
      のです。】

 『さるのこしかけ』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                    2005.12.31.

 
 



『注文の多い料理店』の第十三話です。
      深い霧がこめて、                                                     空も山も向うの野原もなんにも見えず退屈な日は、             稜(かど)のある石どもは、みんな、                                 ベゴ石をからかって遊びました。             「ベゴさん。こんちは。                                                   おなかの痛いのは、なおったかい。」      「ベゴさん。こんちは。                                                   ゆうべは、ふくろうがお前さんに、                                     とうがらしを持って来てやったかい。」      「ベゴさん。こんちは。                                                   昨日の夕方、霧の中で、                                           野馬がお前さんに小便をかけたろう。                               気の毒だったね。」
 *** 『気のいい火山弾』 9p *** .
 

 『雨ニモ負ケズ』のデクノボー入っちょる、『気のいい火山弾』。

 っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその13』だよん。
(^ ^;
<イントロ>
 ある死火山のすそ野のかしわの木のかげに、「ベゴ」というあだ名の大きな黒い石が、永
いことじぃっと座っていました。
 「ベゴ」と云う名は、その辺の草の中にあちこち散らばった、稜
(かど)のあるあまり大きくな
い黒い石どもが、つけたのでした。ほかに、立派な、本とうの名前もあったのでしたが、「ベ
ゴ」石もそれを知りませんでした。
 ベゴ石は、稜
(かど)がなくて、丁度卵の両はじを少しひらたくのばしたような形でした。そし
てななめに二本の石の帯のようなものが、からだを巻いてありました。非常に、たちがよく
て、一ぺんも怒ったことがないのでした。
                       
(丸写しオシマイ)
 『賢治童話を丸写しシリーズその13』でした。


 いい火山弾 漫画紹介できましぇん。

       申し訳なかかぁ。

 

 漫画版『気のいい火山弾』は、たぶんありましぇん。

 申し訳なかかかかかかかかかかかかかかかかかっ火山。(詫びてないじゃん。)(^ ^;


       『いい火山弾 お気に入りオノマトペ
 季節: 夏
         お空。お空。お空のちちは、            つめたい雨の ザァザザザ            かしわのしずく トンテントン            まっしろきりの ポッシャントン   

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=5つが最高。)
Lトンテントン:【「かしわのしずく トンテントン」】
M
ポッシャントン:【「まっしろきりの ポッシャントン」】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=5つが最高。)
Iくううん。くううん:【「どうも、この野原には、むだなものが沢山あっていかんな。たとえば、このベ
      ゴ石のようなものだ。ベゴ石のごときは、何のやくにもたたない。むぐらのようにつちをほ
      って、空気をしんせんにするということもしない。草っぱのように露をきらめかして、われ
      われの目の病をなおすということもない。くううん。くううん。」と云いながら、又向うへ飛ん
      で行きました。】

 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 
トンテントン。ポッシャントン。……チントンシャンの三味線のお稽古みたいだにゃぁ。(^ ^;

   お空。お空。お空のひかり、              おてんとさまは、カンカンカン        月のあかりは、ツンツンツン        ほしのひかりの、ピッカリコ   
 
*** いい火山弾オノマトペ ***.
 

@じぃっ:【ある死火山のすそ野のかしわの木のかげに、「ベゴ」というあだ名の大きな黒い石が、
      永いことじぃっと座っていました。】
Aパチン:【「まるいものや、まるいようなものは、みんな卵のように、パチンと割ってしまうそうだ
      よ。」】
Bまんまる:【「僕は、まんまる大将のお日さんと一しょに、パチンと割られるよ。」】
Cくるくる:【「おれたちは、みんな、稜
(かど)がしっかりしているのに、お前さんばかり、なぜそんな
      にくるくるしてるだろうね。」】
Dくるくるくるくる:【「僕は、生まれて、まだまっかに燃えて空をのぼるとき、くるくるくるくる、からだ
      がまわったからね。」】
Eじっ:【「ははあ、僕たちは、空へのぼるときも、のぼる位のぼって、一寸とまった時も、それから
      落ちて来るときも、いつも、じっとしていたのに、お前さんだけは、なぜそんなに、くるくる
      まわったろうね。」】
Fピクピク:【かしわは、すっかり、うぬぼれて、枝をピクピクさせました。】
Gだんだん:【はじめは仲間の石どもだけでしたがあんまりベゴ石が気がいいのでだんだんみんな
      馬鹿にし出しました。】
Hくうんくうん:【蚊が一疋
(ぴき)くうんくうんとうなってやって来ました。】
Iくううん。くううん:【「どうも、この野原には、むだなものが沢山あっていかんな。たとえば、このベ
      ゴ石のようなものだ。ベゴ石のごときは、何のやくにもたたない。むぐらのようにつちをほ
      って、空気をしんせんにするということもしない。草っぱのように露をきらめかして、われ
      われの目の病をなおすということもない。くううん。くううん。」と云いながら、又向うへ飛ん
      で行きました。】
Jどんどん:【「ベゴ黒助、ベゴ黒助、黒助どんどん」】
Kザァザザザ:【「つめたい雨の ザァザザザ」】
Lトンテントン:【「かしわのしずく トンテントン」】
Mポッシャントン:【「まっしろきりの ポッシャントン」】
Nカンカンカン:【「おてんとさまは、カンカンカン」】
Oツンツンツン:【「月のあかりは、ツンツンツン」】
Pピッカリコ:【「ほしのひかりの、ピッカリコ」】
Qピカピカ:【眼がねをかけた、せいの高い立派な四人の人たちが、いろいろなピカピカする機械
      をもって、野原をよこぎって来ました。】
Rぐるぐる:【「どこの標本でも、この帯の完全なのはないよ。どうだい。空でぐるぐるやった時の工
      合
(ぐあい)が、実によくわかるじゃないか。すてき、すてき。今日すぐ持って行こう。」】
Sキラキラ:【ひるすぎ、野原の向うから、又キラキラめがねや器械が光って、さっきの四人の学者
      と、村の人たちと、一台の荷馬車がやって参りました。】
21ながなが:【「みなさん。ながながお世話でした。」】
22プルルル:【馬はプルルルと鼻を一つ鳴らして、青い青い向うの野原の方へ、歩き出しました。】

 『気のいい火山弾』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                     2005.12.31.

 
 







      新春の お慶びを 申し上げます                                                                        ♪犬猿のギャグ♪                                       賀  正                                                                            ご家族皆様の ご多幸を お祈り致します。                                     ♪ギャグ喧嘩は犬も喰わぬ♪
 あけまして おめでとう ございます .

                 ご愛読 ありがとう ございます。
                 本年も よろしく お願い申し上げます。

     2006年  元旦
                                        親野 スネオ

        あ はぴぃ にゅう いやぁ                                                                     ♪飼い犬にギャグを噛まれる♪                   謹 賀 新 年                                                                                    ♪負け犬のギャグ吠え♪                    迎  春                                                                          ご愛読 ありがとう ございます。                                                    ♪犬も歩けばギャグに当たる♪
 











   「今晩は、                                                               野原には小さく切った影法師がばら播(ま)きですね。」










 
        (貴重なほんのわずかな読者の方々へ)
 

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                                     スネオ 拝 (^ ^;
  注文の多い料理店   次回配本は、第14話『ひかりの素足』です。

  「今晩は、                                                               お空はこれから銀のきな粉でまぶされます。」                                                             by『かしわばやしの夜』

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