このコーナーは筆者がMMCのワイン会以外で飲んだポムロールワインを紹介するコーナーです。

最近飲んだポムロールワイン（35）
Ch.de Valois 2001
Clos de la Vieille Eglise 1999
Ch.Le Carillon 1999
Ch.La Commanderie 2001

これは過去一度も飲んだことの無いポムロールです。
ポムロールの南端、シャト・ラ・ローズ・フィジャックの近くに位置します。
面積は7.8haとまあまあ広く、砂や砂利が多い土壌です。
栽培品種はメルロが77％、カベルネ・フラン19％、カベルネ・フラン３％、マルベック１％です。
あまり日本国内では見かけませんが、セカンド･ワインのシャトー・ラ・クロワ・サン・ヴァンサンは
時々見かけます。
ポムロールの組合で17.5ユーロ（日本円で約\2,440）です。
TGVでボルドーからパリへ移動中にヨッシー＆H君とデギュしました。

比較的濃い色。
ボディは中位で、エキス分よりもアルコールが少し強く感じられます。
樽の風味も強すぎず程良く、こじんまりとまとまっているワインです。
南部のポムロールとしては上出来です。。

ma note 83

このワインとの最初の出会いは1991年の初夏です。
とにかく小さな小さなポムロールで、しかも誰にも知らない無名の生産者のワインを
探し集めていた頃です。（この頃からムッシュー・ポムロールと呼ばれるようになりました。＾＾；）
初めて飲んだヴィンテージは1988年で、金色のラベルでした。
偉大さは無いもののエレガントなポムロールだったと思います。

その後、所有者が変わり、ラベルのデザインが変わり、そしてもう一度デザインが変わりました。
ポムロールの生産者組合で見つけ、31.1ユーロで買いました。
そこそこいい値段だと思います。

プロフィールは、
面積1.5ha、メルロ90％、カベルネ・フラン10％。
平均樹齢40年、畑の位置はポムロールの北部にあり、
シャトー・ルジェの横にシャトーがあります。
収穫は手摘みで行なわれ、醗酵は10日間マセラシオンは3週間続けられます。
熟成は新樽60％使用で12-18ヶ月間です。

.　　　　　　　　裏ラベル
十分にシャンブルして帰国後Cosi Cosiでデギュしました。

比較的濃い色で紫色が取れて少しガーネットを帯びたルビー色。
香りは弱め。土やヨードの香りが支配的。
しかし、香りからは想像もつかないほどの柔らかで凝縮され豊富な果実味。
甘み（旨み）があり素晴らしいポムロール。
グイグイ飲めて、二人で飲んですぐに空っぽになってしまいました。
これは出物です。
ma note 91-92

このシャトーは日本ではほとんど見かけないシャトーです。
それもそのはず、面積は1haと非常に小さいエステートです。
場所はギヨ・クローゼルのすぐ近くでメルロ100％で造られています。
文献によると樹齢はまだ若いようです。15年位です。





1999年にしてはちょっとガーネット色でしょうか。
香りもハーブ系統が強く感じられます。
エレガントで華奢なワインです。

ma note 79

この「騎士団の領地」という意味を持つポムロールはカチュソーの南側に5.7haの畑があります。
日本ではほとんどお目にかかる事は無く、ベルギー、ルクセンブルグ、ペイ・バ（オランダ）などに
輸出されています。

ポムロールのコマンドリーの名前の由来は13世紀、ちょうどエルサレムのサン・ジャン騎士団という
宗教がらみの強力な軍隊が持った領地のことです。
この領地は農場、すなわちぶどう園を意味します。
このようにポムロールは宗教にちなんだ名前のシャトーが多数あります。


プロフィールは、
メルロ８０％、カベルネ・フラン２０％。平均樹齢45年。
土壌：上層は粘土混じりの砂、下層はクラス・ドフェール。
収穫：手作業　　醗酵期間：15日間
熟成：樽（新樽３０％）とステンレスタンクで18ヶ月

デギュ
少し紫がかったブルゴーニュのような鮮やかな赤色。
ややブショネ、カビっぽい香り少々。
酸が強めの少し未熟なチェリー。
時間が経つにつれ、香りは上昇し、アセロラやレッド・チェリーの
赤いフルーツが感じる。
グラス2杯目から少し甘みも感じてきた。
エレガントなタイプ。

ma note 78

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