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ウイーク3に対するバランシング
プリエンプテイブ・ビッドの場合、オプナーはHCPが11以下で、攻撃力の強いハンドです。 ダイレクトシールと同じ基準で同じコールを使います。
ビッドシーケンス例
【 例題 】
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| □ Principle
of the Transferred King □ 1NTのポイントレンジ(T型) □ キュービッド □ プリエンプテイブ・リレイズ □ トリックレショウ □ BWSのバランシング |
T型の場合、シンプルオーバーコールとテイクアウトダブルの所要ポイントはダイレクト・シートでのコールより2〜4HCP低くなっています。
この量はパートナー間の合意事項ですが、ここでは3HCPを採用しています。ROOT,
SEAGRAM, KLINGER, MENDELSON
がこれを採用しています。
タイトルはKLINGERのものですが、MENDELSONは"Theory
of the Deferred King"といっています。K=3で覚えやすいでしょう。
これは、百家争鳴でいろいろな基準があります。一部を下表に示しますが、どれを採用するかはパートナー間の合意事項です。
ここでは、1NTはSAYC(*2)、その他はROOTに因りました。
| SAYC(*1) | SAYC(*2) | ROOT/SEAGRAM /SENOIR |
KINGER | |
|---|---|---|---|---|
| 1NT | 10-15 | 11-15 | 12-15 | 11-16 |
| ダブル・最低NT | 16-17 | 16-17 | 16-18 | 17-19 |
| 2NT | 18-20 | 18-20 | 19-21 | 20-22 |
(*1):LONDON ( OK-Bridge
)
(*2):DOWNEY ( BRIDGE FORUM INTERNATIONAL
)
| TRUSCOTT | BERGEN | BWS2001 | Munson | |
|---|---|---|---|---|
| 1NT | 10-14 | 10-15 | 10-14 | 10-15 |
| ダブル・最低NT | 15-17 | 16-18 | 15-17 | 16-18 |
| 2NT | 18-19 | 19-21 | 18-19 | 19-21 |
| ダブル・ジャンプNT | 21+ | * | 20+ | * |
バランシングシートでのキュービッドは合意事項です。
T型とウイーク2では、キュービッドに関する約束は
@ストロング・キュービッド、Aマイケルズ、Bその他
といろいろあります。
ウイーク3では、マイケルズです。
| T型 | |
|---|---|
| ストロングキュービッド | SAYC (OK-Bridge) |
| マイケルズ | TRUSCOTT; BERGEN; MUNSON; BWS2001 |
| ウイーク2 | |
| マイケルズ | 2 |
| ストッパー・アスキング | 2 |
最初のパートナーと組む時は良く打ち合わせましょう。
U型バランシングのシーケンスで、オープンサイドがバランシング対策として使うことがあります。
| N | E | S | W | |
| 1 |
/ | 2 |
/ | |
| 3 |
||||
| N | E | S | W | |
| 1 |
/ | 2 |
/ | |
| 3 |
左図のオプナーはミニマムハンドです。
したがって、普通なら、パートナーのレイズをパスするのですが、3の代にレイズしてオポーネントのバランシングを妨害します。
メジャーオープンの場合はバランシングレベルが3になるので 使う必要はないでしょう。
オポーネントが2
、2
(ウイーク2)でオープンした場合、普通のキュービッドは3NTトライに使い、2スーターを示すのにこのコンベンションを使います。
2
オープンの例です。
| N | E | S | W | N | E | S | W | ||
| 2 |
4 |
2 |
/ | / | 4 |
スペードが5枚、クラブが5枚のハンドです。
| N | E | S | W | N | E | S | W | ||
| 2 |
4 |
2 |
/ | / | 4 |
スペードが5枚、ダイヤモンドが5枚のハンドです。
| N | E | S | W | AKQ8432
|
||
| 2 |
3 |
|||||
このハンドはサイドにソリッドスーツがあり、ハートにストッパーがあれば、3NTができます。
このような場合、キュービッドでストッパーの有無を尋ねます。
| キュービッドに対するレスポンス: ストッパーがあれば:3NT ストッパーがない時:(弱ければ)4 |
競り合いビッデングでは、どこまでせり合うかの判断が大切です。
この判断に必要なのは、味方のHCPと切札の枚数とバルネラビリテイです。
味方のHCPと切札枚数が分かれば、獲得できるトリックを推定できます。これが「トリックレショウ原理」で、下表のようになります。
| 切札枚数 | 17HCP | 20HCP | 23HCP | 26HCP |
| 7枚 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 8枚 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 9枚 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 10枚 | 9 | 10 | 11 | * |
| 11枚 | 10 | 11 | * | * |
詳細はJAGO : "The Trick Ratio Principle" を見ていただくとして、競り合い時の参考にしてください。
BWS(Bridge World Standard)は雑誌BridgeWORLDの制定したシステムです。現在2001年版が最新ですが、北米のブリッジプレイヤーが使うスタンダード・アメリカンの標準規格と見てよいでしょう。BWSのバランシングに関する規定は次のとおりです。
| (A) |
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マイケルズ | |||||||||||||
| (B) |
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マイケルズ | |||||||||||||
| (C) |
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ストッパーアスキング (サイドにソリッドスーツがあり、3NTを狙う) |
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| (D) |
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13-16
HCP、 6枚スーツ。 |
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| (E) |
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カペレッテイ (ダイレクトシートより基準を下げて使う) |
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| (F) |
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1NT
オープンに対するレスポンスと同じ要領。 |
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| (G) |
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F1:
2NT or New suit |
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| (H) |
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F1
& Artificial |
ROOT:
Commonsense Bidding
TRUSCOTT: The Biddibg Dictionary
KLINGER: Understanding the Contested
Auction, etc.