|
||
|
昨年末に祖父が他界しました。 それ以降、シチュエーションを変えて頻繁に祖父の家を夢に見ます。 昨日の場合、祖父の家が火事に巻き込まれるという夢でした。 祖父の家から段下並びにある3件先の家から出火。 消防員が”祖父の家にまで延焼している”と言い消火活動を始めます。 父母はどこかに出かけた直後で、 留守番をしていた私はその祖父の家の電話から母へ連絡をし、 事情を説明、持ち出すものの指示を仰ぎます。 母との会話はスムーズに進まないようで、懸命に聞き出しているうちに、 二人が外出先から戻って来て家の中に入ってきました。 電話での会話を行っているうちに、 火は消されたらしく玄関の外側一部が焼けただけに留まったようでした。 近所からの出火を外に出て確かめたところ、確かに燃えて火が上がってました。 ただ、本来の火事というような大きな火ではありませんでした。 また、祖父の家に延焼したという場面でも、 確かに玄関の外壁に火が燃え移っていて、火が見えていたのですが やはり勢いよく燃える火ではなく、近所の家が燃えてるときと同様、 チリチリと舐めるように広がっていく炎でした。煙なども見えなかったように思います。 家に燃え移った火に対して、消防員は放水での消火の前に、 ロケットランチャーのようなものを打ち、弾丸に詰まった消火薬でまず火を消そうとしていました。 ソレを見た後に、電話で母に連絡をしております。 祖父が他界したのは初冬ですが、夢の季節では春とか夏のようでした。 すでに祖父は不在という認識があり、夢の中にも祖父は登場しておりません。 家の中は、祖父が居た頃そのまま、片付けなど一切していない状況で、 その時の私の認識としては”形見分けも終わってない。 燃えてしまわないうちに早く運び出さなくては!”という思いでした。 昨日以外の夢: 亡くなった直後から、祖父の家で親族が集まって 祖父の残したメッセージテープを聴いて、何かを探す夢や 付き合いのない方の親族が訪れて 法要の段取りや墓守を仕切ろうとする夢など、 完全に祖父がいないという認識の上で夢を見ています。 また、祖父の亡くなる数ヶ月前にも一度、 祖父の家が町全体に広がる火事に飲み込まれる、という夢を見ました。 その時には私と祖父(存命中)が祖父の家の仏間に居り、 火事の事を知った私が祖父に 「仏壇どうするの??位牌や遺影、早く運び出さなくちゃ!」 「どうすればいい??」と祖父に訴えている夢でした。 昨年の春にも一度、夢診断をして頂いて その際にも祖父の家が出てきたのですが、その時とは状況が変わってしまいました。 祖父がらみの夢はこれまでだと診断いただいた際と その後夏に一度、それくらいしか登場したことがなかったのですが、 亡くなって以降、毎週決まって夢に祖父や家が登場します。 親の話だと、祖父の体調が崩れ始めたのも 夏の終わり頃から、、とのことでそういったことも考えると 何かのメッセージなのかと、とても気になって仕方がありません。 ▼
このケース研究においては、「夢見者」という表現を止めて、「あなた」にします。 三人称から、二人称とした理由は、今回の夢を、あなたの「夢」として、分析・診断・判断するからです。 夢見者の立場で、一連の作業を味わっていただきたいという趣旨です。 【夢の概要】 ※赤字の部分は、エリカが後から挿入した。説明する部分。 @祖父の家。近くで出火。 ※消防員は燃え移った火に対し、ロケットランチャーで「消火薬」を撃ってから、放水していた。 A祖父の家の電話で母に事情を伝え、持ち出すものの指示を仰ぐ。 B消火されたらしい。玄関の一部が焼けている。 ※昨年、祖父が亡くなっている。祖父の家はそのままで、片づけていない。形見分けも終わっていない。 【夢要素】 @夢のステージ 祖父の家とその周辺
【夢の構造】 「報告」→「対処」→「収拾」がつかない! ※「報告」は進捗状況や結果を伝えることで、相手の判断を支援する。 @火事という「報告」→「留守番をする」という「対処」→結果として「何もしていないあなた」 ※1 A祖父宅の電話で「報告」→「指示を仰ぐ」という「対処」→会話がすすまない→結果として「何もしていないあなた」 ※2 B消火されたと「報告」→「外を確かめる」という「対処」→電話をしているばかりで、「何もしていないあなた」 ※3 ※1→「留守番」は火事への適切な「対処」ではない。父母の外出への対応である。
以上から、「報告」→「対処」→「収拾」という問題解決の過程において、 収拾がつかないという「事態」が発生している。 この「事態」を解決するために、「弱いつながり」の記憶の再構成が実行されているはず。
※「事態」が発生すると、生存にかかわる問題として認識され、どのように「対処」すればよいか、記憶を「検索」します。
「火事」というトラブルは、「周辺」から始まり、「祖父の家」へと波及していく。 最善の対処は「消火活動」ですよね。ところが、あなたのしていることは「留守番」 「留守番」は、「父母の外出」に対する「対処」ですが、 そちらを「優先」しているのはどうして?
「火事」への対処は、「攻撃」と「防御」があります。 「攻撃」は火事そのものを「除去」すること、つまり、「消火活動」 「防御」は延焼を防ぐため可燃物の「除去」をすること。 燃えるかもしれない「事物」、つまり「火種」となるものを「処分」することでしょう。
「火事」のイメージが「祖父の家」で展開されていますが、 「火事」とはまったく関係ありません。
「火種」となるものの「処分」が、あなたの夢のテーマ。 「消火」という「攻撃」はしていないのですから、あなたは「防御」をしているということ。 「火事」の最中に、「留守番」をしているのも、「祖父の家」を守るという「防御」 「祖父の家」を守らなければならないのは、「父母が不在」だから。
「父母が不在」という状況に、あなたは「対処」しなければならないのです。 ここに「生きにくさ」が生じていそうです。 「父母の不在」がどのような現実をあらわしているのか、それは、「あなたが知っている」はず。
以上で、ケース研究その10の夢分析を終了します。
by エリカ ▼ このケースでは、問診はしませんので、 「夢の細部」から、探っていきましょう。あなたの「他の夢」で表現されている部分から。
@祖父の家で、祖父のメッセージテープを聴く。何かを探す夢。
@のメッセージテープは、何かしらの「祖父の思い」を伝えるためのものでしょう。 ※「思いを伝える」から連想されるものが、「遺言書?」とメッセージテープなのかも。 ※「弱いつながり」
Aの付き合いのない親戚の行動は、あなたにとって、もちろん「父と母」にとっても、気分のいいものではありません。 「3軒先の家」からの出火は、「付き合いのない親戚」が法要の段取りや墓守を 仕切ろうとする行動を連想させる「イメージ」 ※仕切ろうとする行動が、「出火」というイメージを引き出したということ。 「弱いつながり」の部分 ますます「火種」は大きくなり、延焼してしまうのかもしれません。解決していないのです。
B具体的な「処分・処理」についても未解決なまま。あれほど、あなたが訴えたのにね。 存命中の祖父との、「仏間でのやりとり」において、 ※ニューロンは「その記憶」の部分に、触手を伸ばし、神経伝達物質を放出し、「つながり」を強化しようとします。 さて、「火種」は・・・「祖父の家」にあるものでしょう。 それが「玄関」が燃える意味。後片づけや形見分けが心配だったのかもしれません。 父母が不在のとき、延焼してくるのですから、「父と母」にも責任の一端があるのでしょう。 祖父宅の電話で、父母に連絡をして、「指示」を仰いでいるのは、「思い」を共有するだけで、 祖父宅にかかわる「諸々のことがら」について、「処理」が済んでないから聞きたいのですね。 「父と母」は協力してくれないのかも。事情はわかりませんが、「処分」できない理由もありそうです。 それは「玄関」の外壁が火が、チロチロと舐めるように広がっている「炎」だからです。 あなたが「作り出した表現」ですが、そこには「あなたの怨念」のようなものが感じられます。
「遺産相続」にかかわることかもしれません。父母に決定権がないのかも? それを「表現している」のが消防員がロケットランチャー(薬剤)を撃ち込んだという部分。 消防員という特定の役割をもつ「人物」の登場ですから、この状況では「弁護士」 遺言書の公開または、「遺産相続」にかかわる秘密の暴露のようなもの。 破壊力があって、効き目もありそう。ロケットランチャーという「事物」がでてきたイメージ。
整理すると、現象としての「火事」にかかわる夢ではありません。
「祖父宅」を舞台にして展開する処理されていない「火種」について、 どのような「処分」をおこなえばいいのか「強い不安」を感じているあなたが創り出した夢です。 祖父を大切におもう「あなた」ですが、残念なことに無力であり、 頼りになるはずの「父と母」にも、権限がないのでしょう。延焼の場にいないのは、そういうわけ。 なにより、心残りなのは、あなたの「祖父への思い」が、相手に伝えられないということのよう。 スムーズに伝えられない、聞き出しているのにうまくいかない 「祖父宅の電話」のやりとりは、そのことを表現しています。
あなたの夢として扱いましたが、どうでしたか? 自分の夢についても、もうひとりの「自分」を、 「あなた」と呼称することにより、分析・診断しやすくなります。試して! by うらら
▼
さらなる深みへ進むには、「あなた」のもう一つの夢にも触れなければなりません。 あなたのもうひとつの「夢」は、1年前に届けられました。祖父が存命のとき。 ここをクリック スーパーバイザーの特権でしょうが、「盗み見は得意」という設定。 エリカやうららは知りえない「あなたの個人的な情報」ということになります。 さて、本題にはいりましょう。 もうひとつの夢からわかることは以下の10項目。 ※あなたの母は祖父とは不仲であり、祖母への思いがあるから、仕方なく接している。 ※あなたの母は、祖父の生活や事情については、ノータッチである。 ※あなたの母と祖父の人間性は同じ。同じ気質であると思っている。 ※あなたの両親は不仲。相性が悪いのだと思う。 ※あなたの父は母親に縛られており、母から離れて自由になりたいのではないかと思っている。 ※あなたは「母に愛されているが、それ以上に憎まれている」という思いがある。 ※あなたは「母のことが大好きであり、同時に大嫌い」である。 ※あなたは母と似た気性であり、母と同じように「祖母」への思いはあるが、祖父については淡泊である。 ※あなたは一人暮らしであり、祖父宅や実家とも離れている。実家(母や父)とは距離を置いている。 ※あなたは人間関係に不安がある。他人との距離感がつかめない、身の置き場が心もとなく、自信がない。 「鳥を引き裂く母」の夢において、「引き裂くという残虐な行為」がありましたね。 それはチロチロと燃え続ける「炎」という「夢表現」に相通じるものです。 ※この指摘が間違いであることに後で気づき、すごく反省しました。うららの影響を受けたためかもしれません、 あなたの「気性」がそのような「夢表現」を展開するのだということを知るべきかも。 あなたは、「母親が大好きであり、大嫌い」でもあります。 母への思いは、2つに引き裂かれており、 2つの「心の領域」を、状況に応じて行ったり来たりの往復運動をしています。 ※「往復運動」は、祖父の家での「父母の外出と帰宅」で、表現されることになります。 あなたは「母」と祖父宅の電話で連絡をとり、火事への「対処」を相談していますが、 近隣で「火事」が起きるまでは、「母と父」はあなたといたはずですね。 特別なことが生じたときしか、あなたは「父母」と相談をしないということを意味します。 「火事」は、実は「祖父の家」に襲い掛かろうとしているのではなく 「あなたの現実世界」での事情に、 「火事」というイメージで迫ってきているのです。 「祖父の家」は、そのままになっており、片づけられていないという状況。 それって、いまのあなたの事情ではありませんか。 あの「引き裂かれた鳥」の夢から、1年たちましたが、 恋愛事情という心の整理はできたのでしょうか。 そのままになっているのではありませんか? ※「祖父宅の火事」というイメージを使って、あなたの「現実世界」での状況を表現している。「弱いつながり」の記憶ですね。 そのような「あなたの現実」に対しては、基本的に「父母は不在」であり、 あなたは「留守番」の状況にあるのです。 つまり、誰かが来るかもしれないから、そこに居る。 「火事」という状況は、あなたに「焦り」をもたらしましたが、 「祖父宅」にまだ居るのです。 「祖父宅」はあなたの「居場所」ではありません。 祖父宅には、誰も来ないのですから、そこで「留守番」することは意味のないことです。 現実認識が間違っていることを示しています。 ※待っているだけでは、恋愛の対象となる方は現れませんが、あなたはただ待っているのです。 ※「火事」というイメージを使って、あなたに、そこは「あなたの居場所」ではないと迫ってきているのです。 ※片づけない、未処理にしたままで、いつまでも形見分けという「思い出」にしがみつかないでと言っているのです。 火事の状況がどうなっているのか、あなたは「確認」していますね。 「玄関」の外壁まで到達していました。 玄関は人を迎え入れるところですから 人を迎え入れる「機能」に障害が生じているというメッセージ。 「人を迎え入れる」という部分に、「祖父宅の事情」とあなたの「恋愛状況」が・・・ 「弱いつながり」で結びついていることに脳は気づいたのでしょう。 33才という年齢は、「結婚+出産」できるかどうか、微妙な年齢。 結婚は「性行動を行い、子どもを産み、育てる」という「生存」にかかわるもの。 その「生存」に大きな気がかりが生じていることを「大脳辺縁系」はアラートを発します。 そのアラートと似ている状況があったはずと、記憶の倉庫を探し始めます。 「対処」されず、そのままになっている、収拾がついていないこと。 「弱いつながり」が見つかります。「祖父宅の事情」です。 それを再現することで、「強化」しているのは、「生殖」という本能の事情。 あなたは「恋愛→結婚」という気がかりを 「祖父宅の事情」になぞらえて、表現し、夢として見ている。 「炎」がチラチラと舐めるように広がっている様子を、 うららは「あなたの怨念」と見立てましたが、そうではありません。 問診していれば、すぐに気づくことですが、「恋心」がまだ残っているということ。 玄関を出て、火事が小さいということに気づいたのは、 「恋愛→結婚」という道筋が、まだまだ大丈夫と思いたいのでしょうが、 夢は「煙」がない状況を示しています。その気配はないということ。 間に合わないのではないかと大脳辺縁系は判断したのです。 延焼し、玄関まで迫っているのはそういうイメージj。 原因は「玄関」にあるということを伝えてきているのも「大脳辺縁系」 間に合わないかもしれない、じゃ、どうすればいいの? 脳は「解答」を見つけようとします! 電話で焦っていましたね。その連絡先が「母」でした。 おおもとの原因が、 「母によってイメージされるもの」にあるのでしょうということ。 母も祖母も似ている「気性」、あなたも「受け継いでいる」 ※性格の傾向は40%程度遺伝するという「研究結果」が出ていいます。 夢判断は、夢を現実世界と結びつける「問診」という作業と 「他の夢」による「サンプル分析」に大きく左右されるのです。 問診と他の夢の提供が夢判断にとってきわめて重要であるということ。 あなたから「複数の夢の提供」があって、 あなたなりに、しっかりと「講座」で学んだことを基礎として 「分析・診断」したものをメール等で送付していただければ、無料で夢判断をします。 このサイトのねらいが夢見者との交流にありますから、まずは、あなたが夢分析・夢診断を実践してください。 夢分析の実践講座【基礎編】の終了とします。お付き合いいただきありがとうございました。 by ふむふむ
夢分析の実践講座 【基礎編の終了】
▼ ▼ ▼ 2024/10/29
|
|
|
||
|
||
|