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スケベでズルクてお調子者で卑怯で不死身
強くてスゴクて怖くて不気味で凄まじいあいつら
伊賀・甲賀・根来、超ド級の忍法対決、『忍びの卍』
『忍法帖シリーズ』 山田風太郎の私設ファンコーナー26です。 .
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んで、26回目の今回は、
角川文庫 540円 498p 表紙:佐伯俊男 解説:中島河太郎
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伊賀・甲賀・根来、いずれが公儀に役立つか?
査察役椎ノ葉刀馬(しいのは とうま)は、三派の代表選手の忍法をまのあたりにして愕然とする、
っつーイントロから、あれよあれよのスピーディーなストーリー展開の『忍びの卍(まんじ)』。
代表選手だかんね、三人の忍法がスゴイ、キャラクターが強烈、ストーリーが波瀾万丈、これ
は傑作だよ。
えー、今回ボクが再読して、感動ですよ。ボクの一番好きな忍者、決定で〜す。
根来組忍者、虫籠右陣(むしかご うじん)、こいつはホン〜〜〜〜〜〜〜〜〜トに憎ったらしい、
悪役中の悪役ですよ。
彼の忍法がすでに憎ったらしいんですよ。
忍法暗剣殺(あんけんさつ)(テレパシーで殺気を感じて暗闇でも鉄砲でも避けられる。)
忍法ぬれ桜(ぬれざくら)(舌で女の体をなめると、女陰と同様の感覚に変貌し、清純な娘も淫乱
な女に変身する。)
彼は、デブでスケベでズルクてお調子者で卑怯で不死身な忍者なんですよ。
ボクとしては、俳優石橋蓮司にいやらしく演じてもらいたいですね。
ここで、『ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド』又の名を
『忍法いつもの丸写しシリーズその44』だよん。 (^ ^;
霧の遁兵衛「ああ、逃げるわい、ワシは強い忍者と見ればすぐ逃げる。遁兵衛の
『遁』は遁走の『遁』じゃ。笑いたければ笑うがいい。ワシの最も得意
な忍法は逃げることじゃ。」
霧の遁兵衛「いくら凄い忍者でも死んでしまっては意味がない。確かにワシは弱い
忍者かも知れん、いや弱い忍者だからこそ今日まで生き延びてこれ
たのじゃ。生き延びて使命を果たすのが本当の忍者なのじゃ」
(丸写しオシマイ)
『ボクの忍法ローリング・スクラッチ・ホールド』又の名を
『忍法いつもの丸写しシリーズその44』でした。(バカだねぇ)
彼は、ボク”トホホの遁兵衛”が尊敬する”霧の遁兵衛”の名セリフそっくりの憎ったらしい忍者
なんですよ。ね、ボクが虫籠右陣を好きなわけ、わかるでしょ。
オレの一番好きな忍者=伊賀忍者、箙陣兵衛(えびら じんべえ)。(『信玄忍法帖』)
洒脱、不気味、偏執、凄惨、残虐、淫乱、禁欲、芸術、伊賀忍法。
ボクの一番好きな忍者=根来忍者、虫籠右陣(むしかご うじん)。
デブでスケベでズルクてお調子者で卑怯で不死身な忍者。
こうして比べると、オレとボクとの年齢差を感じますね、ボクも大人になったかな (^ ^;
大人の味わい、『忍びの卍(まんじ)』
伊賀組代表選手、筏織右衛門(いかだ
おりえもん)、忍法任意車(にんいぐるま)
甲賀組代表選手、百々銭十郎(どど
せんじゅうろう)、忍法赤朽葉(あかくちば)
根来組代表選手、虫籠右陣(むしかご うじん)、忍法暗剣殺(あんけんさつ)
伊賀・甲賀・根来、いずれが公儀に役立つか
大老土井大炊頭(どい
おおいのかみ)
奸物佞臣(かんぶつねいしん)、権謀術数、深謀遠慮
スケベでズルクてお調子者で
強くてスゴクて怖くて
不気味で不死身で凄まじいあいつら
伊賀・甲賀・根来
超ド級の忍法対決
『忍びの卍』
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( 注:*は手裏剣のつもり
(^ ^; )
(これがいわゆる、”少年摩羅人アルク・コーガン”の
『失笑・スピロヘータネッチョリ目線:流し目波状攻撃』part76
っつーこと? あ、ごくろうさんpart76)
超ド級の忍法対決、『忍びの卍』を読みたまえ、ボケット小僧君、むはははは。
◆オレのオモシロ度(初読)=★★★ (★5つが最高。)
◇ボクのオモシロ度(再読)=☆☆☆☆☆
2004.07.09.(また読者が減っちゃったかな)
ps. 強敵「メモリー不足」に満身創痍の「忍法帖シリーズ」です。
忍法「馬鹿にされたい症候群・あれ?時々閉鎖?メモリー不足対応篇」です。
メビウスの輪を頭に浮かべてください。その輪が、互いのしっぽを呑み込んでいる二匹の蛇
だと思ってください。そんなイメージのピンチなんです。
ってね、あちこち閉鎖して、もう大変なんすから。自業自得、自己破産、自家中毒、ですね。
んとにもう、「バカだねぇ」、ですね、読者もいないのに。
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ボクの「忍びの卍」データ ***** .
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えー、これはボクの個人的趣味です。
忍法名とか脇役陣とか時代とかをExcelで並べ替えして遊ぼっかな、っつーつもり。
忍法帖長編第17作目
初連載誌:報知新聞1966年10月17日〜1967年5月29日号
(山田風太郎45歳:執筆時)
時代設定:寛永9年春〜寛永10年12月10日(1632〜1633)
登場人物
根来組忍者
@虫籠 右陣(むしかご うじん)公儀忍び組。:忍法暗剣殺(あんけんさつ)(テレパシーで殺気
を感じて暗闇でも鉄砲でも避けられる。)
:忍法ぬれ桜(ぬれざくら)(舌で女の体をなめると、女陰と同様の感覚に変貌し、清
純な娘も淫乱な女に変身する。)
:忍法ぬれ車(ぬれぐるま)(忍法ぬれ桜と忍法任意車を合わせた忍法で、男を惑わ
す女が大剣豪になる。)
:忍法針つばめ(はりつばめ)(両端が針のようにとがったくの字型の釘を、ブーメラン
のように投げると手元に戻る武器を操る。)
伊賀組忍者
@筏 織右衛門(いかだ おりえもん)公儀忍び組。:忍法任意車(にんいぐるま)(交合により相
手の女の心に一昼夜乗り移り、宮本武蔵直伝の剣をふるう。)
:忍法ぬれ車(ぬれぐるま)(忍法ぬれ桜と忍法任意車を合わせた忍法で、男を惑わ
す女が大剣豪になる。)
A服部 半蔵(はっとり はんぞう)初代服部半蔵。慶長元(1596)年に死去・八千石の服部石見
守(いわみのかみ)・江戸城の半蔵門にその名を残す。:忍法名使用せず&不明
B伊賀崎 道順(いがさき どうじゅん):忍法名使用せず&不明
甲賀組忍者
@百々 銭十郎(どど せんじゅうろう)公儀忍び組。甲賀組忍者。:忍法白朽葉(しろくちば)(精
液が満ちてくると、蝶が花に吸い寄せられるように女は引き寄せられる。)
:忍法赤朽葉(あかくちば)(忍法白朽葉で女を犯し、乳房を斬りその血を刀に塗り、
その刀を振って飛んだ血に触れたものを斬る。)
A服部 玄斎(はっとり げんさい)甲賀組組頭。:忍法名使用せず&不明
伊賀組くノ一
@お麻(おあさ)伊賀組忍者筏織右衛門の妻。:忍法名使用せず&不明
甲賀組くノ一
@砧(きぬた)甲賀組組頭服部玄斎の孫娘。:忍法名使用せず&不明
Aお彩(おさい)お宋の妹。砧のいとこ。:忍法名使用せず&不明
Bお宋(おそう)お彩の姉。砧のいとこ。:忍法名使用せず&不明
脇役陣
@椎ノ葉 刀馬(しいのは とうま)幕府近習。柳生但馬守宗矩の弟子。
A土井 大炊頭 利勝(どい おおいのかみ としかつ)大老。三万二千石。元和9(1623)年当時
50歳位。
B織田 右府(おだ うふ)織田信長。戦国武将。天正10(1582)年6月2日本能寺の変で明智光
秀に49歳で討たれる。
C徳川 家康(とくがわ いえやす)権現さま。元和2(1616)年4月17日75歳で死去。
D豊太閤(ほうたいこう)太閤秀吉。豊臣秀吉。新義真言宗の大本山紀州根来寺を全山焼き討
ちにした。
E柳生 又右衛門 宗矩(やぎゅう またえもん むねのり)徳川家の剣の師範。1万2500石の柳
生但馬守宗矩。
Fお京(おきょう)椎ノ葉刀馬の許嫁。
G庄司 甚右衛門(しょうじ じんえもん)吉原の遊女町の創始者。元和三(1617)年家康の許可を
得て元吉原(現在の日本橋人形町)に傾城町を開く。
H轡屋 赤右衛門(くつわや あかえもん)吉原の京町一丁目の傾城屋「轡屋」主人。
I菅沼 飛騨守(すがぬま ひだのかみ)美濃国加納10万石菅沼藩主。昨年寛永8(1631)年正月
おとりつぶしになる。
J菅沼 式部(すがぬま しきぶ)美濃国加納10万石菅沼藩の元江戸家老。
Kお円(おえん)菅沼式部の息女。吉原「轡屋」に身を売られて源氏名は薄雪。
L武田 信玄(たけだ しんげん)戦国武将。すでに死亡。
M菅沼 新八郎(すがぬま しんぱちろう)遠近江野田城の武将。すでに死亡。
N徳川 秀忠(とくがわ ひでただ)二代将軍。寛永9(1632)年正月死去。
O宮本 武蔵(みやもと むさし)剣豪新免武蔵。慶長17(1612)年4月巌流島で佐々木小次郎を
破る。
P佐々木 小次郎(ささき こじろう)剣豪。慶長17(1612)年4月巌流島で宮本武蔵に破れる。
Q向坂 甚内(こうさか じんない)北条家風摩一族の余類といわれる大盗賊。慶長18(1613)年8
月12日鳥越で処刑される。
R孫子(そんし)古代中国の思想家。兵法家。
S孔子(こうし)古代中国の思想家。
21煬帝(ようだい)中国隋の皇帝。
22何調(かちょう)中国隋の皇帝煬帝の臣下。
23石出 帯刀(いしで たてわき)常盤橋門下の牢奉行。
24仁科 孫平次(にしな まごへいじ)常盤橋門下の牢屋敷の死刑囚。酒乱の剣豪。
25徳川 忠長(とくがわ ただなが)駿河大納言。三代将軍家光の弟。幼名国千代。当時27歳。
26徳川 家光(とくがわ いえみつ)三代将軍。幼名竹千代。当時29歳。
27松平 伊豆守 信綱(まつだいら いずのかみ のぶつな)幕府御小姓組番頭。六人衆の一
人。将軍側近の重臣。のちの老中。当時36歳。
28阿部 豊後守 忠秋(あべ ぶんごのかみ ただあき)幕府御小姓組番頭。六人衆の一人。将
軍側近の重臣。のちの老中。当時30歳。
29堀田 加賀守(ほった かがのかみ)幕府御小姓組番頭。六人衆の一人。将軍側近の重臣。
30加賀爪 甚十郎(かがつめ じんじゅうろう)南町奉行。
31堀 三左衛門(ほり さんざえもん)北町奉行。
32伊奈 備前守 半左衛門(いな びぜんのかみ はんざえもん)関東郡代。
33酒井 山城守 重隆(さかい やましろのかみ しげたか)徳川家光の寵童。妻が妊娠したとい
う理由で切腹を命じられた。
34春日の局(かすがのつぼね)大奥の総監督。明智光秀の姪。徳川家光(幼名竹千代)の乳母。
当時53歳。
35お夏の方(おなつのかた)徳川家光の愛妾。もと大奥の湯殿の下婢。
36お万の方(おまんのかた)徳川家光の愛妾。もと伊勢の尼寺の尼僧。
37お玉の方(おたまのかた)徳川家光の愛妾。もと京の八百屋の娘。
38お楽の方(おらくのかた)徳川家光の愛妾。もと浅草の古着屋の娘。
39加藤 肥後守 忠広(かとう ひごのかみ ただひろ)九州の54万石肥後藩主。
40加藤 清正(かとう きよまさ)豊臣方の戦国武将。
41小督(こごう)徳川駿河大納言忠長の愛妾。
42鳥居 土佐守(とりい とさのかみ)徳川駿河大納言忠長の老臣。
43鳥居 彦右衛門(とりい ひこえもん)家康の家臣。関ヶ原の戦で戦死。鳥居土佐守の父。
44山本 道鬼斎 勘介(やまもと どうきさい かんすけ)武田信玄の軍師。永禄4年(1561)川中
島の合戦ですでに死んだ(61歳か62歳)とされている。
45源 九郎判官 義経(みなもとの くろうはんがん よしつね)源頼朝の弟。源平時代の悲劇
の武将。兄頼朝の怒りを買い討たれる。
46結城 中納言 秀康(ゆうき ちゅうなごん ひでやす)家康の長子。(実は上に長男信康が
いたがすでに死亡。)幼名於義丸。越前北ノ庄。三河守。三河黄門秀康とも云わ
れる。水戸黄門さまよりずっと昔。慶長11(1606)年当時33歳。慶長12(1607)年閏4
月8日死去。
47明智 日向守 光秀(あけち ひゅうがのかみ みつひで)織田信長の家臣。戦国武将。天
正10(1582)年6月2日本能寺の変で織田信長を討つ。
48南光坊 天海(なんこうぼう てんかい)徳川家の学術顧問。大僧正。東叡山寛永寺の開基、
日光山輪王寺の開山。天文5(1536)年1月1日生まれ。幼名兵太郎。
49安藤 右京進 重長(あんどう うきょうのしん しげなが)上州高崎56,600石の譜代大名。
30代。
50井伊 掃部頭(いい かもんのかみ)幕府重臣。
51お国(おくに)春日の局の遠縁の娘。
52お振の方(おふりのかた)徳川家光の愛妾。
53お佐野の方(おさののかた)徳川家光の愛妾。
54お琴の方(おことのかた)徳川家光の愛妾。
55お舟の方(おふねのかた)徳川家光の愛妾。小旗本の娘。
56おくる(おくる)お舟の方につかえるお末(風呂焚きや水汲みをする女)。17歳。
57阿部 対馬守 重次(あべ つしまのかみ しげつぐ)幕府御小姓組番頭。六人衆の一人。
将軍側近の重臣。
58三田村 鳶魚(みたむら えんぎょ)たぶん昭和の作家。「駿河大納言一件」を著す。
59乃木 希典(のぎ まれすけ)日露戦争の将軍。
60荊軻(けいか)古代中国燕の国の剣士。始皇帝の暗殺を依頼される。
61新井 白石(あらい はくせき)江戸時代の学者。「藩翰譜」を著す。
目 次
忍び組査察
査察の結果
陰の両輪
駿河大納言
陽の両輪
攻防濡れぐるま
授精分割
芸術赤朽葉
隠密祭壇
虚空虚無僧寺(こくうこむそうでら)
雪の卍
* ボクの「忍びの卍」データ おしまい*
2004.07.09.(まだ読者が残っているかな?)
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ではでは、出羽の守、大変長らくお待たせいたしました。
今週のメイン・イベント (^ ^; あり??? 何か変よ。 え? あいむ・そりい?
あいむ・そりい!
『忍びの卍』は、いかがわしいシーンがほとんどありませんので、
『声に出して読めたらエライ禁断の忍びの卍』 (^ ^; .
は、お休みさせていただきます。ご了承ください。
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何だこりゃ?っつー肩すかしで、ごめんネ。だって、スケベシーン過激じゃないんだもん。
『声に出して読めたらエライ禁断の忍びの卍』 (^ ^; は、お休みでした。
◆オレのゴックン度(初読)=お休み (★5つが最高)
◇ボクのゴックン度(再読)=お休み
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***** 「忍びの卍」の巻 おしまい *****
2004.07.09.(またまた読者が減っちゃったかな) |
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