西国33観音巡礼
その4
第31番札所 長命寺
単立
<本尊 千手十一面聖観世音菩薩>
 開創 619年
近江八幡駅からバスに乗り、終点下車。道を渡ってお店の横から、長く厳しい石段が始まる。車の人は、もっと上に駐車場があるので、ここから上る人は少ない。この日の最後で、しかも、すぐ前のお寺が岩間寺だった。石段を少し登っては休み、少し登ってはお茶を飲み、お尻が痛くて、足が痺れる感覚を味わった。急に人が多くなったと思ったら、駐車場からの合流組。もう数段がなかなか上れない。境内に着いて、しばし、休憩。疲れが残ったまま、堂内で読経。山寺で、変わった伽藍の配置であるように見えた。少し上からの伽藍の眺めが最高。
三仏堂、厳しい参道、鐘楼
伽藍の景観
第32番札所 観音正寺
単立
<本尊 千手千眼観世音菩薩>
 開創 605年
最後の難関。能登川駅から、朝のバスで観音地口下車。勿論、降りたのは一人。右手奥の神社から参道が続く。地道に算木だが、石段より登りやすい。汗だくになって、一息入れた平和像辺りが丁度中間。参道途中に奥の院がある。つまり、こちらからは裏参道。平成になってからの火災で、再建された本堂も本尊も真新しい。堂内に座って読経した。
据え、祀られたばかりの露座仏
護摩堂
第33番札所 結願寺華厳寺
天台宗
<本尊 十一面観世音菩薩>
 開創 798年
いよいよ、結願寺。東海道線を米原、大垣で乗り換え、ローカル電車に乗り継いで谷汲。バスで、門前に立ち並ぶ店の真ん中へ運ばれた。思いがけず長い参道。両側にはみやげ物を売る店が並ぶ。壮大な門が出迎えてくれた。これでこそ、最後のお寺。しかし、紅葉真っ最中で、しかも土曜日なので、観光客が大勢。その中で、心静かに、今回の巡礼が無事終わったことへの感謝の気持ちを込めて、般若心経、観音経を読経した。朱印は三つ。
終って、伽藍をゆっくり見て廻りたいと思ったが、帰りのバスの時間にせかされた。もう一度訪れて、静かなお参りをしたいお寺である。
伽藍内の諸堂
結願寺らしく笈摺堂(上)満願堂(右)
番外  法起院
真言宗豊山派
<本尊 徳道上人>
 開創 735年
長谷寺への門前町。参道の傍らに、少し引っ込んだ形で建っている。狭い間口に門標が建ち、それと知れる。長谷寺の賑わいと比べると、開山した上人を祀る、こちらは如何にも落ち着いた雰囲気だ。小さな本堂の前に立って、経を読む。
番外  元慶寺
天台宗
<本尊 薬師如来>
 開創 877年
山科御陵を降りて、道を間違えながらも、最後に親切な地元の人たちとのふれあいを経験して、ほのぼのとした気持ちのままお寺についた。観音霊場中興の祖である、花山法王が剃髪したお寺として、番外に名を連ねている。開山が遍照僧正というのも面白い。少し換わっているのがから門風の門で、後は如何にもこじんまりとしたお寺であった。
鐘楼門
番外  花山寺(花山院菩提寺)
真言宗花山院派
<本尊 薬師瑠璃光如来>
 開創 651年
レンタカーで三田の町の手前から千丈寺湖の方へ向かう。細い山道を上ったところに山門があった。ここは花山法王隠棲の地である。静かな境内からは、有馬富士や湖が望める。陽だまりの中、堂前にて読経した。一本だけ、かえでが美しく紅葉していた。
    薬師堂、宝篋印塔、鐘楼  
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