2000/2/28 (月)〜2000/3/1 (水)
2000/2/28 (月)
AM:9:30起床。
AM:10:30出発。
今日も、小雨が降っている。
AM:11:30
アフォンの実家で、ご両親と食事。
入ると、アフォンのお兄さんが、いらっしゃったので、挨拶をする。
アフォンと違って、ゴツイ体をしている。
やっぱり、体力的にもタフでないと、ダメな仕事なのかなぁ。
お兄さんは、たまたま用があって、寄っただけらしい。
食事を出されるが、頭が痛いのと、寒さで食欲がない。
風邪だな。
事情を説明すると、お母さんが、トレーナーをくれる。
これが薄くて暖かい。
これで、ちょっとは違うかな。
恐らく、ご両親に逢うのは、旅行中、これが最後になると思うので、
丁寧にお礼を言って、お別れをした。
PM:12:30
沙田のショピングセンターで、ポスターを入れる筒を購入する。
76.5$(¥1070)
これから、アフォンの友人の”つて” で、
ポスターをもらいに行く。
香港ドルが無くなって来たので、アフォンに、
3万円を両替してもらう。
2100$(1ドル=14.3円)
PM:1:00
アフォンの友人で、前の会社の香港支店でスーパーバイザーも務めていた、
南哥(ラム・コー)に、お逢いする。
香港支店でがんばっていた私の同期とも、一緒に働いていたらしい。
笑顔で挨拶される。
なんか親近感が沸いてくるなぁ。
南哥は、会社が倒産してから、KMBのバスの運転手をしているらしい。
皆さん、大変だったろうな・・・
でも、聞いてみると、ちゃんと次の仕事を見つけて、
がんばってらっしゃるらしいから、安心した。
南哥に連れられて、レストランに入って行く。
奥の席で、皆さん、お待ちかねのようだ。
初対面の方ばかりなので、挨拶する。
皆さん、食事中だったようで、来たばかりの私にも、お茶や、飲茶を薦めてくれる。
お言葉に甘えて、少しいただくことにする。
皆さんに紹介され、拙い広東語で自己紹介する。
少し言葉が喋れることがわかると、いろいろ話しかけてくれる。
”ねぇ〜 日本人の女の子を紹介してよぉ!”
”そんなぁ、私の方こそ、紹介して欲しいですよぉ・・・”
日本の話になると、”ヤメテェ〜 ヤメテェ〜”と、
相変わらず茶化されてしまうし。
でも、何でもいいんだ。
こうして、面白おかしく、ワイワイやりながら、コミュニケーションが取れれば。
南哥の友人の、強哥(キョンコー)に、ポスターの束をいただく。
うわぁ〜 スゴイ!!
何が入ってるんだろう?
”そっちの空いているテーブルで、開けて見てごらんよ。”
開けて、びっくり!!
天若有情3、極速伝説、上海灘、古惑仔2・・・・
強哥も、いろいろ映画の説明を入れながら、紹介してくれる。
いただいたポスターの数々!
嬉しいなぁ!!
強哥の友達が、映画館に勤めていて、ロビーに貼っているポスターを、
わざわざ頼んで持って来てくれたらしい。
何度も、強哥に頭を下げて、お礼を言う。

南哥・私・強哥
PM:2:00
調子が悪いし、寒いので、喫茶店でお茶をしながら、話そうと提案する。
昨日も飲んだ、熱檸檬可楽(ホット・レモンコーラ)を注文する。
それに合わせてか、南哥が、美味しいと言うパンを頼んでくれる。
前の会社の同期
(現在はニューヨークの、韓国人街・中国人街を中心に、酒などを販売して回っている。)
の現状の話を交えながら、南哥と話す。
アフォンとも久しぶりに逢ったのか、楽しそうに話している。
バスに乗って、沙田の駅まで出る。
南哥も、KMBの運転手なので、一言、
”悪いね!” と断って、タダで乗せてもらう。
沙田のバスターミナルで、南哥と握手をして、別れる。
ホント、お世話になりました。
沙田中心の中に入っている、本屋でチェックしていた、
”決戦紫禁之嶺” の写真集を、お土産用に買う。
この本、表紙が、華仔と趙薇の2パターンある。
どちらも、88$(¥1230)
女性に配るので、華仔の方を、2冊購入する。
なかなか、作りもしっかりしていて、
結構いい値段をするから、期待できそうだ。
日本で買ったら、相当高い値段をつけて販売されそうな予感がする。
もっと、買っていこうかな。
(自分の分を買うのを忘れてしまった!)
レジに持っていくと、宣伝用のポスターも、オマケで付けてくれた。
PM:4:00
”公元2000” を見ようと、UA沙田まで来たけれど、
時間が変更になっている。
あれれれ〜っ? しっかり、チェックしたんだけどなぁ?
アフォンが、
”人が入らなくなって来たものは、人気があるものを優先して上映するから、
どんどんはずされちゃうんだよ。だから、毎日、チェックしなきゃいけないんだ。”
そうだった!
こんな基本的なことすら、忘れていた・・・
この映画館で見たかったなぁ!!
仕方が無いので、もう1度、”賭聖3”を見る。

序盤は、大して面白くないので、寝てしまう。
1回見ているので、サラリと流しながら、観賞する。
このシリーズだけは、ハッピー・エンドで終わって欲しかったなぁ。
”古惑仔” で神父役を演じた、林尚義が、ここでも出演している。
アフォンに聞くと、サッカーの実況中継をする解説者で有名なんだとか。
そういえば、”古惑仔”でも、サッカーが、何たらかんたらって言ってたなぁ。
PM:6:00
夕食の時間まで、HMVで時間を潰す。
”黄飛鴻2”のVCD を見つけたので、購入する。
45$(¥630)
DVDコーナーも見てみるが、相変わらず、値下げしていない。
値下げしてくれた、ジェリーさんを見かけたので、
”もうすぐ日本へ帰るんです。また来ますから、今度もよろしくお願いしますね!”と、
お別れの挨拶をする。
PM:7:00
佐敦で、ノエルと友人の亜茫(アモン)と待ち合わせる。
あるお店で、他の方々とも合流するらしく、
携帯で、場所を確認している。
”新森林”
グラタンで有名なお店らしい。
日本語のメニューもあった。

皆さんは、美味しそうなグラタンを注文するが、
私は、食欲がないので、ホット・レモンコーラを頼む。
程なくして、体調を崩していた、アイリーンが日本語学校の授業を終えてやって来る。
そして、ここのお店の社長(といっても25歳ぐらいだ)の彼女でもある
スイキさんも仕事を終えて、合流する。
亜茫もスイキさんも、これまた山梨の日本語学校に、1年間留学経験があり、
日本語が達者なので、今晩は日本語オンリーでもOKだ。
スイキさんは、靴のデザイナーをしていて、今日も日本で流行っている、
厚底ブーツを、お召しになっている。
何故、スイキさんなのかを聞くと、
”スキ(好き)という言葉は、みんな知っているでしょう?
だから、私はその中に、”イ ” を入れたの。”
なんだかわからんちん・・・
まぁ いいや。
長居しているので、ホット・レモンコーラをおかわりする。
すると、アフォンから、
”あんまり飲むと、胃に障るよ。” と注意を受ける。
完全に風邪だな、こりゃ。
鼻もおかしくなっていて、チーズが、殺虫剤の匂いに感じてしまう。
PM:9:00
地下鉄に乗って、中環(セントラル)にある、”スターイースト”
に向う。
皆さんも、初めてらしく、楽しみにしていたらしい。
(もちろん私も!)
オオオォ〜!!!
雑誌で見たのと、同じだぞっ!
(当たり前だよ。)

スターイーストのHPへ
入り口に、花束がたくさん並んでいる。
なになに・・・
”ライブの成功を心より祈ってます・・・梅艶芳(アニタ・ムイ)、杜徳偉(アレックス・トー)より
”
!!!
入り口の看板らしきものを見ると、
”陳小春(ジョーダン・チャン)ライブ PM:7:15より
” とあるではないか!
うわ〜っ! 見たかったなぁ!
もうお終りでないの?
残念だったなぁ・・・次回に期待しよう。

陳小春のライブ告知
我々は、1階で飲んでいる。
カウンターの上のモニターには、地下のディスコで
小春のライブの模様が流れているが、音も出ていないし、画像も粗い。
でも、なかなか盛り上がっているようだ。
お客さんも、怪しい業界人っぽい人達が入ってくる。
でも、ちょっと怖いなぁ。
そっち系の方々かもしれない・・・
暫くすると、灯りが落ちる。
スタッフによる余興の始りだ。

みんな、なかなか男前だ。
タレント研修生じゃないか? 歌も喋りもうまいし。
少し退屈したので、トイレに行くと、
便器の上にモニターが付いていて、前に立つと、
センサーが反応して、お馴染みの明星が現れる。
エリック・ツァン、ケニーB、フィリップ・チャン、アラン・タム・・・

”オイ! ションベンか? シャーシャー・・・ってかっ?”
などなど、明星によって、バージョンが違う。
面白いアイディアだな。
婦人の方は、こういったものはあるのかな?
帰ってくると、スイキさんが、マネージャーらしき人と話している。
ケンさん。
この方も男前。
挨拶をして、がっちり握手。(?)
スイキさんと知り合いらしく、
”下のディスコに、テーブルをセッティングしてあるから、後で行っておいで。”
と言われ、早速、下に降りてみる。
PM:11:00
小春のライブが終わったら、フロアには、誰もいなくなっているではないのっ!
今日は平日だから、しょうがないのかもな。
奥のテーブルに案内され、ソファーでくつろぐ。
アフォンとノエルは、ディスコで踊りたいらしい。
元気だなぁ。
亜茫の隣に座ったので、いろいろ話をする。
亜茫も、熱狂的なアムロのファン。
発売されているCDはもちろん、出演されている番組の
VCD関係は、みんな持っているそうだ。

亜茫
”あなたは誰のファンなの?”と、聞かれたので、
”本上まなみ” と書くと、
”ああぁ 眠れる森に出ていた人ねぇ。”
キムタク効果なのか、よく知ってるなぁ。
林青霞(ブリジット・リン)とも言うと、
”私、窗外(初主演作品 1972年)のLDを持ってるわよ。”
なんだって? VCDを、いくら捜しても無かったのに、LDがあったか!
ん〜 なんとかダビングして欲しいなぁ・・・
日本語を勉強している方が、ほとんどなので、
ディスコで、日本語講座をしてしまう。
横に坐っている亜茫は、もう半年も勉強していないというのに、
喋り馴れていて、言い方も口語的で、上手だ。
アイリーンも、一生懸命、喋っている。
アフォンは、ヒアリングはバッチリだが、喋りが堅い。
もっと、日本人と話して、より口語的な表現を覚えて、どんどん使った方がいい・・・
などと、偉そうに熱弁を奮ってしまう。
熱く語ったせいもあり、ちょっと元気が出て来た。
それから、亜茫は、スリランカ人が好きらしい。
”なんで、スリランカ人なの?”
”だって、カッコイイじゃない!”
”スリランカ人っていうより、黒人が好きなんでしょ?”
”そうそう!!”
”日本人の女の子も、そういう子多いよ。インド人じゃダメなの?”
”キャハハ!!!(何故か一同、大爆笑)”
また、笑いを取ってしまった。
別に変な意味はないんだけどなぁ・・・
広東語も駆使して、笑いを取ったせいか、向こうからいろいろ話かけてくれる。
あんまり、言われてもわかんないんだけどさぁ。
1人、164$(¥2300)ナリ。
ちょっと高くないか? コーラとレモンティーしか飲んでないぞ。
PM:11:45
地下鉄に乗って、一緒に帰る。
AM:1:00
アフォンが、馬鞍山で降りて、友人の家に届けるものがあると言う。
うわぁ〜 寒いなぁ!!
寒気が止まらないよぉ・・・
だけど、お前、もう夜中だぞぉ?
いいのかよ、こんな時間に、人の家に訪ねてさぁ。
降りたはいいけれど、もう電車もないんじゃないか?
案の定、タクシーの運ちゃんに、待っていてくれるように頼む。
日本に留学している飛仔(ジャイアン)のご両親にお逢いする。
こんな時間にもかかわらず、日本語で、
”ハジメマシテ!”と挨拶されてしまう。
飛仔とは、去年の華仔のコンサートで、ちょっと話したことがあって、
東京のホテルに勤めているって聞いたことがある。
日本語も、物凄く、上手だった。
アフォンからは、お土産らしきものを渡して、
ご両親からは、日本円で仕送りを預かった。
時間も時間なので、用が済むと、早々に失礼する。
タクシーで、そのまま帰る。
AM:1:30帰宅。
ビデオ予約していた、”全線大捜査”をチェックする。
最後まで見たが、放送されなかった。
ああぁ・・・寒い・・・
もうグロッキー状態だ。
厚着をして、そのまま布団に入る。
2000/2/29 (火)
AM:9:30起床。
外を見ると、くもり。
あ〜・・・
結局、旅行中は、天気に恵まれなかったということか・・・
昨日、ほとんど何も食べなかったので、
お腹が空いて眠れなかった。
起きると、何やら手紙が置いてある。
アフォンからだ・・・
無理なスケジュールで、私が体調を崩してしまったことを
詫びている内容が書いてある。
AM:10:30
直接、このことには触れずに、出発する。
PM:12:00
地下鉄に乗って、尖沙咀(チム・サーチョイ)に出る。
家からのリクエストで、ペニュシュラのチョコレートを
頼まれていたので、シブシブ、向うことにする。
嫌なんだよなぁ。
高いし、物理的に場所も取る。
かと言って、忘れたら半殺しの目に会うから、しょうがない・・・
半島酒店(ペニュシュラホテル)
15年前に、初めて家族で来た時に、ここのチーズケーキが美味しいと聞いて、
入ろうとしたら、インド人のポーターに、
”ゾウリ(草履)と、短パンでは入れません!”
と断られてから、あまりいい印象は持っていない。(笑)
ロビーをブラブラと捜すが、見当たらない。
聞くと、地下だと言われて、行ってみる。
物色して見ると、高いなぁ!!
チョコレートやクッキーの詰め合わせなんか、
ちょっとしか入ってないのに、200$以上(¥2800以上)するものもある。
できるだけ、安くて小さいものを選ぶ。
それでも、120$(¥1680)もする。
それを5つ購入。600$(¥8400)
こんなお菓子で、大金を使ってしまう。
まぁ 自分のものだけを優先していながら、人のものは後回しにして
なおかつ、金を渋っているという、なんとも親不幸な息子だよ。俺は・・・
PM:12:30
ノエル達とランチをする為、海が見えるレストラン、
”映月楼” で食事。
ここのレストラン、ノエルがメチャメチャ美味しい!お薦めしているところ。
ここは4Fのバイキング形式だけれど、3Fは普通の飲茶スタイルだとか。
日本のグルメ雑誌にも、紹介されていて、
日本人も、たくさん食べに来るらしい。
先に入って待っているが、なかなか来ない。
携帯に電話して見ると、どうやら場所を間違えたらしい。
亜茫も、バスでこっちに向っているらしい。
バイキング形式で、先にいただくことにする。
30分遅れで、ノエル・亜茫も到着。
いろんな料理を運んで来てくれる。
食欲はあるのだが、喉を通らない。
お茶ばかり飲んでいる。
結局、最後に注文したマンゴー・プリンだけを食べた。
タピオカ入りで、美味しかった。
食事を終えて、喋っていると、奥の別室からキレイなマダムが出てきて、
我々が坐っている窮屈な所を、通り抜けようとなさっている。
ちょうど、そのご婦人が、我々の席の前で立ち止まった。
すると、みんなが、”ハロー” と挨拶するではないか。
ご婦人も、笑顔で、”ハロー” と言ってくれる。
誰だろう?
お金持ちで有名な人の奥さんかしら?
”誰なの? 今の人?” と聞くと、
”羅蘭(ロー・ラン)って言う、甘草演員(ベテラン俳優)だよ。知ってる?”
”えっ?・・・・知ってるも何も、超有名じゃないか! 確か、ホラー映画に出ている人じゃない?”
”そうそう!よく知ってるね!”
オイオイ、関心している場合じゃないぞぉ!
写真! 写真!・・・遅かったかぁ・・・!!
でも、キレイだったなぁ。
60歳ぐらいだって聞いたけど、そんな風には全然見えなかったぞ。
やっぱり、スターのオーラみたいなものを感じた。
PM:2:00
お店を出て、海沿いを歩く。
香港島にある、”コンベンション・センター”も見える。

ここら辺も、ちょっと変わったかな?
ショッピング・センターみたいなものも、増えた感じだ。
映画を見るために、劇場まで歩く。
途中、薬局を見つけ、頼まれていた ”保心安油”
を3つ買う。
この薬、何にでも効く薬らしい。
映画館まで遠いんだ。
海沿いなので、風も強い。
歩いている最中も、気分が悪くなって来る。
たまらず、映画館が入っているビルの隣にある、”DUTY FREE”
でトイレを借りる。
あぁ・・・気持ち悪い。
ここは、尖沙咀東部にある、香港映画ファンにお馴染みの、
華懋戯院。

幾つもの映画館が入っていて、いつも重宝している所だ。
ロビーで写真を撮っていると、インド人のガードマンに注意される。
ここで、ノエル・亜茫とお別れ。
また今度来た時も、ヨロシクね!
映画をチェックして見ると、PM:4:15となっている。
時間まで、インターネット・カフェで、時間を潰そうとタクシーに乗るが、
その場所は、跡形も無くなっている。
仕方なく、尖沙咀の中心街まで、歩いて逆戻り。
雨が降り出して来る。
ああぁ〜 最悪だよ。
ようやっと、HMVに到着。
ここで、買い残したものが無いかを、最終チェックする。
チェックしてきた、日本語字幕付きのDVDのリストを見ながら、
DVDコーナーに、引っ付いている。
沙田のHMVと比べて、差程、値段は違わない。
青春援助交際 140$(¥1960)
捜していた、豪門夜宴 30$(¥420)
を購入する。
お店を出ると、ドシャ降りだ。
時間まで、喫茶店でお茶をする。
ハァ・・・やっと坐れたぁ。
アフォンと、今回の旅行について、いろいろ話す。
”テラダさん、今回の旅行はどうだった?”
”疲れたよぉ! 10日っていうのは長くないか?
1週間ぐらいで、ちょうどいいんじゃない?”
”今度は、夏あたり?”
”オイオイ、もう暫くは、遠慮しておくよ!
また来年の旧正月だな。”
”ホント? クリスマスじゃなくって?”
” もう勘弁してくれよぉ・・・”
今日の朝、読んだ手紙のことを切り出す。
”アフォンさ、朝、手紙読んだよ。
だけど、調子を崩したのは、アフォンのせいじゃないから気にしなくていいよ。
今回の旅行は、君がいなけば、こんなに楽しい旅行には、ならなかったんだから。
本当に、感謝してるんだ。逆にお礼を言いたいぐらいだよ。
アリガトね。”
俺も、いろいろわがまま言ってしまって、申し訳無く思うんだ。
アフォンに対する、あまりの自分の、”思いやりの無さ
” を情けなく感じて、
思わず、涙が出てきてしまう。
いくら仲が良くても、10日も一緒にいれば、誰だって、
いろんなことがあるだろう。
こういった事があってこそ、お互いの”信頼
” とか、”友情 ” っていうものが
深まって行くんだろうから・・・
さて、時間になったので、タクシーで映画館に戻る。
締めは、”公元2000”
30$(¥420)

エスカレーターで、2階に上がる。
大きな映画館と、ミニシアターが入っている。
失敗したことに、ミニシアターの方らしい。
入ると、愕然!!
スクリーンが小さいのだ!!
ダメだ、コリャ!!
入り口も、布1枚で、ちゃんとした扉があるのにもかかわらず、
誰も締めようとしないではないか!?
後ろのカップルも、携帯で大きな声で、ガンガン喋りまくる。
頭に来て、喋っている間中、ずっと睨み付けている。
もう、なんて映画館なんだ!
この映画は、UA沙田で見たかったなぁ。
悔いが残る形になった。
帰りがけに、ロビーに貼ってある、”賭聖3”のポスターを見る。
この映画の挿入歌を、誰が歌っているかが、気になっていて、
クレジットを見たんだけど、載っていなかったのだ。
よく見ると、張家輝(チョン・カーファイ)本人が、歌っているではないか!
これが、なかなか、いい歌なんだな。
PM:6:00
今更ながら、マスクをして、沙田でアイリーンと待ち合わせ。
PM:7:30
大哺(タイポー・マーケット)にある、”稲香海鮮火鍋酒家”
で、
皆さんと、最後の食事をする。

この辺になってくると、皆さんとも馴れてきて、普通に会話できるようになっている。
ここのレストラン、生簀(いけす)に、泳いでいるエビや魚を、
自分で選んだものを、調理してくれるんだそうだ。
北京ダック風に食べるチャーシューや、やきそば、そして私のリクエストでもある、
チーズ・ロブスターが運ばれてくる。
食欲もないけれど、最後なので、肉ものを中心に、がんばって口にする。

ああぁ・・・調子が良ければ・・・
あんまり、食べ物を口にしなかったので、皆さん、心配してくれる。
”風邪じゃないのか? 医者に診てもらったらどうだ?”
なんとか、平静を装おうとするが、ここに来て、ギブ・アップ状態だ。
最後は、笑ってお別れしたかったが、逆に、華哥の車で、送ってもらう始末。
皆さんに旅行中、お世話になったことに、お礼を言い、お別れをする。
本当にありがとう!!
粉嶺に着くと、華哥にも、
”本当に、申し訳無かったです!ありがとうございました!”
とお礼を言って、お別れする。
PM:10:30帰宅。
頭がクラクラする中、荷物をまとめる。
手荷物が多いなぁ。
DVD関係は、アフォンのスーツ・ケースのフタの部分に入れさせてもらう。
しかし、こんなに買って、見るのかよ?
ポスター関係も、いつのまにか、アフォンがまとめてくれていたようだ。
よしっ! 終わり!
片付けも一段落して、ビデオ予約していた、”全線大捜査”
を見る。
現在、香港では、Kinki kids 旋風が吹き荒れているらしい。
ジャニーズ Jr も来日して、空港もパニック状態だ。
剛くんが、
”ボクと結婚したいか〜い?”なんて言っている。
イーキン・パーティーの模様は、今日もない。
全編、カットされてしまったのかも・・・
PM:12:00就寝。
2000/3/1 (水)
AM:6:00起床。
昨日から、鼻水が止まらない。
ほとんど、寝ていない状態だ。
寒いので、シャワーを浴びる。
(これがいけなかった!!)
AM:7:00
行きがけにもお世話になった、倚文(イーマン)さんに迎えに来てもらい、
空港まで、送ってもらう。
AM:7:45
空港に到着。
倚文さんにお別れを言う。
AM:8:00
チェックインを済ませ、レストランでお茶をする。
モーニング・セットを注文するが、あまり喉を通らない。
ここに来て、鼻水と咳が止まらない。
アフォンが心配そうなのに、私を見つめる。
”何だよ? 大丈夫だって! 心配すんなって!”
入国審査を終え、アフォンのお父さんと電話で話す。
”本当にありがとうございました! また今度来た時も、よろしくお願いしますね!”
お別れの言葉は、これしか言えない。
何か気の効いた挨拶はないものか・・・
しかし、バカデカイ空港だ。
搭乗口まで、重い荷物を持ちながら、どれだけ歩いたことか・・・
AM10:05 離陸。
機中、マスクをして、水分を多めに取る。
席が狭いため、眠ることも出来ない。
そろそろ到着するかという時に、
耳が詰まって、プツンッ!と頭の神経が切れた感じがした。
い、痛い!!
何とか、着くまで持ってくれ!
日本時間 PM:2:35 到着。
ふうぅ・・・死ぬかと思った・・・
荷物を取ると、アフォンのスーツ・ケースから、
DVDを抜いて、袋に詰め替える。。
荷物検査・・・
”何か申告するものはありませんか?”
”いえ、特に無いですね。”
”え〜 これは何ですか?”
”全部 DVDなんですよ。ニセモノじゃありませんよ・・・”
しまった!余計なことを言ってしまった!
”ホントですかぁ?” と念入りにチェックされる。
”今、香港ではですね、ニセモノは法律で厳しく規制されておりまして・・・”
ホンモノとニセモノの違いまで、説明してしまう。
黙っておけばよかった!
なんとかクリアーして、ドアを抜ける。
はぁ・・・
なんとか、戻ってきたぞぉ・・・
早く帰ろう・・・
PM:6:00帰宅。
家に着いて、熱を計ると、39.1℃ !
そのまま、救急病院に運ばれて行ったのは、言うまでもない。
その5日後、”急性気管支炎”で、1週間入院してしまうし・・・
楽しかった旅行の代償は、大きすぎたかもしれない。
今回だけは、3年ぶりということもあって、無理し過ぎたかなぁ。
でも、ホントに楽しかった。
旅行の目的は、果たせたし、何より嬉しかったのは、
香港の人達が、物凄く、私に良くしてくれたことだ。
また、戻れたらいいなぁ。
生きている限り、ずっと、ずっと ・・・・
ー 完 ー
:PS:
イーキン・パーティーの模様は、3/1に、無事、放送されたようです。

”忽然1” で掲載されたパーティーの模様と
苦笑いのイーキンさんと私