『いーはとーう゛・おのまとぺ症候群』始めました。(^ ^;

    かねた一郎さま 九月十九日  
    あなたは、ごきげんよろしほで、けっこです。    
    あした、めんどなさいばんしますから、おいで  
    んなさい。とびどぐもたないでくなさい。   
                           山ねこ 拝    
いんだにゃぁ。『どんぐりと山猫』


  イーハトーヴオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)  .
      字はまるでへたで、                                                   墨もがさがさして指につくくらいでした。
宮沢賢治童話の私設ファンコーナーです。

               ★宮沢賢治童話を是非ぜひゼヒ読んでネ★
んで、回目の今回は、


             * 注文の多い料理店 .
 新潮文庫 438円 303p 表紙:加山又造 注解:天沢退二郎 つめくさの道しるべ:井上ひさし .

         短編集なので、目次の紹介をします。
              イーハトヴ童話        山猫のにゃあとした顔や、                                           そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、                  おそくまでねむりませんでした。
              
『注文の多い料理店』(全)(『鹿(しし)踊りのはじまり』までです。)
                序
─────────────── 2p
                どんぐりと山猫──────────12p
                狼
(おいの)森と笊(ざる)森、盗(ぬすと)──12p
                注文の多い料理店
────────12p
                烏の北斗七星
────────── 9p
                水仙月の四日
──────────11p
                山男の四月
───────────11p
                かしわばやしの夜 ──────── 18p→ ここからページです。
                月夜のでんしんばしら
─────── 9p
                鹿
(しし)踊りのはじまり ─────── 14p
                                             すきとおった風がざあっと吹くと、                                    栗の木はばらばらと実をおとしました。
               雪渡り────────────── 15p
               ざしき童子
(ぼっこ)のはなし───────4p
               さるのこしかけ
─────────── 8p
               気のいい火山弾
────────── 9p
               ひかりの素足 ─────────── 31p→ ここからページ目です。
               茨海
(ばらうみ)小学校 ─────────22p
               おきなぐさ
───────────── 7p
               土神ときつね
─────────── 18p
               楢
(なら)ノ木大学士の野宿 ────── 50p
               なめとこ山の熊
───────────13p の19短編です。
                   


 
 


それでは、『注文の多い料理店』の第一話です。
     おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、                         一郎のうちにきました。
   『どんぐりと山猫』 12p    .
 

 いんだにゃぁ、『どんぐりと山猫』。

 生前出版された唯一の童話集『注文の多い料理店』の中で、一番好きだね、『どんぐりと山猫』。

 そしてイントロが、すっごく、いんだべさ。

 っつーことで、賢治童話丸写しシリーズそのだよん。(^ ^;
<イントロ>
 
おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。
    
    かねた一郎さま 九月十九日
    あなたは、ごきげんよろしほで、けっこです。
    あした、めんどなさいばんしますから、おいで
    んなさい。とびどぐもたないでくなさい。
                        山ねこ 拝

                        
(丸写しオシマイ)
 
賢治童話丸写しシリーズその』でした


 どんぐり山猫漫画紹介

 @永島慎二:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第3巻  .

 Aますむらひろし:ますむら版宮沢賢治童話集
                     (朝日ソノラマ)

         永島慎二の方が好きだにゃぁ。(^ ^;
 

@永島慎二の『どんぐりと山猫』を読んだのはずいぶん昔。
 たぶん『漫画のお弁当箱』永島慎二(青林堂)で読んだような気がする。
 くせのないシンプルな絵、クールタッチ、ト書きの少ないカット、映画的ズーミング、
 ……なかなかよかったのら。

Aますむらひろしは、相当な宮沢賢治ファンだと何かのあとがきで読んだ。
 ボクは『アタゴオル』のヒデヨシの大ファンなので、期待は大きかった。
 読んでがっかりした。
 絵が生臭いのら。これはアタゴオルじゃないよぉ。

 っつーことで、『どんぐりと山猫』の漫画版、永島慎二の方が好きなのら。
(^ ^;


  どんぐり山猫 お気に入りオノマトペ
 季節:9月19日(土)・20日(日)
    「やまねこなら、けさはやく、                                           馬車でひがしの方へ飛んで行きましたよ。」

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆ 5つが最高。)
Hどってこどってこどってこ:【一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきの
     こが、どってこどってこどってこと、変な楽隊をやっていました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★★★★5つが最高。)
Cうるうる:【まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうる
     もりあがって、まっ青なそらのしたにならんでいました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 宮沢賢治の世界・イーハトーヴにひたってみたかぁ、っつー感じかなぁ。

 例えば、
@がさがさ:【字はまるでへたで、墨もがさがさして指につくくらいでした。】
とか、
Bにゃあ:【山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでね
      むりませんでした。】
とか、
Cうるうる:【まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそ
      らのしたにならんでいました。】
とか、
 なんか、心地いいんだべさ。

    宮沢賢治は、オノマトペの天才じゃなかんべか、少なぐども量的には。
(^ ^;
    んだば、賢治童話のオノマトペを、ほぼ全部集めてみたら、どうだべか、
    っつーことで、オラは、はぁ、ごきげんよろしほで、けっこです。
    このホムペで、めんどなオノマトペしますから、お読みんなさい。
    ヒマな人おたよりくなさい。                    スネオ 拝
(^ ^;

      「ふふん、まだお若いから、」                                          と言いながら、                                                        マッチをしゅっと擦(す)って、わざと顔をしかめて、                  青いけむりをふうと吐きました。
   どんぐりと山猫オノマトペ(ほぼ全部)    .  

@がさがさ:【字はまるでへたで、墨もがさがさして指につくくらいでした。】
Aそっ:【はがきをそっと学校のかばんにしまって、うちじゅうとんだりはねたりしました。】
Bにゃあ:【山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでね
      むりませんでした。】
Cうるうる:【まわりの山は、みんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっ青なそ
      らのしたにならんでいました。】
Dざあっ:【すきとおった風がざあっと吹くと、栗の木はばらばらと実をおとしました。】
Eばらばら:【栗の木はばらばらと実をおとしました。】
Fごうごう:【笛ふきの滝というのは、まっ白な岩の崖のなかほどに、小さな穴があいていて、そこから
      水が笛のように鳴って飛び出し、すぐ滝になってごうごう谷におちているのをいうのでした。】
Gぴーぴー:【滝がぴーぴー答えました。】
Hどってこどってこどってこ:【一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、どってこどってこど
      ってこと、変な楽隊をやっていました。】
Iぴょん:【すると一本のくるみの木の梢
(こずえ)を、栗鼠(りす)がぴょんととんでいました。】
Jちらっ:【ただくるみのいちばん上の枝がゆれ、となりのぶなの葉がちらっとひかっただけでした。】
Kぽとぽと:【一郎が顔をまっかにして、汗をぽとぽとおとしながら、その坂をのぼりますと、にわかに
      ぱっと明るくなって、眼がちくっとしました。】
Lぱっ:【にわかにぱっと明るくなって、眼がちくっとしました。】
Mちくっ:【眼がちくっとしました。】
Nざわざわ:【そこはうつくしい黄金
(きん)いろの草地で、草は風にざわざわ鳴り、まわりは立派なオリ
      ーヴいろのかやの木のもりでかこまれてありました。】
Oぴくぴく:【その男は、片眼で、見えない方の眼は、白くぴくぴくうごき、上着のような半纏
(はんてん)
      ようなへんなものを着て、だいいち足が、ひどくまがって山羊のよう、ことにそのあしさきとき
      たら、ごはんをもるへらのかたちだったのです。】
Pにやっ:【するとその男は、横眼で一郎の顔を見て、口をまげてにやっとわらって言いました。】
Qぎょっ:【一郎はぎょっとして、一あしうしろにさがって、「え、ぼく一郎です。けれども、どうしてそれを
      知っていますか。」と言いました。】
Rにやにや:【するとその奇体な男はいよいよにやにやしてしまいました。】
Sはあはあ:【男はよろこんで、息をはあはあして、耳のあたりまでまっ赤になり、きもののえりをひろ
      げて、風をからだに入れながら、「あの字もなかなかうまいか。」とききました。】
21にたにたにたにた:【すると、男はまたよろこんで、まるで顔じゅう口のようにして、にたにたにたにた
      笑って叫びました。】
22どう:【風がどうと吹いてきて、草はいちめん波だち、別当は、急にていねいなおじぎをしました。】
23ぴょこっ:【山ねこはぴょこっとおじぎをしました。】
24ぴん:【山猫はぴんとひげをひっぱって、腹をつき出して言いました。】
25しゅっ:【「ふふん、まだお若いから、」と言いながら、マッチをしゅっと擦
(す)って、わざと顔をしかめ
      て、青いけむりをふうと吐きました。】
26ふう:【わざと顔をしかめて、青いけむりをふうと吐きました。】
27しゃん:【山ねこの馬車別当は、気を付けの姿勢で、しゃんと立っていましたが、いかにも、たばこの
      ほしいのをむりにこらえているらしく、なみだをぼろぼろこぼしました。】
28ぼろぼろ:【いかにも、たばこのほしいのをむりにこらえているらしく、なみだをぼろぼろこぼしまし
      た。】
29パチパチ:【一郎は、足もとでパチパチ塩のはぜるような、音をききました。】
30ぴかぴか:【黄金
(きん)いろの円いものが、ぴかぴかひかっているのでした。】
31わあわあわあわあ:【赤いずぼんをはいたどんぐりで、もうその数ときたら、三百でも利かないようで
      した。わあわあわあわあ、みんななにか云っているのです。】
32ざっくざっく:【腰から大きな鎌をとりだして、ざっくざっくと、やまねこの前のとこの草を刈りました。】
33ぎらぎら:【どんぐりどもが、ぎらぎらひかって、飛び出して、わあわあわあわあ言いました。】
34がらんがらんがらんがらん:【馬車別当が、こんどは鈴をがらんがらんがらんがらんと振りました。】
35ひゅうぱちっ、ひゅう、ぱちっ:【別当がこんどは、革鞭を二三べん、ひゅうぱちっ、ひゅう、ぱちっと
      鳴らしました。】
36ぴかぴか:【空が青くすみわたり、どんぐりはぴかぴかしてじつにきれいでした。】
37がやがやがやがや:【もうみんな、がやがやがやがや言って、なにがなんだか、まるで蜂の巣をつっ
      ついたようで、わけがわからなくなりました。】
38しいん:【どんぐりはしいんとしてしまいました。それはそれはしいんとして、堅
(かた)まってしまいまし
      た。】
39ぱちぱち:【一郎が「ええ、かまいません。」と申しますと、やまねこはまだなにか言いたそうに、しば
      らくひげをひねって、眼をぱちぱちさせていましたが、とうとう決心したらしく言い出しました。】
40ばたばた:【山ねこの陣羽織が風にばたばた鳴りました。】
41ぐらぐら:【木や藪
(やぶ)がけむりのようにぐらぐらゆれました。】
42だんだん:【馬車が進むにしたがって、どんぐりはだんだん光がうすくなって、まもなく馬車がとまった
      ときは、あたりまえの茶いろのどんぐりに変っていました。】

 『どんぐりと山猫』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。  スネオ 拝 (^ ^;
                                                     2005.12.15.

 
 


『注文の多い料理店』の第二話です。
      「ここへ畑起してもいいかあ。」                          「いいぞお。」 森が一斉にこたえました。
オイノ もり   ざる もり   ぬすと もり     
.
  ** 『狼森と笊森、盗森』 12p **  .
 

 ほのぼのなのら、『狼森と笊森、盗森』。

 っつーことで、『
賢治童話丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;

 そこで四人(よったり)の男たちは、てんでにすきな方へ向いて、声を揃えて叫びました。
ここへ畑起してもいいかあ。」
いいぞお。」 森が一斉にこたえました。
 みんなは又叫びました。
ここに家建ててもいいかあ。」
ようし。」 森は一ぺんにこたえました。
 みんなはまた声をそろえてたずねました。
ここで火たいてもいいかあ。」
いいぞお。」 森は一ぺんにこたえました。
 みんなはまた叫びました。
すこし木(きい)(もら)ってもいいかあ。」
ようし。」 森は一斉にこたえました。
 男たちはよろこんで手をたたき、さっきから顔色を変えて、しんとして居た女やこどもら
は、にわかにはしゃぎだして、子供らはうれしまぎれに喧嘩をしたり、女たちはその子を
ぽかぽか撲ったりしました。
                (丸写しオシマイ)
 
賢治童話丸写しシリーズその』でした


 狼森と笊森、盗森漫画紹介

 @村野守美:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第2巻  .

                    大好きだにゃぁ。(^ ^;
 

 村野守美の漫画版『狼森と笊森、盗森』は、原作との相性バッチシ。

 ボクは村野守美の大ファンなので、期待は大きかった。
 読んでびっくり。原作以上な漫画。スグレモン。
 村野守美は、大人も子供も男も女も、照れてる表情がグンバツなのら。
 その照れ笑いが、『狼森と笊森、盗森』と相性ビッタシ。

 っつーことで、『狼森と笊森、盗森』の漫画版、村野守美が大好きなのら。
(^ ^;
 おめえも、読みんしゃい。
(^ ^;


 狼森と笊森、盗森 お気に入りオノマトペ
 季節:
秋       子供らはうれしまぎれに喧嘩をしたり、                             女たちはその子をぽかぽか撲ったりしました。                  「火はどろどろぱちぱち」

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆ 5つが最高。)
Lどろどろぱちぱち:【「火はどろどろぱちぱち」】
M
ころころぱちぱち:【「栗はころころぱちぱち」】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=5つが最高。)
Hピカリピカリ:【男はみんな鍬をピカリピカリさせて、野原の草を起しました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 このホムペで自慢するのら。
(^ ^; ……だれもおたよりくれないけど。グスン。


      みんなはどんどん踏みこんで行きました。                             すると森の奥の方で何かパチパチ音がしました。
  ** 狼森と笊森、盗森オノマトペ(ほぼ全部) **  .
 

@さらさら:【ある年の秋、水のようにつめたいすきとおる風が、柏の枯れ葉をさらさら鳴らし、岩手山
      の銀の冠には、雲の影がくっきり黒くうつっている日でした。】
Aくっきり:【岩手山の銀の冠には、雲の影がくっきり黒くうつっている日でした。】
Bのっしのっし:【四人の、けらを着た百姓たちが、山刀
(なた)や三本鍬や唐鍬や、すべて山と野原の
      武器を堅くからだにしばりつけて、東の稜
(かど)ばった燧(ひうち)石の山を越えて、のっしのっ
      しと、この森にかこまれた小さな野原にやって来ました。】
Cわいわい:【五つ六つより下の子供が九人、わいわい云いながら走ってついて来るのでした。】
Dしん:【男たちはよろこんで手をたたき、さっきから顔色を変えて、しんとして居た女やこどもらは、に
      わかにはしゃぎだして、子供らはうれしまぎれに喧嘩をしたり、女たちはその子をぽかぽか
      撲ったりしました。】
Eぽかぽか:【子供らはうれしまぎれに喧嘩をしたり、女たちはその子をぽかぽか撲ったりしました。】
Fどんどん:【みんなはどんどん踏みこんで行きました。】
Gパチパチ:【すると森の奥の方で何かパチパチ音がしました。】
Hピカリピカリ:【男はみんな鍬をピカリピカリさせて、野原の草を起しました。】
Iどんどん:【すきとおったばら色の火がどんどん燃えていて、狼
(おいの)が九疋(ひき)、くるくるくるくる、
      火のまわりを踊ってかけ歩いているのでした。】
Jくるくるくるくる:【狼
(おいの)が九疋(ひき)、くるくるくるくる、火のまわりを踊ってかけ歩いているのでし
      た。】
Kだんだん:【だんだん近くへ行って見ると居なくなった子供らは四人共、その火に向いて焼いた栗や
      初茸
(はつたけ)などをたべていました。】
Lどろどろぱちぱち:【「火はどろどろぱちぱち」】
Mころころぱちぱち:【「栗はころころぱちぱち」】

 『狼森と笊森、盗森』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                      2005.12.16.

 
 


『注文の多い料理店』の第三話です。
      「ぜんたいここらの山は怪しからんね。」                  「鳥も獣も一疋(いっぴき)も居やがらん。」                「なんでも構わないから、                                             早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
 *** 『注文の多い料理店』 12p ***
 

 タイトルが、名コピーだにゃぁ、『注文の多い料理店』。

 オラが小学3年生か4年生の時に絵本で読んだんだども、はぁ、おもしろがっだなす。
 『注文の多い料理店』っつータイトル、かっこえがっだなす。
 二人の若い紳士が、コミカルタッチで、いい味だしてだなす。

 っつーことで、『
賢治童話丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;
<イントロ>
 二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかつい
で、白熊のような犬を二疋
(ひき)つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こん
なことを云いながら、あるいておりました。
 「ぜんたいここらの山は怪しからんね。鳥も獣も一疋
(いっぴき)も居やがらん。なんでも構わ
ないから、 早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」
 「鹿の黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞
(みまい)もうしたら、ずいぶん痛快だろうね
え。くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」
                                  (丸写しオシマイ)
 
賢治童話丸写しシリーズその』でした


 注文の多い料理店 漫画紹介

 @永島慎二:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第1巻  .

             まぁまぁそれなり、だにゃぁ。(^ ^;
 

 永島慎二の漫画版『注文の多い料理店』は、まぁまぁそれなりに、えがっだなす。

 んだども、オラが小学生の時に読んだ絵本のインパクトにゃ及ばないずら。

 っつーことで、『注文の多い料理店』の漫画版、永島慎二は、まぁまぁそれなり、なのら。
(^ ^;


 注文の多い料理店 お気に入りオノマトペ
 季節:
秋        そして玄関には                                                                         RESTAURANT                                                   西 洋 料 理 店                                                 WILDCAT HOUSE                                                   山  猫  軒                                                                              という札がでていました。            「君、ちょうどいい。                                                     ここはこれでなかなか開けてるんだ。                                入ろうじゃないか。」            「おや、こんなとこにおかしいね。                                      しかしとにかく何か食事ができるんだろう。」

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=5つが最高。)
Rくしゃくしゃ:【二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしゃくしゃの紙屑のようになり、
      お互いにその顔を見合せ、ぶるぶるふるえ、声もなく泣きました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★★5つが最高。)
Gごとんごとん:【風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとん
      と鳴りました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 ユルユル。スカスカ。
 えー、これはボクの口癖みたいなオノマトペなんですが、同じ意味で、もっと心地いいオノマトペ
なんかが見つかれば、うれしいな、なんて、ちょびっと期待してる訳ですよ、アアタ。
(^ ^;

      「どなたもどうかお入りください。                                       決してご遠慮はありません。」              「ことに肥(ふと)ったお方や若いお方は、                            大歓迎いたします。」              「当軒は注文の多い料理店ですから                                どうかそこはご承知ください。」
 *** 注文の多い料理店オノマトペ(ほぼ全部) ***
 

@ぴかぴか:【二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかつ
      いで、白熊のような犬を二疋
(ひき)つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こ
      んなことを云いながら、あるいておりました。】
Aかさかさ:【だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりまし
      た。】
Bタンタアーン:【「ぜんたいここらの山は怪しからんね。鳥も獣も一疋
(いっぴき)も居やがらん。なんで
      も構わないから、早くタンタアーンと、やって見たいもんだなあ。」】
Cくるくる:【「鹿の黄いろな横っ腹なんぞに、二三発お見舞いもうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。く
      るくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」】
Dどたっ:【「それからどたっと倒れるだろうねえ。」】
Eじっ:【はじめの紳士は、すこし顔いろを悪くして、じっともひとりの紳士の、顔つきを見ながら云いま
      した。】
Fいっこう:【ところがどうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、いっこう見当がつかなくなって
      いました。】
Gどう:【風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。】
Hざわざわ:【草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。】
Iごとんごとん:【木はごとんごとんと鳴りました。】
Jずんずん:【ずんずん廊下を進んで行きますと、こんどは水いろのペンキ塗りの扉
(と)がありまし
      た。】
Kぼうっ:【ブラシを板の上に置くや否や、そいつがぼうっとかすんで無くなって、風がどうっと室
(へや)
      の中に入ってきました。】
Lどうっ:【風がどうっと室
(へや)の中に入ってきました。】
Mがたん:【二人はびっくりして、互いによりそって、扉をがたんと開けて、次の室へ入って行きました。】
Nぱちん:【二人はめがねをはずしたり、カフスボタンをとったり、みんな金庫の中に入れて、ぱちんと
      錠
(じょう)をかけました。】
Oぱちゃぱちゃ:【二人はその香水を、頭へぱちゃぱちゃ振りかけました。】
Pぎょっ:【なるほど立派な青い瀬戸の塩壺は置いてありましたが、こんどというこんどは二人ともぎょっ
      としてお互いにクリームをたくさん塗った顔を見合わせました。】
Qがたがたがたがた:【がたがたがたがた、ふるえだしてもうものが言えませんでした。】
Rがたがた:【「遁
(に)げ……。」がたがたしながら一人の紳士はうしろの戸を押そうとしましたが、どうで
      す、戸はもう一分
(いちぶ)も動きませんでした。】
Sわざわざ:【「いや、わざわざご苦労です。大へん結構にできました。さあさあおなかにおはいりくださ
      い。」と書いてありました。】
21さあさあ:【「さあさあおなかにおはいりください。」と書いてありました。】
22きょろきょろ:【おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い眼玉がこっちをのぞいています。】
23こそこそ:【すると戸の中では、こそこそこんなことを云っています。】
24くしゃくしゃ:【二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしゃくしゃの紙屑のようになり、お互い
      にその顔を見合せ、ぶるぶるふるえ、声もなく泣きました。】
25ぶるぶる:【お互いにその顔を見合せ、ぶるぶるふるえ、声もなく泣きました。】
26ふっふっ:【中ではふっふっとわらってまた叫んでいます。】
27わん、わん、ぐゎあ:【「わん、わん、ぐゎあ。」という声がして、あの白熊のような犬が二疋
(ひき)、扉
      
(と)をつきやぶって室(へや)の中に飛び込んできました。】
28うう:【鍵穴の眼玉はたちまちなくなり、犬どもはううとうなってしばらく室
(へや)の中をくるくる廻ってい
      ましたが、また一声「わん。」と高く吠えて、いきなり次の扉に飛びつきました。】
29わん:【また一声「わん。」と高く吠えて、いきなり次の扉に飛びつきました。】
30がたり:【戸はがたりとひらき、犬どもは吸い込まれるように飛んで行きました。】
31にゃあお、くゎあ、ごろごろ:【「にゃあお、くゎあ、ごろごろ。」という声がして、それからがさがさ鳴りま
      した。】
32がさがさ:【「にゃあお、くゎあ、ごろごろ。」という声がして、それからがさがさ鳴りました。】
33ふう:【犬がふうとうなって戻ってきました。】

 『注文の多い料理店』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                      2005.12.18.

 
 


『注文の多い料理店』の第四話です。
      「があがあ、遅くなって失敬。」             「かあお、ずいぶんお待ちしたわ。」           「今日の演習で疲れないかい。」           「いっこうつかれなくてよ。」
 **** 『烏の北斗七星』 9p **** .
 

 欲求不満なのら、『烏の北斗七星』。

 戦争物、反戦物、厭戦物、に関しては、ボクはちょびっとわがままなのら。
 『戦場に架ける橋』『バルジ大作戦』『史上最大の作戦』『チャップリンの独裁者』『博士の異常な愛情
 :または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』『ひまわり』『マッシュ』
 『地獄の黙示録』『ディア・ハンター』『フォレスト・ガンプ』『フルメタル・ジャケット』『シンドラーのリスト』
 『ライフ・イズ・ビューティフル』は面白かったんよ。
(^ ^;

 っつーことで、『
賢治童話丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;
<イントロ>
 つめたいいじの悪い雲が、地べたにすれすれに垂れましたので、野はらは雪のあかりだか、
日のあかりだか判らないようになりました。
 烏の義勇艦隊は、その雲に圧
(お)しつけられて、しかたなくちょっとの間、亜鉛(とたん)の板を
ひろげたような雪の田圃のうえに横にならんで仮泊
(かはく)ということをやりました。
 どの艦
(ふね)も動きません。
 まっ黒くなめらかな烏の大尉、若い艦隊長もしゃんと立ったままうごきません。
                              
                (丸写しオシマイ)
 
賢治童話丸写しシリーズその』でした


 烏の北斗七星 漫画紹介できましぇん。

       申し訳なか。

 

 『烏の北斗七星』の漫画版は、知りましぇん。

       申し訳なかと。(^ ^;


   烏の北斗七星 お気に入りオノマトペ
 季節: 冬  
      からすの大監督は、もうずいぶんの年寄りです。          眼が灰いろになってしまっていますし、啼(な)くとまるで悪い人形のようにギイギイ云います。     大砲をうつとき、片脚をぷんとうしろへ挙げる艦(ふね)は、       この前のニダナトラの戦役での負傷兵で、音がまだ脚の神経にひびくのです。

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆ 5つが最高。)
Aしゃん:【まっ黒くなめらかな烏の大尉、若い艦隊長もしゃんと立ったままうごきません。】
C
ギイギイ:【眼が灰いろになってしまっていますし、啼(な)くとまるで悪い人形のように
      ギイギイ云います。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★★5つが最高。)
27ほうほう:【杜(もり)に帰って烏の駆逐艦は、みなほうほう白い息をはきました。】
30
すくすく:【足をすくすく延ばしてまっすぐに走って大監督の前に行きました。】
33
うらうら:【マジエルの星が、ちょうど来ているあたりの青ぞらから、青いひかりがうらうら
      と湧きました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 新発見のよろこび、だんべ。例えば、

30すくすく:【足をすくすく延ばしてまっすぐに走って大監督の前に行きました。】
33うらうら:【マジエルの星が、ちょうど来ているあたりの青ぞらから、青いひかりがうらうら
      と湧きました。】
 なんつーのんは、ちょこっと、えんでねけ?

 娘の烏は、もう枝に凍り着いたように、じっとして動きません。       烏の大尉は夜間双眼鏡(ナイトグラス)を手早く取って、きっとそっちを見ました。       山烏(やまがらす)はピカピカする拳銃(ピストル)を出していきなりずどんと大尉を射殺し、大尉はなめらかな黒い胸を張って倒れかかります。       ああ、マジエル様、どうか憎むことのできない敵を殺さないでいいように早くこの世界がなりますように、そのためならば、わたくしのからだなどは、何べん引き裂かれてもかまいません。
 **** 烏の北斗七星オノマトペ(ほぼ全部) **** .
 

@すれすれ:【つめたいいじの悪い雲が、地べたにすれすれに垂れましたので、野はらは雪のあかりだ
      か、日のあかりだか判らないようになりました。】
Aしゃん:【まっ黒くなめらかな烏の大尉、若い艦隊長もしゃんと立ったままうごきません。】
Bずいぶん:【からすの大監督は、もうずいぶんの年寄りです。】
Cギイギイ:【眼が灰いろになってしまっていますし、啼
(な)くとまるで悪い人形のようにギイギイ云いま
      す。】
Dぱっ:【艦隊長烏の大尉が、まっさきにぱっと雪を叩
(たた)きつけて飛びあがりました。】
Eきちん:【烏の大尉の部下が十八隻
(せき)、順々に飛びあがって大尉に続いてきちんと間隔をとって
      進みました。】
Fだんだんだんだん:【二十九隻の巡洋艦、二十五隻の砲艦が、だんだんだんだん飛びあがりました。】
Gがあがあがあがあ:【艦隊はいっせいに、があがあがあがあ大砲をうちました。】
Hぷん:【大砲をうつとき、片脚をぷんとうしろへ挙げる艦
(ふね)は、この前のニダナトラの戦役での負
      傷兵で、音がまだ脚の神経にひびくのです。】
Iじっ:【その枝に、さっきからじっと停
(とま)って、ものを案じている烏があります。】
Jがあがあ:【「があがあ、遅くなって失敬。今日の演習で疲れないかい。」】
Kかあお:【「かあお、ずいぶんお待ちしたわ。いっこうつかれなくてよ。」】
Lかあお、かあお、かあお、かあお:【「それではあたし、あんまりひどいわ、かあお、かあお、かあお、
      かあお」】
Mがあ:【「があ、艦長殿、点呼の時間でございます。一同整列して居ります。」】
Nじっ:【娘の烏は、もう枝に凍り着いたように、じっとして動きません。】
Oキイキイ:【雲がすっかり消えて、新しく灼
(や)かれた鋼(はがね)の空に、つめたいつめたい光がみ
      なぎり、小さな星がいくつか連合して爆発をやり、水車の心棒がキイキイ云います。】
Pピチリ:【とうとう薄い鋼
(はがね)の空に、ピチリと裂罅(ひび)がはいって、まっ二つに開き、その裂け
      目から、あやしい長い腕がたくさんぶら下って、烏を握
(つか)んで空の天井の向う側へ持っ
      て行こうとします。】
Qがあ:【たちまち杜
(もり)はしずかになって、ただおびえて脚をふみはずした若い水兵が、びっくりして
      眼をさまして、があと一発、ねぼけ声の大砲を撃つだけでした。】
Rばたばた:【烏の大尉とただ二人、ばたばた羽をならし、たびたび顔を見合わせながら、青黒い夜の
      空を、どこまでもどこまでものぼって行きました。】
Sありあり:【もうマジエル様と呼ぶ烏の北斗七星が、大きく近くなって、その一つの星のなかに生えてい
      る青じろい苹果
(りんご)の木さえ、ありありと見えるころ、どうしたわけか二人とも、急にはねが
      石のようにこわばって、まっさかさまに落ちかかりました。】
21うとうと:【急いではねをひろげ姿勢を直し、大尉の居る方を見ましたが、またいつかうとうととします
      と、こんどは山烏
(やまがらす)が鼻眼鏡などをかけてふたりの前にやって来て、大尉に握手し
      ようとします。】
22ピカピカ:【山烏
(やまがらす)はピカピカする拳銃(ピストル)を出していきなりずどんと大尉を射殺し、大尉
      はなめらかな黒い胸を張って倒れかかります。】
23ずどん:【いきなりずどんと大尉を射殺し、大尉はなめらかな黒い胸を張って倒れかかります。】
24きっ:【烏の大尉は夜間双眼鏡
(ナイトグラス)を手早く取って、きっとそっちを見ました。】
25ぐらぐら:【山烏
(やまがらす)は仕方なく足をぐらぐらしながら上の方へ飛びあがりました。】
26よろよろっ:【山烏
(やまがらす)はよろよろっとなって地面に落ちかかりました。】
27ほうほう:【杜
(もり)に帰って烏の駆逐艦は、みなほうほう白い息をはきました。】
28ぎらぎら:【ぎらぎらの太陽が、かなしいくらいひかって、東の雪の丘の上に懸
(かか)りました。】
29ぴかぴか:【烏の大尉は列からはなれて、ぴかぴかする雪の上を、足をすくすく延ばしてまっすぐに走
      って大監督の前に行きました。】
30すくすく:【足をすくすく延ばしてまっすぐに走って大監督の前に行きました。】
31ぼろぼろ:【駆逐艦隊はもうあんまりうれしくて、熱い涙をぼろぼろ雪の上にこぼしました。】
32ギイギイ:【「ギイギイ、ご苦労だった。ご苦労だった。よくやった。」】
33うらうら:【マジエルの星が、ちょうど来ているあたりの青ぞらから、青いひかりがうらうらと湧きまし
      た。】
34きらきらきらきら:【美しくまっ黒な砲艦の烏は、そのあいだ中、みんなといっしょに、不動の姿勢を
      とって列
(なら)びながら、きらきらきらきら涙をこぼしました。】

 『烏の北斗七星』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                    2005.12.18.

 
 


『注文の多い料理店』の第五話です。
  猫のような耳をもち、ぼやぼやした灰いろの髪をした雪婆(ゆきば)んごは、西の山脈の、ちぢれたぎらぎらの雲を越えて、遠くへでかけていたのです。  お日さまは、空のずうっと遠くのすきとおったつめたいとこで、まばゆい白い火を、どしどしお焚きなさいます。  二疋(ひき)の雪狼(ゆきおいの)が、べろべろまっ赤な舌を吐きながら、象の頭のかたちをした、雪丘の上の方をあるいていました。  こいつらは人の眼には見えないのですが、一ぺん風に狂い出すと、台地のはずれの雪の上から、すぐぼやぼやの雪雲をふんで、空をかけまわりもするのです。  雪狼(ゆきおいの)どもは頭をふってくるりとまわり、またまっ赤な舌を吐いて走りました。

すい せん づき               .
 ***** 『水仙月の四日』 11p ***** .
 

 雪婆(ゆきば)んご、雪狼(ゆきおいの)、雪童子(ゆきわらす)
 キャラのネーミングが、いんだなや、『水仙月の四日』。

 っつーことで、『
賢治童話丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;
<イントロ>
 雪婆
(ゆきば)んごは、遠くへ出かけて居りました。
 猫のような耳をもち、ぼやぼやした灰いろの髪をした雪婆
(ゆきば)んごは、西の山脈の、ちぢれた
ぎらぎらの雲を越えて、遠くへでかけていたのです。
       (中 略)
 二疋
(ひき)の雪狼(ゆきおいの)が、べろべろまっ赤な舌を吐きながら、象の頭のかたちをした、雪丘
の上の方をあるいていました。こいつらは人の眼には見えないのですが、一ぺん風に狂い出すと、
台地のはずれの雪の上から、すぐぼやぼやの雪雲をふんで、空をかけまわりもするのです。
 「しゅ、あんまり行っていけないったら。」雪狼
(ゆきおいの)のうしろから白熊の毛皮の三角帽子をあ
みだにかぶり、顔を苹果
(りんご)のようにかがやかしながら、雪童子(ゆきわらす)がゆっくり歩いて来ま
した。
    (丸写しオシマイ)
 
賢治童話丸写しシリーズその』でした


 水仙月の四日 漫画紹介

 @松本零士:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第5巻  .

                  カワユイんだにゃぁ。(^ ^;
 

 松本零士の漫画版『水仙月の四日』は、雪童子(ゆきわらす)がカワユイんだにゃあ。

 雪婆
(ゆきば)んごを乗せた機械仕掛けの空飛ぶじゅうたん、松本零士式メカニックで遊んどっと。(^ ^;

 っつーことで、『水仙月の四日』の漫画版、松本零士は良かたい。(^ ^;


     水仙月の四日 お気に入りオノマトペ
 季節:4月4日
    ひとりの子供が、赤い毛布(けっと)にくるまって、しきりにカリメラのことを考えながら、大きな象の頭のかたちをした、雪丘の裾を、せかせかうちの方へ急いで居りました。      「そら、新聞紙(しんぶんがみ)を尖(とが)ったかたちに巻いて、ふうふうと吹くと、炭からまるで青火が燃える。」        「水をたして、あとはくつくつくつと煮るんだ。」            「カシオピイア、                                                           もう水仙が咲き出すぞ                                                  おまえのガラスの水車(みずぐるま)                                    きっきとまわせ。」         「アンドロメダ、                                                            あぜみの花がもう咲くぞ                                                 おまえのラムプのアルコホル、                                           しゅうしゅと噴かせ。」

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=5つが最高。)
28ひゅうひゅうひゅう、ひゅひゅう:【「ひゅうひゅうひゅう、ひゅひゅう、降らすんだよ、飛ばすんだ 
      よ、何をぐずぐずしているの。」】
45
ふわふわ:【「ザラメがみんな、ふわふわのお菓子になるねえ、だから火がよく燃えればいいん
      だよ。」】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★★5つが最高。)
@ぼやぼや:【猫のような耳をもち、ぼやぼやした灰いろの髪をした雪婆(ゆきば)んごは、西の山
      脈の、ちぢれたぎらぎらの雲を越えて、遠くへでかけていたのです。】
G
ぼやぼや:【こいつらは人の眼には見えないのですが、一ぺん風に狂い出すと、台地のはずれ
      の雪の上から、すぐぼやぼやの雪雲をふんで、空をかけまわりもするのです。】
31
ぼやぼや:【雪婆(ゆきば)んごの、ぼやぼやつめたい白髪は、雪と風とのなかで渦になりました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 『気持ちいい』じゃなくて、『心地いい』、んだにゃあ。

 例えば流行語大賞は、『時代の空気』、『気持ちいい』、かも知んない。
 賢治童話のオノマトペは、『なつかしさ』、『心地いい』、かも知んない。

  「ひゅう、なにをぐずぐずしているの。さあ降らすんだよ。降らすんだよ。」      「ひゅうひゅうひゅう、ひゅひゅう、降らすんだよ、飛ばすんだよ、飛ばすんだよ、なにをぐずぐずしているの。こんなに急がしいのにさ。」      「ひゅう、ひゅう、向うからさえわざと三人連れてきたじゃないか。さあ、降らすんだよ。ひゅう。」      「ひゅう、ひゅう、さあしっかりやるんだよ。なまけちゃいけないよ。」      「ひゅう、ひゅう。さあしっかりやってお呉れ。今日はここらは水仙月の四日だよ。さあしっかりさ。ひゅう。」
 ***** 水仙月の四日オノマトペ(ほぼ全部) ***** .
 

@ぼやぼや:【猫のような耳をもち、ぼやぼやした灰いろの髪をした雪婆(ゆきば)んごは、西の山脈
      の、ちぢれたぎらぎらの雲を越えて、遠くへでかけていたのです。】
Aぎらぎら:【ちぢれたぎらぎらの雲を越えて、遠くへでかけていたのです。】
Bせかせか:【ひとりの子供が、赤い毛布
(けっと)にくるまって、しきりにカリメラのことを考えながら、
      大きな象の頭のかたちをした、雪丘の裾を、せかせかうちの方へ急いで居りました。】
Cふうふう:【(そら、新聞紙
(しんぶんがみ)を尖(とが)ったかたちに巻いて、ふうふうと吹くと、炭からま
      るで青火が燃える。)】
Dくつくつくつ:【(水をたして、あとはくつくつくつと煮るんだ。)】
Eどしどし:【お日さまは、空のずうっと遠くのすきとおったつめたいとこで、まばゆい白い火を、どしど
      しお焚きなさいます。】
Fべろべろ:【二疋
(ひき)の雪狼(ゆきおいの)が、べろべろまっ赤な舌を吐きながら、象の頭のかたちを
      した、雪丘の上の方をあるいていました。】
Gぼやぼや:【こいつらは人の眼には見えないのですが、一ぺん風に狂い出すと、台地のはずれの
      雪の上から、すぐぼやぼやの雪雲をふんで、空をかけまわりもするのです。】
Hくるり:【雪狼
(ゆきおいの)どもは頭をふってくるりとまわり、またまっ赤な舌を吐いて走りました。】
Iきっき:【「カシオピイア、もう水仙が咲き出すぞ おまえのガラスの水車
(みずぐるま)、きっきとまわ
      せ。」】
Jわくわく:【その空からは青びかりが波になってわくわくと降り、雪狼
(ゆきおいの)どもは、ずうっと遠く
      で焔
(ほのお)のように赤い舌をべろべろ吐いています。】
Kしゅ:【「しゅ、戻れったら、しゅ、」雪童子
(ゆきわらす)がはねあがるようにして叱りましたら、いままで
      雪にくっきり落ちていた雪童子の影法師は、ぎらっと白いひかりに変り、狼
(おいの)どもは耳
      をたてて一さんに戻ってきました。】
Lくっきり:【雪童子
(ゆきわらす)がはねあがるようにして叱りましたら、いままで雪にくっきり落ちていた
      雪童子の影法師は、ぎらっと白いひかりに変り、狼
(おいの)どもは耳をたてて一さんに戻っ
      てきました。】
Mぎらっ:【雪童子
(ゆきわらす)の影法師は、ぎらっと白いひかりに変り、狼(おいの)どもは耳をたてて一
      さんに戻ってきました。】
Nしゅうしゅ:【「アンドロメダ、あぜみの花がもう咲くぞ おまえのラムプのアルコホル、しゅうしゅと噴
      かせ。」】
Oちらっ:【「とっといで。」雪童子
(ゆきわらす)が丘をのぼりながら云いますと、一疋(ぴき)の雪狼(ゆきお
      
いの)は、主人の小さな歯のちらっと光るのを見るや、ごむまりのようにいきなり木にはねあ
      がって、その赤い実のついた小さな枝を、がちがち齧じりました。】
Pがちがち:【赤い実のついた小さな枝を、がちがち齧じりました。】
Qきらきら:【川がきらきら光って、停車場からは白い煙もあがっていました。】
Rぷいっ:【雪童子
(ゆきわらす)はわらいながら、手にもっていたやどりぎの枝を、ぷいっとこどもにな
      げつけました。】
Sきょろきょろ:【子供はびっくりして枝をひろって、きょろきょろあちこちを見まわしています。】
21ひゅう:【雪童子
(ゆきわらす)はわらって革むちを一つひゅうと鳴らしました。】
22カタッ:【東の遠くの海の方では、空の仕掛けを外したような、ちいさなカタッという音が聞え、いつか
      まっしろな鏡に変ってしまったお日さまの面を、なにかちいさなものがどんどんよこ切って行
      くようです。】
23どんどん:【いつかまっしろな鏡に変ってしまったお日さまの面を、なにかちいさなものがどんどんよ
      こ切って行くようです。】
24じっ:【雪童子
(ゆきわらす)は革むちをわきの下にはさみ、堅く腕を組み、唇を結んで、その風の吹い
      て来る方をじっと見ていました。】
25だんだん:【風はだんだん強くなり、足もとの雪は、さらさらさらさらうしろへ流れ、間もなく向うの山
      脈の頂に、ぱっと白いけむりのようなものが立ったとおもうと、もう西の方は、すっかり灰い
      ろに暗くなりました。】
26さらさらさらさら:【足もとの雪は、さらさらさらさらうしろへ流れ、間もなく向うの山脈の頂に、ぱっと
      白いけむりのようなものが立ったとおもうと、もう西の方は、すっかり灰いろに暗くなりまし
      た。】
27ぱっ:【間もなく向うの山脈の頂に、ぱっと白いけむりのようなものが立ったとおもうと、もう西の方
      は、すっかり灰いろに暗くなりました。】
28ひゅうひゅうひゅう、ひゅひゅう:【「ひゅうひゅうひゅう、ひゅひゅう、降らすんだよ、飛ばすんだよ、
      何をぐずぐずしているの。」】
29ぐずぐず:【「何をぐずぐずしているの。」】
30
ひゅう、ひゅう:【「ひゅう、ひゅう。さあしっかりやってお呉れ。今日はここらは水仙月の四日だよ。
      
さあしっかりさ。ひゅう。」】
31ぱちっ:【ぱちっ、雪童子
(ゆきわらす)の革むちが鳴りました。】
32ぼやぼや:【雪婆
(ゆきば)んごの、ぼやぼやつめたい白髪は、雪と風とのなかで渦になりました。】
33どんどん:【どんどんかける黒雲の間から、その尖った耳と、ぎらぎら光る黄金
(きん)の眼も見えま
      す。】
34ぎらぎら:【その尖った耳と、ぎらぎら光る黄金
(きん)の眼も見えます。】
35きちっ:【西の方の野原から連れて来られた三人の雪童子も、みんな顔いろに血の気もなく、きち
      っと唇を噛んで、お互い挨拶さえも交わさずに、もうつづけざませわしく革むちを鳴らし行
      ったり来たりしました。】
36ちらっ:【そんなはげしい風や雪の声の間からすきとおるような泣声がちらっとまた聞えてきまし
      た。】
37びくびく:【子どもは口をびくびくまげて泣きながらまた起きあがろうとしました。】
38ちらちら:【狼
(おいの)どもが気ちがいのようにかけめぐり、黒い足は雪雲の間からちらちらしまし
      た。】
39ぼんやり:【もうそのころは、ぼんやり暗くなって、まだ三時にもならないに、日が暮れるように思
      われたのです。】
40ぼさぼさ:【そして、風と雪と、ぼさぼさの灰のような雲のなかで、ほんとうに日は暮れ雪は夜じゅ
      う降って降って降ったのです。】
41そろそろ:【「さあ、もうそろそろやすんでいいよ。」】
42ばさばさ:【その眼は闇のなかでおかしく青く光り、ばさばさの髪を渦巻かせ口をびくびくしながら、
      東の方へかけて行きました。】
43びくびく:【口をびくびくしながら、東の方へかけて行きました。】
44ほっ:【野はらも丘もほっとしたようになって、雪は青じろくひかりました。】
45ぐるぐるぐる:【「それはね、電気菓子とおなじだよ。そら、ぐるぐるぐるまわっているだろう。」】
46ふわふわ:【「ザラメがみんな、ふわふわのお菓子になるねえ、だから火がよく燃えればいいん
      だよ。」】
47ぐったり:【雪狼
(ゆきおいの)どもはつかれてぐったり座っています。】
48ギラギラ:【ギラギラのお日さまがお登りになりました。】
49ゆらゆら:【雪狼
(ゆきおいの)は起きあがって大きく口をあき、その口からは青い焔(ほのお)がゆら
      ゆらと燃えました。】
50ちらっ:【「もういいよ。」雪童子
(ゆきわらす)は子供の赤い毛布(けっと)のはじが、ちらっと雪から出
      たのをみて叫びました。】
51ちらっ:【子どもはちらっとうごいたようでした。】

 『水仙月の四日』のオノマトペ、まんず、これで、おすめえだぁ。えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                    2005.12.21.

 
 


『注文の多い料理店』の第六話です。
 山男は顔をまっ赤にし、大きな口をにやにやまげてよろこんで、そのぐったり首を垂れた山鳥を、ぶらぶら振りまわしながら森から出てきました。 そして日あたりのいい南向きのかれ芝の上に、いきなり獲物を投げだして、ばさばさの赤い髪毛を指でかきまわしながら、肩を円くしてごろりと寝ころびました。 どこかで小鳥もチッチッと啼き、かれ草のところどころにやさしく咲いたむらさきいろのかたくりの花もゆれました。 お日さまは赤と黄金(きん)でぶちぶちのやまなしのよう、かれくさのいいにおいがそこらを流れ、すぐうしろの山脈では、雪がこんこんと白い後光をだしているのでした。      「飴(あめ)というものはうまいものだ。」         「天道(てんとう)は飴をうんとこさえているが、なかなかおれにはくれない。」
 ****** 『山男の四月』 11p ****** .
 

 暢気(のんき)な山男、長閑(のどか)な四月、ぐにゃあぁぁぁぁぁ、『山男の四月』。

 四月は睡
(ねむ)いのら、山男も睡(ねむ)いのら。
 長閑
(のどか)な山男、暢気(のんき)な四月、うつらうつら、うとうと、ぐーぐー、『山男も四月』なのら。

 っつーことで、『
賢治童話丸写しシリーズその』だよん。(^ ^;
<イントロ>
 山男は、金いろの眼を皿のようにし、せなかをかがめて、にしね山のひのき林のなかを、兎を
ねらってあるいていました。
 ところが、兎はとれないで、山鳥がとれたのです。
 それは山鳥が、びっくりして飛びあがるとこへ、山男が両手をちぢめて、鉄砲だまのようにから
だを投げつけたものですから、山鳥ははんぶん潰れてしまいました。
 山男は顔をまっ赤にし、大きな口をにやにやまげてよろこんで、そのぐったり首を垂れた山鳥
を、ぶらぶら振りまわしながら森から出てきました。
                               (丸写しオシマイ)
 
賢治童話丸写しシリーズその』でした


 山男の四月 漫画紹介

 @飯野和好:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第3巻  .

                   ヘタウマで、ぐー。(^ ^;
 

 飯野和好の漫画版『山男の四月』は、山男が、ぐー、睡(ねむ)くて、ぐー、ヘタウマで、ぐー。

 っつーことで、『山男の四月』の漫画版、飯野和好が、ぐー、なのら。
(^ ^;

 ps.飯野(イイノ)和好は、イラストレーター、絵本作家だとあとがきに書いであったずら。
    どうりで、オラ見だの、初めでだぁ。


     山男の四月 お気に入りオノマトペ
 季節:4
  そこで山男は、のどの遠くの方を、ごろごろならしながら、また考えました。         ぜんたい雲というものは、                風のぐあいで、                行ったり来たりぽかっと無くなってみたり、                俄かにまたでてきたりするもんだ。                そこで雲助とこういうのだ。

◆オラが好きなオノマトペ(初読)=☆☆☆ 5つが最高。)
40めらあっ:【みるみる陳のあたまがめらあっと延びて、いままでの倍になり、せいがめきめき高く
      なりました。】
41
めきめき:【いままでの倍になり、せいがめきめき高くなりました。】

ボクの好きなオノマトペ(再読)=★★5つが最高。)
Fぶちぶち:【お日さまは赤と黄金(きん)でぶちぶちのやまなしのよう、かれくさのいいにおいがそ
      こらを流れ、すぐうしろの山脈では、雪がこんこんと白い後光をだしているのでした。】
Q
ぐちゃぐちゃ:【山男は、どうもその支那人のぐちゃぐちゃした赤い顔が、とかげのようでへんに
      怖くてしかたありませんでした。】
23
ぷいっ:【山男はあんまり困ってしまって、もう呑んで遁(に)げてしまおうとおもって、いきなりぷい
      っとその薬をのみました。】
 

 「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」

 
暢気(のんき)、長閑(のどか)、のんびり、うつらうつら、うとうと、すやすや、すうすう、ぐーぐー、
 
ぐー、なのら。(^ ^;

      「あなた、この薬のむよろしい。」                「毒ない。決して毒ない。のむよろしい。」                「わたしさきのむ。心配ない。」                「わたしビールのむ、お茶のむ。毒のまない。」                「これながいきの薬ある。のむよろしい。」              支那人はもうひとりでがぶっと呑んでしまいました。
 ****** 山男の四月オノマトペ(ほぼ全部) ****** .
 

@にやにや:【山男は顔をまっ赤にし、大きな口をにやにやまげてよろこんで、そのぐったり首を垂
      れた山鳥を、ぶらぶら振りまわしながら森から出てきました。】
Aぐったり:【そのぐったり首を垂れた山鳥を、ぶらぶら振りまわしながら森から出てきました。】
Bぶらぶら:【ぶらぶら振りまわしながら森から出てきました。】
Cばさばさ:【そして日あたりのいい南向きのかれ芝の上に、いきなり獲物を投げだして、ばさばさ
      の赤い髪毛を指でかきまわしながら、肩を円くしてごろりと寝ころびました。】
Dごろり:【肩を円くしてごろりと寝ころびました。】
Eチッチッ:【どこかで小鳥もチッチッと啼き、かれ草のところどころにやさしく咲いたむらさきいろ
      のかたくりの花もゆれました。】
Fぶちぶち:【お日さまは赤と黄金
(きん)でぶちぶちのやまなしのよう、かれくさのいいにおいがそ
      こらを流れ、すぐうしろの山脈では、雪がこんこんと白い後光をだしているのでした。】
Gこんこん:【雪がこんこんと白い後光をだしているのでした。】
Hぼんやり:【山男がこんなことをぼんやり考えていますと、その澄み切った碧
(あお)いそらをふわ
      ふわうるんだ雲が、あてもなく東の方へ飛んで行きました。】
Iふわふわ:【その澄み切った碧
(あお)いそらをふわふわうるんだ雲が、あてもなく東の方へ飛ん
      で行きました。】
Jごろごろ:【そこで山男は、のどの遠くの方を、ごろごろならしながら、また考えました。】
Kぽかっ:【(ぜんたい雲というものは、風のぐあいで、行ったり来たりぽかっと無くなってみたり、
      俄かにまたでてきたりするもんだ。そこで雲助とこういうのだ。)】
Lふらふら:【もう山男こそ雲助のように、風にながされるのか、ひとりでに飛ぶのか、どこというあ
      てもなく、ふらふらあるいていたのです。】
Mのそのそ:【山男は、まだどうも頭があんまり軽くて、からだのつりあいがよくないとおもいなが
      ら、のそのそ町にはいりました。】
Nくしゃくしゃ:【入口にはいつもの魚屋があって、塩鮭のきたない俵だの、くしゃくしゃになった鰯
      のつらだのが台にのり、軒には赤ぐろいゆで章魚
(たこ)が、五つつるしてありました。】
Oつくづく:【その章魚
(たこ)を、もうつくづくと山男はながめたのです。】
Pきょろきょろ:【するとちょうどそこを、大きな荷物をしょった、汚い浅黄服の支那人が、きょろき
      ょろあたりを見まわしながら、通りかかって、いきなり山男の肩をたたいて言いました。】
Qぐちゃぐちゃ:【山男は、どうもその支那人のぐちゃぐちゃした赤い顔が、とかげのようでへんに
      怖くてしかたありませんでした。】
Rおやおや:【(おやおや、あの手の指はずいぶん細いぞ。爪もあんまり尖
(とが)っているしいよい
      よこわい。)山男はそっとこうおもいました。】
Sいよいよ:【(爪もあんまり尖
(とが)っているしいよいよこわい。)山男はそっとこうおもいました。】
21そっ:【山男はそっとこうおもいました。】
22がぶっ:【支那人はもうひとりでがぶっと呑んでしまいました。】
23ぷいっ:【山男はあんまり困ってしまって、もう呑んで遁
(に)げてしまおうとおもって、いきなりぷい
      っとその薬をのみました。】
24だんだん:【するとふしぎなことには、山男はだんだんからだのでこぼこがなくなって、ちぢまって
      平らになってちいさくなって、よくしらべてみると、どうもいつかちいさな箱のようなものに
      なって草の上に落ちているらしいのでした。】
25ばたばた:【山男は口惜
(くや)しがってばたばたしようとしましたが、もうただ一箱の小さな六神丸
      ですからどうにもしかたありませんでした。】
26ひょいひょい:【ひょいひょいと両脚をかわるがわるあげてとびあがり、ぽんぽんと手で足のうらを
      たたきました。】
27ぽんぽん:【ぽんぽんと手で足のうらをたたきました。】
28ふらふら:【それから支那人の大きな手が、いきなり山男の眼の前にでてきたとおもうと、山男は
      ふらふらと高いところにのぼり、まもなく荷物のあの紙箱の間におろされました。】
29ばたっ:【おやおやとおもっているうちに上からばたっと行李の蓋が落ちてきました。】
30ぎくっ:【山男ははじめぎくっとしましたが、すぐ、(ははあ、六神丸というものは、みんなおれのよ
      うなぐあいに人間が薬で改良されたもんだな。よしよし。)と考えて、「おれは魚屋の前か
      ら来た。」と腹に力を入れて答えました。】
31かっ:【山男はさっきから、支那人がむやみにしゃくにさわっていましたので、このときはもう一ぺ
      んにかっとしてしまいました。】
32しん:【支那人は、外でしんとしてしまいました。】
33しいん:【じつにしばらくの間、しいんとしていました。】
34ほお:【すると外の支那人は、やっと胸をなでおろしたらしく、ほおという息の声も、ぽんぽんと足を
      叩いている音も聞えました。】
35がたがた:【それから支那人は、荷物をしょったらしく、薬の紙箱は、互いにがたがたぶっつかりま
      した。】
36おろおろ:【すると陳が外でおろおろ声を出しました。】
37ぽかん:【それでもむりやりそっちを見ますと、ひとりのおかっぱの子供が、ぽかんと陳の前に立っ
      ていました。】
38めりめりめりめりっ:【すると、めりめりめりめりっ。山男はすっかりもとのような、赤髪の立派なか
      らだになりました。】
39みるみる:【さあ、たいへん、みるみる陳のあたまがめらあっと延びて、いままでの倍になり、せい
      がめきめき高くなりました。】
40めらあっ:【みるみる陳のあたまがめらあっと延びて、いままでの倍になり、せいがめきめき高くな
      りました。】
41めきめき:【いままでの倍になり、せいがめきめき高くなりました。】
42きらきら:【山男はしばらくぼんやりして、投げ出してある山鳥のきらきらする羽をみたり、六神丸
      の紙箱を水につけてもむことなどを考えていましたがいきなり大きなあくびをひとつして言
      いました。】

 『山男の四月』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
                                                  2005.12.23.

 
 









      「やまねこは、さっき、                                                  馬車で西の方へ飛んで行きましたよ。」








 
       
 


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  (貴重なほんのわずかな読者の方々へ)
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                                    スネオ 拝 (^ ^;

 

注文の多い料理店

  次回配本は、第七話『かしわばやしの夜』です。
 


イントロ&甲賀忍法帖

 
自己紹介です。ヒマな人は見てネ。 (^ ^;

   「おかしいな、西ならぼくのうちの方だ。                               けれども、まあも少し行ってみよう。                                 ふえふき、ありがとう。」                by『どんぐりと山猫』