445(よし子)のページ「今日という日」日高よし子更新2009年4月1日 2:06 445TOPへ 今日という日TOPへ 詩歌集『夢幻』へ マイメードソングへ 
【目次】
 『知の時代ブルートレイン時代の背景自己喪失』
小沢党首は当然辞任を /WTC移転否決・府議会の責任は?
雪の下で燃え続ける希望
WBC日本優勝(2連覇)その他

   『知 の 時代』             

  口を塞げば 窒息するのに              「知」の時代と 言うけれど               次から次へ 空間を 埋めて          
 他者ばかり 入り込んで              

    主体は何処にある?」          

  鈍行列車の 窓から見た                「ミレーの絵」の情景は                 未だ どこかに 在るのだろうか?       

 「時」は 新幹線の 景色のように          今 手にしている物さえ                吹き飛ばして 行く! 

    (詩歌集夢幻より) 

 今朝3/26産経新聞朝刊の「談話室」はテーマ投稿で先日「卒業した」寝台列車『ブルートレイン』だった。その最終日の切符はあっという間に売り切れたという。『旅は道連れ、世は情け』という言葉を生んだその時代の象徴物の終焉に、また時代の匂いの一端をこの身に刻むために、私も一度は『同乗』しておけばよかったと改めて想う。

     『ブルートレイン
   見送って気付く それは 人だったり 列車だったり 
    それは時代だった 晒した温みがあった

   未来から 来る列車に 乗れば 夢は終わる
   それより 過去から 来る列車に・・・・

   その気になれば 見ることも 触れることも 乗ることも 出来たのに
   いってしまった なんて惜しいことを 一歩踏み出せば よかったのに
   こんなことばかりの 人生
   
   それは きっと 貴重なもの これからの 私達には 創れないもの
   でも すこしだけ おぼえている すくなくとも わたしたちは
   でも もう つくれない それは 時代の空気

   最後の列車は 走り去った メランコリー
    青い青い ブルートレイン

      (2009/3/27作)

 この投稿には人のふれあい、人の温かみがある。以下は簡略して紹介。/1.いつも上段ベッドばかりで、早朝から並んでやっと取れた下段ベッドの席を、お年寄りの客の為に譲り又上段ベッドになった57歳男性。/2.嫁いで20数年間、2度しか帰省出来なかったが、親の認知症を知り亡くなる2ヶ月前見舞う。部屋に入るとそれまで無表情だった父がにっこり笑顔を見せてくれ最後に親孝行出来て、寝台列車に感謝という62才女性。/3.ひとり旅で寝台に乗り反対側のウィスキーをラッパ飲みするお年寄りと早朝まで語り明かした人は、観光地周遊よりも車内でのその会話が一番印象に残っていると45歳男性。/4.今から20年前事ながら、年老いた母に会いたいと列車に乗り、向かいの席の年配の人と話すうち母の幼馴染みあることが分り余計に話が弾み、旅の長さも忘れた。それを話した時の今は亡き母の昔を懐かしむ顔が忘れられないと72歳男性。/5.機関士を父にもち1日置きの夜勤に寂しい思いをした。夜遠くから列車の音を聞くと3年前に亡くなった父を思い出し、父が運転する寝台で旅行してみたかったと58歳女性。/6.派遣切りも平気で行う日本だが、ブルートレイン『卒業式』に多くの人達が駆けつけその切符は数十秒で売り切れた・・・この報道に、頑張ってくれた物に対する愛着と感謝の心を日本人は失っていない。「なんだかいいな」日本人を見直したと23歳男性。/以上産経新聞よりです、何れも寝台列車の思い出ですが、きっとどの方もそのベッドに横たわっていた時に感じたレールの感触とともに寝台列車の事を思い出されている事でしょう。 
        ◎ 時代の背景
 日本は江戸時代の『徒歩』の頃から、明治時代になり横浜ー新橋間、初めて日本に列車が走った。新幹線が日本で発明され走ったのは今から45年前の東京オリンピックのあった1964年。
 
 この便利な速さの『列車』そのものこそ、私達の時代の背景となり、全ての
生活のテンポも並行して行った。同じ紙面『正論』欄新保祐司氏の”制限が最上の成果を生み出す”にある如く、現代社会は物、情報量全てを限りなく溢れさせている状況が、人間を画一化された所謂『流される人間』としてしまった

【バッハの無伴奏バイオリンソナタのピアノ版は両手用のブゾーニ編曲より、左手だけのブラームス編曲のウゴルスキのピアノ演奏に心底感動した。
・・両手によるものよりも左手によるものの方が、本質に迫っているというのは興味深い逆説である。この逆説は、人間の、あるいは人間社会の未来に対して、何か深い示唆を与えているように思われる。制限化された人間の方が創意工夫を促し、制限こそが人間の倫理の創造の源泉である。】
【】部分の新保氏の記述の如く情報が多い分流し見するだけ、一字一句に目を留めることもない。

 それは或る場合には車窓の景色、春なら地域毎の桜の開き具合の差異だったり、新聞ならその季節感を表現する言葉の妙の発見だったり、或るときは先程の投稿の人の同席の人との会話だったり・・・
 それは遅く走っている列車に乗ってるほど、人もまた、ゆったりと人の心に触れ合うほどに近づいている。
 「左手」というのは脳の『右脳』、直感、感性を司り、「右手」は脳の『左脳』、知性、言葉を司る分野らしい。独創力というのは感性が大きな作用を及ぼすから、「左手」を使うというのはそれを促進させる可能性があるだろう。
 いわば言葉だけで文字を持たなかった約1万年前の縄文人の如く
 
 結局現在の人間は縄文の頃と正反対に昔は右脳に、現在は左脳にと、シーソーのように著しく傾いている。バランス良くする為に左手でピアノ演奏もいいかもしれない。普段の生活では主に右手を使う。私は50歳前からエレクトーンをやり始めて右手、左手と使う事になり、それが私の閉じられていた感性を大きく刺激させたと思う。先ず物事への感激、感動があって言葉があてはまっていく・・・俳句や短歌或いは歌、詞、曲にするにしろ、その感動を『調理』する作業は大変楽しいものであった。

 19世紀『列車』の時代から、20世紀は航空機の時代だった。そして今21世紀は『宇宙』空間を目指す。
 宇宙飛行士が宇宙から帰って来て骨密度を測定すると著しい骨素粗鬆症状態になっているという。元来人間は宇宙向きには創られていないのだからそういう現象になるわけだ。勿論行く前にも宇宙空間に適合するために激しい適応訓練を経なければならない。宇宙は重力のない世界だから海の中と同じ。
『歩く』ことが出来ない。必然的に使わない(使いようのない)機能は衰える。
だから魚チャンに戻るしかない、この先宇宙生活するのを望むなら・・・。

 テレビ多チャンネルの時代である。作る内容にも限界があることを思えば自ずから数はあってもそれほど、皆変わらぬ内容だろう。現在のテレビが面白くなくなってきたのはこの『薄く、多く、作る』という事にも関係があるだろう。
観る時には一つの番組しか観る事ができず、選ぶ範囲が多くても前述の通りである。似たり寄ったり、つまらないものを数多く作って、何の感激も視聴者に残せないより、内容の濃い番組を作る事の方に再度専念する方がテレビ離れを防ぐ最良の方法と思うのだが。

 物の量の多さ(それは豊かさ、貧しさにも通ずるが)が人類に何を与え、何を失わせているのか、『幸せ』とは、量の多さだけだったか?
 『闇』を知っていた頃からの、人類の歴史をもっと知らしめる事。
それが、これからの『時代』に必要
だろう。
 445(よし子)のページ『マイメルヘン』<世界一美味しいレストラン>にはそんな世界があります。是非どうぞ。
 http://www5a.biglobe.ne.jp/~yoshikoh/mymelhen.htm#sekaiiti

 列車の歴史は1823年イギリス人のスティーブンソンが、蒸気機関車改良型を発明。その技術を基にドイツで1879年電気機関車が創られた。
 この頃から現在までの期間たった130年。それ以前の例えば60万年前の北京原人の頃からを思えば、その期間の永さと『近代』の速さの変転、変容は、新保氏の言葉に言う『垂直思索』人間を、流動的横行知に委ねる人間ばかりに変えていった。このままでは人類のこれからの文明への対応能力
にも限界が見えて来そうな気がする。
          ◎◎◎◎
  ◎自己喪失』               
   人間は鳥(飛行機)にもなった            
  魚(船)にもなった 全能のような人間        
  人間は素晴らしい!  誰が?               
  それを創ったのは「一部」の人間だ                                  
   他の人間は それに乗っているのが          
    素晴らしい だけ?                                               
  それは 「速さ」                    
  速さが「速さ」を、追っ駆ける           
   合理的な 速さは 何を もたらしたか?                             
 時間が 余分な 潤いのある時間が増えたか?
 10時間掛かっていた区間が
 3時間で 行けるようになって
 その 余った時間は、ゆ と り に 成ったか?               
 それでなければ 意味が無い               
 ただ 生き急いでいるだけの様に 思える                                       
 人間の 「生産性の高さ」とは             
  「時代の速さ」に乗せられて、              
  自己喪失するだけ だったのか?                             
 (以上詩歌集第3集「夢幻」P45等より)


   ◎ 小沢党首は当然辞任
 小沢一郎民主党党首の第1秘書が政治資金虚偽記載法違反(最高刑禁固5年)で予想通り起訴された。
連日新聞に政治団体からの献金が西松建設からのものという疑惑とともに、東北地方でのこの10年間の西松建設のダム等の公共工事受注額が500億円近くあった事が報道されているのだから、秘書が起訴されれば小沢党首は当然辞任すると思っていたのに『辞めない』には唖然、ですわ。常識で考えてどの企業も大久保秘書個人に献金などする筈がない。秘書に任せていたというのは小沢氏の白紙委任(議員全てにいえるが)であり、それをチェックしても、しなくても秘書の為した事に小沢党首が責任を負うのは当然のこと。それに秘書も献金と工事の関連を認めたという。(大久保秘書個人の犯罪が成り立つのはその金を使い込んだ時のみ罪状が加わる)都心部に数十億の資産も持つという小沢党首、このこの分も説明すべき内容の資産がある筈だが。
 民主党の議員からは辞任すべきという声がやっと上がったみたいだが結局尻すぼみ、権力の為には小沢代表のことも見過ごすという事。もっと真摯にこの件を捉えないと民主党自体が国民から失望をかう。現に世論調査では70%近くが「小沢代表は辞任すべき」と答えている。
 <小沢一郎氏が自民党在籍時田中角栄、金丸信に目をかけられ自民党を出るまで自民党の金権政治の中枢にいた。その金権体質(今回の様な工事と利権)をそのままにして今度は民主党で同じ事をやろうという事です。この工事代金にはその献金額がちゃんと含まれている事を、国民は肝に銘じて忘れないようにしましょう。その工事代金は国民の税金です。こんな金権体質をも抱えての民主党が政権奪取して後、夢や希望があるのか。これでは昔の小沢自民党が、小沢民主党になっただけ。日本を本当の民主主義の国にガラス張りの手法、蓄財の為の政治家ではなく、国民の為の政治(主権在民)に改めるという意志が民主党の議員にも全く見られない。 自民党ももうひとつだが、民主党にも夢がない。このままの民主党なら日教組や社保庁等の労働組合を支援組織に持つ分、自民党の方がまだマシかも、民主主義を指向している。>(<>前回と重複記載)

 チベットの状況を流すからと動画サイトを閉鎖したという非民主主義の中国、その中国大好きな小沢一郎氏は、防衛も米第7艦隊だけでいいと言う。日本はその弾圧国家の属国になるということか?
 先日も産経新聞の記者がチベット取材しようとしたら人民警察に捕まえられたと報道があった。中国は民主主義にはほど遠い国です。


 以下は産経新聞雪の下で燃え続ける希望より。【この4/11から渋谷のミニシアター・アップリンクで゛も放映されるチベット問題をテーマにしたドキュメンタリー映画『雪の下の炎』の監督は1973年生まれのニューヨーク在住の日本人女性、楽真琴さん。「ニューヨークへ行って挫折感と孤独感でどうしようもない時、30年以上も投獄され、ひどい拷問にあっても笑顔を忘れないチベットのお坊さんがいる、それを思うとこんなことで泣き言をいっちゃ駄目だと、頑張れた」この『雪の下の炎』はチベット僧バルデン・ギャツォさんの自伝で、1933年に生まれている。1959年3月ラサの蜂起に参加したとして1960年中国当局に投獄され、尋問や思想教育に抵抗、脱走を重ねたためその後も延々投獄され続け、殴る蹴るは言うに及ばず、電気棒を口に突っ込まれて歯を失い、体中にやけどを負わされる拷問を受けた。しかし最後まで自分を失わず、飢餓や暴行死、自殺で次々政治囚が亡くなっていく中を生き抜いた。壮絶な経験を経ながらもバルデン師は希望に満ちた穏やかな笑みを見せる。アムステイ・インターナショナルの働きかけで1992年に釈放された後は、インド・ダラムサラに亡命し、今もフリーチベットを訴える活動を続けている。(中略)

 3/21日は青海省ゴロクチベット族自治州で僧侶を含む大勢の市民が警察署を襲撃し暴動が起きたと、国営新華社通信が報じた。この件で僧侶93人の含む95人が逮捕されたという。その他四川省で僧侶が抗議の焼身自殺をはかり、軍の発砲を受けたという。
 相互監視、密告、思想教育。中国内の最近のめざましい経済発展ては裏腹にチベット族地域ではかっての文化大革命に匹敵する暗黒の時代ともささやかれている。国際社会は中国の機嫌を損ねたがらない。客観的にみれば希望と呼べるものはほとんどないのに、しかしなぜか、余裕がないように見えるのは中国当局の方である。

 チベットはなじみが薄い、自分と関係のない遠い世界のこと。だが、この万年雪の下で燃え続ける炎のような『絶望しないチベット』に心動かされないか。もし、もうダメだと思うような不幸や試練に直面したとき、ふとそういう強い魂が世にあると思い出すだけで、自分を励ます力となるかもしれない。楽さんがそうだったように。
】以上。産経新聞2009/3/29付『日曜日に書く/福島香織記者』より抜粋要約。
2009/3/28付 ペーパーマガジン445(よし子)のページより
 ◎WBC日本優勝(2連覇) 
 日韓との決勝戦、ランナーは出るのに仲々追加点が入らずヤキモキしていた。  ”WBC 決勝 日本 また残塁 グランドわたしも 消化不良” 
 9回裏韓国に同点とされ、その”消化不良”が致命的にならなかったのは、
延長10回今日これ迄の塁者を一掃させるほどの価千金のイチロー選手の
一振りが決勝タイムリー2点打を放ってくれたからです。
  ”WBC 侍ジャパン 2連覇に 決勝点は 「真剣」イチロー” 
  ”WBC 優勝 一段と美しい 今日の 日の丸


 今日3/31付の産経新聞・川柳欄に【侍は日本でなく なぜジャパン】というのかありましたが、ホントどうせなら侍ニッポンの方がよりぴったりでしたね。

              ◎◎◎◎
 韓国
といえばTVで日本のブランド苺が15年も前から無断栽培販売されていた。韓国政府はそれを取り締まる法律がない、と立法もせず野放し。日本業者の権利保護に日本の政府は無頓着過ぎる。それで思い出したが以前産経新聞に「海峡を越えて」という日韓歌謡史が連載された中に、韓国が日本に「日韓著作権管理」機構を設けたとあったが、ならば日本の歌謡の権利が侵されない様に日本が韓国にも同じものを設けるべきではないか。いちごのようにならないように。   (竹島、それに対馬のこともあるぞー)

                    ◎◎◎◎
  『♪卒業の実り』 作詞曲 日高よし子 (歌詞一部抜粋)
 ♪卒業式 今日の別れ 誕生日の 1年の・・・1秒の 身体の細胞 一粒の別れ 宇宙の星の一粒 別れは悲しいけれど その別れの 積み重なりが みんなを 成長させた/梅の花が春を告げる 真っ新らな白い 辛夷の花が開いた ・・・ 
 ” 真っ白に 年度変わりの 辛夷花 ” (夢幻より) 
 3月は卒業式があり、また年度変わりです。上の歌は平成14年の下の甥子が小学校卒業時に創ったものです。当地域では子供会の保護者が月一回の廃品回収をしてその収益金を遠足やクリスマス会等行事に使途しています。私も2人の甥子が小学生の頃2年間してきたので思い出します。子供会役員さん1年間本当にお疲れさまでした。


 ◎『WTC移転否決・府議会の責任は?』
 大阪府庁舎の移転先にWTCを検討していたが結局橋下大阪府知事の意向に反して府議会議員の裁決は否決となった。現在の庁舎は耐震工事をしないと続用した場合の弊害がある、新築にすると費用が掛かり過ぎる。だからWTC移転が最適の選択と思える。
 今回否決した大阪府議会は前太田府知事と共にその赤字予算決算をずっと議決してきたという、大いなる責任がある。それを不問にして橋下改革には異議を唱える、足を引っ張るなど責任意識が全く欠けている。 今度大阪府会議員の選挙があったら否決した議員に投票せずにおこうと思っていたら、なんと裁決は無記名投票だったという。
何故無記名にしなければならなかったのか説明をして貰いたい
でなければ民主主義に反するでしょう?
議員の一挙一投足を見て府民は選挙の時に投票し自分達の『おもい』を議員に託すのですから。だからこの際賛成、反対の議員の開示を要求します。そして、WTC移転自体の再考を箴言します。

 WTC移転どれだけの経済効果(高速湾岸エリア、夢洲、咲洲との連関)はどのようになるか分らない。だが 周知のように橋下府知事はタレントとしてテレビに出ていれば数倍の収入<もっと?>があった筈なのに「火中の栗」を拾う如き大阪府の赤字体質の府政の是正に挑み、子供世代にこの赤字のツケを回さないようにと孤軍奮闘している。この大阪府橋下知事の心意気に一度思うようにやらせてみたい、若いエネルギーに期待したいと思うのは私だけだろうか。
 小沢一郎の様な政治家は数多く出ても、これほど個人を離れて大阪府のために情熱を傾ける政治家はこれからも現れないだろう。大阪府の救世主にするか、否か?
 千葉県では森田健作氏が知事に選ばれた。地方から国の政治を変えるという流れが加速されそうだが、その意味でも大阪府民は橋下知事に希望を託そうではないか。

    (以上は大阪府への提言メール文です。)
445TOPへ 今日という日TOPへ 詩歌集『夢幻』へ マイメードソングへ