Cello Repair1-4 Back |
バラバラなったチェロの修復 W |
裏板のつぎは、表板の接着
表板を貼る前に、もう一度細部をチェック。 当初より気になっていた、リブ左側上部の割れ修復の跡。 とりあえず、ニカワをすり込んでそれ以上割れないようにし、適当にニスも塗ってある修理跡。 オーナー自身でやったものか、専門家の手によるものなのか・・・? 表板を貼ってしまったら、手を入れることはできません。 |
そこで、カエデ材の薄い切片をつくり、ここも裏側から貼って補強。 貼ってからの写真は、残念ながらニカワがほどよく溶けたので、表板を貼る方に神経がいってしまったので撮影し忘れ・・・。 |
表板も裏板同様に半分ずつ貼ります。こちらは向かって左側の分。 | その頃の陽気だと、ニカワも一晩で実用強度になるので、翌日には右側も・・・。裏表がすっかり貼れると、もうすっかりチェロ。 |
つぎはネック、内型にブロックをつける際、一応、正しい角度になるようにセットはしたが、やはりここは演奏の操作性に関わる重要なポイント。 若干、ホゾ穴を修整して、理想の指板の角度、つまり指板の延長線が駒の位置(エフ字孔の内側のノッチ=白い紙の縁)で80mmになるようにしました。 |
サドルも、ニカワの溶かしついでに貼りました。
全体を薄いニスで塗る予定がありますから、まだ指板は貼りません。 |
すり傷やくもりで汚かった表面も、この土日に薄いニスを3度ずつ塗り、すっかり見違えるようになりました。(06.11.27) |
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