おそらく今のいままで一度も語られたことはないと思うのですが、クルセイダーズのファンキーなジャズは、三島由紀夫短編小説にモノスゴク合うのです。 あの絢爛たる三島由紀夫作品にどうしてファンキーなクルセイダーズのナンバーが合うだろうか、 決して合うはずがないと首を傾げたがる向きは、是非とも今すぐにクルセイダーズの「UNSUNG HERO」でもかけながら 「中世における一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜粋」を声を張り上げ朗読してみて欲しい。曲に合わせて言葉が躍り、心は弾み、文章はリズムに乗って流暢に口から流れ、まさに三島由紀夫氏の熱い息吹が、みるみる我が身に血肉化していくのを感じられるはずです。三島作品は思いのほか黒く熱いビートに合うのです。