みゅーじかる・あにめしちょる、『かしわばやしの夜』。
っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその7』だよん。(^ ^;
画(え)かきがよろこんで手を叩きました。
「うまいうまい。よしよし。夏のおどりの第三夜。みんな順々にここに出て歌うんだ。じぶん
の文句でじぶんのふしで歌うんだ。一等賞から九等賞まではぼくが大きなメタルを書いて、
明日枝にぶらさげてやる。」
清作もすっかり浮かれて云いました。
「さあ来い。へたな方の一等から九等までは、あしたおれがスポンと切って、こわいとこへ
連れてってやるぞ。」
すると柏の木大王が怒りました。
「何を云うか。無礼者。」
(丸写しオシマイ)
『賢治童話を丸写しシリーズその7』でした。
『かしわばやしの夜 』の漫画の紹介
@高橋葉介:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第4巻 .
◆ジミヘンが好きやねん。(^ ^;
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高橋葉介の漫画版『かしわばやしの夜』、ジミヘンが好きやねん。
ボクは高橋葉介の大ファンなので、期待は大きかったんねん。
読んでにっこり。
ふぁんたじー漫画してます。
みゅーじかる漫画してます。
じみへん漫画してます。
高橋葉介は、
ビミョーに妖気漂うファンタジーが魅力の漫画家なのれす。
っつーことで、『かしわばやしの夜』の漫画版、高橋葉介、
しっかりジミヘン、してまっせ。
(^ ^;
YOHSUKE TAKAHASHI
『地味ぃ・変度りっくす!』
♪グュイ〜〜〜ンンン♪
(^ ^;
「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」
「せらせらせら清作、せらせらせらばあ。」けせら・せら。「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ。」
へらへらへら、のらりくらり、のたりくたり、よたりへたり、がたりどたり……なんか心地ええべ?
ん?
@せっせ:【清作は、さあ日暮れだぞ、日暮れだぞと云いながら、稗(ひえ)の根もとにせっせと土をか
けていました。】
Aカンカラカンのカアン:【「欝金(うこん)しゃっぽのカンカラカンのカアン。赤いしゃっぽのカンカラカン
のカアン。」】
Bそっ:【清作はびっくりして顔いろを変え、鍬(くわ)をなげすてて、足音をたてないように、そっとそっ
ちへ走って行きました。】
Cだぶだぶ:【びっくりして振りむいてみますと、赤いトルコ帽をかぶり、鼠いろのへんなだぶだぶの着
ものを着て、靴をはいた無闇にせいの高い眼のするどい画(え)かきが、ぷんぷん怒って立
っていました。】
Dぷんぷん:【靴をはいた無闇にせいの高い眼のするどい画(え)かきが、ぷんぷん怒って立っていま
した。】
Eこんこん:【するとそのせ高の画(え)かきは、にわかに清作の首すじを放して、まるで咆えるような声
で笑いだしました。その音は林にこんこんひびいたのです。】
Fえへん、えへん:【「うまい、じつにうまい。どうです、すこし林のなかをあるこうじゃありませんか。そう
そう、どちらもまだ挨拶を忘れていた。ぼくからさきにやろう。いいか、いや今晩は、野はらに
は小さく切った影法師がばら播(ま)きですね、と。ぼくのあいさつはこうだ。わかるかい。こん
どは君だよ。えへん、えへん。」】
Gすっかり:【ところが画(え)かきはもうすっかりよろこんで、手をぱちぱち叩いて、それからはねあがっ
て言いました。】
Hぱちぱち:【手をぱちぱち叩いて、それからはねあがって言いました。】
Iぐちゃぐちゃ:【画(え)かきはにわかにまじめになって、赤だの白だのぐちゃぐちゃついた汚い絵の具
箱をかついで、さっさと林の中にはいりました。】
Jさっさ:【さっさと林の中にはいりました。】
Kぶらぶら:【そこで清作も、鍬をもたないで手がひまなので、ぶらぶら振ってついて行きました。】
Lべろべろ:【ところが入口から三本目の若い柏の木は、ちょうど片脚をあげておどりのまねをはじめ
るところでしたが二人の来たのを見てまるでびっくりして、それからひどくはずかしがって、あ
げた片脚の膝を、間がわるそうにべろべろ嘗(な)めながら、横目でじっと二人の通りすぎる
のをみていました。】
Mじっ:【横目でじっと二人の通りすぎるのをみていました。】
Nごつごつ:【一本のごつごつした柏の木が、清作の通るとき、うすくらがりに、いきなり自分の脚をつ
き出して、つまずかせようとしましたが清作は、「よっとしょ。」と云いながらそれをはね越え
ました。】
Oどんどん:【画(え)かきは、「どうかしたかい。」といってちょっとふり向きましたが、またすぐ向うを向い
てどんどんあるいて行きました。】
Pせらせらせらばあ:【ちょうどそのとき風が来ましたので、林中の柏の木はいっしょに、「せらせらせ
ら清作、せらせらせらばあ。」とうす気味のわるい声を出して清作をおどそうとしました。】
Qへらへらへら、ばばあ:【ところが清作は却(かえ)ってじぶんで口をすてきに大きくして横の方へまげ
て、「へらへらへら清作、へらへらへら、ばばあ。」とどなりつけましたので、柏の木はみんな
度ぎもをぬかれてしいんとなってしまいました。】
Rしいん:【柏の木はみんな度ぎもをぬかれてしいんとなってしまいました。】
Sあっはは、あっはは:【画(え)かきはあっはは、あっははとびっこのような笑いかたをしました。】
21ずうっ:【そして二人はずうっと木の間を通って、柏の木大王のところに来ました。】
22カタン:【画(え)かきは絵の具箱をカタンとおろしました。】
23しょんぼり:【画(え)かきは顔をしかめて、しょんぼり立ってこの喧嘩をきいていましたがこのとき、俄
かに林の木の間から、東の方を指さして叫びました。】
24とっぷり:【見ると東のとっぷりとした青い山脈の上に、大きなやさしい桃いろの月がのぼったので
した。】
25うむうむ:【柏の木大王も白いひげをひねって、しばらくうむうむと云いながら、じっとお月さまを眺
めてから、しずかに歌いだしました。】
26じっ:【じっとお月さまを眺めてから、しずかに歌いだしました。】
27スポン:【「さあ来い。へたな方の一等から九等までは、あしたおれがスポンと切って、こわいとこへ
連れてってやるぞ。」】
28だんだん:【「まあぼくがいいようにするから歌をはじめよう。だんだん星も出てきた。いいか、ぼくが
うたうよ。賞品のうただよ。
一とうしょうは 白金メタル
二とうしょうは きんいろメタル
三とうしょうは すいぎんメタル
四とうしょうは ニッケルメタル
五とうしょうは とたんのメタル
六とうしょうは にせがねメタル
七とうしょうは なまりのメタル
八とうしょうは ぶりきのメタル
九とうしょうは マッチのメタル
十とうしょうから百とうしょうまで
あるやらないやらわからぬメタル。」】
29わははわはは:【柏の木大王が機嫌を直してわははわははと笑いました。】
30ゆらゆら:【画(え)かきは、赤いしゃっぽもゆらゆら燃えて見え、まっすぐに立って手帳をもち鉛筆を
なめました。】
31ひょいっ:【そこで小さな柏の木が、一本ひょいっと環のなかから飛びだして大王に礼をしました。】
32ぱっ:【月のあかりがぱっと青くなりました。】
33ひそひそ:【柏の木は、遠くからみな感心して、ひそひそ談(はな)し合いながら見て居りました。】
34とうとう:【そこで大王もとうとう言いました。】
35ふんふん:【柏はざわめき、月光も青くすきとおり、大王も機嫌を直してふんふんと云いました。】
36こんこん:【「きつね、こんこん、きつねのこ、月よにしっぽが燃えだした。」】
37にゃあご、ごろごろ:【「やまねこ、にゃあご、ごろごろ、さとねこ、たっこ、ごろごろ。」】
38すいすいすい:【「くるみはみどりのきんいろ、な、風にふかれて、すいすいすい」】
39ぱらんぱらんぱらん:【「くるみはみどりの天狗のおうぎ、風にふかれて、ぱらんぱらんぱらん」】
40さんさんさん:【「くるみはみどりのきんいろ、な、風にふかれて、さんさんさん」】
41ぽっしゃん、ぽっしゃん、ぽっしゃん:【「こざる、こざる、おまえのこしかけぬれてるぞ、霧、ぽっしゃ
ん、ぽっしゃん、ぽっしゃん、おまえのこしかけくされるぞ」】
42わあわあ:【「いいテノールだねえ、いいテノールだねえ、うまいねえ、うまいねえ、わあわあ。」】
43ぷりぷり:【柏の木大王がぷりぷりしてどなりました。】
44ぐらぐら:【柏の木は足をぐらぐらしながらうたいました。】
45ホウ、ホウ:【「ホウ、ホウ。」柏の木はみんなあらしのように、清作をひやかして叫びました。】
46ちらっ:【かしわの木はちらっと清作の方を見て、ちょっとばかにするようにわらいましたが、すぐま
じめになってうたいました。】
47ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ:【「ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ。」柏の木どもは風のような変な声
をだして清作をひやかしました。】
48むずむず:【清作はもうとびだしてみんなかたっぱしからぶんなぐってやりたくてむずむずしました
が、画(え)かきがちゃんと前へ立ちふさがっていますので、どうしても出られませんでした。】
49わっはっはっは、わっはっはっは:【「わっはっはっは、わっはっはっは、ホッホウ、ホッホウ、ホッ
ホウ。がやがやがやがや……。」】
50がやがやがやがや:【「わっはっはっは、わっはっはっは、ホッホウ、ホッホウ、ホッホウ。がやが
やがやがや……。」】
51どしどし:【「第九とうしょう。マッチのメタル。さあ、次だ、次だ、出るんだよ。どしどし出るんだ。」】
52しん:【ところがみんなは、もうしんとしてしまって、ひとりもでるものがありませんでした。】
53ざわっ:【仕方なく画(え)かきは、「こんどはメタルのうんといいやつを出すぞ。早く出ろ。」と云いまし
たら、柏の木どもは、はじめてざわっとしました。】
54さらさらさらさら:【そのとき林の奥の方で、さらさらさらさら音がして、それから、「のろづきおほん、
のろづきおほん、おほん、おほん、ごぎのごぎのおほん、おほん、おほん、」】
55おほん、おほん:【「のろづきおほん、のろづきおほん、おほん、おほん、ごぎのごぎのおほん、お
ほん、おほん、」とたくさんのふくろうどもが、お月さまのあかりに青じろくはねを……】
56するするするする:【たくさんのふくろうどもが、お月さまのあかりに青じろくはねをひるがえしなが
ら、するするするする出てきて、柏の木の頭の上や手の上、肩やむねにいちめんにとまり
ました。】
57くうらりくらり:【「からすかんざえもんは、くろいあたまをくうらりくらり」】
58とうろりとろり:【「とんびとうざえもんは、あぶら一升でとうろりとろり」】
59まんまるまるるるん:【「おつきさんおつきさん、まんまるまるるるん」】
60ぴかりぴりるるるん:【「おほしさんおほしさん、ぴかりぴりるるるん」】
61かんからからららん:【「かしわはかんかの、かんからからららん」】
62おっほほほほほほん:【「ふくろはのろづき、おっほほほほほほん」】
63さっさっ:【ふくろうどもは、さっさっと銀いろのはねを、ひらいたりとじたりしました。】
64ざあざあ、ざっざざざざざあ:【「雨はざあざあ、ざっざざざざざあ」】
65どうどう、どっどどどどどう:【「風はどうどう、どっどどどどどう」】
66ぱらぱらぱらぱらったたあ:【「あられぱらぱらぱらぱらったたあ」】
67ぼおっ:【月はもう青白い霧にかくされてしまってぼおっと円く見えるだけ、その霧はまるで矢のよ
うに林の中に降りてくるのでした。】
68さっ:【冷たい霧がさっと清作の顔にかかりました。】
69ばたばた:【霧の中を飛ぶ術のまだできていないふくろうの、ばたばた遁(に)げて行く音がしまし
た。】
70ぼんやり:【林を出てから空を見ますと、さっきまでお月さまのあったあたりはやっとぼんやりあか
るくて、そこを黒い犬のような形の雲がかけて行き、林のずうっと向うの沼森のあたりか
ら、「赤いしゃっぽのカンカラカンのカアン。」と画(え)かきが力いっぱい叫んでいる声がか
すかにきこえました。】
『かしわばやしの夜』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
2005.12.23.
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