445(よし子)のページ「今日という日」日高よし子更新2009年2月22日5:28 
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【目次】
*私は 天然の 日本人 *地球の復讐?*国家ビジョンを示せ!
*
福祉国家スウェーデンの例*自治の精神
私は 天然の 日本人//”水ぬるむ 一輪の梅や さくらさく” もう昼間などは小春日和で「水ぬるむ」と言いたくなりますが、この表現こそが日本人独特の季節感への微妙な感性です。湯沸し器の普及でこの言葉もやがて死語となる事でしょう。遡る永い年月に積み重ねた、例えば早春のこの感覚、晩夏から初秋の切なさ。以前の詠首に、”晩夏から中秋なりて 鈴(虫)の音は フォルテから ピアリシモふる” (夢幻より)がありますが、そのこと事(相対的)に情感を紡いできたのが日本人で、それは文字を持たない縄文時代(約1万年前)からのこと。四季に生きる日本人の精神基盤の根っこはここにある。文明が鳥をも超え、どんなに高さを誇示しようとそれが人類の幸せの高さになるとは限らない。わたしは「感性を通過」しないものを幸せと感じられないから。 『美感をしれば、神をみる』何故人間に美しさの『機能』を与えたか?それは反転或いは明暗を知る、ということでもある。 ”私は 縄文からの 天然の 日本人”。 //司馬遼太郎氏の本『日本人とは何か/対談集の中「『西ヨーロッパの自然は安定していて日本的自然災害もない。だから自然のメカニズムが計算でき、これを操作して最後に開発し征服した。これがヨーロッパの自然科学。対して日本の自然は正反対に物凄く不安定で地震、台風、洪水がある、これは千年、二千年に亘る自然的条件だった。だから日本人はその自然に頭を垂れ、諦め天然の無常>感の中で生きてきた』と寺田寅彦は『日本人の自然観』に書いている」と山折哲雄氏、又「古の日本人は浄土を山とし、死ねばみな山の神となった」とも語る。/やはり同本より司馬氏「知り合いのマルキストがアメリカに留学した昭和30年頃、圧倒的なアメリカ文明に打ちひしがれていた時、フッと『そうだ、日本には天皇がいる』と思った時に、非常に安心したと言う。日本人の最大の発明は天皇です。明治以後の80年の天皇は別にして、皇帝でも、王様でもない、なんかつかまえどころのない存在。大体、天皇と言うのは神主みたいなものだが神道には教義がない。お祓いをして清めるというだけ。実に不思議。ここらの捉えどころのない、あいまいな神道的あかるさというものが日本民族を支えるあっけらかんとした、非常にだだっ広い底辺につながるんではないかと思う」。
 //◎地球の復讐(以前掲載) 21世紀はロボットに依存世紀と言いますが、ロボットは人を好きになったり何かに夢中、熱中したりする事もありません。人間だから、愛せるのですね。人間は進化の過程、四足歩行、四本足だったのが、森を出て二足歩行になり、やがて手を使う様になった事で『人類』となり、ロボットまで造れる技術を向上させる事が出来るようになりました。手先を使うと、脳の中に脳回路という『路』が出来て行くのだそうです。つまり手先を使って人類は進化を遂げた。という事は、例えばお掃除ロボットや、便利な調理器具に依存し過ぎると、進化の逆行、退化して行き、思考力は衰え、や が て・・・・四足動物に戻る か も・・・・?これは人類の地球への暴虐に対する、地球の復讐なのかも知れません。人類を無能にするための・・・
//国家ビジョンを示せ  経済大国と言われた後の日本は、国の未来像を全く示さないままバブルに突入し、そして「その後」を考えることもせずただ弾けさせただけ。それでもプロか、と素人集団の様な政治家、官僚に幻滅を感じたが、本来政治家とは先の見通しを立てたビジョンの下、施政する筈ではないのか。そしてバブルを弾けさせた後も直ぐに処理せずにその場凌ぎを続け不良債権を増大させた。小泉元首相が登場しなかったら不良債権はもっと膨らんでいた。/民主党がもし政権を獲るなら是非、どんな国家を目指すのかというビジョンを示して貰いたい。「教育に政治的中立はあり得ない」と堂々と違法発言する民主党輿石参院会長は北朝鮮と友好関係にある日教組のドンでもある。だから国民として先ず『教育』が心配である。教師に授業よりも選挙応援を強いる(その間生徒は自習)、それが先ず出世コースの条件だとか。大分県の不正入試斡旋もここに根がある。民主党は民主主義を信奉するなら北朝鮮の拉致も生徒に教えない日教組の現状と、輿石議員の「方針」をどう考えているのか明示すべき。政治家に関して、後期高齢者医療制度にしても改正国籍法にしても国会議員の中にはあまりよく理解出来ないまま『賛成』した人が多かったと言う。そんな軽い気持ちで『立法』に携わるなど信じられないことで「官僚を使いこなす」国会議員である為に、又『漢字無知者』をなくす為にも立候補者にはその資格試験のようなものを導入すべき。そして少子傾向の現在、団塊世代の退職で税収減は分りきった事、それゆえの『後期高齢者医療制度』導入だったが、その前に国の機構がその現実に応じた議員定員数削減、歳費見直しという歳出削減に迄踏み込むべきだった。3年後の消費税アップもその視点から立脚してください。 
//福祉国家スウェーデンの例 ビジョンと言えば一例として、2/4(水)のテレビ朝日のSモーニングでスウェーデンの事が紹介されていた。【同国の国会議員歳費は年収約860万円、(日本は総額では約6000万円に公設秘書費が2000万円?が支払われる筈)、議員宿舎もワンルーム(幾らかの負担アリ)だった。高福祉国家だけあって消費税は25%<但し生活関連が25%、食料品10%>、だから国民の政治への関心は大きく全てチェックする。情報公開も完璧で国民は政府を信頼し、全ての領収書は公開される。そして教育費は小学校から大学まで無料年金制度も完璧で無年金者はなく最低保障(約月額9万円、)普通年金は男20万円、女15万円だった。医療は食費は別ですが入院一月上限12000円。高齢者介護はすべて在宅で一日6回ヘルパーが訪れる】以上。/この介護に関して以前新聞にスウェーデンでは老人の自殺率が高い、その原因をある老人は『家族の崩壊』と答えたと掲載されていた。結局、介護システムが完璧なので家族も安心してヘルパーに任せっきりになるのでしょうね。 欠かせないものとして心の交流『家族の交流』が、プラス必要ということでしょう。
//◎自治の精神 ヨーロッパの都市での市会議員等は市民がボランティアで昼間は普通に各職業をこなし、夕方から議会を行なっていると言う。これこそ本当の民主主義、自治の精神が根着いているからこそ。 先の司馬遼太郎氏の対談集の中の井上ひさし氏の言葉「アメリカ、カナダでは誰もいない所に色んな人が集まり、その内<自分達の責任で町をつくろう>と理想の理念、目標を書き州政府に提出して認可を受けた」。司馬氏「日本は近代化する時、西欧のチューリップの茎から上を植えたが根っこがないままに来た」という表現の如く、戦後も日本人は本当の民主主義を理解しないまま、疑問を感じずアッケラカンに来たということでしょう。
【以上はペーパーマガジンbP11号/2009年2月22日号掲載予定分です。プリンターの具合が悪く先にHPに流します。】445TOPへ 今日という日TOPへ 詩歌集『夢幻』へ マイメードソングへ