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マッジーニ・モデルの製作 1. Feb. 2011 〜 | HOME Next |
チェロ製作がもう間もなく完成という目処が立った今、
またまた遊びごころで変わったものがつくりたくなったのです。
ずっと以前、何かで『マッジーニ・モデルはアマティよりよく響く』と書いてあったこともあり、
また、ダブル・パフリングもやった経験がないし、4周巻かれたスクロールも一度は彫ってみたいと考えたのです。
それで、いままで集めたマッジーニ・モデルを検証し、
その中から自分がつくろうとするモデルをセレクト、製作をスタートさせたわけです。
型紙づくりから スタート | |
選んだ個体から、まず紙で型紙をとり、その型紙を実践に照らしあわせて修整。 それを元に「外形のテンプレート」をつくります。 現物から型紙をとる方法はこちらのページを・・・。 外形のテンプレートから、さらにエッジの出の部分とリブの板厚を差し引いた分、何ミリか内側に小さくした「内型用のテンプレート」をつくります。 その内型用のテンプレートを転写してつくったのが次の写真の内型。 もちろん、内型は左右がシンメトリーで、底面に対して垂直にカットしていなければなりません。 |
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今回は、端材のコンパネ2枚を合わせたイタリア・タイプの内型にしました。(ドイツ式は、リブ幅に合わせ、厚さを30mmにする。)だから、厚さ30mmにカットしたブロックが、すこし出っ張っています。 |
裏側は、別な用途で使ったことがあるコンパネで、 当初から濃いめのニスが塗ってあったもの。 裏側にはほんの5mmほどのスペーサーをつけ、底面から少し持ち上げてあります。 |
ブロックの成型は、丁寧に、シャープに削り・・・、 |
かつ、ブロックも底面からは垂直になっていなければなりません。 |
表板も裏板も、鉛筆の線、一本分、厚めにカット。 今回はとくに、電動ミシン・ノコのテーブルに対して、水平の状態でカットできるように・・、 |
テーパーがついている原木に、ご覧のように、スペーサーになる木ををボンドで仮付けして脚をつけた。 つまり、切るものが水平なら、カットした切り口も垂直になっているというわけです。 |
リブは、一般部の板厚が1.1mm、ブロック接着面とカーブのきつい部分を少し薄く、0.8〜0.9mmに、スクレーパーとペーパーで剥いた。 当て木(添え木)は今までつくってあるものをあてがい、いちばん合うものを使用。 |
コーナー部をまず最初に貼り、先端部をブロックの曲面に合わせて成型、そのためか、今までになくきれいに曲げたし、的確に貼り付けることができた。 |
そして、リブが完成。チェロから比べたら、なんと楽ちんなことか・・・。 |
いつものことながら内型を切り抜く際、きっちり切って修整することで、外側がそのままで外枠として機能します。 |
モデルが違うと削り台も・・・ | |
ストラド型とグァルネリ型はつくってあるのだが、ボディを少し大きくした分、それは使えない。 とりあえず、棚板だったラワン材を流用し、いろいろなモデルのテンプレートをあてがい、どんなパターンでも使えるようにした。 |
その最大公約数的な形にして、エッジ分として4mm彫り下げ、検証のために、それに削りかけのストラド型の表板を乗せたところ。 |
中央部もほどよく彫り下げて凹ませ・・・、 |
ストラド型の裏板を裏返して置いたところ。 まだ、固定させるための押さえはつけていないが、これで、ストラド、グァルネリ、マッジーニと、各種のモデルの表板・裏板の裏側・表側のいずれも削れることになる。 |
それで、翌日には押さえになるスライド式のストッパーをつけた。断面を台形にし、それに合わせて本体にホゾを彫って入れる。本当なら6mmの蝶ナットボルトでアジャストするつもりであったが、 |
ボルトを固定するだけの板厚がないため・・・、 結局のところ、さらにクサビを小さなハンマーでコンコンと打ち込んで入れ、固定。原始的だが、とりあえず問題なく使うことができた。 |
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