道後全私研速報「海道」秘話・・・その6

みんなで楽しく誕生会!



 7月28日は、速報担当者である教授(女性教員)の誕生日であった。全私研前から、そのことを知っていたスタッフは、全国からご参加いただいた人には何の関係もない情報であるにも関わらず速報に彼女の誕生日を掲載するなど、遊びの要素を盛り込んで誕生日前日を盛り上げた。(本人は恥ずかしがっていたのだが・・・)

 当日の午後1時30分、愛媛の現地実行委員会本部は全私研に関するすべての活動を停止し、誕生会準備に入った。速報編集長やせいちゃんをはじめとする数名は、「この誕生会のついでに速報を作っていたんだ!」と言い放つありさまである。全国からの参加者が聞いたら怒るのではないだろうか?いや、全国私教連の執行部の人たちが聞いたら、「愛媛は誕生会のついでに全私研準備ができるのだから、毎年道後でやろう!」などと言うのではあるまいか?考えてみれば、恐ろしいことを口走っていたものである。

 さて、愛媛のスタッフ全員に、前日のうちに打ちあわせがあるということで、愛媛私教連委員長から「28日午後2時に本部に必ず集合するように!」と連絡をしてある。委員長まで巻き込んで、スタッフ全員を巻き込んでの誕生会である。教授以外は、ほぼ全員誕生会をすることを知っているという状況である。知らぬは本人ばかりなり。

 まず千佳ちゃんが教授を食料買い出しに連れ出し、その間に準備である。もちろん買い出しから帰る前には、買い忘れがないか確認をする振りをして、携帯電話で準備状況を確認する念の入れようである。
本部に残っている人は、手分けをしながら大急ぎで散らかっている机の上を片付けはじめる。さらに分科会の受付をしているスタッフまで、こっそり引き上げてくる。(なんと迷惑をかけた誕生会であったことか。)

 そして、ケーキと色紙を買い出しに行っていた別動部隊が戻ってくる。ケーキにロウソクを飾り、机の上に花を置き、横幕を作成して壁に貼りつけ、その上に数枚の速報原稿を貼ってごまかし、ケーキの上にも箱をおくなどして上手に隠して準備完了!

 そうこうしているうちに千佳ちゃんから電話があり、準備OKを知らせるとすぐに二人は帰ってきた。何もしらない教授は、スタッフ全員の見守る中いつもどおり自分の席についた。机の上にある怪しげな箱を教授が奇妙な顔をしながら開けた瞬間、横幕が披露され、スタッフから口々に「誕生日おめでとう!」の声がかかる。誕生会の始まりだ!お誕生日の歌が歌われ、色紙へのお祝いの言葉を求める声もかかる。デジカメのフラッシュがたかれ、拍手もわきおこり、愛媛現地実行委員会本部は全私研で最高の盛りあがりをみせた。教授の嬉しそうな、照れ臭そうな顔が今でも印象に残っている。

 この誕生会は準備を含めて1時間。いろんなところに迷惑をかけた気もするが、これで愛媛スタッフ全員の気分転換ができただけでなく、団結も深まったと思う。老いも若きも、みんなが仲良くなるきっかけとなって、愛媛の将来展望が明るくなったと言えば言いすぎなのかもしれないけれど、せいちゃんの気持ちの中では、それくらいの価値がある誕生会だったと思う。楽しかったなぁ。きっと、教授自身も29歳になって30名近くの人数が一同に会しての誕生会なんて、想像もしてなかったことだろう。きっと思い出深いものになったんじゃないかなぁ?と思います。もちろん参加したみんなにとっても素晴らしい思い出になっただろうなぁ。

 でも、誕生日だったのが男だったりしたら、こんなに盛りあがったのだろうか?そもそも誕生会をしたんだろうか?う〜ん・・・触れないほうがいいんだろうなぁ・・・。


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