ピュアな「大霊界」しちょるんだなぁぁぁ、これが、『ひかりの素足』。
(ええぇぇぇぇぇえ? これ、丹波哲郎のモノマネかよぉ? 似てねぇじゃん。) (^
^;
っつーことで、『賢治童話を丸写しシリーズその14』だよん。(^
^;
すぐ眼の前は谷のようになった窪地でしたがその中を左から右の方へ何ともいえずいたまし
いなりをした子供らがぞろぞろ追われて行くのでした。わずかばかりの灰いろのきれをからだ
につけた子もあれば小さなマントばかりはだかに着た子もありました。痩(や)せて青ざめて眼
ばかり大きな子、髪の赫(あか)い小さな子、骨の立った小さな膝を曲げるようにして走って行く
子、みんなからだを前にまげておどおど何かを恐れ横を見るひまもなくただふかくふかくため
息をついたり声を立てないで泣いたり、ぞろぞろ追われるように走って行くのでした。みんな一
郎のように足が傷ついていたのです。そして本とうに恐ろしいことはその子供らの間を顔のま
っ赤な大きな人のかたちのものが灰いろの棘(とげ)のぎざぎざ生えた鎧(よろい)を着て、髪など
はまるで火が燃えているよう、ただれたような赤い眼をして太い鞭(むち)を振りながら歩いて行
くのでした。その足が地面にあたるときは地面はガリガリ鳴りました。一郎はもう恐ろしさに声
も出ませんでした。
(丸写しオシマイ)
『賢治童話を丸写しシリーズその14』でした。
『ひかりの素足 』の漫画の紹介
@樹村みのり:宮沢賢治漫画館(潮出版社)第2巻 .
◆もっと光を! (^
^;
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樹村みのりの漫画版『ひかりの素足』は、光りが足りないのら。
『あの世イメージ』が、賢治童話のあざやか透明ピュア文章に負けてますね、はっきし云って。(^
^;
くどいようだが、樹村みのりなら、『放課後』を読みんしゃい。カッコいいんよ。(^
^;
っつーことで、『ひかりの素足』の漫画版、樹村みのり、「もっと光を!」
だにゃぁ。(^ ^;
「オノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)なんて集めてどうすんの?」
【えらえらする毒】? 意味わかりましぇ〜ん。(^
^; ま、雰囲気を楽しむのら。
【鳥がツンツン鳴きました。】
【向うの山の雪がつんつんと白くかがやき】
【その光はツンツンと二人の眼にしみ込み】
ツンツンとつんつんとツンツンの違い? なかなかにビミョーで・す・ね・え。(^
^;
@あんまり:【鳥の声があんまりやかましいので一郎は目をさましました。】
Aすっかり:【もうすっかり夜があけていたのです。】
Bついつい:【日光の棒もそのけむりのために青く見え、またそのけむりはいろいろなかたちになって
ついついとその光の棒の中を通って行くのでした。】
Cすやすや:【楢夫の顔はりんごのように赤く口をすこしあいてまだすやすや睡(ねむ)って居ました。】
Dカチン:【白い歯が少しばかり見えていましたので一郎はいきなり指でカチンとその歯をはじきまし
た。】
Eすうすう:【楢夫は目をつぶったまま一寸(ちょっと)顔をしかめましたがまたすうすう息をしてねむりま
した。】
Fぐらぐら:【一郎は云いながら楢夫の頭をぐらぐらゆすぶりました。】
Gぶつぶつ:【楢夫はいやそうに顔をしかめて何かぶつぶつ云っていましたがとうとううすく眼を開き
ました。】
Hとうとう:【とうとううすく眼を開きました。】
Iぼんやり:【楢夫は返事しないで何かぼんやりほかのことを考えているようでした。】
Jじっ:【楢夫はけむそうにめをこすり一郎はじっと火を見ていたのです。】
Kごうごう:【外では谷川がごうごうと流れ鳥がツンツン鳴きました。】
Lツンツン:【鳥がツンツン鳴きました。】
Mパッ:【顔をあげて見ますと入り口がパッとあいて向うの山の雪がつんつんと白くかがやきお父さん
がまっ黒に見えながら入って来たのでした。】
Nつんつん:【向うの山の雪がつんつんと白くかがやきお父さんがまっ黒に見えながら入って来たので
した。】
Oツルツル:【空がまるで青びかりでツルツルしてその光はツンツンと二人の眼にしみ込みまた太陽を
見ますとそれは大きな空の宝石のように橙や緑やかがやきの粉をちらしまぶしさに眼をつ
むりますと今度はその青黒いくらやみの中に青あおと光ってみえるのです、あたらしく眼を
ひらいては前の青ぞらに桔梗(ききょう)いろや黄金(きん)やたくさんの太陽のかげぼうしがく
らくらとゆれてかかっています。】
Pツンツン:【その光はツンツンと二人の眼にしみ込みまた太陽を見ますとそれは大きな空の宝石の
ように橙や緑やかがやきの粉をちらしまぶしさに眼をつむりますと今度はその青黒いくらや
みの中に青あおと光ってみえるのです、あたらしく眼をひらいては前の青ぞらに桔梗(ききょう)
いろや黄金(きん)やたくさんの太陽のかげぼうしがくらくらとゆれてかかっています。】
Qくらくら:【あたらしく眼をひらいては前の青ぞらに桔梗(ききょう)いろや黄金(きん)やたくさんの太陽の
かげぼうしがくらくらとゆれてかかっています。】
Rことこと:【お父さんは火を見ながらじっと何か考え、鍋はことこと鳴っていました。】
Sくっきり:【向うの山の雪は青ぞらにくっきりと浮きあがり見ていますと何だかこころが遠くの方へ行く
ようでした。】
21パッ:【にわかにそのいただきにパッとけむりか霧のような白いぼんやりしたものがあらわれました。】
22フィー:【それからしばらくたってフィーとするどい笛のような声が聞えて来ました。】
23しくしく:【すると楢夫がしばらく口をゆがめて変な顔をしていましたがとうとうどうしたわけかしくしく泣
きはじめました。】
24しっかり:【お父さんは立って楢夫の額に手を当ててみてそれからしっかり頭を押さえました。】
25だんだん:【するとだんだん泣きやんでついにはただしくしく泣きじゃくるだけになりました。】
26しくしく:【ついにはただしくしく泣きじゃくるだけになりました。】
27ぞっ:【一郎もなぜかぞっとしました。】
28もりもり:【馬はもりもりかいばをたべてそのたてがみは茶色でばさばさしその眼は大きくて眼の中に
はさまざまのおかしな器械が見えて大へんに気の毒に思われました。】
29ばさばさ:【そのたてがみは茶色でばさばさしその眼は大きくて眼の中にはさまざまのおかしな器械
が見えて大へんに気の毒に思われました。】
30ゆっくり:【「家まで丁度一時間半かがらはんてゆっくり行っても三時半にあ戻れる。のどぁ乾ぃでも雪
たべなやぃ。」】
31ピョンピョン:【楢夫はもうすっかり機嫌を直してピョンピョン跳んだりしていました。】
32ツァリンツァリン:【その人は牽(ひき)づなを持ってあるき出し鈴はツァリンツァリンと鳴り馬は首を垂れ
てゆっくりあるきました。】
33たびたび:【みちの雪はかたまってはいましたがでこぼこでしたから馬はたびたびつまずくようにしまし
た。】
34ちょんちょん:【栗の木が何本か立って枯れた乾いた葉をいっぱい着け、鳥がちょんちょんと鳴いてう
しろの方へ飛んで行きました。】
35チリンチリン:【そのとき向うから一列の馬が鈴をチリンチリンと鳴らしてやって参りました。】
36どんどん:【楢夫はもう早くうちへ帰りたいらしくどんどん歩き出し一郎もたびたびうしろをふりかえって
見ましたが馬が雪の中で茶いろの首を垂れ二人の人が話し合って白い大きな手甲(てっこう)
がちらっと見えたりするだけでしたからやっぱり歩いて行きました。】
37ちらっ:【一郎もたびたびうしろをふりかえって見ましたが馬が雪の中で茶いろの首を垂れ二人の人
が話し合って白い大きな手甲(てっこう)がちらっと見えたりするだけでしたからやっぱり歩いて
行きました。】
38はあはあ:【一郎もそのうしろからはあはあ息をついて、「よう、坂道、よう、坂道」なんて云いながら進
んで行きました。】
39くるり:【けれどもとうとう楢夫は、つかれてくるりとこっちを向いて立ちどまりましたので、一郎はいきな
りひどくぶっつかりました。】
40ずうっ:【来た方を見ると路(みち)は一すじずうっと細くついて人も馬ももう丘のかげになって見えませ
んでした。】
41しぃん:【いちめんまっ白な雪、(それは大へんくらく沈んで見えました。空がすっかり白い雲でふさがり
太陽も大きな銀の盤のようにくもって光っていたのです。)がなだらかに起伏しそのところどこ
ろに茶いろの栗や柏の木が三本四本ずつちらばっているだけじつにしぃんとして何ともいえな
いさびしいのでした。】
42ちらっちらっ:【そしてまもなく小さな小さな乾いた雪のこなが少しばかりちらっちらっと二人の上から落
ちて参りました。】
43せかせか:【そしてまるでせかせかとのぼりました。】
44ゴリゴリ:【だんだんいただきに近くなりますと雪をかぶった黒いゴリゴリの岩がたびたびみちの両がわ
に出て来ました。】
45ばたばた:【一郎はばたばた毛布をうごかしてからだから雪をはらったりしました。】
46しん:【声がしんと空へ消えてしまいました。】
47ヒィウ:【にわかに空の方でヒィウと鳴って風が来ました。】
48ひやひや:【雪はまるで粉のようにけむりのように舞いあがりくるしくて行きもつかれずきもののすき
まからはひやひやとからだにはいりました。】
49さらさら:【前より一そうひどく風がやって来ました。その音はおそろしい笛のよう、二人のからだも曲
げられ足もとをさらさら雪の横にながれるのさえわかりました。】
50よちよち:【うしろはまるで暗くみえましたから楢夫はほんとうに声を立てないで泣くばかりよちよち兄
に追い付いて進んだのです。】
51ずんずん:【それでも一郎はずんずん進みました。】
52ひゅう:【風がひゅうと鳴って雪がぱっとつめたいしろけむりをあげますと、一郎は少し立ちどまるよう
にし楢夫は小刻みに走って兄に追いすがりました。】
53ぱっ:【雪がぱっとつめたいしろけむりをあげますと、一郎は少し立ちどまるようにし楢夫は小刻みに
走って兄に追いすがりました。】
54どんどん:【雪がどんどん落ちて来ます。】
55えらえら:【いきが苦しくてまるでえらえらする毒をのんでいるようでした。】
56だらだら:【そんなことが前からあったのか、いつかからだには鼠いろのきれが一枚まきついてある
ばかりおどろいて足を見ますと足ははだしになっていて今までもよほど歩いて来たらしく深い
傷がついて血がだらだら流れて居りました。】
57ひっそり:【ひっそりとして返事もなく空さえもなんだかがらんとして見れば見るほど変なおそろしい気
がするのでした。】
58がらん:【空さえもなんだかがらんとして見れば見るほど変なおそろしい気がするのでした。】
59ふっ:【ふっと一郎は思い出しました。】
60しいん:【しいんとして何の返事もありませんでした。】
61ぼろぼろ:【一郎はその自分の泣きながらはだしで走って行ってぼろぼろの布が風でうしろへなびい
ている景色を頭の中に考えて一そう恐ろしくかなしくてたまらなくなりました。】
62ぺかぺか:【そして向うに一人の子供が丁度風で消えようとする蝋燭の火のように光ったり又消えた
りぺかぺかしているのを見ました。】
63ぐらぐら:【一郎はそばへかけよりました。そしてにわかに足がぐらぐらして倒れました。】
64バリバリ:【一郎は自分の足があんまり痛くてバリバリ白く燃えてるようなのをこらえて云いました。】
65ひらひら:【ふと振りかえって見ますと来た方はいつかぼんやり灰色の霧のようなものにかくれてその
向うを何かうす赤いようなものがひらひらしながら一目散に走って行くらしいのです。】
66ぐったり:【楢夫はぐったりとして気を失っているようでした。】
67ちらちらちらちら:【一郎はもうあらんかぎりの力を出してそこら中いちめんちらちらちらちら白い火に
なって燃えるように思いながら楢夫を肩にしてさっきめざした方へ走りました。】
68しっかり:【足がうごいているかどうかもわからずからだは何か重い巌(いわ)に砕かれて青びかりの粉
になってちらけるよう何べんも倒れては又楢夫を抱き起して泣きながらしっかりとかかえ夢の
ように又走り出したのでした。】
69ぞろぞろ:【すぐ眼の前は谷のようになった窪地でしたがその中を左から右の方へ何ともいえずいた
ましいなりをした子供らがぞろぞろ追われて行くのでした。】
70おどおど:【痩(や)せて青ざめて眼ばかり大きな子、髪の赫(あか)い小さな子、骨の立った小さな膝を
曲げるようにして走って行く子、みんなからだを前にまげておどおど何かを恐れ横を見るひま
もなくただふかくふかくため息をついたり声を立てないで泣いたり、ぞろぞろ追われるように
走って行くのでした。】
71ぎざぎざ:【そして本とうに恐ろしいことはその子供らの間を顔のまっ赤な大きな人のかたちのものが
灰いろの棘(とげ)のぎざぎざ生えた鎧(よろい)を着て、髪などはまるで火が燃えているよう、た
だれたような赤い眼をして太い鞭(むち)を振りながら歩いて行くのでした。】
72ガリガリ:【その足が地面にあたるときは地面はガリガリ鳴りました。】
73よろよろ:【楢夫ぐらいの髪のちぢれた子が列の中に居ましたがあんまり足が痛むと見えてとうとうよ
ろよろつまづきました。】
74ぴくっ:【その恐ろしいものの口がぴくっとうごきぱっと鞭が鳴ってその子は声もなく倒れてもだえまし
た。】
75ぱっ:【ぱっと鞭が鳴ってその子は声もなく倒れてもだえました。】
76ふらふら:【あとから来た子供らはそれを見てもただふらふらと避けて行くだけ一語(ひとこと)も云うも
のがありませんでした。】
77ぴくぴく:【その恐ろしいものは頬をぴくぴく動かし歯をむき出して咆(ほ)えるように叫んで一郎の方に
登って来ました。】
78ぐるぐる:【一郎はぐるぐるしながらその鬼の手にすがりました。】
79ぎょっ:【鬼はぎょっとしたように一郎を見てそれから口がしばらくぴくぴくしていましたが大きな声で斯
(こ)う云いました。】
80ギラギラ:【その歯がギラギラ光ったのです。】
81シィン:【一郎はせなかがシィンとしてまわりがくるくる青く見えました。】
82くるくる:【まわりがくるくる青く見えました。】
83ガリガリ:【その歩くたびに瑪瑙(めのう)はガリガリ砕けたのです。】
84ぐらぐら:【その子はぐらぐら頭をふって泣き出しました。】
85びくびく:【一郎の腕はしびれてわからなくなってただびくびくうごきました。】
86しぃん:【どう云うわけか鞭の音も叫び声もやみました。しぃんとなってしまったのです。】
87ぼうっ:【気がついて見るとそのうすぐらい赤い瑪瑙(めのう)の野原のはずれがぼうっと黄金(きん)いろ
になってその中を立派な大きな人がまっすぐにこっちへ歩いて来るのでした。】
88ほっ:【どう云うわけかみんなはほっとしたように思ったのです。】
89りん:【その大きな瞳は青い蓮のはなびらのようにりんとみんなを見ました。】
90じっ:【その湖水はどこまでつづくのかはては孔雀石の色に何条もの美しい縞(しま)になり、その上に
は蜃気楼のようにそしてもっとはっきりと沢山の立派な木や建物がじっと浮んでいたのです。】
91しん:【それらの建物はしんとして音もなくそびえその影は実にはっきりと水面に落ちたのです。】
92はっきり:【その影は実にはっきりと水面に落ちたのです。】
93チラチラ:【みんなその葉がチラチラ光ってゆすれ互(たがい)にぶっつかり合って微妙な音をたてるの
でした。】
94すうっ:【それは一寸(ちょっと)嘗(な)めたときからだ中すうっと涼しくなりました。】
95チラチラ:【舌のさきで青い蛍のような色や橙いろの火やらきれいな花の図案になってチラチラ見える
のでした。】
96ピン:【たべてしまったときからだがピンとなりました。】
97ぼうっ:【しばらくたってからだ中から何とも云えないいい匂(におい)がぼうっと立つのでした。】
『ひかりの素足』のオノマトペ、これで、おすめえだぁ。まんず、えがっだなす。 スネオ 拝 (^ ^;
2006.1.5.
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